Dreaming the News

Dreaming the News
(解説 YUKI)
(4.14.1997.P64)

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みなさん、こんにちは。 TIME Apriil 14のESSAYについてです。タイトルはDreaming the Newsです。「 ニュースを夢見る」と言うことです。副題はSTORIES ARE THE WAY WE TELL OURSELVES TO OURSELVES 「物語は自分自身を自分について語る方法だ」。1つ の記事も、読む人によって様々だ、くらいでしょうか。 作者はRoger Rosenblatt。


我々の審判の日々

              語彙は主にFENG5辞書から抜粋

 

大意

語彙

1 イリノイの田舎である男が親友を殺して、剃刀で自分の耳を切り落とした。彼 流の自己処刑であった。被害者の男性は、殺人を犯した男の妻と関係があり、 彼女は子供と一緒に夫のもとを去っていた。離婚の裁判で、彼女は不倫の関係 を否定し、その結果夫の全財産を与えられた。彼は悲しみのあまり激怒した。 一晩中納屋のそばに隠れていて、親友が乳搾りに出てきたところを、撃ち殺し たのである。犯行後打ちひしがれた彼は、川の中に入っていき自分の頭に弾を 撃ち込んだ。耳は見つからなかった。 execution:実行,執行 killer: 殺し屋,殺人鬼 adultery: 密通,不倫 rage: 激怒,逆上 weight down: weigh down, ふさぎ込む wade: 歩いてわたる

剃刀で切り落とした耳というのは、どうやら犯人の耳ですよね。最初は殺した 親友の耳までも切り落としたのかと思いましたが、そうではないようです。こ の世に絶望した彼が自分自身に死刑を宣告し執行したのでしょう。

2 少なくともWilliam MaxwellのSo long, See You Tomorrow では、そんなに書 かれていた。この小説は1週間の休暇中に私が読んだ何冊かの小説の中の1冊で ある。私が過ごした場所は新聞が1日遅れでしか、しかも朝の9時までは届かな いような土地だった。早起きの私は、この休暇中、起きてからの2・3時間は、 Maxwell,John Updike, Joyce Carol Oates, Tobias Wolff, Frank Conroy, AliceAdams,Stewart O'Nan, Charles Baxterの類、その短編とか小説、それに とても面白いので小説のような Mary KarrのThe Liar's Clubを読んで過ごし た。 memoir: 回顧録

なかなか優雅な休みだったようです。(^o^; ここで出てきている作家は私は 全然読んでいません。Updike位は聞いたことあるし、Joyce Carol Oatesはと ても安かったから、3冊か4冊のコレクションを持っています。しかしあとの人 は名前さえ馴染みがありません。日本の作家でもそうですが、現代作家の豊富 な作品は私には手つかずのまま隠れています。(^^;

3 1日をニュースからではなく、小説を読んで始めたことで、ニュースにも影響 を与えた。9時になると、習慣から新聞を買いに行って読んだ。その間、例え ば2人の兄弟の恐れととにくしみを扱ったウルフのThe Rich Brotherとか、ベ トナム戦争をいつまでも引きずっている男についてのO'Nanの小説、the Names of the Deadは横においた。 transform: 変形させる, brooding: 考え込んで,心に抱いて
4 私はまずこれらのうまく組み立てられた作り事の世界で数時間を過ごしたあ と、現実の世界のニュースに入っていった。Hale-Boppが天国につれていって くれると信じたカルトのRancho Santa Feの集団自殺とか、Martin Luther King Jrの息子がJames Earl Rayを訪ね、彼は父の暗殺の犯人ではないと語っ たこととか、ブッシュ前大統領が第二次大戦中日本軍から撃墜された屈辱をは らすべくパラシュート降下したこととかの記事を読んだわけである。自伝の中 でBushは、撃墜されたことを人生での「おそらく最重要」な出来事と述べてい る。今回彼は過去を清算したかったのであり、降下は完璧に行われた。彼はこ の成功にはしゃいで、自分のことを「生まれ変わった」と評した。 proceed: 進む craft:巧妙に作る layer:層状に積み重ねる mass: 集団,多数 cult: 宗派 parachute:パラシュートで降下する gunner: 砲手 torpedo: 水雷,魚雷 bomber: 爆撃機 bail out:船の垢をくみだす bang: 負傷させる autobiography: 自伝,自叙伝 cite: 引用する exhilarate: 陽気にさせる

ここで述べられているニュース事件はさすがにみんな私も知っています。私の 時事知識もだんだん身についてきました。TIME/NEWSWEEKのおかげです。(^^;

5 毎朝まず小説を読むことでこれらの記事を違った見方で読むようになってい た。新聞記事にはもっと深い(複雑に入り組んだ)背景があるのだが、それは読 者には伝えられてなくて、その空白を埋めるために読者の想像力を要求してい る、というふうに読んでいたのである。新聞に書かれている記事も、Oatesの 書いたSwimmersとかConroyとかの発狂した父親の物語のように面白いのだが、 ただ骨格というかヒントしか書かれていない。きっとそうだ。もし新聞記者に 芸術的才能があったら、読者はカリフォルニアで自殺した天国の門信者たちが 頭にプラスチックの袋をかぶったときの臨終の際の考え、彼らの無上の悦びを 新聞で読むことが出来ただろう。またJames Earl Ray が(あるいはDexter Kingが)嘘をついているのかどうかも、分かっただろう。 withheld: 押さえた(withholdの過去) curse: 呪う bliss: この上ない喜び

これでみるとOatesは面白そうです。私は何故Oatesを買ったのか、今思い出せ ないのですが、(多分ものすごく安かったからと思うのですが) 、もしかしたらこ んなうたい文句に迷わされたのかもしれません。(^^;

6 フィクションの世界から1日を始めた結果、私なりのニュースの背景を考える ようになった。普通私は、動物が危険な場所に注意を払うように、新聞は素早 くざっと読むし、記事は知っておく必要のある材料にすぎない。しかし今は行 間の意味を探り、想像し、真実を見つけようとした。私の中で事実が超現実に なったし、あるいはすでにその通りだったのかもしれない。私は新聞記事を歴 史を作る最初のものではなく、芸術作品の草稿として読んだのだ。 ordinarily: 普通は skitter:軽快に走る revelation: 暴露,摘発 surreal: 超現実主義の draft: 草案

確かに新聞をこんな読み方をすれば、退屈しないですね。(^o^;

7 Truman CapoteとかNorman Mailerにはこうしたことはとっくの昔に分かってい たことだろう。しかし彼らは事件に創作的目的から接している。カンザスの家 族の気まぐれ殺人とかGary Gilmoreのおびえたひどくちっぽけな精神にどうい う風に入り込もうか、と考えているわけだ。私はRancho Santa Feの隠された 物語を書こうとは思わないし、もっと自由気ままに想像力を膨らませる。ニュ ースを違うやり方で利用している。そうしたやりかたは不必要な知識だ。現実 がしばしば信じられないような事件が起こるものだから、そうしたやり方が実 生活に無縁だとは感じられない。私には気に入っている。 wanton: みだらな,きまぐれな frightened: 驚ろいた impel: かりたてる imaginatively: 想像的に

ここであげられているカンザスとかGary Gilmoreの事件は、カポーテかメーラ ーが自分の作品で取り扱った事件でしょうか。終わりの方のの3つの文ではit が何を指すのか、分からないところもありましたので自己流に解釈しました。

8 私達の生活には物語があふれているから、私達にとって物語であれ、事実であ れ、作り事であれお互いに語り合うことは、この浮き世をしのいでいくために 必要なのだろう。ヨブの使者、コールリッジの水夫、カリフォルニアの記者、 これらはみな私達の襟首をつかまえ自分たちの話をしてくる。私達も同じよう なことをしているし、これは直らない。私達は他人のこと、自分のこと、人類 のことを、時には分かりにくくて理解しようとしていることも含めて、いろん な物語を話したくてたまらない。時には私達は同じ大きな物語の一部を語って いるようにさえ見える。虚構とニュースが果てしない鎖で結ばれている。すべ てはニュースであり、すべては想像されたものである。 afloat: に浮かんで grab: ひったくる lapel:襟の折り返し、折り襟 species: 人類 elusive: わかりにくい immense: 莫大な
9 ブッシュ前大統領の例をとろう。私は戦争を完全に払拭できない男について書 いていたO'Nanの物語を横において、同じテーマを扱った別の(男、すなわち Bush)の記事を読んだ。ブッシュはいつも内省型の人間には見えなかったし、 人生の表面を漂って満足している幸せな奴と思われていた。しかし72才にもな って、彼は12500フィートの飛行機からパラシュート降下をしたのだ。Secret Serviceは心配げに地上で待機し、前大統領が明るい白のスーツを着て空中を 漂うのを見守っていた。 introspective: 内省的な semi: 「半」

Bushの胸中に去来したものも、これは政治家Bushの人生はさておいて、1つの 小説になるということでしょうか。確かにこのBushの報道は他の人からは見る ことの出来ない人間の複雑な心理をかいま見せてくれます。彼もある引け目を 心に抱いたまま、人生を乗り越えてきたということなのでしょうか。

10 彼は再び20歳の若者に生まれ変わった。シャツには血が付着し、パラシュート は切られ、彼は木の葉のように漂っていた。太平洋の海原が彼に押し寄せ、そ の口に塩の味がした。 chute: 落下傘 rip: 引き裂く chop: 顎、口


現実も虚構も人間の作り出したもの。こんなことを考えると、私に理解できな いHeaven's Gateのcultistと私のちがいはそんなに無いのかもしれません。


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