2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第2戦レポート
[CL2クラス]
CL2クラスは、排気量1601cc以上の2輪駆動車両が参加できるB車両のクラスで、ライセンス不要のクラスである。また、タイヤにも制限があり、通称Sタイヤと呼ばれる競技用タイヤの使用が制限され、レギュラータイヤオンリーのクラスとなる。すなわち、CL1クラスと同様、ライセンスが無くても、普段持っている車で気軽に参加できるのがこのCL2クラスの特徴である。
今回のCL2クラスのエントリーは13台。上位陣では、第1戦優勝の兼子シルビア、4位の野島RX7、斉藤MR2がお休みだが、2位の山村シビック、3位の多川RX-7、5位の石川MR2らが参戦している。参加車両は、FD3S型RX-7が2台、S15型シルビアが3台、DC2型インテグラが3台、SW20型MR2が2台、ST182型セリカ、HCR32型スカイライン、KE9型シビックがそれぞれ1台であった。
まず第一ヒート。各車1'20"がなかなか切れない中、クラス5番手出走のゼッケン14番加藤インテグラがうまく走りぬけ1'16"4という好タイムでトップにたつと、続く中村MR2がこれをさらに上回る1'15"1をたたき出し、突如ハイレベルなトップ争いが始まった。その後戸塚シルビアがターンもうまく決めて1'18"3でゴールするが届かず3番手。第1戦5位の石川MR2もきれいに走り切るが、1'17"0で惜しくも3番手。そして、リベンジに燃える第1戦3位の多川RX7だが1'16"0と、中村には届かないものに2番手に食い込んで見せた。そして最終ゼッケン第1戦2位の山村シビックがスタート。こちらも中村には届かないが、1'15"8と多川をかわして、2番手でゴールした。
この結果第一ヒートは暫定で、中村MR2、山村シビック、多川RX-7、加藤インテグラ、石川MR2、戸塚シルビア、という順になった。
続く第二ヒート。まず前半から久継シルビアがタイムを伸ばし、1'18"4を出してくるが戸塚に届かず7番手。そして、第一ヒート4位の加藤インテグラだが、わずかにタイムダウンし、順位を上げられない。続く第一ヒートトップの中村MR2だが、ベテランらしいうまいターンを見せ、自己のタイムを0.5秒ほど上げ2位に1秒以上の差をつける1'14"5でゴールし後続を待つ。第一ヒート6番手の戸塚シルビアだが、こちらもうまくターンを決めてくるが、やや力が入ったのかタイムダウンに終わり、順位変わらず6番手。自己のタイムを大幅に上げてきたのは和田シルビアだが、1'18"4と、6位入賞まで0.1秒届かず惜しくも7番手。そして、第1戦では5位、第一ヒートも暫定で5位となんとかひとつでも順位を上げたい石川MR2だが、最終のサブロクをうまく回したと思ったら若干テールを振りすぎるという痛いミス。それでもタイムアップしてくるが、4番手の加藤には届かず5番手のままゴールとなった。そしてこちらも第1戦で3番手、第一ヒートも3番手という多川RX7がスタート。とてもRX7に乗り換えたばかりとは思えない絶妙なサブロクを決め、気合でゴール。なんと山村の1本目と1/1000まで同タイムを出して、2番手の望みをつなぐ。そしてラストゼッケン山村がスタート。こちら山村も実は第1戦2位、そして第一ヒート暫定で2番手と、熾烈な争いを繰り広げる一人である。もちろんトップの中村MR2をかわしたいが、多川に負けるわけにいかないというプレッシャーが掛かる中、自己のタイムをきっちり1秒詰め、1'14"8でゴール。惜しくも中村には届かなかったが、2番手を死守した。
この結果、3年ぶりにジムカーナをやったというベテランの中村MR2が優勝をさらい、これから頑張るとのコメントを残した。2番手には第1戦に引き続き連続2位となる山村シビックが、3番手にはこちらも第1戦に引き続き連続3位となる多川RX7が入った。4番手には加藤インテグラが、5番手にはこちらも第1戦の5位から連続となる石川MR2が、6番手には第1戦の11位からジャンプアップの戸塚シルビアが入った。
2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第1戦
CL2クラス
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
1位 | 中村 信彦
| SW20 | 1分15秒100 | 1分14秒595 | 1分14秒595 |
2位 | 山村 哲也
| EK9改 | 1分15秒854 | 1分14秒851 | 1分14秒851 |
3位 | 多川 潤
| FD3S | 1分16秒019 | 1分15秒854 | 1分15秒854 |
4位 | 加藤 秀樹
| DC2 | 1分16秒441 | 1分16秒665 | 1分16秒441 |
5位 | 石川 豊太郎
| SW20 | 1分17秒035 | 1分16秒984 | 1分16秒984 |
6位 | 戸塚 亮伸
| S15 | 1分18秒310 | 1分18秒642 | 1分18秒310 |
7位 | 和田 靖彦
| S15改 | 1分20秒619 | 1分18秒448 | 1分18秒448 |
8位 | 久継 悟史
| S15 | 1分19秒061 | 1分18秒465 | 1分18秒465 |
9位 | 海江田 幸一
| DC2 | 1分19秒754 | 1分21秒338 | 1分19秒754 |
10位 | 小山 公礼
| ST182 | 1分21秒289 | 1分26秒049 | 1分21秒289 |
11位 | 本田 雅也
| FD3S | 1分23秒390 | 1分28秒845 | 1分23秒390 |
12位 | 鈴木 浩二
| DC2 | 1分25秒321 | ミスコース | 1分25秒321 |
13位 | 足立 弘一
| HCR32 | 不出走 | 不出走 | 不出走 |
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撮影:えんどう
(文中敬称略)
えんどう