2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第1戦レポート

[CL3クラス]

 CL3クラスは、四輪駆動車両が参加できるB車両のクラスで、ライセンス不要のクラスである。また、タイヤにも制限があり、通称Sタイヤと呼ばれる競技用タイヤの使用が制限され、レギュラータイヤオンリーのクラスとなる。すなわち、CL1やCL2と同様ライセンスが無くても、普段持っている車で気軽に参加できるのがこのCL3クラスの特徴である。
 このクラスもCL1、CL2と同様、公認クラスとは少々違ったバラエティに富んだ車種の参加が予想される通り、このクラスのエントリー10台中、GC8型インプレッサが4台、BNR32型GT-Rが2台、CN9A型ランサーエボ4が2台、CP9A型ランサーエボ6が1台、CT9A型ランサーエボ7が1台という参加状況となっていた。
 まず第一ヒート、ファーストゼッケンのマキネンカラーが鮮やかな岩崎ランサーエボ4が52'5の好タイムでターゲットタイムを樹立。しかし、すぐさま続くUSA支局長こと辻ランサーエボ7が51'8でこれを上回る。突如タイムが大きく動いたのはゼッケン26番の中原インプレッサからだ。50秒を大きく超える47'5でぶっちぎりのタイムをたたき出してきた。これに最近引っ越してきたと言うスカイラインGT-Rの岡本が食らい付くが、48'7と届かず2番手。続く昨年度東京NT4クラスチャンプの工藤インプレッサがスタート。同じチーム員の中原のタイムに惜しくも届かず48'0で2番手でゴール。さらに中原、工藤と同じチーム員の「ちゃに」こと超ベテランの佐々木ランサーエボ6がスタートし、路面が食わないと言いながらも中原のタイムをわずかに上回る47'4でトップに立った。そしてラストゼッケン、「もあ」こと大塚スカイラインGT-Rに注目が集まる。JMRC関東フェスティバルではD車を駆りオーバーオールを樹立し、米軍ジムカーナでは知らない人は居ないといういう超有名人である。しかし、あろうことかブレーキングミスを繰り返し48'5と4番手のタイムで第一ヒートを終えた。
 第一ヒートの暫定結果は、佐々木エボ6、中原インプレッサ、工藤インプレッサ、大塚GT-R、岡本GT-R、辻エボ7、となった。
 そして第二ヒート、ファーストゼッケンの岩崎エボ4が一気にタイムを詰め、49'0で5番手にジャンプアップ。わずかにチームメイト佐々木にかわされている中原インプレッサは力が入りすぎたかタイムダウンに終わり暫定2位のまま。続く岡本GT-Rもタイムを落としてしまう。工藤インプレッサは自己のタイムを0.3秒上げてくるが、それでも中原インプレッサには届かず3位のまま。アドバンテージを広げておきたい佐々木エボ6だが、路面温度が冷えているのかわずかにタイムを落としてしまう。しかしこの時点でガレージTTチームプッチムーンのワンツースリー体制だ。これを最終ゼッケン大塚が打ち破ることができるのか、注目が集まる中、美しいパールホワイトの大塚GT-Rがスタート。D車と感覚が違いすぎると言いながらも第一ヒートのミスをきっちりフォローし、佐々木のタイムを0.1秒上回る逆転劇を見せた。
 この結果、「千葉から来た」ことを強く表彰台から強調し「青汁が飲めなくて残念」とうれしそうに語る大塚がその実力を見せつけ優勝をさらった。2位にはやはりベテランの佐々木が入り「Bシード選手に挑んだけど負けて悔しいが、神奈川を盛り上げるために協力したい」とのコメントを残した。3位には中原インプレッサが、4位には佐々木、中原と同じチーム員の工藤インプレッサが入り、5位には最近神奈川に引っ越してきたという岡本GT-Rが、6位にはカラーリングがまぶしい岩崎エボ4が入った。

2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第1戦
CL3クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位大塚祐司 BNR320'48"5370'47"4480'47"448
2位佐々木努 CP9A0'47"4880'47"5500'47"488
3位中原憲司 GC80'47"5230'48"1380'47"523
4位工藤佳一 GC80'48"0570'49"2410'48"057
5位岡本勝行 BNR320'48"7770'49"2410'48"777
6位岩崎勉 CN9A0'52"5830'49"0460'49"046
7位辻健 CT9A0'51"8370'50"8880'50"888
8位田野口孝行 GC8D0'53"3090'57"290(P1)0'53"309
9位西江守 CN9A0'54"2130'57"0390'54"213
--宮本雅樹 GC8不出走不出走不出走



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撮影:えんどう
(文中敬称略)
えんどう