PB（ペーパーバック）を始めて読む人、あるいは読んでみようとは思っているが
ためらっている人、そんな人のためのページです。

英検２級を取得したばかりの人がPBをいきなり読もうとすると、まず確実に挫折して
しまいます。文学作品ではなく、読むのが娯楽小説であるべきミステリーでも、
ロマンス小説でも、あるいは児童文学でも難しいのです。

ここで、PBを読むということを考えてみましょう。高校などで勉強してきた方法
やり方とはちょっと違うと思ってください。１時間に３ページとか５ページとか
読むのはPBを読むとは言わないのですね。PBを楽しむにはこれは苦しすぎます。
私が考える基準は、１時間に20ページぐらいがPBを読む最低レベルではないかと
思っています。１時間に15ページしか読めない本は自分には難しい、20ページで
なんとか読める、30ページだとかなり楽しめる、40ページだと時間を忘れてのめ
り込みそう。

過去の経験から、また周囲の人たちに読んでいただいたことからして、ある程度
段階を踏んで読み進めるのがいいかもしれません。

１　Collins English Library
　　大手の洋書売り場には置いてあることが多いと思います。
　　出版社は多分イギリスで、英語を第二外国語として勉強している人の
　　ためにリライトしているようです。
　　
　　英検２級を取得したばかりの人は、このCollinsのシリーズのレベル３
　　に相当すると思われます。

    このCollinsシリーズはレベル１からレベル６まであり、それぞれ語彙
　　レベルが300語から2500語となっています。レベル３は語彙1000語レベル
　　です。

注）講談社英語文庫というのがあります。これもレベル別になっており、し
　　かも日本の出版社ということもあって入手しやすくとっつきやすいので
　　すが、どうやらレベルが合ってないような気がします。
　　初心者読書会で☆☆となっている「若草物語」を読みましたが、最低で
　　も準１級は必要でしょう。
　　「我輩は猫である」に至っては、☆☆レベルとあるのに英検１級を超え
　　てますね。
　　それでも講談社英語文庫を読みたい人は、レベルとは無関係に実際に手
　　にとってちょっと読んでみることをお薦めします。易しい本もあります
　　から。

２　YOHAN PUBLICATION
　　ここが出しているLADDER版シリーズ。Collinsシリーズをレベル６まで
　　終えた人はこのシリーズに進むのがいいかもしれません。これも語彙別
　　にわかれており、語彙1000語、2000語、3000語などとなっています。

３　PUFFIN BOOKS
　　LADDER版の3000語レベルが読めるようになれば、本格的なPBもぼちぼち
　　手に届くようになってきます。

　　以前アルク出版社が企画していたリーディングマラソンではこのPUFFIN
　　BOOKSが使われていました。現在のリーディングマラソンはリライトされ
　　た本が使われているようです。

４　初心者向けＰＢ


PUFFIN BOOKSをいくつか挙げておきましょう


Me and My Million By Clive King P133
Ghost in the Water By Edward Chitham P157
Super Gran By Forrest Wilson P143
The Gardener's Grandchildren By Barbara Willard P144
Dragon in Danger By Rosemary Manning P160
Hairs in The Palm of The Hand By Jan Mark P96
Test Your Memory By Adrian Sington P92
Charlotte's Web By E.B.White P175
The Cricket in Times Square By Garth Williams P142
The Ghost and Bertie Boggin By Catherine Sefton P94


やや難しい本

Trillions By Nicholas Fish P118
The Revenge of Samuel Stokes By Penelope Lively P138
Professor Branestawm's Perilous Pudding By Norman Hunter P132
The Scarecrows By Robert Westall P160
Under Plum Lake By Lionel Davidson P153
Father Brown By G.K.Chesterton P176