JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦レポート

[はじめに]

 11月10日に2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ最終戦が浅間台スポーツランドにて開催された。
 A2、A3、A4各クラスのシリーズチャンピオン争いは、この最終戦まで持ち越されている。ご存知の方も多いだろうが、来年度よりJAFの規定が大幅に変更されることになっており、今シーズンがジムカーナA車両としても最後の戦いとなる。ジムカーナ史上最後の神奈川県シリーズAクラスチャンプを獲得するのは誰か。各クラスとも熱い戦いが繰り広げられた。
 また今回は、エントラントの希望を主催者が取り入れる形を取り、多くの方が参加できるように計6クラスのクローズドクラスが設定された。その他にも3本走行やきちんとしたアナウンス、腕で勝負できるコース設定、申込書のダウンロード、オンライン申し込み、など、数々の試みを実施し、それを事前に告知する形をとった。その結果、神奈川県シリーズにとって近年にない131台フルグリッドのエントリー台数を稼ぎ出したのだ。常設されている3つのAクラスだけも第9戦までの1.5倍を超える76台が集まり、クローズドクラスは55台ものエントリーが集まった。Aクラスのチャンピオン争いだけでなく、今後の県シリーズを担うクローズドクラスの走りにも大いに注目が集まる最終戦となった。
 これらエントラントのお手本走行となる試走ドライバーには、EK9シビックでJMRC関東や地区戦を走る桐生選手、同じくEK9シビックで地区戦を走る大森選手、DC2インテグラで地区戦を走る菊地選手、そしてCP9Aランサーエボ6でJMRC関東チャンプを決めた山口選手らが名を連ねた。いずれの選手も昨年の神奈川もしくは千葉の県シリーズチャンプを獲得した後、関東トップイベントで活躍するシードドライバーである。全クラス試走ドライバーが揃ったことは、上を目指す各クラスのドライバーにとって非常に貴重なことであり、彼らの走りは良い目標となったのではないだろうか。彼らの気迫の入った走りは非常に参考になったであろう。
 何はともあれ、神奈川県シリーズにとって何年ぶりかに100台を超える大盛況となった最終戦を各エントラントが思い思いのスタンスで楽しんだ第10戦となった。




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(文中敬称略)
えんどう