N3クラスは、排気量1001cc以上の後輪駆動N車両が参加できるクラスである。この日は６台がエントリーし、第１戦で６位の草間MR2を除き、１位の石原MR2、２位の寺島MR2、３位の小林RX7、４位の古林ロードスター、５位の藤村MR2が、参加している。
　まず第一ヒート、jenniferパワトレ組のファーストゼッケン小林S2000がスタート。さすがにパワトレ組はターンもうまく、いきなり1'13"2という好タイムからN3クラスがスタートした。続く、jennifer主宰の一人横山RX7だが、車両トラブル他が重なり惜しくも不参加。続くパイロンキング直伝の藤村MR2もこれまたうまい走りで1'13"6の好タイムでゴールし、２番手。。神奈川名物なると期待の若手小林RX7は、若干ターンにてこづりながらも1'13"5と藤村をかわし２番手でゴールする。そして、ラスト２、前回悔しい２位となり雪辱に燃える寺島MR2がスタート。米軍ジムカーナで鍛えた腕をまざまざと見せつけ、最終ターンもきれいにこなして1'11"6という見事なタイムでトップに立った。そして、最終ゼッケンなるとの石原MR2がスタート。全体的にうまくまとめてくるが、最終のサブロクが少し荒くなったか、1'12"1とわずかに寺島に及ばず２番手でゴールとなった。
　この結果第一ヒートは暫定で寺島MR2がトップ。以降、石原MR2、小林S2000、小林RX7となった。
　続く第二ヒート。ファーストゼッケンの小林S2000はうまい最終ターンを見せ、自己のタイムを1秒縮め、石原には0.15秒及ばないものの３位をキープ。第一ヒート４番手に終わっている小林RX7は、この若さにして玄人のようなうまいターンを見せ、チームメイト石原に遅れること0.07秒という1'12"1を叩き出し、小林S2000との間に割って入り３番手に食い込んできた。そして第一ヒート暫定トップの寺島MR2がスタート。ここはライバル石原との差を広げておきたいところ。その気合は前半セクションにあらわれ、中間を0.5秒アップで通過。注目が集まる中、得意の最終サブロクに入るが、痛恨のターンミス。しかしそのフォローがうまかった。タイムアップし、1'11"4と石原との差を広げてゴール。そして第一ヒート２番手、最終ゼッケンの石原MR2は、力が入ったのか中間をわずかに落としてしまうが、第一ヒートでミスしたサブロクを今度はきっちり回しこみ、タイムアップ。しかし、1'12"0と寺島には届かず、今回は勝ちを譲る形になった。
　この結果、優勝は第１戦で２位の寺島MR2。第１戦は悔しくて夜も練られなかったそうだが、雪辱を果たし、表彰台上から「なるとの二人は青汁だが、今回は飲まなくて良いのでうれしい」とライバルらに挑発的なコメントを残した。そして２位には前回優勝の石原MR2が入り、第３戦では再び寺島との熱い戦いを繰り広げてくれることであろう。３位には同じくなるとの小林RX7が、第１戦に続く連続３位となった。なんとか上位２台に割って入りたいところであろうが、タイム的にはほとんど差が無く、会場の変わる第３戦が楽しみである。そして４位にはパワトレ組の小林S2000が入った。

2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第2戦
N3クラス

順位	ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰ	型式	1st-try	2nd-try	best time
1位	寺島　和哉	ＳＷ２０	1分11秒680	1分11秒452	1分11秒452
2位	石原　裕一	ＳＷ２０	1分12秒110	1分12秒038	1分12秒038
3位	小林　良輔	ＦＤ３Ｓ	1分13秒517	1分12秒181	1分12秒181
4位	小林　雄一	ＬＡ−ＡＰ１	1分13秒279	1分12秒264	1分12秒264
5位	藤村　伸司	ＳＷ２０	1分13秒623	1分13秒643	1分13秒623
6位	古林　拓也	ＮＢ６Ｃ	1分20秒364	1分21秒142	1分20秒364
--	エディ　横山	ＦＤ３Ｓ	不出走	不出走	不出走

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撮影：えんどう
(文中敬称略)
えんどう