2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第4戦レポート

[N2クラス]

 N2クラスは、排気量1001cc以上の前輪駆動N車両が参加できるクラスである。この日のエントリーは11台。上位陣では、ポイントリーダーの出口シビック、2位の木内インテグラ、3位の小岩井ミラージュ、4位の井上インテグラ、5位の堀パルサー、6位の助川CR-Xらが揃って参戦している。
 まず第一ヒート。まず序盤から好タイムをたたき出してきたのが、ゼッケン72番のトモヤ。車両をB車両からN車両に戻し、今回からN2クラスへの参戦となる。1'04"0でまずはトップに立つと、ゼッケン74番の室井インテグラがこれを上回る1'02"7でゴールしてきた。シリーズ6位につける助川CRXはやや突っ込みすぎか、1'04"8と3番手。シリーズ5位の堀パルサーは若干ターンがきつい様子でうまくタイムを残せない。そしてシリーズ4位につける井上インテグラだが、こちらは1'03"8とタイムをまとめ、2番手に食い込む。続く小岩井ミラージュはややリズムに乗り切れないのか、1'4"2と4番手。そして目下2連勝中の木内インテグラがスタート。メリハリのある走りでターンもまとめ、1'02"4という好タイムでトップに立った。最終ゼッケンからのスタートは3戦連続2位と安定している出口シビック。しかし、見るからに力が入っている走りで、どうもリズムが悪い。タイムも1'04"5と平凡なタイムに終わり、6番手でゴールとなった。
 この結果、第一ヒートトップは木内インテグラ。続いて室井インテグラ、井上インテグラとインテグラが続き、トモヤCRX、小岩井ミラージュ、出口シビック、という暫定結果となった。
 続く第二ヒート。N車両化したばかりのトモヤCRXが、3番手タイムとなる、1'03"5を出してくるが、脱輪を2本とられてしまう。第一ヒート2番手の室井インテグラは果敢に攻めるがタイムにつなげられず、パイロンペナルティまで食らってしまう。第一ヒート3番手の井上インテグラは、ターンにてこずりタイムダウン。小岩井ミラージュは、うまい走りを見せ、3番手相当のタイムをたたき出してくるが惜しくもパイロンタッチ。そして暫定トップの木内インテグラがスタート。安定した走りを見せるが、最終ターンがひっかかり、これまたタイムダウン。そして最終ゼッケンの出口。チャンスありと読んだか、気合を入れてのスタートとなるが、抑えどころを抑えきれず、最終ターンもミスしてしまい、それでも僅かにタイムアップするものの、順位変わらず6番手でゴールとなった。
 この結果、インテグラの木内が3連勝。「第二ヒートはサブロクをミスしたけどなんとか逃げ切れて良かった」とのコメントを残した。どうやら、今年から参加し始めたという公認戦は全て優勝という離れ業をやってのけているらしい。誰が木内に土を付けられるのか、このまま負けることなくシーズンを終えてしまうのが、ライバルの奮起を期待したい。続く2位にはインテグラの室井が入った。木内とは僅かなタイム差となっており、次戦以降の木内との戦いが見ものである。3位には同じくインテグラの井上が入り、是非三つ巴の戦いを期待したい。そして4位にはB1クラスから移行してきたCRXのトモヤが入り、5位にはシリーズ3位につける小岩井ミラージュが、6位には連続2位から落ちてしまったシビックの出口が入った。

2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第4戦
N2クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位木内 イサム DC21'02.4181'03.1511'02.418
2位室井 喜一郎 SC21'02.7391'07.844(P1)1'02.739
3位井上 英晴 DC21'03.8231'06.5831'03.823
4位トモヤ EF81'04.0621'13.505(P2)1'04.062
5位小岩井 仁 CJ4A1'04.2741'08.250(P1)1'04.274
6位出口 邦弘 EK91'04.5771'04.4101'04.410
7位助川 雅宣 EF8改1'04.805M.C.1'04.805
8位味野和 正司 CJ4A1'06.3551'04.8461'04.846
9位堀 昭宏 JN151'08.2431'06.1461'06.146
10位池川 竜彦 DC21'11.321(P1)1'06.7551'06.755
11位中田 修 EF71'09.9931'19.964(P2)1'09.993



戻る

撮影:かんとく
(文中敬称略)
えんどう