2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第5戦レポート
[CL3クラス]
CL3クラスは、四輪駆動車両が参加できるB車両のクラスで、ライセンス不要のクラスである。また、タイヤにも制限があり、通称Sタイヤと呼ばれる競技用タイヤの使用が制限され、レギュラータイヤオンリーのクラスとなる。
この日は、12台がエントリー。上位陣では、シリーズリーダーの工藤インプレッサ、4位の西田インプレッサ、5位の岡本スカイラインGT-R、6位の井邊ランサーエボ6、らがエントリーしている。
まず第一ヒート。ファーストゼッケンからスタートの金子浩之インプレッサが、四駆には一段と難易度が高くなるこのコースに苦しみながらも1'00"3でゴールし、CL3クラスがスタート。まず好タイムを出してきたのがゼッケン52番弥富インプレッサだ。50"9とターゲットタイムを大きく更新してきた。このタイムをさらに大きく押し上げてきたのが、ランサーエボ7を駆る遠藤。雨の浅間台となった第3戦では2位に食い込んでいる遠藤は、落ち着いたよく考えた走りでうまく走りきり、46"6とさらに大きくタイムを更新してトップに立った。続くのは、第1戦の相模湖ラウンドで3位に入っている中原インプレッサ。相模湖は相性が良いのか、気持ちよく走り抜け、47"9の2番手タイムを叩き出すが、惜しくもパイロンタッチの判定が下されてしまう。続くのは、シリーズ6位と同ポイントの高橋インプレッサだが、やや攻めあぐねながらも49"6の2番手タイムを出してくるがこちらもパイロンタッチの判定。そして前回第4戦の覇者井邊ランサーエボ6がスタート。第4戦で自信をつけたか、やや荒さがあるながらもきっちりと走りきり、46"2でトップに立った。続くシリーズ5位の岡本スカイラインGT-Rは重たいボディを豪快かつ丁寧に動かし、うまくおつりを使いながら48"4で3番手に。ダブルエントリーでのスタートとなった金子賢史インプレッサは、うまく車をコントロールし、51"5で5番手に。そしてシリーズ4位につける西田インプレッサは、見ていて怖いほどの元気な走りを見せ、要所をうまく抑えながら46"6のタイムでゴール。しかしわずかにパイロンを踏んだとの判定で6番手に。そしてシリーズリーダーの工藤インプレッサがスタート。軽量なマシンをうまく操って期待を集めるが、コースの罠にあえなくハマッてしまい、全くタイムを残せずに終わってしまう。
この結果、第一ヒートは井邊エボ6がトップ。2番手には遠藤エボ7が、以降、岡本GT-R、弥富インプレッサ、金子賢史インプレッサ、西田インプレッサ、と続いた。
続く第二ヒート。エボ3を駆る嶋口が、自己のタイムを大きく上げ、弥富を抜いて50"5で4番手に食い込むと、その弥富インプレッサも負けじと48"7とタイムアップを果たし再び4番手に。続いて、第一ヒート2番手につける遠藤エボ7がスタート。抑えどころをうまく抑え、最終ターンでややひっかかる感じが見られたが、45"7という好タイムを叩き出し、トップに立った。第一ヒートパイロンに沈んでいた中原インプレッサは、今度はきっちりゴールし、46"7で3番手に。同じく第一ヒートパイロンに沈んでいた高橋インプレッサも、タイムを残し、47"8で4番手。第一ヒートトップタイムを出していたが遠藤エボ7にかわされている井邊エボ6は、中間を100分の3秒程速いラップで通過するが、若干力が入ったかタイムを落としてしまい、2連勝にはならなかった。ここまで5番手に落とされている岡本GT-Rだが、ややテールスライドが多くなってしまったか、タイムを僅かに上げてくるものの、順位は変わらず5番手のままゴールとなった。そして第一ヒートはタイムを全く残せていないポイントリーダー最終ゼッケンの工藤インプレッサがスタート。タイムを残していないプレッシャーもある中、積極的な走りを見せ、中間をベストラップで通過するが、終盤セクションでややロスがあったか、45"9と僅かに遠藤に届かないものの立派なタイムで2番手に食い込んだ。
この結果、ハイレベルな勝負を制したのはエボ7の遠藤。「ぎりぎり勝ててよかった」とのコメントを残した。筆者と名前が良く似ていることから、頻繁に間違えられるようで、大変申し訳ない気持ちで一杯である。今後も是非エントリーして欲しい。続く2位には、前回に続く連続2位となったポイントリーダーの中原インプレッサが入った。3位には前回優勝の井邊エボ6が入り、今回はチームメイトの工藤にやられた形になった。そして4位には同じくチームプッチムーンの中原インプレッサが入り、4位には高橋インプレッサが、6位には岡本GT-Rが入った。
2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第5戦
CL3クラス
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
1位 | 遠藤 康幸
| CT9A | 0'46.608 | 0'45.767 | 0'45.767 |
2位 | 工藤 佳一
| GC8 | 0'58.055 | 0'45.915 | 0'45.915 |
3位 | 井邊 博之
| CP9A | 0'46.277 | 0'46.455 | 0'46.277 |
4位 | 中原 憲司
| GC8 | 0'52.974(P1) | 0'46.733 | 0'46.733 |
5位 | 高橋 秀聡
| GC8 | 0'54.631(P1) | 0'47.817 | 0'47.817 |
6位 | 岡本 勝行
| BNR32 | 0'48.410 | 0'48.325 | 0'48.325 |
7位 | 弥富 政孝
| GC8 | 0'50.912 | 0'48.701 | 0'48.701 |
8位 | 嶋口 耕司
| CE9A | 0'53.787 | 0'50.503 | 0'50.503 |
9位 | 金子 賢史
| GC8 | 0'51.547 | 0'54.184 | 0'51.547 |
10位 | 西田 喜一
| GC8 | 0'51.632(P1) | M.C. | 0'51.632 |
11位 | 斉藤 税
| GDB | 0'54.198 | 0'52.341 | 0'52.341 |
12位 | 金子 浩之
| GC8 | 1'00.346 | 0'55.323 | 0'55.323 |
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撮影:かんとく
(文中敬称略)
えんどう