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p53 | フロイト博士、悪いのは遺伝のせいかもしれません。 | Oedipus :《ギ神》オイディプス(父を殺し母と結婚したギリシアの王)、 schm- :《口》 重複語の第 2 要素の初頭の子音(群)と置換して, または母音の前に付けて 「嫌悪」 「軽蔑」「無関心」「それがどうした」 などの含みをもつ語をつくる、 Sigmund Freud :フロイト Sigmund Freud (1856-1939) 《オーストリアの精神医学者; 精神分析学を樹立》、 Sigmund :【北欧神話】 シグムンド、 gene :遺伝子 |
1 | 遂に、長い間疑問に思っていたものに証拠が見つかった:神経過敏は全く正常 なのだ。陽気な人間こそ変わり者だ。 | dread:(極度の)恐怖,不安、 pessimism: 悲観(主義・論)、 neurotic:神経過敏な、神経系の、 trait: 特性、特徴、 sanguine:楽天的な,陽性の、 weirdo: 奇人、変人 |
2 | 先週、雑誌サイエンスで、セロトニンに対する脳細胞の反応の仕方に影響 を与える遺伝子に、2種類あることが発表された。セロトニンとは、抗鬱剤 がターゲットにしている神経伝達物質である。その遺伝子には、セロトニン の再吸収を促進させる分子を減らす役割の短い遺伝子と、逆にその分子を増 やす長い遺伝子があるのだ。人格テストと遺伝子分析を行ってみると、短い 遺伝子と神経症との間には有為の相関関係があること、さらに、70%の人 がその短い遺伝子を持っていることもわかった。 | serotonin: セロトニン、 neurotransmitter :神経伝達物質、 Prozac :プロザック(抗鬱剤の商品名)、 antidepressants: 抗鬱薬、 molecule:分子、 facilitate: 促進させる,容易にする、 reabsorption: 再吸収、 frightening: 肝をつぶすような,恐い、 correlation: 相関関係、 neurosis: 《病名》ノイローゼ、神経症 |
3 | 研究者達は、自分たちの発見したものを一般化しないよう用心しているが、 もし、我々の70%が短い遺伝子を持ち、30%が長い遺伝子を持っているなら どうなるだろう?膨大な神経症患者がいることになる。 | rigorous: 厳格な,きわめて厳密な、 methodology: 方法論、 et al. :(ラテン)and others、 lousy: くだらない、ひどい、最低の、 billing :序列,掲示、 extrapolate: 外挿する、推定する、 unprecedented: 先例がない,空前の、 landslide: 山くずれ、地滑り、 root for :応援する、 out of one's mind :気が狂って,狂って,正気を矢って |
4 | 実際のところ、この記事の含むところを誇張すべきではない。人口のわずか 3ないし4%がその遺伝子で神経症になると見積もられている。双子の研究 からは、神経症の40から60%に遺伝子が関係しており、そのうちの10 から15%は他の遺伝子によるものと見られている。さらに、環境と経験、 それに遺伝子生成物が複雑に絡み合って、個性の違いをもたらすようだ。 | implication :含蓄,言外の意味、 figure :見積もる, 計算する、 account for :の割合を占める、 variance: くい違い,変化、変動、 interaction: 相互作用、 experiential :経験的な、 off the hook :責任を免れて |
5 | それでも、遺伝子分析と人格テストにより、大多数の人がこの短い遺伝子を持ち、 しかもこの遺伝子が神経症などと深い関係があることは間違いなさそうだ。 ただし、この短い遺伝子が、被刺激性に関係するかどうかという研究は なされていない。 | neuroticism :神経症的性格、 irritability: 被刺激性 |
6 | 不安を引き起こすこの遺伝子が、自然淘汰からすると優性遺伝子である可能性は 高い。人類が進化するときに、ある程度の恐怖は必要だっただろう。不安を感じ ずに、常に明るく楽天的な人間は、遺伝子に欠陥があるのだ。だけど、なぜ そんな人たちもまだ生き延びているのだろう? | prevalence :普及,流行,優勢、 hominid :人間、 norm :標準,平均、 cheery: 明るい、 doughnut: ドーナツ、 maladaptive :不適応な、 flaw: 欠点、傷、欠陥 |
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