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| p25 | 2度目の裁判で、シンプソンは強力な弁護団と対決。彼らはシンプソンの動機 に焦点を当て、被告の旧友の助けとさらに、サイズ12の靴という新証拠を得た | face off :対決する |
| 1 | 「すごいじゃないか?」と包みから出して広げたばかりの30枚の写真を見ながら、 ペトロセリは繰り返した。時は、シンプソンの民事裁判でのクリスマス休廷。 原告団の主席弁護士ペトロセリが感嘆しているものがそこにあった。 サイズ12のブルーノ・マグリシューズだ。特殊な靴で、1991年から1993年まで にわずか299足しかアメリカでは売られていない。大事な事は、シンプソンの 前妻ニコルと自称俳優のロナルド・ゴールドマンが殺された場所で、その靴が 血の跡を残していたということ。シンプソンはその靴を所有していないと証言していた。 | FedEx :宅急便で送る,《商標》Federal Expressの急送便 より、 recess: 休会,休廷、 plaintiff: 原告,起訴人,民事訴訟の原告、 distinctive: 特徴を示す,独特の、 Bruno Magli :イタリアの婦人靴デザイナー Bruno Magli が、1930年に Bologna で創業した婦人靴メーカー,そのブランド、 seam:継ぎ目、縫い目、 ex-wife :前妻、 would-be :〜志望の,自称〜,将来の、 deposition: 証言録取書,宣誓証言 |
| 2 | 「すごいじゃないか?」 | |
| 3 | 原告団の作戦の大部分はクリーン・ルームと呼ばれる部屋でなされる。 それは9月に、裁判所から通りを隔てたホテルに設置された。 刑事裁判の際の「いたずら」を聞き、彼らはまず、セキュリティを確かなものにした。 警報機と動作検知機を取り付け、奥の部屋はdeadbolt錠がかけられていた。その 奥の部屋には青いくずかごがあり、すべてシュレッダーへ直行。定期的に盗聴 の有無が調べられる。原告団が勝利への鍵となる30枚の写真を見たのはこの部屋で のこと。 | strategize: 作戦を練る、 transpire: 発散する,漏れる、 dub: 〜を呼ぶ、 suite: 一続きの部屋、 courthouse: 裁判所、 shenanigan: いたずら,悪ふざけ、 install: 取り付ける、 breach: 侵害、 deadbolt :バネによらずにノブまたはキーを回して動く錠前用差し金 mainframe: (電算機の)本体,メインフレーム、 shredder: シュレッダー,書類裁断機、 periodically: 定期的に、 bugging: 盗聴 |
| 4 | 初め、ペトロセリはわずか1枚の写真しか持っていなかった。ブルーノ・マグリス を履いているシンプソンの写真だ。弁護側の、写真は偽者だという主張を、陪審員は 信じるかもしれない。そんなとき、他にも写真があるという。「え〜、 本物?」とゲルブラムはペトロセリに尋ねた。 | fake :偽物、 brutally: 残忍に、 discredit: 〜の信用を落とす,疑う、 assassination: 暗殺,毀損、 buff: マニア,〜狂 |
| 5 | どの写真にも、1993年9月26日の、リッチスタジアムでのフットボールの試合で、 シンプソンが写っていた。それはフリーランスの写真家フラマーが撮ったもので、 彼はそのうち1枚を公表していた。その写真の仕事で、彼は日付入りの請求書 を保存、試合の控え室への許可証も残していた。 実際、原告側は、アマチュア写真家がブルーノ・マグリスを履いたシンプソンの 写真を探し始めたときに、次々と写真を入手し始めた。しかし、原告団にとっては 30枚の写真で十分。公判で示されるのはそれだけだ。 | estate :財産,遺産、 dated :日付のある、 invoice: 請求書,送り状、 assignment :仕事、 sideline :サイドラインの外側(の控え選手の待機場所)、 contact sheets :密着印画紙 |
| 6 | 当初より、ペトロセリには最初の公判とは全く違った計画があった。 公判前の宣誓証言での矛盾を突くこと。そして証人台での信用を失わせること。 シンプソンには多くの矛盾点があったが、なかでも、ブルーノ・マグリスを 所有していないということほど重要なことはなかった。 | outset: 手始め、 pretrial :《争点などを整理するための裁判官・仲裁裁定委員主宰の》 公判前の会合[手続き](の)、 deposition :証言録取書,宣誓証言 oath: 誓い,宣誓、 trip A up :小股をすくう,揚げ足を取る、 impeach: 疑問視する、 witness stand :証言台,証人台、 loom: ぼんやり現われる,巨大な姿を現す、 denial: 否認 |
| 7 | 最初、宣誓証言中に、ペトロセリがシンプソンに質問したときは、その靴 を履いている写真が重要になるとは思っていなかった。それでも彼は、 シンプソンに何度も否定をさせ、嘘をつかせた。「宣誓証言が効果を表わす 完璧な例だ。写真はないけれど、シンプソンは何度も嘘をつき、自らの立場 を明確にした。何はともあれ、彼に嘘をつかせることが重要だ。いずれは証言 台で対決するだろうから。」「このケースでは靴が最も重要な証拠になることは 疑いない。靴は警察とも、人種とも関係がないから」 | elaborate :詳しく述べる、 pin down :押さえつける,(事実などを)はっきりさせる、 commit oneself: はっきりした立場を示す、 have nothing to do with :とは何の関係もない、 L.A.P.D. :=Los Angeles Police Department |
| 8 | シンプソンの弁護士、ベイカーはその矛盾の陳述をどう扱うのだろう。 ペトロセリ達は、彼らは不利な証拠を無視するだろうと考えた。しばらく 考えた後、ペトロセリは、「シンプソンに何が言えるだろう?その証拠に関しては 何も言えないし論破もできない。彼はただ、"ヘイズマントロフィーをもらった、 だからそんなことはやっていないと言えるだけだ。"」ペトロセリは正しかった。 公判中、シンプソンの証言は運動選手としての経歴、ニコルとの牧歌的な生活に に終始していた。 | testify: 〜を証言する、 unfavorable: 都合の悪い,不利な、 meditate: 思いめぐらす,深く考える、 refute: 論駁(破)する,異義を唱える、 Heisman Trophy :ハイズマン賞,毎年もっとも優れた大学のフットボール選手に与えられる賞、 testimony: 《法》(宣誓)証言、 idyllic: 美しい,牧歌的な |
| 9 | ペトロセリは最初のシンプソンの公判に詳しいわけではなかった。 1995年10月のある午後、ゴールドマン家の民事訴訟を手助けしたいという顧客から 電話があった。ペトロセリを犠牲者の家族に紹介したいとう言う。承諾した ペトロセリはロンの父親ゴールドマンと合うことになった。 | sporadic: ときどき起こる,散発的な、 freeway: 高速道路、 anonymous: 匿名の、 lawsuit: 《民法》訴訟,告訴 |
| 10 | 「私は家に行き家族と3時間話し合った。互いに理解しあったが、問題は 私たちの会社がそのケースを扱えるかどうかであった。金銭面とか、他の 顧客との関係などだ。最後には会社もそのケースを扱うことに同意した。 弁護料も、公判にかかる時間も計算した。既に9ヶ月の公判があった後なので、 公判前に新発見はないだろうと考えたが、それは全くの間違いであった。 | connect :《米俗》気持が通じる,互いに理解し合う、 factor in :計算に入れる,考慮にいれる、 commitment: かかわり合い,委託,義務、 figure :大立物、 supportive: 支持となる、 figure out :算定する,見積もる |
| 11 | 原告団は未使用の多量の証拠を持っていた。公判を密度の高いものにし、 陪審員に明白な事実を突き付けたかったから。その未使用の証拠には、 殺人の数日前にニコルがシンプソンに殴られたという、セラピストのメモ とか、殺人の起こった週に、シンプソンが車の後部座席で、ナイフを使った 殺人方法を実演していたという運転手の記憶などがある。彼らは信頼できる が、自分が計画しているやり方には合わない、とペトロセリは感じた。 | compress: 圧縮する、 incontrovertible: 明白な,論争の余地のない、 unused: 使用されない、 therapist: 療法士、 account :説明,評価,報告、 recollection: 記憶、 limousine: リムジン、 board meeting :重役会議、 complimentary: 招待の,無料の、 credible: 信用できる、 fit into :はめこむ,取付ける、 thesis: 議題,命題、 engineer :(陰謀など)をたくらむ |
| 12 | ペトロセリにははっきりとした考えがあった。また、何が効果がないかも知っていた。 公判前に彼はこう語った、「この公判では、シンプソンの動機が問題にされていない。 殺人が家庭内暴力の果ての出来事、と説明するわけにはいかない。そうなった過程を 述べなくては。過去2ヶ月間の二人の関係に焦点を当てなくてはならない。だからニコル の友人ではなく、シンプソンの友人に焦点を当てるのだ。」 | culmination: 最高点 |
| 13 | この戦略を取ると、シンプソンを理解する方法に違いが生じた。 ペトロセリはシンプソンを反対尋問するさいに環境などの背景に重きを置いた。 シンプソンの旧ゴルフ仲間などが手助けしてくれたが、そのなかで、 オースティンとシップは、シンプソンの異常な嫉妬心とニコルに対する 妄想、過去2ヶ月間でニコルがどのようにシンプソンと仲違いをしたか などを述べた。 | strategy :戦略、 make the difference :相違を生ずる、 cross-examine :反対尋問する、 buddy: 親友,仲間、 infamous: 悪名の高い,評判の悪い、 passionately :情熱的に,熱烈に、 rage: 激しい怒り,激怒,憤怒、 obsession: 強迫,強迫観念 |
| 14 | ニコルとシンプソンは過去数週間言い争っていたことが、ニコルの日記から わかった。敵意は情け容赦もない局面を迎えた。シンプソンが税金のことで ニコルをIRSに訴えると脅したのだ。この卑怯な手にニコルは怒り、シンプソンを 完全に無視し始めた。そして報復の3週間が始まった。その間、シンプソンの 怒りは高まり、前妻への妄想はますますつのり、殺人へと発展したのだろう。 | hostility :対立,敵意、 IRS :Internal Revenue Service,米国国税局、 capital gain :資本(売却)利得,譲渡所得,値上がり益、 infuriate: 激怒させる、 hit below the belt :汚い手を使う,卑怯なことをする、 recommit :〈罪などを〉再び犯す、 retaliation: 報復,仕返し、 obsessed: 取りつかれた、 result in :〜という結果になる |
| 15 | ゴールドマン家の誰もが、シンプソンの名を口にしない。ゴールドマンは シンプソンをいつも「殺人者」と言う。彼は刑事裁判での判決に打ちのめされ たのだ。「打ちのめされた。表決不能という判決はありえても、無罪とは 想像もしていなかった。ロンのためにもこの民事裁判を起こさなくては ならなかった。彼の思いに比べれば、私たちのこのやりきれなさなど なんでもない。金はどうでもいいが、殺人者に責任をとらせたかった。」 | public relations :広報活動,宣伝、 ploy: 策略、計略、 adept: (高度に)熟練した、 devastate: 壊滅させる、 numb: 感覚を失った、 hung jury :評決不能陪審,不一致陪審、 acquittal: 《法》無罪放免 |
| 16 | 刑事裁判中、ゴールドマンの精神状態をみんな心配していた。余りにも彼の 怒りが大きかったので、自らシンプソンに罰を下すのではないかと恐れるも のもいた。「怒りは感じるが、私は犯罪者ではない。暴力を振るいはしない。 刑事裁判で有罪判決が出ればよかったのだが。しかし、今回の民事裁判は 私たちの裁判だ。主導権を持てるから。」とゴールドマンは言う。 | decent :まともな、 conviction :有罪の判決,有罪判決、 call the shots :運営の采配を振るう,決定をくだす |
| 17 | ペトロセリが最初にやるべきことは仲間を集めること。万能選手としてゲルブラム。 複雑な証券訴訟を手がけたトム、知能犯罪の専門家エド。 自分を含めた4人が、この公判の中心となる。次に、ニコルの遺産を扱っている 弁護士と、ロンの母親の弁護士をどうするかが問題となった。意見の違いは 合ったものの、費用の点からペトロセリの会社が主導権を握り、各自が 役割を分担することで合意した。 | all-purpose :万能の、 securities: 証券、 litigation: 起訴,訴訟、 white-collar criminal :社会的地位を利用した犯罪,贈収賄犯人,知能犯罪者、 backbone: 中心、 dissension: 意見の相違、 splinter: 〜をばらばらにする、 soothe :なだめる、 cajole: 丸め込む、 magnitude:重要さ、大きさ、 rancor: 怨恨,恨み |
| 18 | ペトロセリの選んだチームは精力的に働いた。論理的できちんとした ペトロセリだが、縁起を担ぐ習慣があった。大きな民事裁判では、彼は 会社の外に仕事場を作り、裁判が終わるまで会社には戻らなかった。 このようにして裁判に負けたことはなかった。シンプソンの件も例外では ない。 | handpicked: 厳選した、 paralegal :法律家補助員(の)、 orderly :きちんとした,規律正しい、 superstitious :縁起を担ぐ,迷信的な |
| 19 | ペトロセリの縁起は別にして、作業はハイテクを使って行われた。1時間に1度 その公判の全ての文書がコンピューターにより索引がつけられた。また、 コンピューターにはあらゆる判例が入力されていた。壁には陪審員全員の、必要と 思われるあらゆる情報がリストアップされて貼られていた。 また、陪審員を選ぶ際にはビンスンの忠告を取り入れもした。陪審員は 大学の学歴を持つものが少なくとも5人おり、その構成員に原告側は 満足だった。 | apart from :はともかく,は別として、 hum: ブンブン音をたてる、 considerable: かなりの,相当の、 transcript: 複写、 profile: プロフィール,横顔、 inclination: 好み,性向,性癖、 relevant: 関連した,適切な、 reliability: 信頼,信頼性、 prosecutors: 検察当局、 makeup: 構成 |
| 20 | ペトロセリは常にきちんとしており、ゲルブラムはいつもゆったりしている、 というように、互いに正反対だ。しかし、この二人には共通点が多い。 ペトロセリは音楽家を夢見てUCLAにやってきた。ゲルブラムは俳優志望で、 刑事コジャックに出たこともある。二人はいずれも経済的に見込みがない ため、法科に進学。その後現在の法律会社に務める。 | impeccably: 非のうちどころなく、 yankee: ヤンキー,米国人、 sweatshirt: スウェットシャツ、 migrate: 移住する,移動する、 UCLA :University of California at Los Angeles,カリフォルニア大学ロサンゼルス校、 probate: 遺言の検認、 messy: ごたまぜの,散らかった、 sue: 告訴する、 stepmother: 継母 |
| 21 | 原告団が戦略を練っているとき、シンプソンは気をそらされていた。 民事裁判中に、彼にはもう一つの公判があったのだ。子供の養育権を 争って、オレンジ郡の審理に出席していた。裁判は非公開であり、 出席者は近親関係にあるため、緊張感は爆発寸前までいった。 公判中に、シンプソンの妹が三目並べをしており、「これが 子供たちの世話をする女性なんだわ」とニコルの母親が言う場面もあった。 | hone :(技術などを)磨く、 distracted: そらす,気の散った、 custody: 保護,管理、 proceeding: 訴訟手続,議事,審理、 proximity: 近似,近接、 blowup: 怒りの爆発,激しい議論,けんか、 tic-tac-toe :三目(サンモク)並べ、 note pad :メモ用紙 |
| 22 | ブラウン家にも問題となる行為はあった。娘の死後、日記と結婚式のホームビデオ を売って262、000ドルを手にしていたのだ。さらに、妹は姉のトップレスの 写真を売ったと告白した。シンプソンは証言台にたった2日間を、 民事裁判の練習台に使った。 | enquire: 尋ねる、 tabloid: タブロイド,タブロイド型新聞、 proceedings: 訴訟手続,議事,審理 |
| 23 | 判決の出る日、シンプソンはレポーター達とロッキンガムの家でファックスを待っていた。 子供たちの養育権をシンプソンが勝ち取った、というニュースを受け取った 時、シンプソンは有頂天だった。「彼が本当に気にしていたのは この裁判なんだ。子供がいる限り、彼は大丈夫だろう」と友人は言っている。 | commentator: 解説者、 ecstatic: 有頂天の,忘我状態を伴う |
| 24 | ロッキンガムは被告側の中心地となった。お金を節約するために、何人かは そこに寝泊まりした。被告側弁護士はそこでシンプソンと会合し、証人の多くは 長引く公判に備えて、そこに住んだ。色々な人が出入りし、常にざわめいていた。 「そこには人が多すぎる」と友人は言う。 | holdover: (〜からの)繰り越し,持ち越し、 marathon: (マラソンの様に)長時間続く、 wind down :(活動・運動などが)徐々に静まる |
| 25 | 「シドニーとジャスティンは強い子だ。悪がきだな。シドニーは自分の欲しいものを 欲しいときに言うし、父親からどうやって手に入れるかも知っている。 いやなことだが、そのわがままによって、こうした辛い時期を乗り越えられるのかも しれない。子供たちは賢く、タフで立ち直りも早い。遺伝なのだろう。」 | rehearsal: リハーサル,試演、 youngster: 子供,若者、 brat: わんぱく小僧,がき、 bully: いじめる、 obnoxious: 不快な、 willfulness :わがまま、 ordeal: 苦しい試練、 resilient: 立ち直りの早い、 genetic :遺伝子の |
| 26 | 裁判が閉廷すると、ベイカー等被告弁護団は裁判所から数分の事務所に移動した。 そこには裁判の書類が一杯の「O.J.記録保管所」と呼ばれる場所がある。 ベイカーをシンプソンに推薦したコクランは、民事裁判が提起されることが 明らかになるや、全ての弁護書類をコピーして送った。1995年10月のことだ。 しかし、ロサンジェルスの地方検事事務所は敏速ではなく、多量の箱をばら ばらに送り、それらが着いたのは1996年の7、8月。箱に入っていた書類はごちゃ混ぜ で、ベイカーは証拠を得るために裁判所に行かなくてはならなかった。 | adjourn: 会議を中止する,席を移す、 boulevard: 大通り、 module: モジュール,測定基準、 archive: 公記録保管所,公文書、 photocopy: 写真複写、 lodge: 提起する、 district attorney :地区検事,地方検事、 alacrity: 活発,機敏さ,乗り気、 haphazard: でたらめの、 bulk: 束、巨大な量、 jumble: ごたまぜにする |
| 27 | 弁護に一番役立ちそうなのはシンプソン自身だった。ベイカーによれば、 「シンプソンは頭がいい。誰よりもこの裁判のことを知っている。 かれほど活動的な顧客は知らない」シンプソンは反対尋問の仕方を助言し、 科学的証拠を理解していた。 | tip :情報,助言 |
| 28 | 法的な戦略を共に考え、家にも歓迎されて迎えられたけれども、彼らの裁判所での 態度はよそよそしいものだった。相性が悪かった。シンプソンはめったに 弁護団とは昼食を共にしなかった。実際、その裁判で、ベイカー達は金持ち社会から 隔離されたように感じた。 | collaborate: 協力する,共同して働く、 awkward :(雰囲気などが)気まずい、 collective :全体的な、 demeanor: 態度,表情,様子、 chemistry :相性、 stilted: 誇張した、 repercussions: 反響,反動,結果、 ostracism: 村八分,追放,排斥、 well-heeled :(略式)金持ちの |
| 29 | 陪審員が審議した1月30日の夜、ペトロセリは緊張していた。遅れていたからでも 陪審員が重要な弁護の論点を調べるように求めていたという事実からでもない。 原告団を不安にしたものは、刑事裁判の陪審員二人が、民事裁判の陪審員二人に、 将来の金銭面について話し合おうと手紙を送ったことである。裁判官は調査を命じた が、この事件は刑事裁判の状況を思い起こさせる。その時は、裁判がまだ進行中なの に、陪審員であることで金もうけをしようとしたとして、ブンテンを不当に陪審員 から外した。ブンテンはシンプソンの有罪を確信していたが、本を書くことは なかったし、書こうともしなかった。刑事裁判での被告側の調査員マッケンナが 今回もシンプソンのために働いていることをペトロセリは知った。 陪審員のこの混乱は、陪審員カラウエィの解任に終わった。彼女の娘が地方検事局に 務めていることが分かった。弁護側が解任を望んだためだ。 | deliberate :審議する、 taut: 張りつめた、 jaw :あご、 rigid :堅い,柔軟性のない、 livid :激怒した、 eerily: 不気味なほど,ぞっとするほど、 reminiscent: 暗示する,連想させる、 unwarranted: 正しいと認められていない,不当な、 dismissal :棄却,免職、 capitalize on :を売り物にする、 roil: (液体を)かき乱す,濁す、 intentionally: わざと,故意に |
| 30 | シンプソンは、陪審員の審議中ゴルフなどをしていたが、他の人にとって、判決を 待つことは辛いものだった。ゴールドマンは一人ロサンジェルスをドライブしていたし、 デニス・ブラウンは母親ジュディサを慰めようと両親の家にいた。ジュディサは デニスのことを心配していた。ブラウン家はどうやって裁判所に入っていこうかと、 苦労していた。裏口を調べさしたり、判決の日には玄関口におとりを放つことを 考えたりしていた。だが、2月4日、判決がおりたときには、ブラウン家は 裁判所から2時間も離れたところにおり、裁判所に付く頃には、2、000人もの 群集が集まっていたのだ。 | excruciating: ひどく苦しい、 deliberation: 熟考,審議,審理,討議、 logistics: 難事業計画,兵站学、 heckle: 詰問する,質問攻めにする、 gauntlet :試練、 emissary: 密使,特使,使者、 scout :捜す,偵察に出る、 decoy: おとり,囮、 diversion :牽制[陽動](作戦) |
| 31 | 判決は満場一致で以下のようだった。シンプソンの罪を全面的に認め、 ゴールドマンに850万ドルの賠償金を支払うように命ずる、と。 勝利の大きさに、勝利請け負い人でさえ唖然とした。「これ以上うまくは やれなかっただろう。満場一致とは思わなかった。信じられる?」と ペトロセリは言う。みなが祝っているとき、ペトロセリはドスンと椅子に 座った。シャンペンを渡されても、「いや、今はいい。これを全て 受け入れるのには時間がかかるのだ。素晴らしい瞬間なのだ」 | unanimous: 満場一致の、 count :論点,起訴状の訴因、 liable: 〜を受けるべき,責任を負うべき,〜を免れない、 compensate :補償する、 stun: を当惑させる,唖然とさせる、 hug: 抱擁,〜に凝っている,抱きしめる、 slump :どすんと落ちる,急に倒れる |
| 32 | ゴールドマン家とブラウン家にとっては、その判決は悲喜こもごもだった。 2つの家族は近しいわけでもなかったので、判決を共に祝うこともなかった。 ゴールドマン家はシャンペンで祝い、弁護士達に感謝した。 「ロンのために、遂に正義が行われた」と集まった人々に話した。 パッティとキムは次々とかかってくるお祝いの電話にてきぱきと対応していた。 | bittersweet: 悲喜こもごも(の),ほろ苦い、 savor: 味わう、 pop :〈栓を〉ポンと抜く、 field :うまくさばく,(質問に)当意即妙に答える,処理する、 congratulatory: 祝賀の |
| 33 | 一方、ブラウン家の方はと言えば、ジュディサが友人達におおげさに喜ぶつもりは ない、と話していた。これからのことについて考えなくてはいけないことが たくさんあったから。子供たちは母親を殴打し殺した可能性のある男の保護の 元にある。さらに、子供たちが成人に達すれば、母親の死に対して父親を 訴えるかもしれないのだ。 | tony: いきな,上品な、 meditate :思いめぐらす,深く考える、 batter: 続けざまに打つ、 file a suit :訴訟を起こす、 macabre: ぞっとする、 come of age :一人前になる,成人に達する |
| 34 | 判決が出た後、シンプソンはサバーバン(車の名前?)に乗り込みロッキンガムに 向かった。控訴すれば5割り増しの保証金を納めなければならないだろう。そのお金は 年率10%で裁判所の保証業者から借りることになる。また、控訴の手続きには何年も かかるかもしれない。しかし、シンプソンの頭にあったのは別のことだ。 娘のシドニーがアイスクリームを欲しがっていたので、それを買いにいこうと していた。ニコルも殺された晩、娘に同じアイスクリームを買って帰っていた。 | punitive: 罰の,懲罰の,処罰のための assess:見極める,判断する bond: 保釈金 bondsman: (保釈)保証業者 dough: パン生地,練り粉 dutiful: 従順な |
第14段落
1 recommit himself to her:
前の段落にもあったけど、commit oneself toのいい訳は?
第19段落
2 To help select the jury
原告側は陪審員を選ぶのに関与できるのだろうか?
第26段落
3 four-module
4 defense documents:弁護書類、それとも被告側の書類?
第27段落
5 the blood and scientific evidence
ここでbloodとは?
第33段落
6 the estate of Nicole Brown Simpson did not file a wrongful-death
suit leaves open an even more macabre possibility
estateとは、子供たちのことだろうか?
間違ってるところがあるかもしれません。見つけたらメール下さい!
感想などがありましたら、メールを下さいね!!