N1クラスは、排気量1000cc以下のN車両が参加できるクラスである。この日のエントリーは４台。シリーズ上位陣では、２位の斉藤マーチ、３位の肥塚ヴィッツ、４位の福留ヴィッツ、４位の久保田マーチ、らが参加しており、ポイントリーダーの中里マーチは今回お休みである。
まず第一ヒート。ファーストゼッケンからスタートの久保田マーチが、いきなり1'11"2の好タイムでターゲットタイムを樹立すると、続く福留ヴィッツは1'20"0と大きく出遅れてしまう。今回から足回りを変えてきた肥塚ヴィッツは、不安定なリアの挙動に戸惑いがあるのか、1'18"3を出すもののパイロンタッチの判定付き。そして最終ゼッケン斉藤マーチがスタート。きびきびとした走りで1'10"9を叩き出し、トップに躍り出た。
この結果、第一ヒート暫定トップは斉藤マーチ。２番手には斉藤マーチが続いた。
続く第二ヒート。最後に斉藤にかわされた久保田マーチはベテランらしいスムースな走りを見せ、なんと1'09"9と自己のタイムを大きく更新し、トップ奪回。続く福留はタイムを1'18"1と上げてくるが、マーチ勢には大きく遅れを取ってしまう。続く肥塚ヴィッツは、慣れない足回りに戸惑いを隠せない様子で、タイムを残せなかった。そして最終ゼッケンの斉藤マーチがスタート。気合の入った走りを見せるが、僅かにタイムダウンに終わってしまう。この結果、第二ヒートで見事な逆転劇を演じた久保田マーチが、第１戦に続く２勝目。「神奈川のエントラントが多くて盛り上がっているので、エントラントとして盛り上げていきたい」とのコメントを残した。２位にはここ２戦で連勝中であった斉藤マーチが入り、ポイント的にシリーズリーダーの中里に迫る形となった。
このクラスはポイントが分散しているため、ポイントリーダーの中里以降、斉藤、久保田、肥塚、福留、までにシリーズチャンプの可能性がある。場合によっては第７戦でチャンプ決定の可能性もあるが、このクラスに関しては最終戦までチャンピオン争いがもつれ込むことは必至であろう。
| 順位 | ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰ | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 久保田 正史 | K11 | 1'11"261 | 1'09"954 | 1'09"954 |
| 2位 | 斉藤 英仁 | K11 | 1'10"945 | 1'11"285 | 1'10"945 |
| 3位 | 福留 英洋 | SCP10 | 1'20"017 | 1'18"145 | 1'18"145 |
| 4位 | 肥塚 紀明 | SCP10 | 1'23"331(P1) | 1'25"474 | 1'23"331 |
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