2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第5戦レポート
[CL1クラス]
CL1クラスは、排気量1600cc以下のB車両が参加できるクラスで、ライセンス不要のクラスである。また、タイヤにも制限があり、通称Sタイヤと呼ばれる競技用タイヤの使用が制限され、レギュラータイヤオンリーのクラスとなる。
今回のエントリーは大量15台。シリーズ上位陣では、トップの佐藤レビン、2位倉橋シビック、4位和田ミラージュ、5位西山シティ、らがエントリーしている。
まず第一ヒート。ファーストゼッケンの山口AE111トレノが、この難コースにてこづりながらも57"0のタイムでゴールし、CL1クラスが始まった。続く野島AS CRXがスタートすると、競技会場ではめずらしいASに、「久しぶりにAS見たなぁ」という声が聞かれる中、スムースかつ大胆にコースを攻め、48"8といういきなりの好タイムでターゲットタイムを樹立してきた。コース設定者の意図どおりはまってしまうドライバーが多い中、ゼッケン15番の曽我EG6シビックが49"6という好タイムで2番手タイムを叩き出すと、ゼッケン17番の若尾AE86レビンが8の字に苦労しながらも50"5と3番手に。そして、EP82NAスターレットを豪快にサイドで振り回してゴールに飛び込んできた平川は50"7で4番手。そして、前回第4戦の覇者西山シティがスタート。中間を圧倒的なタイムでクリアし、潔い踏みっぷりを見せながらゴール。なんと47"3というタイムを叩き出してトップに立った。シリーズ4位につける和田ミラージュはもう一つ攻めきれず50"8と6番手。倉橋シビックは今回不出走となり、最終ゼッケンのジェニファーパワトレ常連組の佐藤AE86レビンがスタート。やや攻めきれない感じがあったか、48"0で西山シティには届かず2番手でゴールした。
この結果、第一ヒートトップは、西山シティ、以降、佐藤レビン、野島CRX、曽我シビック、若尾レビン、平川スターレット、と続いた。
続く第二ヒート。まず注目は二番手ゼッケンからのスタートとなる第一ヒート3番手につける野島AS CRXだ。しかし、欲が出てしまったか、攻めれば攻めるほど難易度を増すこのコースにハマリ、タイムを落とした上に残念ながら、パイロンタッチの判定が下ってしまった。第一ヒート4番手につける曽我シビックは、お立ち台までもう一歩。果敢に攻め、自己のタイムを0.5秒程押し上げる49"1のタイムでゴールするが、3番手の野島には惜しくも届かず4番手のまま。そして、第一ヒート5番手につける若尾レビンも、要所をきちんと回しこみ、50"1とタイムを上げてくるが、やはりこちらも順位は変わらず。続くのは第一ヒートは罠にはまって沈んでいた藤井シビックだが、潔い元気な走りを見せなんと西山のタイムを上回る47"1でゴールしてみせるが、痛恨のパイロン判定。幻のベストタイムとなってしまった。そして現在6番手の平川スターレットがスタート。振り回しすぎをやや抑え、うまく車を前に進めて49"9でゴール。順位を一つ上げて5番手に。第一ヒートトップタイムを出している西山シティだが、さらに元気な踏みっぷりで期待させるが、痛恨のシフトミス。これでリズムを狂わせたか、パイロン判定も食らってしまい、第一ヒートのタイムで後続を待つことに。なんとか入賞圏内に入りたい和田ミラージュも、リズムを完全に狂わせ、パイロン2本で順位を上げられず。そして最終ゼッケン、ポイントリーダーの佐藤レビンがスタート。このまま西山に2連勝させるものかという気迫が伝わるすばらしい走りで、難セクションをスムースにこなし、47"2で逆転優勝を飾った。
この結果、優勝はラストゼッケンで逆転劇を見せたハチロクレビンの佐藤。「勝てて良かった」と謙虚なコメントをのこした。続く2位には痛恨のシフトミスで2連勝にはならなかった西山が入り、3位にはAS CRXというなつかしい車をうまく動かしてタイムを刻んだ野島が入った。4位には曽我シビックが、5位には平川ミラージュが、そして6位には若尾レビンが入った。
2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第5戦
CL1クラス
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
1位 | 佐藤 啓介
| AE86 | 0'48.031 | 0'47.214 | 0'47.214 |
2位 | 西山 隆章
| GA2 | 0'47.392 | 0'53.801(P1) | 0'47.392 |
3位 | 野島 詳久
| AS改 | 0'48.862 | 0'54.301(P1) | 0'48.862 |
4位 | 曽我 昌則
| EG6 | 0'49.670 | 0'49.163 | 0'49.163 |
5位 | 平川 栄司
| EP82 | 0'50.776 | 0'49.937 | 0'49.937 |
6位 | 若尾 和由
| AE86 | 0'50.513 | 0'50.182 | 0'50.182 |
7位 | 和田 安広
| CJ4A | 0'50.850 | 1'01.296(P2) | 0'50.850 |
8位 | 寺田 正午
| EK9 | 0'56.740 | 0'51.998 | 0'51.998 |
9位 | 藤井 孝法
| EK9 | 0'54.405 | 0'52.198(P1) | 0'52.198 |
10位 | 三浦 誠士
| AE86 | 0'53.562 | 0'57.382 | 0'53.562 |
11位 | 岩本 亜彩美
| AE86 | 0'58.359 | 0'55.236 | 0'55.236 |
12位 | 山口 洋子
| AE111 | 0'57.016 | 0'55.505 | 0'55.505 |
13位 | 大塚 清史
| EK9 | 0'55.725 | 0'58.203(P1) | 0'55.725 |
14位 | 菊原 一
| CN32S | M.C. | 0'55.960 | 0'55.960 |
-- | 倉橋 倫生
| EG6 | 不出走 | 不出走 | 不出走 |
戻る
撮影:かんとく
(文中敬称略)
えんどう