昨年までは神奈川シリーズで使われなかったこの会場だが、神奈川シリーズの主催者がエントラントの声を取り入れ、主催者にとって多くの障壁があるこのNコース利用を決断したのは昨年の暮れのことである。第１戦こそ108台という近年にない大量エントリーを集めた神奈川シリーズであったが、会場を移した第２戦はどうなるのか、主催者、そして昨年から神奈川県シリーズの盛り上がりを期待して動いていたエントラントらが心配する中、なんと第２戦は第１戦をさらに上回る118台のエントリーとなった。
エントリーの内訳は、やはり第１戦と同様の傾向となり、最大勢力は陸事の車検に通る車ならおおよそ参加が出来る公認のB車両クラスで、B1,B2,B3,LBの４クラスをあわせて62台のエントリーを稼いだ。そして今年の神奈川の目玉である、レギュラータイヤ限定のクローズドクラスでは、CL1,CL2,CL3の３クラスをあわせて31台のエントリーと、第１戦に続く盛況となり、にわかに盛り上がりを見せている。そして、今年から始まったパワーアップに関する改造や軽量化などが大きく規制された改造範囲の狭い公認のN車両クラスは、N1,N2,N3,N4の４クラスを合わせて24台と、第１戦と同じ参加台数が集まり、今後シリーズ争いが白熱することが予想される。
これらエントラントのお手本走行となる試走は、GA2型シティで全日本選手権や中部地区戦で活躍中の芋高選手、SW20型MR2からAE86レビンに乗り換えた元JMRC千葉A3チャンプの平井選手、EK9型シビックのSA車両で今年地区戦参戦を予定している昨年度JMRC関東A2チャンプの坂本選手、ランサーエボ６のN車両で今年地区戦復帰を予定している99年度神奈川A4チャンプの遠藤選手、らが努めた。コースは、1分10秒〜20秒と長めであったが、２台出走時のオーバーラップを多く取れる、大量エントリーに対応した考えられた設定であった。全体的にハイスピード気味だが、斜面の影響も大きく、要所を抑えないとタイムが出ないレイアウトに、試走ドライバーらもてこづる程の鬼門となった最終の360度をどうクリアするかが勝負のポイントとなった。
こうして、好天のもと昨年最終戦に続き３戦連続１００台オーバーのエントリーとなったこの第2戦が開催された。
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