B3クラスは、1601cc以上の四輪駆動車両が参加できるB車両のクラスである。この日は、17台のエントリー。第１戦で優勝の秋葉エボ６を筆頭とし、２位の市川エボ６、３位の三浦エボ６、４位の石綿エボ４、５位の小澤エボ６、６位の磯野エボ６、そして７位の岡田GTRまでがそろって参戦している。
　まず第一ヒート、ファーストゼッケンの県戦初参戦となる若山エボ６がいきなり1'10"4という好タイムをマークし、B3クラスがスタート。そして、これをさらに上回ってきたのは、ゼッケン105番の渡部エボ５だ。なんと1'9"5と若山のタイムを１秒近く上回ってゴール。続く松木インプレッサだが、ぶっちぎりの中間をマークしながら最終パイロンに泣き、タイムを残せず。そしてタイムが更新されないまま後半ゼッケンへ。第１戦で７位に入っている岡田GTRだが、稼ぎどころのサブロクでミスをしながらも、1'11"5で３番手タイムをマーク。続く第１戦６位の磯野エボ５は最終パイロンにはまってしまう。同じく第１戦５位の小澤エボ６もタイムを残せない。そして圧巻は続く和田エボ６であった。やや最終のサブロクでのタイムロスがありながらも、うまくフォローし、1'8"7と、渡部をさらに一秒近く上回るタイムでゴール。当然トップに立った。力が入るのは続く石綿エボ４。Nコースは得意中の得意としており、メンタル面のリズムが合えば一発は間違いない。期待がかかる中スタートし、中間はさすがの好タイムでラップ。しかし、やはり四駆には厳しいのか、最終サブロクでタイムロスがあり、1'9"1と和田には届かず２番手でゴールとなった。続く三浦エボ６は、乗り始めたばかりの旧三間号に戸惑いを隠せず、探りながらの走行。最終ターンもまわしきれないが、それでも、1'10"2と５番手タイムでゴールした。続く市川エボ６も、鬼門は最終のサブロク。ベテランらしく大きなミスにはしないながらも、アドバンテージを稼ぐことはできず、1'10"4と６番手。そして最終ゼッケン秋葉エボ６がスタート。やはり昨年に続き開幕から連勝してしまうのか、と思わせる走りで、注目の最終セクションへ。ターンも無難に決めるかと思われたが、立ち上がりで完全ストール？いや、どうやら、車両トラブルが出た模様で、そこからゴールまではクリープ状態でゴール。それでも1'9"6と４番手タイムを叩き出した。
　この結果、第一ヒートは暫定で和田エボ６がトップ。２番手にはここは負けられない石綿エボ４が入り、３番手には渡部エボ５が、そして４番手には秋葉エボ６、以降三浦エボ６、市川エボ６と続いた。
　続く第二ヒート。ファーストゼッケンの若山エボ６が元気な走りで、最終のターンもうまくまとめてゴール。1'9"9と、初めての県戦参戦とは思えない立派な走りで５番手に食い込んできた。そして、第一ヒート３番手につける渡部エボ５がスタート。こちらもここNコースを得意としており、ここは勝っておきたい気持ちが強いところであろう。さすがの走りを見せ、最終のサブロクもきれいに決めて、1'8"5とトップに躍り出た。そして続くのはGTウィングがかっこいい松木インプレッサ。なんと中間を他車より0.5秒ほど速いオーバーオールラップで刻み、中盤セクションもうまくまとめてきている。そして注目の最終サブロクだが、惜しくもターンに失敗。やや大きめにグリップでサブロクをクリアしてゴール。それでもタイムは1'8"7と渡部に迫る２番手に食い込んだ。その後、後半ゼッケンに差し掛かるが、岡田GTR、磯野エボ５、小澤エボ６、ともに最終ターンにてこづりタイムを伸ばせない。そして第一ヒートトップタイムをマークしながらもこの時点で３番手まで順位を落としている和田エボ６がスタート。インフィールドに入ってからの速さが目立ち、最終のパイロンもうまく決めてゴール。なんと７秒台に突入する1'7"9で、トップを奪回して見せた。そして期待のあつまる石綿エボ４だが、さすがに走りこんでるだけに中間をほぼ松木と同等のタイムで通過。インフィールドもうまくまとめ、注目が集まる中、最終のパイロン進入で若干より過ぎたと思った直後、パイロンタッチに終わった。そして三浦エボ６だが、考えれば考えるほどドツボにはまるパターンといって良いだろう。潔さが消え、タイムダウンに終わり、応援に駆けつけた方に良いところを見せられずに終わった。そして、ベテランの市川エボ６がスタート。走りをまとめてくるあたりはさすがであるが、なんと脱輪判定を取られてしまい、入賞圏外に終わってしまった。そしてラストゼッケンの秋葉エボ６がスタート。と思ったら、早々と車がスローダウン。どうやら、パイピング関係のトラブルが完全に修正しきれず、第二ヒートはリタイアに終わった。
　この結果、優勝は主に関越方面を走ることが多い和田エボ６。「娘に頑張ってきてと言われてきたので、勝ててうれしい」と大満足の様子であった。続く２位にはNコースを得意としている渡部エボ５。地元で勝てなかったのは痛いが、次戦以降頑張ってほしい。そして３位には松木インプレッサ。ぶっちぎりの中間をマークしながら最終セクションが悔やまれるが、立派なタイムでのお立ち台となった。４位にはここはなんとしても勝ちたかった石綿エボ４。こちらもすばらしい中間ラップを刻んでいただけに、最終セクションが悔やまれる。５位には車両トラブルを抱えながらも秋葉エボ６が入り、６位には県戦初参加で初入賞初青汁を成し遂げたエボ６の若山が入った。
　尚、試走を行ったエボ６N車両の遠藤選手だが、0.05秒ほどB3車両に負けたため、写真にもあるとおり、青汁一気となった。次回は気合を入れて頑張ってほしい。

2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第2戦
B3クラス

順位	ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰ	型式	1st-try	2nd-try	best time
1位	和田　恒幸	ＣＰ９Ａ	1分8秒730	1分7秒900	1分7秒900
2位	渡部　充	ＣＰ９Ａ	1分9秒525	1分8秒577	1分8秒577
3位	松木　康浩	ＧＣ８	1分14秒242	1分8秒728	1分8秒728
4位	石綿　幸治	ＣＮ９Ａ	1分9秒180	1分13秒606	1分9秒180
5位	秋葉　清志	ＣＰ９Ａ	1分9秒654	リタイヤ	1分9秒654
6位	若山　真也	ＣＰ９Ａ	1分10秒496	1分9秒963	1分9秒963
7位	三浦　満	ＣＰ９Ａ	1分10秒282	1分11秒295	1分10秒282
8位	市川　尚彦	ＣＰ９Ａ	1分10秒477	1分14秒093	1分10秒477
9位	岡田　和浩	ＢＮＲ３２	1分11秒548	1分11秒938	1分11秒548
10位	高瀬　英之	ＣＥ９Ａ	1分11秒722	1分11秒825	1分11秒722
11位	小澤　幸司	ＣＰ９Ａ	1分27秒239	1分11秒728	1分11秒728
12位	金野　英樹	ＧＣ８	1分11秒728	1分12秒571	1分11秒728
13位	磯野　瑛司	ＣＰ９Ａ	1分13秒226	1分12秒764	1分12秒764
14位	坪井　康裕	ＣＥ９Ａ	1分13秒343	1分14秒370	1分13秒343
15位	坂本　洋	ＣＰ９Ａ	1分14秒948	1分14秒213	1分14秒213
16位	多田　幸生	ＣＰ９Ａ	1分22秒475	1分18秒938	1分18秒938
17位	佐藤　和義	ＧＣ８	不出走	不出走	不出走

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撮影：えんどう