2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第8戦レポート
2002JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第8戦レポート
[はじめに]
厳しい残暑に見舞われた夏休み最後の日曜日となる9月1日に、JMRC神奈川ジムカーナシリーズ第8戦、グラッブススーパースラローム2002が開催された。
全10戦で行われる神奈川シリーズもそろそろ終盤を迎え、各クラスともシリーズ争いが熾烈になっている。10戦中上位7戦の獲得ポイントが有効ポイントとして扱われ、その合計ポイントでシリーズ順位が争われる本シリーズ。有効ポイントとして計算されない捨てポイントと残り3戦の獲得ポイントとの兼ね合いが微妙な順位関係を作り出している。例えば、現在同ポイントで並んでいるドライバーがそれぞれ1位20ポイントと2位15ポイントを獲得したとしても、1位を獲得したドライバーのこれまでの最低成績が6位6ポイントで、2位のドライバーがこれまでノーポイントのイベントがあった場合、2位を獲得したドライバーがポイント上は上位に立つ事になる。従って、各ドライバーはここまでの合計獲得ポイントだけでなく、ライバルと自分の捨てポイントを計算に入れながら、戦うことになる。
シリーズを通して順位を争った経験があればお分かりであろうが、これは全て自分へのプレッシャーとなって返ってくる。ここまで来たら腕だけでなく、精神的なタフさが要求されることになるのだ。シリーズを獲るためには、速さだけでなく、強いドライバーであることが要求されると言っても良いだろう。
また、前回で相模湖ラウンドが終了し、今回から残り3戦は浅間台スポーツランドでの勝負となる。大きく傾向の異なる2会場を使う本シリーズでは、会場が変わる事でシリーズ順位の様相が変わることは珍しくない。
これらのことから、ここまでの獲得ポイントを見ただけではシリーズを占うことは難しい。観戦する場合、各ドライバーらの走りやタイムだけでなく、シリーズ順位やポイント状況、そしてコースとの相性を頭の片隅の置いておくと、興味深く競技を観戦することができるであろう。