2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第4戦レポート
[B3クラス]
B3クラスは、1601cc以上の四輪駆動車両が参加できるB車両のクラスである。この日は、15台がエントリー。上位陣では、ポイントリーダーの秋葉エボ6、2位につける石綿エボ4、4位の市川エボ6、らが参加している。
まず第一ヒート。ファーストゼッケンからのスタートとなった岡田32GTRは、完熟走行時から車両トラブルを抱えていたが、1'02"0の好タイムでターゲットタイムを樹立し、B3クラスがスタート。続いてスタートしたのはエボ3の高瀬だが、ターンセクションをうまくまとめ、1'01"8で岡田のタイムをかわしてゴール。ややこう着状態が続いた後、突如ターゲットタイムを動かしてきたのは、エボ6の小澤。豪快にターンも決め、1分を切る、59"8という好タイムでトップに立った。さらに続く地元Nスペの渡辺エボ5がスタートすると、富士Nをよく知り尽くした走りでタイムをまとめ、59"0と小澤のタイムをさらに1秒近く縮めたタイムでゴールした。今回は岡田の32GTRをレンタルしたベテランの新井だが、どうやら32GTRは初めてのドライブらしい。それでも1'01"8とオーナーを破るタイムでゴールし3番手に食い込むあたりがさすがである。続いて、シリーズ4位の市川がスタート。全体的に探っているのか、若干消極的な面も見られ、1'00"8を出してくるものの、3番手でゴールとなった。そしてシリーズ2番手の関東一速いエボ4を駆る石綿がスタート。石綿にとってもホームコースとなるNコースでなんとか好結果を残しポイントリーダー秋葉を追走したいところ。全体的にうまくまとめる走りで、1'00"7の3番手タイムを叩き出してくるが、惜しくもパイロンタッチの判定が下り、タイムを残せなかった。そして163番目の出走は目下ポイントリーダーの秋葉エボ6。前回の富士での補機類系トラブルを教訓にしたか、今回はブーストを下げ気味にする一方で、二次エア供給システムを作動させてのエントリーである。ポイントはアフターファイアーの量だとか。その秋葉。若干ぎくしゃく感があるもののベテランらしい落ち着いた走りで59'0を出してくるがこちらもパイロン判定が下ってしまった。
この結果、第一ヒートトップは地元Nスペの渡辺エボ5。2番手には小澤エボ6が入り、以降、市川エボ6、新井32GTR、高瀬エボ3、岡田32GTRという暫定結果となった。
続く第二ヒート。第一ヒート6番手ファーストゼッケンの岡田は、またまたトラブルでリタイア。続く高瀬エボ3は、パワーでビハインドのあるエボ3をうまく動かし、1'01"3で4番手に食い込んでゴール。第一ヒート2番手につける小澤エボ6は、元気な走りで豪快にエボ6を振り回し、59'4と自己のタイムを更新してくるが、パイロンタッチの判定で2番手のまま。続くNスペの渡辺エボ5は、タイムを上げてアドバンテージを広げておきたいところ。しかし、やや力が入ったかタイムを落とし、パイロンペナルティまでくらってしまう。そして岡田の32GTRをレンタルしている新井だが、ベテランらしくきっちりタイムを上げてくるが、順位は変わらず5番手のまま。1コーナーから気合の入った走りを見せてきたのが市川エボ6だ。脱輪ぎりぎりまで攻め込み、とうとう59秒を切る、58'6というタイムを出してくるが、やはり攻めすぎてしまったか、脱輪ペナルティをもらい、幻のトップタイムとなった。第一ヒートはパイロンペナルティに沈んでいる石綿エボ4だが、これに奮起したか熱い攻めを見せるが、早々に脱輪ペナルティを食らい、今回はポイント圏外に終わってしまった。そして最終ゼッケンの秋葉エボ6がスタート。こちらも第一ヒートはパイロンペナルティに沈んでおり後がない。しかし、さすがベテラン、スムースな走りで丁寧に走りきり、58'6でゴールラインを通過。見事な逆転劇で今期2勝目を飾った。
この結果、優勝は今期2勝目となるエボ6の秋葉。「とてもすばらしい競技会で、オフィシャルの良い動きに感銘しました」とコメントを残した。続く2位には、地元Nスペの渡辺エボ5が入り、第2戦の2位に続く連続2位は本人にとっては悔しいところであろう。そして3位にはうれしい初お立ち台となるエボ6の小澤が入った。今回から変えてきた足が非常に良く動くとのことで、次戦以降が楽しみである。4位には、幻の58秒台をたたき出しながら脱輪判定に泣いたエボ6の市川が入り、5位には非力なエボ3ながら見事入賞を果たした高瀬が、6位には初めて乗った32GTRできっちり結果を残してきたベテランの新井が入った。
尚、エボ8のN車両で試走を行った三間選手はB3クラスに負けたため青汁一気となったが、B3クラスに勝ったエボ6のN車両で試走の遠藤選手も連帯責任(?)で青汁を免れることはできなかった。
2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第4戦
B3クラス
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
1位 | 秋葉 清志
| CP9A | 1'04.049(P1) | 0'58.629 | 0'58.629 |
2位 | 渡辺 充
| CP9A | 0'59.029 | 1'04.599(P1) | 0'59.029 |
3位 | 小澤 幸司
| CP9A | 0'59.848 | 1'04.417(P1) | 0'59.848 |
4位 | 市川 尚彦
| CP9A | 1'00.800 | 1'08.640(P2) | 1'00.800 |
5位 | 高瀬 英之
| CE9A改 | 1'01.899 | 1'01.358 | 1'01.358 |
6位 | 新井 敏正
| BNR32 | 1'01.849 | 1'01.752 | 1'01.752 |
7位 | 岡田 和浩
| BNR32 | 1'02.042 | 未完走 | 1'02.042 |
8位 | 坪井 康裕
| CE9A | 1'02.689 | 1'02.170 | 1'02.170 |
9位 | 磯野 瑛司
| CP9A | 1'03.247 | 1'07.468 | 1'03.247 |
10位 | 三浦 満
| CP9A | 1'03.702 | 1'07.771(P1) | 1'03.702 |
11位 | 石綿 幸治
| CN9A | 1'05.773(P1) | 1'05.805(P1) | 1'05.773 |
12位 | 佐藤 和義
| GC8 | 1'13.314(P1) | 1'13.254(P2) | 1'13.254 |
-- | 鈴木 雅之
| GC8 | 不出走 | 不出走 | 不出走 |
-- | 相沢 清
| CP9A | 不出走 | 不出走 | 不出走 |
-- | 松木 康浩
| GC8 | 不出走 | 不出走 | 不出走 |
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撮影:かんとく
(文中敬称略)
えんどう