2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦レポート
2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦レポート
[CLDクラス]
CLDクラスは、陸事の車検に通る車ならおおよそ出られるZクラス規定に準じた車両で、ドライバーは女性に限定されるクラスである。エントリーは6台となった。
神奈川県シリーズにとっては随分久しぶりに設定されたこのレディースクラスに6人がエントリーし、男性ドライバーの注目を集めていたのは言うまでも無い。しかし、レディースクラスがあることで、こんなにもイベントの雰囲気が和むのかと、その効果を再認識させられたというのが正直なところである。モータースポーツに興味を持つ女性ドライバーのためにも、是非とも今後のレディースクラス常設を神奈川県シリーズには期待したい。
そんなレディースクラスの第一ヒート。まずファーストゼッケンの松木マーチであるが、ミスコース続出のNEXT野郎軍団を尻目に、生まれて初めてのジムカーナながらきっちりゴールした慣熟走行で余裕を感じてしまったのか、第一ヒートは惜しくもミスコースとなった。続くMR2の吉田はなんと新潟からのエントリー。走り慣れないはずの浅間台でまずは1'35"2のターゲットタイムを出してくる。続くキャブ仕様のハチロクレビンを駆る安藤はパワーアシスト無しのステアリングで最終セクションと格闘し、36"4と2番手タイムでゴール。そしてノンターボのMR2にブレーキを入れただけの寺尾は今年ジムカーナを始めたばかりながらうまくまとめ、32"2でトップタイムをたたき出してきた。パープルのカラーリングが美しい根間EG6シビックは、元気のある走りでパイロンを攻め、終盤ミスがありながらも、33"4と2番手に食い込んでくる。そしてラストゼッケンの井上MR2がスタート。こちらもしばらくジムカーナを休んでいたと言いながらもうまく走りきって、31"5とトップタイムを更新してきた。
その結果、第一ヒートは暫定で、井上、寺尾、根間、吉田、安藤という順になった。
続く第二ヒート。NEXT野郎軍団には負けられないと、きっちりコースを覚えてゴールしたのはマーチの松木。初めのジムカーナでこの難コースをきっちりゴールしたのは立派であろう。続いて新潟からエントリーの吉田MR2が路面に慣れてきたのか33"8とタイムを上げるが4番手のまま。続く安藤ハチロクレビンは辛そうにステアリングを回しながら必至にゴールするが、冷えた路面温度の影響もありタイムダウン。第一ヒート2番手だったノンターボMR2の寺尾は、ターンセクションで苦戦し、タイムダウンに終わる。そして、元気ある走りをタイムにつなげてきたのが美しいパープルのシビックを駆る根間であった。31"4と井上のトップタイムをかわし、トップに躍り出た。そして最終の井上MR2がスタート。トップ奪回に力が入るが、0.1秒ほどタイムを落とし、2位のまま競技を終了することになった。
その結果、優勝はいつもは関越を走っているというパープルの根間シビックが入った。そして2番手には、久しぶりに走ってよい練習になったと喜ぶMR2の井上が入った。そして3番手にはノンターボのMR2ながら好タイムを出してきた今年ジムカーナを始めたばかりの寺尾が入った。
表彰式写真
2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第10戦
CLDクラス
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
1位 | 根間静香
| EG6 | 1'33"443 | 1'31"439 | 1'31"439 |
2位 | 井上裕子
| SW20 | 1'31"582 | 1'31"684 | 1'31"582 |
3位 | 寺尾みよ子
| SW20 | 1'32"200 | 1'35"093 | 1'33"200 |
4位 | 吉田郁子
| SW20 | 1'35"227 | 1'33"850 | 1'33"850 |
5位 | 安藤里沙
| AE86 | 1'36"442 | 1'38"214 | 1'36"442 |
6位 | 松木雅美
| HK11 | M.C. | 2'05"146 | 2'05"146 |