2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第3戦レポート

[N4クラス]

 N4クラスは、排気量1001cc以上の四輪駆動N車両が参加できるクラスである。この日のエントリーは7台。上位陣では、シリーズトップの廣岡エボ7、2位の石田インプレッサ、5位の山下インプレッサ、6位の今井エボ5がエントリーしている。さらに、地区戦にも参戦している瀬下エボ6と福田インプレッサらがエントリーしており、注目したい。
 まず第一ヒート。神奈川戦のでのポイントが無いため序盤からのスタートとなった福田インプレッサが、浅間台ウェットスペシャルタイヤを持ち込み、1'20"5という驚くべきタイムで貫禄を見せる。続く瀬下エボ6も同様に浅間台ウェットスペシャルタイヤを履き一発を狙ってくるが、こちらはタイムを残せずに終わってしまう。好タイムをマークしてきたのは、シリーズ5位につける山下インプレッサだ。恐らく浅間台のウェットは初めてであろうが、丁寧に車を動かし、1'27"0で2番手タイムをマーク。そしてこれに迫るタイムをマークしたのは最終ゼッケンの廣岡エボ7。1'27"2で3番手に入った。
 この結果、第一ヒートはインプレッサの福田がトップ、続いて山下インプレッサ、廣岡ランサーエボ7、石田インプレッサ、という暫定結果となった。  そして第二ヒート。ブッチギリのタイムでトップを走る福田インプレッサは、決して手を緩めることなく、なんと1'19"9と異次元のタイムをマークし、完全に一人旅状態。これに追いすがりたいのは瀬下エボ6だが、どうも歯車がかみ合わず、1'29"9と平凡なタイムに終わってしまう。第一ヒート2番手の山下インプレッサは、2位をキープするためにもタイムアップしておきたいところだが、残念ながらタイムダウン。そして、福田に届かないまでも2番手には食い込みたい、第2戦優勝の石田は、1'27"5を出してくるが、廣岡にも届かず4番手。続く最終ゼッケンの廣岡は、うまく車を動かしてくるがわずかにタイムを落とし、3番手のまま変わらず競技を終了した。
 この結果、優勝はぶっちぎりのオーバーオールタイムを叩き出したインプレッサの福田。神奈川戦にはこの浅間台1戦しか出てこないとのことだが、地区戦を走るドライバーの走りは参考になったことであろう。続く2位には、インプレッサの山下が入り、うれしい初お立ち台である。3位には、4位のタイムながらインプレッサの石田が公式結果上は3位となり、ポイントリーダーの廣岡エボ7は3位のタイムを出しながら4位という結果が下され、なんとも後味の悪いN4クラスの結果となった。詳細については明らかになっていないが、これが主催者のミスであるとすると、非常に残念なことである。

2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第3戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位福田 裕二 DLサンテック弁慶インプレッサ1'20.5971'19.9941'19.994
2位山下 孝治 Djacウーチャンインプレッサ1'27.0921'32.736(P1)1'27.092
3位石田 理 NCACインプレッサ@RTF1'33.9981'27.5511'27.551
4位廣岡 隆宗 SUI☆ランサー1'27.2621'27.5561'27.262
5位瀬下 正人 ALEXワコーズ弁けいランサー1'34.1141'29.9501'29.950
6位今井 隆文 ネクストなるとAgipランサー1'34.715M.C.1'34.715
7位田中 謙一 スバル1'46.0341'44.0541'44.054



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撮影:えんどう
(文中敬称略)
えんどう