2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第1戦レポート
[N1クラス]
今年から新たなレギュレーションのもと始まったN1クラス。排気量1000cc以下のN車両が参加できるクラスである。このクラス、設定されたはいいが、該当する車両がそもそも少なく、成立の可否が懸念されていたが、今回は4台がエントリーした。うち2台はK11型マーチ、残り2台はSCP10型ヴィッツという参戦状況になった。昨年までジムカーナではほとんど使われることのなかったこの2車種であるがため、なにか微笑ましい雰囲気いっぱいのこのクラスであるが、果たして勝負はどうなったのであろう。
第一ヒートは、フロントデフやSタイヤを組んできたマーチの加藤が、まずは55'3でゴール。続いて、パルサーからヴィッツに乗り換えてきた肥塚だが、やはりまだタイヤがノーマルであったりと体制が整わず、パイロンタッチなどもあり加藤には大きく水をあけられてしまう。そして加藤とダブルエントリーの久保田マーチがスタート。加藤を上回る53'2でトップに立った。
そして第二ヒートは、作戦変更か慌しくタイヤ交換を行った加藤がスタートし、54'8と自己のタイムをあげてくるが久保田には届かない。肥塚ヴィッツも今度はパイロンタッチ無しにゴールするが、順位は変わらず3番手のまま。最終ゼッケンの久保田はタイムダウンしてしまうが、第一ヒートのタイムで優勝となった。
この結果、10年ぶりにジムカーナをやったという久保田が優勝。10年前にはシルビアでA3クラスに参戦し、毎週のように走っていたそうだ。「家族や周りの協力を得て長くジムカーナを続けましょう」というベテランらしいコメントを残した。
2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第1戦
N1クラス
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
1位 | 久保田正史
| K11 | 0'53"207 | 0'53"611 | 0'53"207 |
2位 | 加藤祐司
| K11 | 0'55"384 | 0'54"869 | 0'54"869 |
3位 | 肥塚紀明
| SCP10 | 1'13"206(P2) | 1'01"852 | 1'01"852 |
-- | 久保正敏
| SCP10 | 不出走 | 不出走 | 不出走 |
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撮影:えんどう
(文中敬称略)
えんどう