2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦レポート
2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦レポート
[Z1クラス]
Z1クラスは、陸事の車検に通る車ならおおよそ出られるZクラス規定に準じた、排気量1600cc以下の車両がエントリーできるクラスである。エントリーは7台となった。
このクラスは何気に強豪が揃っている。まず、第一ヒート。ファーストゼッケンからスタートとなったのはJenniferを率いる横山ハチロクレビン。その理論的なコース分析と攻略、そして車の動かし方には定評があるドライバーだ。前半セクションはさすがの攻めを見せ、好タイムを期待させるが、自慢のテクニカルセクションで誰もが目を疑うようなミス。どうやらサイドが全く効かないらしい。そんな状態ながら、1'24"3でゴールし、まずはトップタイムを樹立する。そして、今年35戦目になるミニの西山がスタート。テクニカルに自信を持っているが、最近ではミニの軽さを生かしたコーナリングに目覚め、気持ち悪いくらいのコーナリング速度で浅間台を走りぬける。しかし3速全開からのテクニカルでは、気持ちの切り換えができず、ターンミスをしてしまう。結果、31'9で、2番手でゴール。続く己斐ミラージュはやはりテクニカルで苦労しながらも、わずかに西山を上回り、31"2で2番手に。続くのはあのJMRC関東フェスティバルZクラスで優勝を遂げた実力者鈴木トレノだ。AE92用4AGを積むハチロクを見事に操り、相当な好タイムが予想される中、あろうことか、こちらもターンセクションでメロメロ。周囲の予想を覆し、2番手ながら27"2とタイムを伸ばしきれなかった。続く3ドアトレノの兼平もJennifer練習会の常連技巧派ドライバー。それでも最終セクションにはてこづり、26"5ともう一つタイムを伸ばしきれない。最終ゼッケンは元ライセンスホルダーの中川CRX。さすが過去に県戦入賞経験があるだけあって、22"7の好タイムをたたき出し、トップに立った。
その結果、第一ヒート暫定は、中川、横山、兼平、鈴木という順になった。
もうあたりは暗くなり始めた状態で第二ヒートがスタート。先頭ゼッケンで期待の集まる横山レビンであったが、さすがに冷えた路面温度のため前半セクションから若干苦戦する。さらに何をやってもロックしないというサイドにこの日のレースは戦わずして終わってしまった感があり、第一ヒートのタイムで暫定2位。技巧派の西山ミニも、やはり速度の切り替えがうまくできなかったとタイムを落としてしまう。そして注目の鈴木トレノがスタート。さすがに実力者だけあって、この路面状況の中きっちりと前半を攻め、後半セクションに期待が集まる。しかし、どうしたことか、ターンセクションでミス。どうやら、第9戦に引き続き、ガス欠症状が出てしまったと、こちらもまともにゴールし切れなかった。それでも23秒台を出してくるあたりがさすがで、2番手に食い込んだ。第一ヒート3番手であった兼平トレノだが、こちらも低くなった路面温度に手を焼き、大幅にタイムダウン。そして、最終の中川CRXだが、こちらも同様、タイムを伸ばせず、しかしながら第一ヒートのタイムで優勝を決めた。
その結果、優勝は元ライセンスホルダーの中川CRX。1年振りに来た浅間台で楽しく走れたとのことである。続く2位は、ガス欠症状が悔やまれるとほんとうに悔しそうな鈴木トレノが入った。3番手には、全くサイドが効かないながらもお立ち台に上ったJenniferを率いる横山レビンが入り、来年も仲間を連れて参加し神奈川を楽しく盛り上げたいとうれしいコメントを述べていた。そして4位にはJennifer軍団の技巧派兼平トレノが入った。
表彰式写真
2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦
Z1クラス
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
1位 | 中川英雄
| EF8 | 1'22"709 | 1'36"508 | 1'22"709 |
2位 | 鈴木克浩
| AE86 | 1'27"248 | 1'23"576 | 1'23"576 |
3位 | 横山諭
| AE86 | 1'24"366 | 1'26"391 | 1'24"366 |
4位 | 兼平義治
| AE86 | 1'26"507 | 1'33"841 | 1'26"507 |
5位 | 己斐謙一
| CJ4A | 1'31"277 | 1'33"939 | 1'31"277 |
6位 | 西山隆章
| 99H | 1'31"900 | 1'40"302 | 1'31"900 |
7位 | 松井秀太
| EF8 | 1'38"531 | M.C. | 1'38"531 |