2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第1戦レポート

[はじめに]

 2月23日、相模湖ピクニックランドにて2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズが開幕した。
 注目のエントリー台数はなんと100台オーバーとなる108台を集めた。昨年夏ごろより、神奈川県シリーズを盛り上げるためにエントラントが立ち上がり、それに応じるように主催者が動きを見せ、昨年最終戦では131台フルグリッドを集めたのは記憶に新しい。その後も、2003年神奈川シリーズを盛り上げるために主催者とエントラントが部会で議論を交わし、エントラント拡大へ向けて様々な施策を打ち出してこの日を迎えたわけだが、何年ぶりかという相模湖での100台オーバーのエントリー状況を見る限り、多くのエントラントが注目してくれていることは間違いないだろう。

 今年からJAFのジムカーナ車両規定が大きく変わり、昨年までのA車両規定と比べてパワーアップに関する改造や軽量化などが大きく規制された改造範囲の狭いN車両クラスと、陸事の車検に通る車ならおおよそ参加が出来るB車両クラスが神奈川県シリーズの主な公認クラスとなる。また、エントラントの希望を受け入れる形で、レギュラータイヤ限定のクローズドクラスが年間を通して設定され、シリーズ表彰対象となっていることも昨年までの神奈川県シリーズとの大きな違いである。
 エントリーはやはり大方の予想通りB車両クラスが最大勢力となっており、B1,B2,B3,LBの4クラスを合わせて51台のエントリーを稼いだ。今年から始まったN車両クラスはそう簡単に車両をスイッチできないのが現実だと言うことであろう。N1,N2,N3,N4の3クラスを合わせて24台と少々寂しいエントリー台数ではあるが、今後徐々に増えていくことが予想されるクラスだけに、初戦にしては上出来といったところであろうか。そして、今年の神奈川の最大の目玉クローズドクラスであるが、CL1,CL2,CL3,EXの4クラスを合わせて33台と公認Nクラスを上回る台数を稼ぎ出したのだ。潜在的なジムカーナ人口は決して少なくないということは明らかと言えよう。

 これらエントラントのお手本走行となる試走は、SW20型MR-2のN車両で今年から地区戦復帰を予定しているパイロンキング壺坂選手、AE86トレノのB車両で昨年のJMRC関東フェスティバルで後輪駆動クラス優勝のBシードドライバー鈴木選手、ランサーエボ6のN車両で今年地区戦復帰を予定している99年度神奈川A4チャンプの遠藤選手、らが努めた。
 コース設定は試走の壺坂選手が行ったが、初心者にも覚えやすい工夫がなされる一方で、実は各種規制パイロンによって素直に走るとタイムが出ないという、絶妙のパイロン配置となっていたことにお気づきであろうか?エントリー台数と出走台数を考慮した長さでありながら、初心者にもベテランドライバーにも走りがいのある魅力あるコースになっていたようだ。このコース攻略と、相模湖独特の斜面の攻略も含め、これら試走ドライバーの走り方は大いに参考になったことであろう。
 こうして、昨年最終戦に続き連続100台オーバーのエントリーとなったこの第1戦より、2003年神奈川ジムカーナシリーズが始まった。





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(文中敬称略)
えんどう