2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第7戦レポート
[B1クラス]
B1クラスは、排気量1600cc以下の車両が参加できるB車両のクラスである。この日のエントリーは13台。上位陣では、既にシリーズチャンプを決めている中楯シビック、3位高橋ミラージュ、4位の石塚CR-X、5位の蒲CRX、6位の金原CR-X、らが参戦している。シリーズチャンプはぶっちぎりで中楯が決めたが、2位以降は混戦模様のB1クラス。シリーズ入賞そして関フェス出場権をかけた争いは熾烈である。
まず第一ヒート。ダブルエントリーのためファーストゼッケンからのスタートとなった地区戦ドラの大塚CR-Xがいきなり47"8というタイムを叩き出し、B1クラスがスタート。ご存知の方も多いであろうが、昨年、一昨年度と、このチャリティーイベント2連勝中の超実力派ドライバーである。その後好タイムを出してきたのはゼッケン91番竹田CA4Aミラージュである。そう、前回の富士では村松のMR-2を借りてN3クラス優勝を飾ったドライバーである。果敢にミラージュを振り回し、48"1で2番手でゴールした。さらにゼッケン93番胡口シティも、小回りの聞く特性を生かして48"3と3番手タイムでゴール。続く前回劇的な優勝を遂げた金原CR-Xだが、今回はターンでロスが大きいようだ。49"1と若干遅れて4番手。そして、続くのは第一戦の覇者石塚CR-X。このところ走りに迷いがあったのか、上位に絡めないことが多かったが、久しぶりに潔い切れのある速いターンを見せ、47"3でトップに立った。続いてのスタートはかっぱコーヂこと高橋ミラージュ。家族との帰省日程をずらして参戦してくる気合の入りようである。いつもながらテールスライドに拘る見事な走りを見せ、47"8という好タイムをたたき出してくるが、惜しくもパイロンタッチの判定が下ってしまう。そして、前回の相模湖で優勝をさらった吉川が、今回も大塚のCR-Xを借りてエントリーしてきた。もうこれは見事としか言いようが無い。狭い相模湖を広く使い、はっきりと狙いを持って走っていることが分かるベテランの走りで47"2を叩き出し、トップに立った。そして最終ゼッケン、前回既にチャンピオンを決定している中楯シビックがスタート。唯一勝ち星の無い相模湖で勝利し、チャンピオン獲得に自ら花を添えたいところであろう。チャンピオンらしい堂々とした走りで前半を折り返すが、細かいスラロームセクションで若干もたつきがあったか、48"0と4番手でのゴールとなった。
この結果、第一ヒートはCR-Xの吉川がトップ。2番手には石塚CR-Xが続き、以降、中楯シビック、竹田ミラージュ、胡口シティ、という暫定結果となった。
続く第二ヒート。チャリティ3連勝をファーストゼッケンから狙う大塚CR-Xは47"6と自己のタイムを上げてくるが順位変わらず3番手のまま。第一ヒート5番手の竹田ミラージュはタイムを落としてしまう。第一ヒート6番手の胡口シティは48"2と自己のタイムを僅かに上げてくるが、順位変わらず6番手のまま。続く、前回優勝の金原CR-Xは8の字で大きく崩れ、タイムダウン。今回は入賞圏外に終わってしまう。そして第一ヒート2番手の石塚CR-Xがスタート。トップの吉川まで100分の3秒差と、十分にトップを狙える位置であるが、力が入ってしまったのだろうか、タイムを落としてしまう。そして第一ヒート4番手相当タイムを出しながらパイロンタッチに沈んでいるかっぱコーヂ高橋ミラージュがスタート。僅かにリアをスライドさせながら車を前に押し進める流れるような美しい走りで47"7と4番手タイムを叩き出してきた。そして、目下暫定トップの吉川CR-Xがスタート。安心して見ていられるメリハリのある走りで、自己のタイムをさらに上げ、47"1でゴールした。そして最終ゼッケン中楯シビックがスタート。第二ヒートでタイムを上げられないところが課題の中楯だが、今回は集中を切らさず、最終のスラロームへも果敢な進入を見せ、47"8とタイムを上げてきたが、高橋には僅かに届かず、5番手で競技を終了した。
この結果、CR-Xの吉川が、第5戦に続いて2勝目をゲット。しばらく休んでいたジムカーナ魂に火がつきつつあるようだ。そして2位には、密かに優勝を狙っていたというCR-Xの石塚が入り、「シリーズチャンプに勝ててうれしい」との期待通りのコメントを残した。そして3位には、チャリティ3連勝を狙っていたというCR-Xの大塚が入り、「吉川さんには勝てなかった」と残念そうに語っていた。そして4位には帰省予定をずらしてまで参加したという高橋がミラージュ最上位で入り、5位には第6戦にてシリーズチャンプを決めている中楯シビックが、そして6位にはCA4A型ミラージュの竹田が入った。
2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第7戦
B1クラス
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
1位 | 吉川 和彦
| EF8 | ’47”298 | ’47”141 | ’47”141 |
2位 | 石塚 一郎
| EF8 | ’47”325 | ’47”524 | ’47”325 |
3位 | 大塚 清澄
| EF8 | ’47”810 | ’47”691 | ’47”691 |
4位 | 高橋 コージ
| CJ4A | ’52”890(P1) | ’47”777 | ’47”777 |
5位 | 中楯 計司
| EK9 | ’48”032 | ’47”861 | ’47”861 |
6位 | 竹田 和外
| CA4A | ’48”188 | ’48”879 | ’48”188 |
7位 | 胡口 勇
| GA2 | ’48”367 | ’48”238 | ’48”238 |
8位 | 石井 隆行
| EF8 | ’59”116(P2) | ’48”250 | ’48”250 |
9位 | 青木 太郎
| EK4 | ’57”692(P1) | ’48”894 | ’48”894 |
10位 | 金原 俊一
| EF8 | ’49”176 | ’49”452 | ’49”176 |
11位 | 落合 泰之
| CA4A | ’49”627 | ’50”195 | ’49”627 |
12位 | 関口 和也
| CJ4A | ’50”011 | M.C. | ’50”011 |
13位 | 高橋 知紀
| CJ4A | ’52”496 | ’51”488 | ’51”488 |
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撮影:えんどう
(文中敬称略)
えんどう