Our Days of Judgment

Our Days of Judgment
(解説 YUKI)
(4.7.1997.P39)

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TIME April 7のESSAY, OUR DAYS OF JUDGMENT です。タイトルは 「我々の審判の日々」くらいでしょうか。今回の「天国の 門」の集団自殺をきっかけに、我々の生き方が問われているという意味なので しょうか。副題は、「天国の門の悲劇は私達にカルトはいつ信仰になるのかと いう問いを投げかけている」たしかにカルトと一刀両断で切り捨ててしまえ ば、カルトに走る人の悩みも考えなくて済む。日本では宗教観の対立が少ない せいか、あるいはすべての事象に神・仏の姿を見るからか、カルトに対しても 寛容なのかも知りません。オウムがすべてを変えてしまったかもしれません が。作者はPICO IYER。


我々の審判の日々

              語彙は主にFENG5辞書から抜粋

 

大意

語彙

P60
天国の門の悲劇は私達にカルトはいつ信仰になるのかと いう問いを投げかけている cult: カルト,信仰,宗派
1 ある人にとって心をときめかすものが周囲のものには気味の悪い悪夢であるこ とがある。他人には安物のドレスを着た風変わりなこびへつらうこの女性を腕 に抱いて、彼は一体何を考えているのだろうか。ある人の信仰を推し量ること は、それを信じないものには不可能である。最近は数百万の人々が、人は死ん でから実際に再び生き返ると信じている。そうかと思えば、爆弾を体に巻き付 けてテルアビブのレストランに入って行ったとき、天国に行ける神聖な行動を 実行していると考える者もいる。信仰に入っていくことは非合理的なことに身 を投じることだが(懐疑論者によれば、非理性的にみえるだろうが)、それは本 来その体験を共有しない人には理解できないことなのだ。あらゆる宗教が、外 部の物には清朝の官僚の会話か、私にとってのキリル文字のように理解できな いものだ。 heartthrob:情熱的気持ち,あこがれの対象、 notorious: 周知の、 grim:,気味の悪い、 nightmare: 悪夢、 tawdry: 安ぴかの,趣味の悪い、 flaky: ひどく変わった、 obsequious: こびへつらう、 fathom:推し量る、 strapped: 革ひもで結ぶ、 leap: 跳躍、 plunge: 没頭する、 skeptic: 懐疑的な,懐疑論者,疑い深い、 unreasonable:非理性的、 mandarin: (中国清朝時代の)官吏、 dialogue: 対話、 Cyrillic:キリル文字の
2 先週の天国の門集団の奇妙なサイバードクトリンを聞いたとき、世間の反応は このUFOを信奉し、より進化した人類と、さらにはスタートレック風の天国の 王国を夢見た彼らを馬鹿にすることであった。つまり彼らが自分たちの教義を 持っていた結果、我々の信念に反抗したことをからかったのだ。彼らの名前さ えもが、カリフォルニアの健康食品店のX-File版のように聞こえる。オウム真 理教やテルアビブのテロリストと違って、彼らが自分たちの世界にだけ閉じこ もり、主に盲信と自己欺瞞の罪を犯していたということもほとんど大したこと ではなかった。 mock: 馬鹿にする、 unapologetic: 弁解しない、 evolutionary: 進化した、 defy: 拒否する、 cosy: ここちよい、 outlandish: 外国風の、 icon: 聖像,イコン、 statuette: 小像、 credulity: 軽々しく信じること,過信、 self-delusion: 自己欺瞞
3 しかしカルトと宗教はどう違うのだろうか。特に宗教の自由が建国以来の神聖 な建て前である、このアメリカにおいて。ランダムハウスの大辞典はカルト を「宗教的信仰の特殊な体系」と定義づけているが、その7行後には「誤って いる、非正統、過激的と考えられる宗教あるいはセクト」と書いている。つま りカルトは人によって宗教でもあれば、宗教でもない。 sacrosanct: 特に神聖な、 unabridged: (辞書の)最詳版、親版、(無削除の)大辞典、 sect: 教派、 false: 正しくない、 unorthodox: 非正統派の、 extremist: 過激派  
4 それではカルトの判定基準は何か。そのメンバー数が少ないことか。それでは エマーソンとかホイットマンに従っていた者たちはどうなのか。カルトは古代 の教典がないことで特徴づけられるだろうか。ではインターネットの索引が古 くからあるゾロアスター教をカルトと呼ぶのは何故か。それともカルトとは正 統とは距離をおいた集団のことだろうか。そうだとするなら、イエスも仏陀も マホメッドもその時代にはみんな異端者ではなかったか。 criteria: 判定基準、 congregation: 集会、 characterize: の特性を示す、 scripture: 教典、 orthodoxy: 正統、 heretic: 異端者
5 世界の宗教に詳しいHuston Smithによれば、「どの宗教も普遍的原理と地域的 特性の混合」ということになる。そして後者の地域的特性は部外者が理解する ことは困難である、ということだ。文鮮明の統一協会は375の組織を支配する まではカルトとみなされることが多かった (ジム・ジョーンズの人民寺院は カルトになってしまった教会と考えられることがよくある)。サイエントロジ ーはドイツ政府ともめているが、宗教religionはラテン語で「結びつける」の 意味のreligareを起源とし、カルトcultはラテン語の「信仰」を意味する cultusから来ていることを指摘したらどうだろうか。 unification: 統一、 temple: 寺院、 devolve: 移る
6 先週この悲劇が起きたとき、カリフォルニアの土地柄のせいにしたものもい た。そこでは信仰が隠され、現実は注文製の虚栄の板のようにみなされてい る。(?) 私が座っているカリフォルニアのサンタバーバラでは、Arianna Stassinopoulos Huffingtonのテキサス人グルー、John-Rogerのマントラの声 が丘には響き、商店街ではthe New Age の説教師、Marianne Williamsonの声 が聞こえる。さらに私が先週聞いたラジオ局からは、牧師が Second Coming と Foxe's Book of Martyrs について、過激な話をしていた。 reflexively:反射的に 、 privatize: 私的利害のあること以外に関与しない、 vanity: むなしさ,虚栄心,化粧テーブル 、 ustom-made:注文製の,あつらえの、 privileged: 特権(特典)のある、 guru: ヒンズー教の導師、 preacher: 説教者,牧師、 rabidly: 過激に,凶暴に、 martyr: 殉教者
7 しかし霊的に孤独な者の話に戻ると、インターネットの孤独なカリフォルニア というのは的を外れている。集団自殺はカナダでも、韓国でも、平和なスイス でも発生した。そしてこの事件を1000年期末と強く関連づけることは、シェイ クスピアでも彗星は時代と国家の変わり目を意味していたことを無視してい る(ヘンリー4世、第1部)。シェイクスピアの悲劇の第4幕において、不思議な 出来事が発生したとき、それは時代の土台がゆらいだことのきざしだった。親 と子の本来の関係のような人間と環境の絆が壊れたことをあらわしていた。 spiritually: 霊的に、 orphan: 孤児にする、 mass: 多数、 placid:落着いた,おとなしい、 comet:彗星、 prodigy: 驚異,不思議なもの、 joint: 継ぎ目,関節、 fundamental: 基礎の、 intrinsic: 固有の
8 Marshall Applewhiteの奇妙な信仰の背後にある物を考えることは、彼らの奇 抜な仮定を許すことではない。ましてや「彼女がどんなふうにしてあの奇妙な 異教徒と結婚できるか分からない」と言って許すことにはならない。それはた だ無知を認めるだけだ。トインビーはかつて言った。「ある宗教が他のすべて の宗教よりも偉大であったと自信を持って言い切れるだけの知識を持っている 人は現在一人もいない」 天国の門の教義は彼らにとって私達のがそうであっ たように、私達にとっては奇妙な物だ。しかしもしもこの集団に対して好奇心 と同様に同情心を持たなかったら、さらに悲惨な自殺の悲劇が起こるだろう。 creed: 教義、 condone: ゆるす、 pagan: 異教徒,異端者、 doctrine: 主義,教義、 weird: 超自然的な,奇妙な、 lavish: 気前のよい,贅沢な



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