2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第2戦レポート

[さいごに]

 天候にも恵まれ、ぽかぽか陽気の中、2003神奈川ジムカーナシリーズ第2戦が終了した。エントリー台数は昨年最終戦から3戦連続となる100台オーバーを記録し、118台ものドライバーが富士の裾野に集結し、熱い戦いを繰り広げた。隣に聳え立つ富士山は裾野まで雪を被った状態ではあったが、日差しのおかげで路面温度は終日24℃前後と、タイヤのグリップが最大限に生きるコンディションであったと言えよう。第1戦とは異なる車の動きに戸惑ったドライバーも多かったのではないだろうか?
 ここ富士スピードウェイNコースは、第1戦の相模湖とは違い、車両によっては3速から4速までが守備範囲となる高速レイアウトが可能な広いコースである。これに、奥のカートコース部分と、コース全体を通しての傾斜、さらには特に勾配の強いインフィールド部分のテクニカルセクションが加わり、多彩なレイアウトが可能となるコースでもある。今回のコースは、前半にカートコース部分を多用した高速レイアウト、中盤から後半にかけて徐々にテクニカル気味となり、最後のギャラリー前では見せ場のサブロクが設けられ、走る側にも、見る側にも非常に楽しめたコース設定であった。また、1分10秒から20秒という長いコースを118台に対し3本走行させ、午後3時過ぎには走行を終了させるという、よく考えられたコース設定でもあった。特に最終セクションで明暗を分けたドライバーも多いと思うが、全ては手前のパイロンへのアプローチ、そしてその前のパイロンの立ち上がりで決まる。練習を積めば武器となるセクションだけに、是非とも得意セクションと言えるよう頑張ってほしい。
 折角これだけの大量エントリーがあった中、今年の秋より全面改修が予定されていることもあり、パドックの狭さや設備の不備が多かった点が残念であるが、これは会場側の都合であり致し方ないとも言えよう。しかし、Nコースでの神奈川戦はあと2戦残されており、会場側の不備をできる限り主催者のアイデアで補ってほしいものである。
 競技自体は上述した通り、非常にスムースに進行し、大きな問題も無く終了した。アナウンスは初めてという昨年度JMRC関東ジムカーナシリーズA4チャンプの山口選手が努めたが、競技、そして選手を知り尽くしているベテランらしく落ち着いたアナウンスはとても好評であった。また、昨年に引き続き、自己タイム当て賞が設定されたり、観客も含めたじゃんけん大会が行われるなど、独自の催しも行われていたことを報告しておこう。

 2戦が終了したこともあり、そろそろ各クラスともシリーズポイントが気になり始めることであろう。まだ、シリーズは開幕したばかりだが、開幕2連勝を飾りポイントリーダーが頭ひとつリードしかけているクラスもあれば、第1戦とは全く顔ぶれの異なる入賞者が揃ったクラスもある。しかし、全8戦で行われる神奈川シリーズの勝負どころはこれからである。次戦は再び会場を移し、本年度唯一となる浅間台スポーツランドにて第3戦が開催される。今シーズンの神奈川シリーズは相模湖と富士がメインとなっているが、このスポット的に設定されている浅間台スポーツランドでの結果がシーズンを占う意味でもかぎとなる可能性もある。神奈川県地方のドライバーらにとっては、若干距離もあり足を運びづらい点は否めないが、多くの会場を経験しておくことは自分の運転の幅を広げてくれることは間違いない。第3戦も引き続き熱い戦いが繰り広げられることを期待しよう。
 まだまだ、神奈川シリーズも注目を集め始めたばかりである。これを本物の盛り上がりに変えるためにも、名物青汁マンを始め、盛り上げる活動としても会場に足を運び騒ぎ立てようと思う。この機会に皆さんもぜひ神奈川に遊びに来てほしい。
 アンケートも実施しているので、ご協力頂ければ幸いである。




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