N3クラスは、排気量1001cc以上の後輪駆動N車両が参加できるクラスである。後輪駆動車両では、旧A3クラスのFD3S型RX-7やSW20型MR-2、そしてS2000などが有力視されているが果たしてどうなったのであろう。このクラスのエントリーは6台。SW20型MR2が最大勢力で4台が参加し、FD3S型RX7とNB6C型ロードスターがそれぞれ1台という参加状況となった。まず第一ヒート、SBC会長こと古林ロードスターがまずは50秒を切る48'7というタイムでゴールするが惜しくもパイロンタッチの判定が下ってしまう。続くNEXTスタッフの小林RX7も49'0というタイムながらパイロンタッチの判定。さらに、藤村MR2も49'7というタイムを出しながらパイロンを２本も触ってしまうという連鎖反応が続く。これを突如打ち破ったのは、神奈川名物なるとのクラブ員石原MR2だ。１年ぶりに運転したというコメントが嘘のようにうまく走り抜け、46'7でぶっちぎりのトップに立った。そして最終ゼッケンは寺島MR2だ。こちらも米軍ジムカーナではお馴染みのテクニシャン。昨年終盤にMR2に乗り換え、今年は群馬埼玉戦のN3クラスで既に１勝をあげている。注目が集まる中、寺島がスタート。ぬめぬめと車を前に進めるさすがの走りでゴールするが、タイムは46'9とわずかに石原のタイムに及ばなかった。
その結果、第一ヒート暫定結果は、石原MR2、寺島MR2、古林ロードスター、小林RX7、という順位となった。
そして第二ヒート、パイロンタッチながら暫定で３位につけていた古林ロードスターは自己のグロスタイムには及ばなかったものの今度はパイロンタッチ無しにゴールし、49'0で３番手をキープ。続いて同じく第一ヒートパイロンタッチに終わっていた小林RX7だが、自己のタイムを縮め、48'4で３位に食い込む。続くパイロンタッチ２本に沈んでいた藤村MR2だが、47'4という３番手相当タイムをたたき出しながらまたもやパイロンに触れてしまい、上位に食い込むことができなかった。そして注目の第一ヒート暫定トップ石原MR2がスタート。このタイム差ではやられる、と力が入ったのか、１コーナーからリズムが悪い。結果、自己のタイムを大幅に落とし、第一ヒートのタイムで寺島を待つことに。そして寺島MR2がスタート。中間までを石原を上回るラップで通過し、観客が固唾を飲んで見守る中、最後のターンもなんとかまとめてゴール。自己のタイムを0.2秒ほど縮めてきたが、1000分の16秒石原に及ばず２位で競技を終了した。
この結果、第一ヒートのタイムで石原が優勝。「念願の優勝ができてうれしい、次も頑張る」とコメントした。２位にはかなり悔しい寺島が入り、群馬埼玉戦に続く連勝にはならなかった。３位にはNEXTスタッフの小林が入った。通常青汁サービスは優勝者以外の入賞者を対象に行われるが、石原は青汁マンのチームメイト。その場合は容赦ないらしい。優勝した石原も参加しての青汁一気となった。
| 順位 | ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰ | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 石原裕一 | SW20 | 0'46"772 | 0'48"542 | 0'46"772 |
| 2位 | 寺島和哉 | SW20 | 0'46"982 | 0'46"788 | 0'46"788 |
| 3位 | 小林良輔 | FD3S | 0'54"094(P1) | 0'48"424 | 0'48"424 |
| 4位 | 古林拓也 | NB6C | 0'53"719(P1) | 0'49"047 | 0'49"047 |
| 5位 | 藤村伸司 | SW20 | 0'59"773(P1) | 0'52"475(P1) | 0'52"475(P1) |
| 6位 | 草間代安 | SW20 | 0'53"006 | M.C. | 0'53"006 |
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