2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第2戦レポート
[CL3クラス]
CL3クラスは、四輪駆動車両が参加できるB車両のクラスで、ライセンス不要のクラスである。また、タイヤにも制限があり、通称Sタイヤと呼ばれる競技用タイヤの使用が制限され、レギュラータイヤオンリーのクラスとなる。すなわち、CL1やCL2と同様ライセンスが無くても、普段持っている車で気軽に参加できるのがこのCL3クラスの特徴である。
この日CL3クラスへは9台がエントリー。第1戦で優勝の大塚GTRと3位の中原インプレッサがお休みとなるが、2位の佐々木ランサーエボ6、4位の工藤インプレッサ、5位の岡本スカイライン、6位の岩崎マキネンランサーらが参加している。参加車両は、CGC8型インプレッサが4台、CT9A型ランサーエボ7/8が2台、BNR32型スカイラインGTR、CN9Aランサーエボ4、CP9Aランサーエボ6、がそれぞれ1台ずつというエントリー状況であった。
まず第一ヒート。ファーストゼッケンの西田インプレッサだが、いきなり1'14"1というここまでのオーバーオールタイムをたたき出してターゲットタイムを樹立し、CL3クラスがスタート。続く鈴木インプレッサは1'16"9で2番手、弥富インプレッサは1'17"2で3番手だが、四駆殺しとも言える最終のサブロクにやられてタイムを伸ばせない。続く新車のエボ8を持ち込んだ相馬はターンもなんとか回して1'16"3と2番手に食い込むが、さすがにフルノーマルの辛さか、西田には及ばない。そして、第1戦で7位に入った辻エボ7、6位に入った岩崎エボ4ともに、最終セクションが辛いようだ。そして、第1戦5位の岡本だが、高級セダン用乗り心地重視のタイヤを履いたGTRを豪快に振り回し、1'15"3と2番手タイムをマーク。そして、昨年度東京NT4クラスチャンプの工藤インプレッサが、第1戦4位に終わった雪辱に燃え、なんと1'10"8というとんでもないタイムをたたき出してぶっちぎりのトップに立ったかと思われたが、惜しくも脱輪の判定。それでも3番手に入り、周囲を驚かせた。しかしこれだけではなかった。続く、工藤と同じチームプッチムーンのチームメイト佐々木ランサーがスタート。超ベテランのテクニシャン佐々木だが、やはりこちらも第1戦では悔しい2位と今回は雪辱に燃えている。最終ターンこそロスがあったものの、さすがの走りで1'11"1とチームメイト工藤の素のタイムには及ばないものの暫定でトップに立った。
この結果第一ヒートは暫定で、佐々木エボ6、西田インプレッサ、岡本スカイライン、工藤インプレッサ、相馬エボ8、鈴木インプレッサ、となった。
続く第二ヒート。好位置につけるファーストゼッケンの西田だが、力が入ったか残念ながらミスコース判定に終わってしまう。第一ヒート6番手の鈴木インプレッサも最終セクションをまとめきれず、タイムを上げては来るものの6番手のまま。弥富もやはりターンミスに終わってしまう。そして第1ヒート5番手の相馬エボ8だが、前半で脱輪によるミスコース判定が下されてしまう。続く、脱輪で大きく沈んでいた辻エボ7だが、タイムを大きく伸ばし、1'15"9で5番手にジャンプアップ。第一ヒートタイムを残せなかった岩崎エボ4は痛恨のバックギアで今回は残念な結果となった。そして、第一ヒート4番手の岡本スカイラインがスタート。重たいGTRの車速を要所で抑え、最終のサブロクもうまくまとめて、1'14"0と2番手に食い込んでゴール。第一ヒート幻のトップタイムをマークした工藤は、若干中間を落としてしまうが、ターンをうまくまとめてゴール。しかし、自己のタイムそして佐々木のタイムには及ばず、1'11"7の2番手に終わった。ウイニングラン状態となった最終ゼッケンの佐々木エボ6だが、各セクションをきっちりとまとめ、最終のサブロクもGの切り返しをうまく使った見事な走りで、なんと1'09"2というこの日のオーバーオールでも6番手に相当するタイムで貫禄を見せた。
この結果、文句なしの走りで佐々木エボ6が優勝。青汁を飲みたくない一心で頑張ったそうだが、天気もよく楽しく走れたとのことだった。2位には、チームメイトの工藤インプレッサが入り、今度は工藤が雪辱に燃える番であろう。3番手にはお世辞にも有利とはいえないタイヤで見事な走りを見せたGTRの岡本が入り、4位にはインプレッサの西田が、5位にはエボ7の辻が、6位にはエボ8の相馬が入った。
2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第2戦
CL3クラス
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
1位 | 佐々木 努
| CP9A | 1分11秒134 | 1分9秒276 | 1分9秒276 |
2位 | 工藤 佳一
| GC8 | 1分15秒898 | 1分11秒767 | 1分11秒767 |
3位 | 岡本 勝行
| BNR32 | 1分15秒362 | 1分14秒028 | 1分14秒028 |
4位 | 西田 喜一
| GC8 | 1分14秒113 | M.C. | 1分14秒113 |
5位 | 辻 健
| CT9A | 1分23秒520 | 1分15秒927 | 1分15秒927 |
6位 | 相馬 史暁
| CT9A | 1分16秒316 | M.C. | 1分16秒316 |
7位 | 鈴木 雅之
| GC8 | 1分16秒973 | 1分16秒603 | 1分16秒603 |
8位 | 弥富 政孝
| GC8 | 1分17秒285 | 1分17秒345 | 1分17秒285 |
9位 | 岩崎 勉
| CN9A | 1分20秒944 | 1分31秒764 | 1分20秒944 |
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撮影:えんどう
(文中敬称略)
えんどう