2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第4戦レポート

[はじめに]

 5月25日、富士スピードウェイNコースにて2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第4戦が開催された。

 その第4戦だが、注目のエントリー台数はなんと163台。近年のジムカーナイベントでこれだけの台数を集めた大会があっただろうか。正直な話、これだけのエントリー台数を稼ぐことができた理由は定かではないが、エントラントと主催者が協力して努力してきた結果と言えよう。はっきりしたことは、決してジムカーナ人口は少ない訳ではないことや、やり方次第では公認イベントにもこれだけの台数が集まる、という点ではないだろうか。この不況といわれるジムカーナ界に一石を投じた21世紀最大級の一戦となったことは間違いない。

 さて、3つの会場を使用する今年の神奈川シリーズは、第1戦の相模湖、第2戦の富士Nコース、第3戦の浅間台と、ここまでで一通りの会場を巡ったことになる。そして近年稀に見るほどの大量エントリーとなった神奈川シリーズ第4戦は、再び会場を富士スピードウェイNコースに移しての開催である。シリーズを追うドライバーにとって、頼りは第2戦での結果や感覚であろう。第2戦の経験をうまく生かして結果につなげることができるかどうか、腕の見せ所である。
 コース設定は、全日本トップドライバーの壺坂選手が行ったが、微妙にセットされたパイロン配置と斜面を考えないとタイムを出せないレイアウトをどれだけ読みきれたかがコース攻略のポイントであろうか。一見シンプルそうに見えるレイアウトだが、走ってみるとはまってしまうと言う、なんともいやらしい設定にエントラントも悩まされたようだ。
 コース攻略のお手本走行となる試走には、全日本選手権と地区戦のNクラスを追うドライバーが揃い、DC2型インテグラの昨年度神奈川A3チャンプ梅澤選手、AP1型S2000の地区戦ポイントリーダー船野選手、SW20型MR2のパイロンキング壺坂選手、CT9A型ランサーエボ8の昨年度神奈川A4チャンプ三間選手、CP9A型ランサーエボ6の遠藤選手らが努めた。第3戦同様、梅澤選手と三間選手、遠藤選手の3人は、クローズドクラスのドライバーにも参考にしてもらえるよう、慣熟走行前の試走をレギュラータイヤを用いて行い、第一ヒート及び第二ヒート前の試走をSタイヤで行ったが、概ね好評を得ていたようだ。また、完熟歩行時には試走ドライバーがエントラントに対してコース攻略のアドバイスをするサービスも行われ、多くのドライバーらが熱心に聞き入っていたようだ。その様子はこちら
 心配されたのは天候であったが、多くのエントラントそして主催者の思いが通じたのか、大きく崩れることもなく、163台のエントラントが富士の裾野で熱い戦いを繰り広げた。





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撮影:かんとく
(文中敬称略)
えんどう