2002神奈川ジムカーナ宴会シリーズ第3戦

[忘年会]
 2002年12月7日、本厚木駅周辺にて、2002神奈川宴会シリーズ最終戦が開催された。この日のエントリーは、約35台。ジムカーナとは違い、体ひとつで勝負できる宴会シリーズ。誰にでも一発逆転の可能性があり、それぞれがそれぞれの思いを秘めて厚木に集った。

 この日主催者からは、お互いの名前や顔が一致するよう、日ごろ戦っているジムカーナ車両の写真やDrinkerの本名、ハンドルネームなどが記入されたエントリーパスが手渡され、本来の宴会の目的である交流を深めるための一役を買っていたようだ。エントリーパスのサンプルはこちら

[慣熟走行]
 まず慣熟走行となった一次会は、18:20頃よりスタート。遠方からの参加者や、相模湖やつくばサーキットから駆けつけるDrinkerを待たずして宴会の火蓋は切って落とされたのである。しかし実は、主催者が会場入りする前から練習走行を行っていたDrinkerが二人。ロマンスカーを使って1時間以上前に会場入りしたみかん大原となんと会社を2日間休んだにもかかわらず真昼間の12時から練習走行を繰り返していたというやる気満々のダメーズ会長金○。30分ほど前に会場に到着した主催のぱつきんかまんこと某えんどうとゆーこかんとくも練習走行に参加したのは言うまでもない。
 さすがにシリーズチャンプがかかっているだけに若干慎重なスタートとなった1次会であるが、続々とDrinkerらが到着し、徐々に会場は熱気につつまれてきた。この1次会は大きく分けて3つのセクションが見所となったようだ。
 ひとつはA3ドラを中心とした神奈川なると軍団と千葉ひとでなし軍団のセクションである。ここでは新婚旅行日程をこの宴会に合わせて調整するという気合の入った現在シリーズ2位につける新婚ほやほやのアイスマン石黒がなにやら騒いでいる。これに真っ向勝負をかけているのが、最終戦のみのスポット参戦となった千葉から参加のひとでなしきくりん。4時起きで雨天の相模湖練習会をきりもりし疲れきっているはずの体に鞭を打ってヒットマンぽこちゃんの到着まで戦う姿勢を見せている。また、すでに慣熟走行前にフライングしているみかん大原や今日はどんな「ばばる」を披露するのか元さいかや、逆転チャンプの可能性を十分に秘めている靴忘れんなよ露木らが集まり、チャンスをうかがっている。
 そして二つ目は割とお上品なセクションだ。ここには各Drinkerらのブレーキストッパー役が一同に集結している。一見華やかそうに見えるこの一角だが、時折鋭い視線を専属Drinkerに送りつつ、強烈なブレーキング現象を発生させるその手腕は、筆舌に尽くし難いものがある。決して目を合わせてはいけない。付近にはつくばから遅れて到着したオルガン改めエレクトーンやまちゃんや、オリンピック精神で佐藤会長、サイドブレーキターンなら任せろというSBC会長古林に、ダメーズ2号秋元らが集う。大人の雰囲気をかもし出してはいるが、なにやら怪しい話をしていたに違いない。
 三つ目は真昼間から飲んでるというダメーズ会長金○を筆頭としたセクション。ここには、相当裏金を持っているらしいUSB支局長辻や、まだまだ発展途上のハチロク乗り三浦、来年はSWに乗り換える意思を表明してる縁石攻め田代や、この日のために神奈川を盛り上げていたと勘違い全開のぱつきんかまん某えんどうが声をからしながら騒いでいる。どうやら、金○、若く見られるダメーズの加藤、某えんどうは同期であることが判明し、急遽43年会を立ち上げるという話で盛り上がっていたようだ。そこに、途中から救急車石綿や工作員腹話術人形☆らが合流し、微妙にストッピングパワーが効く中でのぎりぎりの盛り上がりを見せていた。

 ポイントリーダーぽこちゃん片山は、なんと浅間台スポーツランドでのジムカーナ後、わざわざ厚木まで駆けつける予定らしい。従って1次会は欠席だが、千葉での教訓を胸に今回はミスコースしないよう気をつけてほしいものだ。そんなポイントリーダーが不在のためか、今のところ圧倒的な強さを誇示するDrinkerは現れていない。その中では、やはりうるさいアイスマン石黒やダメーズ会長金○あたりが若干のリードをしていたようだ。異様な熱気に包まれつつもあっという間に2時間が終了した。

[第一ヒート]
 第一ヒートとなる二次会は、場所を移し徒歩1分ほどの距離にある宴会会場にて開催された。二次会には約25名が参加し、一次会終了から約20分後の21:00には、なぜか一人Tシャツ姿でうろうろ動き回る某えんどうの乾杯で二次会がスタートしたのである。
 一次会とは若干レイアウトの異なる会場に、お互い配置を変え、交流を深めるDrinkerたち。なんでセーター着てて暑くないの?という異様な熱気の中、冷房を入れてくれるよう会場に依頼。巨大な発熱集団となった神奈川ジムカーナ軍団であった。
 やがて、お待ちかねのポイントリーダーぽこちゃん片山が到着。自慢のサイド効かないMR2は灯火類のトラブル続出で大変だったとか。到着早々アイスマンらA3や千葉軍団に取り囲まれ、あっと言う間に出来上がっていたのは言うまでもない。その後、巨大な男が勘違いした格好で「まだ早いんじゃなぁい」と冷めたセリフを町行く人に浴びせられながら街中を練り歩き会場に到着。そう、呼んではいけないばーばーももの登場だ。おまけにこの男、全身サンタクロースの格好で登場してきた。一次会に参加できなかった遅れを一気に取り戻す狙いのようだ。ご丁寧にプレゼント袋には小物を仕込み、もう靴を失くすなよとばかりに、キャンディー入りの赤いブーツを靴忘れんなよ露木にプレゼント。さすがツワモノである。その後、ひとでなしとはこの男のことを言うらしい、masaしゃちょが、やはり遠く千葉からやってきた。到着するなり、ひとでなし度をアピール。子供の出産予定日を蹴ってでも宴会に参加してしまうこの男。神奈川最終戦で私用のため断髪式を見られなかったことを相当後悔しているらしい。来て早々、腹が減ったと定食メニューをマイペースでバンバンオーダーするmasaしゃちょの姿には一同大爆笑であった。
 予定していたメンバーの大半が揃い、戦いはヒートアップ。もうどこがどうの、だれがどうの、といえる状態ではなく、入り乱れた状態で時が過ていく。そんな中、やはり注目はこの人ぽこちゃん片山だ。周囲にはアイスマン石綿、靴忘れんなよ露木、みかん大原、ひとでなしきくりん、三間にはぜってぇ負けねぇ中島、さらにはダメーズ会長、ダメーズ2号らまでが集まり、異常なペースで焼酎が空けられている。ぽこちゃんの目つきは変わり、ろれつがおかしくなってきた。しかしポイントリーダーの余裕か、はたまたプレッシャーを必死に隠そうとしているのか、今度はミスコースしないとばかりにペース配分をしているのかと思わせる大人の戦いぶりを見せる。ブレーキアシストを早々に帰した救急車石綿は、ようやく調子が出てきたか、こちらも目つきが変わり、ばーばーもものサンタ衣装を身にまとって動き回り始めた。おまけにやっかいなのが、人のグラスに焼酎を注ぎ足して回っていたらしい。知らないうちに自分のドリンクが濃くなっていたのは守って石綿の救急車作戦にはまっていたからだ。垂直上昇と急降下が得意というダメーズ会長金○は、伝家の宝刀ネクタイを身にまとい、エンジン全開。一次会で産声を上げた43年会に対抗すべく、アイスマン石黒やばーばーももが45年会を発足させると大騒ぎしている。その後奇声を上げ始めたのはぱつきんかまん某えんどうだ。どうやらひとでなしチームに、masaしゃちょがチャンプを取れなかったのは某えんどうのせいだと因縁を付けられ、わさび入りの焼酎を正座で飲まされている。しかしこの焼酎はゆーこかんとくが差し向けたものだと言う事を某えんどうは知る由もなかった。恐るべしブレーキアシスト。しかしこのころからブレーキがフェードを開始した某えんどう。大声で人を呼びつけるその様さえ真の某えんどうの1万分の1と青汁マンは語る。その後、声が完全に枯れた某えんどうとダメーズ会長金○は至近距離で大声で何かを語り、しきりに握手を繰り返していた。
 あっという間に2時間が過ぎようとしたころ、暴徒と化したDrinkerらは「3次会会場はどこだ」と騒ぎ始める。そんなことには負けない主催者は、厚木なら任せろとばかりに、歩いて30秒の3次会会場を確保。第一ヒートも終了まであと20分というところで、出ましたダメーズ会長、だめっぷりを披露。みなにつっつかれながらも会場の片隅で寝に入ってました。
 第二ヒートでは、さすがはポイントリーダー、貫禄の飲みっぷりで2次会から参加とは思えないろれつの回りよう。やはりこのまま逃げ切ってしまうのか?ひとでなしチームのきくりんとmasaしゃちょの二人も、酒をほとんど飲まないのになぜかパワー抜群で、神奈川うるさ組の青汁マン三間と某えんどうを相手に会場の中心でひざを突き合わせてのアピールが目立った。一方神奈川軍団は、既にブレーキアシストの存在を忘れつつあるのかアイスマン石黒がうるさい。そして、ブレーキアシストに裏切られた形になった某えんどうも声を枯らしながら懸命の自己主張。ダメーズ会長は最後にだめっぷりを発揮する自己アピールが見られた。そして戦いは3次会会場へ。

[第二ヒート]
 2次会会場を出て、30秒ほどで3次会会場へ。このとき既に23:30。遠方からのドライバーらが若干減りはするものの、約20名が第二ヒートに参加。みなさんアホですか?
 ここで主催者が差し出したのは、ビール10杯が無料となる割引チケット。すでにこの会場を使うことを計算に入れていたのか・・・。どうやらその後のカラオケボックス割引チケットなども準備をしていたらしい。恐るべし主催者。
 もう完全に壊れた状態で第二ヒートがスタート。建物の構造の問題か、携帯電話の電波が入りにくい会場となったが、千葉からの遠征組が揃って携帯を天に差し出し、必死に何かを打ち込んでいた。悪い宗教団体でないことを願うばかりだ。すると、仕事が極度な忙しさとなっているファイアー梅ぞ〜が登場。なんとこの深夜にお嬢こと奥様と二人の子供をつれての参戦だ。もう、24:00を回ってるんですけど・・・
 さすがにこの時間ともなると、エントラントの顔には疲労が見え隠れし始める。それでも異様な熱気の中宴会が進む。ここで騒ぎ始めたのが青汁マン三間だ。「全開で調子が出てきた」と周囲が呆れるコメントを発したと思ったら、もう誰も止められない。「○○さん静かだね」といつものセリフで周囲を黙らせ一方的に喋りまくっていた。隣のテーブルではぽこちゃん片山が守りに入ったかデザートを頼み始める。しかしテーブルに届くのはプリンの無いプリンセットやパンプキンアイスの入っていないかぼちゃの皮ばかり。その手前では必死にプリンやアイスを口にほうばっている神奈川軍団が。どうやら神奈川軍団が手前で検疫していたらしい。
 やがて、疲労困ぱいであろうひとでなしきくりんがダウン。横で救急車石綿が「神奈川の勝ちだ」とガッツポーズではしゃいでいる。そして同じくひとでなしmasaしゃちょもダウン。さすがにエントラントのペースも落ち始め、やっと普通の宴会らしくなってきた一角で、悪夢を見ているようだが、青汁マン三間だけはペースが全く落ちない。
 そして、26:30を回ったころであろうか、ようやく3次会が終了。さすがにそろそろお開きにしようという雰囲気が漂い、第二ヒートをもって神奈川宴会シリーズ最終戦を終了することになった。お互いの検討を称え合い、帰路につくエントラント。ご苦労様でした。

 と、その横で元気な男が一人。「俺まだまだ全開元気なんだけどっ!!!」。そう、青汁マン三間だ。その横では救急車石綿もニコニコしている。そう来るとは大方予想はしていたよ、君たち。まだまだ会場の準備もあったが、12月の深夜ということで寒いし、飲み疲れてもいるので4次会会場は某えんどう邸に決定。終電で帰らせて寝ているはずのゆーこかんとくを27:00近くになって電話で起こし、タクシーで某えんどう邸へ移動となりました。しきりに救急車石綿が「ラザニア食べたいラザニア食べたい」と連呼していたが、こんな深夜に食材売ってないから無理です。

[第三ヒート]
 4次会会場となった某えんどう邸前には、青汁マン三間、救急車石綿、三間にはぜってぇ負けねぇ中島、ばーばーもも、元さいかや馬場、某えんどうの6人が。しかし、あろうことか技のデパート元さいかやが疲労のためリタイヤ届けを提出。もしや「ばばる」の新技か?と期待させたが、そのまま帰宅となった。
 そして5人が会場入りしたのは27:30頃。もう疲れたから寝るのかと思いきや、やる気満々のばーばーもも、青汁マン三間、そして三間には負けるわけにいかない中島。テーブルを出してドリンクを待つDrinkerたち。それなりの酒を準備しておけばよかったのだが、そこまで準備していなかった主催者。日頃飲んでる焼酎、ワイン、日本酒あたりを並べ、皆が興味を示したワインで4次会がスタートすることに。当然深夜27:00に起こされたゆーこかんとくも参戦。しかし、救急車石綿は会場入りしたもののスタートラインに着けず、深い眠りへと落ちていった。
 従って、最終ヒートは5人で乾杯となり、最後の戦いがスタート。当初は深夜であるため小声での会話であったが、次第に内容がコアな話へと発展し、またまたトーク全開の青汁マン三間。最終ヒートに相当のポイントを稼ぎ出してきた。ばーばーももは日本酒に手を伸ばし底なしっぷりをアピール。一方で救急車石綿が突然起床。無言のままトイレへ移動し、20分たっても出てこない。「こっ、これは、最終ヒートで大逆転チャンプか?」と期待を一身に集めるが、その後何事も無かったようにトイレから戻り、再び深い眠りに落ちていった。そして、三間のトークにやられてしまったのは、ぱつきんかまん某えんどう。最後までワインを飲んでいたが、29:30頃に、とうとうダウン。そこからどのような会話が行われたのかは不明であるが、青汁マンがしゃべり続けたことは想像するに容易いことだ。そして、30:00を過ぎたころ、Drinkerらが解散の意志を表明。長かった12時間に及ぶ最終戦が幕を閉じることとなった。
 まだ暗い明け方に帰路に着くコアな神奈川の戦士たち。ご苦労様でした。

 しかしまだ一人居間で転がったままです。救急車石綿。起きません。ぜんぜん起きません。ほっときましょう。
 ゆーこかんとくもようやく布団に戻り、救急車石綿と某えんどうはそのまま居間で雑魚寝。気が付いたのは朝の10:00前でした。ぼけーっと笑っていいとも増刊号を見ながらきく伝に書き込み。しばらくしたら救急車石綿が目を覚まし、完全解散は12:00頃となった。

[シリーズの行方]
 さて、気になるシリーズの行方だが、個人的判断でシリーズチャンプは千葉からフル参戦したぽこちゃんことヒットマン片山選手に贈りたいと思う。関フェス前夜に群馬県吉井町にて開催された第1戦では、前日練習に参加していないにもかかわらず宴会には参戦し、翌日の関フェスを捨てて記憶を失くすという大技を披露してトップに立つと、神奈川県大磯町で開催された第2戦アイスマンの結婚の儀を口実に集まる会にも、千葉から遠路はるばる参戦。終電では帰ったもののビール瓶一気などでトップをキープ。そして今回の最終戦は、ミスコースせず走りきればチャンプ間違いなしと、どこかで聞いた状況下での参戦であったが、浅間台でオフィシャルをやった後に神奈川県厚木市で開催された忘年会に合流。プレッシャーからか神奈川勢の追い上げに最終戦は苦戦を強いられたが、なんとかミスコースせずかわし切った。
 神奈川宴会シリーズでチャンプをとったことで、ぽこちゃん片山には神奈川宴会シードが与えられる。これにより、シードDrinkerぽこちゃんことヒットマン片山選手は、2003年度神奈川宴会シリーズに全戦参加し、試走をすることが義務付けられる。皆のお手本となる飲みっぷりを披露してくれることを期待しよう。

 惜しくもチャンプを逃した中にも多くの逸材を発見できた貴重なシリーズであったが、他県Drinkerにチャンプを取られた事は神奈川Drinkerにとって屈辱とも言える。来年度の宴会シリーズ日程は未定であるが、神奈川Drinker強化のための泊り込み強化合宿なども必要とあらば企画をし、他県との交流試合や遠征なども行い、神奈川のレベルアップを図りたい。

 何はともあれ、クラス間、エントラントオーガナイザー間の枠を超えた交流が目的で開催された宴会シリーズ最終戦〜忘年会〜であったが、無事その目的を果たし、滞りなく競技を終了したことをここに報告する。2003年度も交流のための宴会シリーズが企画される予定である。これに懲りずにガンガン参加してほしい。







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(文中敬称略、脚色・暴言・虚言多数)
えんどう