2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第3戦レポート

[はじめに]

 4月20日、浅間台スポーツランドにて2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第3戦が開催された。
 相模湖と富士スピードウェイNコースをメイン会場とする今年の神奈川シリーズにとって、若干距離のある浅間台での開催となる今回の第3戦は、そのエントリー状況が危惧されたが、地元千葉勢の大量エントリーにも助けられ、昨年最終戦から4戦連続の100台オーバーとなる111台のエントリーを稼いだ。
 神奈川シリーズはここまでに2戦を終了し、そろそろシリーズ順位が気になり始めるころである。大量エントリーが目立つBクラス、そしてCLクラスは、混戦の模様を呈している。一方で少数エントリーが続くNクラスだが、こちらは参加者が固定化しつつあり、少ないながらも熾烈な上位争いが繰り広げられつつある。富士、相模湖とは雰囲気の異なる今年唯一の浅間台でアドバンテージを築くことができるのか、興味深い1戦となることは間違いないだろう。
 これらエントラントのお手本走行となる試走は、DC2型インテグラのN車両で地区戦と全日本戦を追う昨年度神奈川A3チャンプの梅澤選手、SW20型MR-2のB車両を駆る、元千葉チャンプ、地区戦ドライバーの工藤選手、ランサーエボ6のN車両で地区戦を追う元神奈川チャンプの遠藤選手、らが務めた。今年の神奈川シリーズはレギュラータイヤのクローズドクラスが盛んであることから、クローズドクラスのドライバーにも参考にしてもらえるよう、梅澤選手と遠藤選手は、慣熟走行前の試走をレギュラータイヤを用いて行い、午後の試走をSタイヤで行ったが、概ね好評を得ていたようだ。

 ところが今回はあいにくの天候となり、慣熟走行途中から雨が降り出した末、第一ヒートと第二ヒートは完全なフルウェットでの戦いとなった。ここ浅間台スポーツランドは、ウェット時の路面グリップが極端に落ちることで知られており、ドライで1分のコースはウェットでは1分20秒にも、25秒にもなると言われている。コースそのものは極端に難易度の高いセクションは設けられなかったが、この難路面の攻略が今回の勝敗を分けたようである。




戻る

(文中敬称略)
えんどう