2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第2戦レポート

[B2クラス]

 B2クラスは、排気量1601cc以上の二輪駆動車両が参加できるB車両のクラスである。この日のエントリーは最大の24台を集めた。第1戦の上位陣では、4位の酒巻FD3Sが更なるパワーを手に入れるためお休み。また6位の樋川AW11がお休みとなったが、優勝の田口インテグラ、2位の露木MR2、3位の穂谷野インテグラ、5位の鈴木シルビアらが参戦している。
 まず第一ヒート、前半3番手スタートから好タイムを叩き出してきたのは木村シルビアだ。1'14"4の好タイムでトップタイムを更新。これを大きく更新してきたのは、まだジムカーナを始めて日が浅く、おニューのタイヤもこの日初めて履いたという清水インテグラ。1'11"3とトップタイムを大きく更新して見せた。その後ゼッケン88の篠崎インテグラが1'13"0の好タイムで2番手タイムを叩き出すと、4ドアなのにリアシートが無いという非家族思い仕様の内籐インテグラもこれに迫る1'13"2のタイムで3番手に割り込む。その後、野川MR2が1'13"0で篠崎インテグラをわずかにかわして2番手に割って入り、石垣シルビアも1'13"9で5番手でゴール。期待のかかっていた石黒インテグラだが、この日は残念ながら欠場。続くゼッケンの小川MR2は地元らしい貫禄の走りで1'10"5を叩き出し、トップに立った。その後、FC3S型RX7を駆る門脇は1'11"8のタイムで3番手に割り込むと、息を呑むようなターンを見せ付けた鈴木シルビアが1'10"9で2番手に食い込むというめまぐるしい展開。続く穂谷野はもうひとつタイムを伸ばせず1'11"2で3番手。そして、富士はかなり走っているという露木が自信のある走りで前半セクションをこなすが、あろうことがターンでミスをしてしまう。それでも1'10"1を出しトップに立つあたりはさすがである。そして第1戦で優勝の田口インテグラがスタート。この人は本当に今まで勝った事が無かったのかと目を疑う生き生きとした走りを見せ、どう考えても不利ななずのこのコースで、並み居る地元勢を振り切り、1'9"3というぶっちぎりのタイムでトップに立った。
 この結果、第一ヒートは暫定で田口インテグラが唯一の9秒台でトップ。2番手には地元では負けられない露木MR2が3番手には同じく地元の小川MR2が入り、以降、鈴木シルビア、穂谷野インテグラ、清水インテグラ、と続いた。
 続く第二ヒート。前半ゼッケンでは、木村シルビアが元気だ。1'13"0で8番手タイムを叩き出し、ポイント圏内に。中間を好タイムで通過したのはカベタスーパーチャージドレビン。知る人ぞ知るjennifer主宰の一人であるが、稼ぎどころのターンでくさり、1'13"1と混戦の中ポイント圏外に終わった。そして、第一ヒートは沈んでいたNTLチーフメカニックの秋元MR2が、最終ターンをうまく決めて8番手にジャンプアップ。そして、第一ヒート6番手につけていた清水インテグラは、タイヤの使い方を心得たのか、快音を響かせながら生き生きと走り、ターンこそミスをするもののうまくフォローして1'10"3という好タイムでゴール。4番手に食い込んだ。その後、内藤インテグラはターンにてこづりわずかにダウン。野川MR2もターンをまとめるがタイムダウン。そして第一ヒート3番手につける小川MR2だが、最終のターンもうまくこなして、1'9"9で2番手に入ってきた。第一ヒート7番手の門脇RX7はターンミスが悔やまれ、タイムダウンに終わると、第1戦では7位に入っている内田ロードスターもわずかにタイムをダウンさせ、今回はポイント圏外に終わる。第一ヒート絶妙なターンを見せた鈴木シルビアだが、得意のサブロクで一瞬車が止まる動きを見せ、タイムダウンに終わり、この時点で5番手。続く穂谷野インテグラは、ターンをなんとかまとめてくるが、1'10"7と田口からは大きく遅れて5番手に終わった。そして、小川にかわされ力が入る露木MR2だが、中間までは第一ヒートと同等のラップを刻み、逆転の可能性を秘めたまま最終セクションへ。しかし、ターンの進入からやや力がはいり、おまけにパイロンまで触ってしまうおまけつき。タイムを伸ばせず3番手に終わった。なんとこの時点で田口インテグラの2連勝が決定。この瞬間を見るためだけに富士に駆けつけた第1戦4位の酒巻の目の前で、唯一の開幕2連勝を飾った。
 この結果、優勝は開幕から2連勝を遂げたインテグラの田口。ライバル石黒の不在が残念とのことだが、勝ててうれしいとのコメントを残した。次の第3戦は田口にとってのホームコース浅間台スポーツランドである。このまま田口に走られることの無いよう、神奈川県ドライバーの奮闘を期待したい。そして2位には地元の小川MR2が悔しいながらもお立ち台をゲットし、3位には、一発を狙っていたが得意のターンを生かせなかった露木MR2が入った。そして4位には初入賞となる清水インテグラが、5位にはこちらも悔しい地元勢穂谷野インテグラが入り、6位にはいぶし銀のターンで第1戦に続く入賞となった鈴木シルビアが入った。

2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第2戦
B2クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位田口 紀昭 DC21分9秒3581分10秒2191分9秒358
2位小川 秀樹 SW201分10秒5941分9秒9211分9秒921
3位露木 康敬 SW201分10秒1581分15秒9301分10秒158
4位清水 淳弘 DC21分11秒3331分10秒3001分10秒300
5位穂谷野 浩 DC21分11秒2401分10秒7411分10秒741
6位鈴木 正彦 S151分10秒906(P2)1分11秒9431分10秒906
7位門脇 誠 FC3S1分11秒8121分12秒1081分11秒812
8位秋元 幸雄 SW201分15秒1081分11秒8361分11秒836
9位木村 英亮 S151分14秒4811分13秒0261分13秒026
10位野川 徹 SW201分13秒0431分13秒6941分13秒043
11位篠崎 隆 DC21分13秒0501分26秒6241分13秒050
12位内田 文則 NB8C1分13秒0771分13秒0571分13秒057
13位モハ カベタ AE86M.C.1分13秒1111分13秒111
14位内藤 隆幸 DB81分13秒2191分13秒3931分13秒219
15位遠藤 正人 S141分19秒7651分13秒8261分13秒826
16位石垣 純一 S151分13秒9681分14秒1411分13秒968
17位葛西 悠治 S151分14秒6991分19秒3261分14秒699
18位藤岡 寛泰 SW201分16秒2191分16秒0001分16秒000
19位星野 浩一 S151分16秒7901分18秒6841分16秒790
20位前山 誠 ER341分24秒7661分18秒6041分18秒604
21位仁田 達雄 SW201分25秒6861分19秒6671分19秒667
22位松尾 健二 SW201分27秒0361分21秒7111分21秒711
--重田 英人 SW20不出走不出走不出走
--石黒 俊美 DC2不出走不出走不出走



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撮影:えんどう