2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第2戦レポート

[CL1クラス]

 CL1クラスは、排気量1600cc以下のB車両が参加できるクラスで、ライセンス不要のクラスである。また、タイヤにも制限があり、通称Sタイヤと呼ばれる競技用タイヤの使用が制限され、レギュラータイヤオンリーのクラスとなる。すなわち、ライセンスが無くても、普段持っている車で気軽に参加できるのがこのCLクラスの特徴である。
 今回のCL1クラスのエントリーは第1戦より2台多い9台となった。第1戦で3位に入ったラリースト大村ミラージュは今回お休みだが、ポイントリーダーの倉橋シビック、2位の佐藤レビン、4位のNAスターレット平川らは揃ってエントリーしている。参加車両は、AE86型レビン/トレノが3台、CJ4A型ミラージュ、EK9型シビック、GA2型シティ、NA6CE型ロードスター、EP82型スターレット、EG6型シビック、がそれぞれ1台ずつとなった。
 第一ヒートは、まずゼッケン1番、GTウィングが目を引くJenniferパワトレ常連のテクニシャン兼平トレノがいきなり1'18"6という好タイムでゴールしてみせる。このタイムに迫ったのはゼッケン5番1.6Lのロードスターを駆る上野。1'20"1で2番手に入ると、第1戦で4位に入っているNAスターレットの平川は、1'20"9と惜しくも上野に届かず3番手でゴール。そしてこちらもJenniferパワトレ常連である第1戦で2位に入っている佐藤レビンがライバル兼平のタイムを0.8秒上回ってトップタイムでゴール。そして、最終ゼッケンの第1戦優勝者倉橋シビックだが、タイムを残せず、6番手でのゴールとなった。
 この結果、第一ヒートは、佐藤レビン、兼平トレノのjennifer組ワンツー。3番手に上野ロードスター、4番手に平川スターレット、という順となった。
 そして第二ヒート。ライバル佐藤には負けられないと、スタートしたファーストゼッケン兼平トレノは中間をベストでクリアし、サブロクもうまく回し込んでゴール。1'17"1と、佐藤のタイムをかわしてトップに立つと、第一ヒートミスコース判定となっていた佐野シティが、1'18"5で、3番手に食い込んでみせる。佐野にかわされ4番手に落ちている上野ロードスターだが、惜しくもタイムを落とし、順位を上げられず4番手のまま。慣熟走行時からうまいターンを見せ付けていた平川スターレットだったが、力が入ったか脱輪を繰り返しこちらもタイムを上げられず5番手に押し出されたままゴールとなった。そして、ライバル兼平に逆転されプレッシャーのかかる佐藤レビンがスタート。前半からパイロンセクションまでをスムースに抜け、サブロクこそやや大きくなってしまったものの、ライバル兼平を再度逆転し、1'15"7でトップに立った。そして後がない最終ゼッケン倉橋シビックがスタート。第一ヒートにタイムを残せなかったことで消極的になってしまったか、惜しくも佐藤には及ばず、1'16"4で2番手でゴールとなった。
 この結果、第1戦で2位の佐藤レビンが、寝坊のせいらしいが、お昼ご飯も買わずに会場に駆けつけた気合いで優勝をさらい、「仲間に分けてもらったお弁当のおかげです」と微笑ましいコメントを残した。そして2位には、第1戦で優勝の倉橋シビックが入り、惜しくも連勝にはならなかったが、2位には満足げの様子であった。そして3位には練習走行ではコースアウトするほどの気合を見せた兼平トレノが入り、今回はライバル佐藤に勝ちを譲る形となったが、まずは3位に入れて良かったとのコメントを残した。そして、4位にはミスコース判定から復活したシティの佐野が、5位にはロードスターの上野が、6位にはNAスターレットの平川が入った。

2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第2戦
CL1クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位佐藤 啓介 AE861分17秒9011分15秒7931分15秒793
2位倉橋 倫生 EG61分26秒5831分16秒4401分16秒440
3位兼平 義治 AE861分18秒6991分17秒1291分17秒129
4位佐野 暢彦 GA2ミスコース1分18秒5191分18秒519
5位上野 政三 NA6CE1分20秒1441分22秒1291分20秒144
6位平川 栄司 EP821分20秒9441分32秒1711分20秒944
7位和田 安広 CJ4A1分25秒3871分21秒0911分21秒091
8位三浦 誠士 AE86ミスコース1分28秒1331分28秒133
9位山本 貴広 EK9ミスコース1分30秒0761分30秒076



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撮影:えんどう
(文中敬称略)
えんどう