2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第1戦レポート

[B1クラス]

 B1クラスは、排気量1600cc以下の車両が参加できるB車両のクラスである。B車両は、陸事の車検に通る車ならおおよそ参加できる改造範囲の広い車両となる。ただし、オープンカーにはロールバーが必要であったり、軽量ボンネットに対するファスナーなどの規制があるため、若干の注意が必要であるが、それほど神経質にならずに所有する車で参加が可能なクラスと言えよう。
 このB1クラスは昨年までのA2クラスと同様の車種が参加できるため、EK9型シビックやCJ4A型ミラージュ、EF8型CR-Xなどが主力となると予想される中、この日、このクラスのエントリーは18台。CJ4A型ミラージュとEF8型CRXが5台ずつ、EK9型シビックが3台、CA4A型ミラージュ、EF7型CRX、AE92型トレノ、KK4型ヴィヴィオ、GA2型シティがそれぞれ1台づつという参加状況となった。
 まず第一ヒート、ファーストゼッケンの中島真登CRXが、まずは49'1のターゲットタイム出してB1クラスがスタート。その後、中川CRXがトップタイムを更新し、48'3でゴール。さらに、蒲CRXが大幅にトップタイムを更新する46'5を叩き出しトップに立つ。谷添ミラージュは48秒台をマークするも、パイロンタッチ。そして、田辺ミラージュが48'8で3番手に。すぐさま米満シビックが48'3と田辺を抜くと、ターンには自信を持っている石塚CRXがキレのある走りでなんと45'1を叩き出してトップに立った。これに挑んだのが中楯シビックだ。見るからに元気な走りで、惜しくも石塚に届かないものの、45'2で2番手につけて見せた。そして相模湖マイスターの最終ゼッケン芹川がスタート。昨年A2クラスでは相模湖で2勝を挙げておりターンには定評のあるドライバーだ。さすがに自信のある攻めを見せるが、若干車が横に逃げている感がある。4番手に食い込むタイムを残すものの、トップの石塚からは2秒近くも遅れてしまうと言う、納得のいかない第一ヒートとなった。
 第一ヒート暫定順位は、抜群の走りで第一ヒートオーバーオールタイムを叩き出した石塚がトップ。0.2秒の僅差で追うのが中楯だ。3番手には蒲が、4番手には芹川が、以降、中川、米満、と続いた。
 つづく第二ヒートファーストゼッケンの中島真登CRXが48'0で中川を抜いて5番手に食い込むと、中川は再び中島を上回る、47'7で5番手を奪い返す。3番手につける蒲CRXは、タイムを伸ばすことが出来ず3番手のまま。その後横田でお馴染みのテクニシャン谷添ミラージュが47'9で6番手に入ると、中島岳志が、47'8で6番手を奪うというめまぐるしい展開。圧巻は続く石塚であった。中楯からアドバンテージを広げておきたいというプレッシャーがかかる中、前半セクションを潔く走り、自らが見せ場と語るサブロクはこれ以上無いという120点満点のターンで決め、なんと44'1というとんでもないタイムを叩き出してしまった。続く胡口GA2は第一ヒートのパイロンタッチから復活し、47'6で5番手に食い込んできた。そして恐らく石塚のタイムを聞いて相当力が入っているであろう中楯シビックがスタート。中間まで石塚をさらに上回るタイムで通過したものの、直後パイロンにヒットしてからは完全にリズムを崩し、結果としてミスコース判定となってしまった。異次元のトップ争いになんとか食らいつきたい芹川ミラージュがスタートするが、こちらも力が入りすぎたかパイロンタッチの後完全に自分を見失い、やはり同じくミスコース判定に終わった。
 この結果、ぶっちぎりのオーバーオールタイムを叩き出した石塚が文句なしの優勝。当人にとって県戦初表彰台初優勝とのこと、「追ってきた神奈川で勝ててうれしい」とうれしそうに語った。続いたのは第二ヒート惜しくもタイムを残せなかった中楯。今シーズンの石塚と中楯の熱い戦いを予感させる結果となった。3位にはオセロットの蒲が入り、4位にはやはり2本目タイムを残せなかった芹川が、5位にはパイロンタッチから復活した胡口、6位には神奈川名物なるとの中川が入った。

2003JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第1戦
B1クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位石塚一郎 EF80'45"1950'44"3820'44"382
2位中楯計司 EK90'45"261M.C.0'45"261
3位蒲真一 EF80'46"5370'51"989(P1)0'46"537
4位芹川宏史 CJ4A0'47"051M.C.0'47"051
5位胡口勇 GA20'54"475(P1)0'47"6610'47"661
6位中川英雄 EF80'48"3810'47"7430'47"743
7位中島岳志 EF8M.C.0'47"8440'47"844
8位谷添正慶 CJ4A0'53"813(P1)0'47"9940'47"994
9位田辺拓也 CJ4A0'48"8100'48"0810'48"081
10位中島真登 EF80'49"1540'48"0850'48"085
11位井下田登 EK90'49"1690'48"2210'48"221
12位米満貴裕 EK90'48"3940'48"3230'48"323
13位古川裕一 CJ4A0'49"5130'51"3320'49"513
14位落合泰之 CJ4A1'00"613(P2)0'49"6030'49"603
15位小野克人 CJ4AM.C.0'50"1040'50"104
16位蛯原輝彦 KK40'50"4200'57"123(P1)0'50"420
17位中田修 EF7M.C.0'53"6640'53"664
18位石川憲行 AE921'13"425(P2)0'53"6880'53"688



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撮影:にしちゃん
(文中敬称略)
えんどう