2006JMRC神奈川ジムカーナフェスティバル

12/10(日)、相模湖ピクニックランド、ドライ(路温:18℃/19℃)




2006JMRC神奈川ジムカーナフェスティバル
EXクラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位遠藤康浩 CT9A0'45"5660'44"8550'44"855
2位稲木亨 CT9A0'46"3720'44"9440'44"944
3位宮嶋一人 CT9A0'45"2220'49"141(P1)0'45"222
4位大久保人 CP9A0'47"2280'46"2410'46"241
5位佐藤一宣 GDB0'56"457(P2)0'46"5010'46"501
6位上原将幸 DC20'50"1830'53"033(P1)50"183


1.まえがき
 12月10日に、今年度最後のイベント、2006JMRC神奈川ジムカーナフェスティバルが開催されました。昨年の神奈フェスに引き続き、誰がどう設定してもサイドターン主体のテクニカルコースになってしまうという相模湖ピクニックランドでの開催です。情報によると、来年は神奈フェスそのものが開催されない予定との噂も。となると、相模湖でのフェスティバルは今年が最後かもしれない、という大事な大会。関東地区戦N4ドラも何名かEXクラスにエントリーするとのことで、当然私もエントリーすることになりました。あの宮嶋親方とのフェスティバル対決もここまで一応一勝一敗と、今回のフェスティバルが末代まで語れる最終決戦とのことで自ずと気合が入りますね。
 とは言うものの、地区戦は9月早々に終了し、オフに入ってから早3ヶ月。完全に勝負勘みたいなものは遠ざかっている上、にわかに忙しくなる日々の生活に追われ、前日練習も出られないことが決まりました。それでも、地区戦ドラの中ではここ相模湖を多く走っている方でしょうから言い訳は出来ません。それなりの体制で気持ちの入った走りをお見せしたいところです。
 前日は、何やら不慣れな調査や検討を行いながら1日が終了し、ほとんど、というか全く翌日の準備が出来ずに、いつ走ったのかそのまんまの状態で会場入りすることになりました。ジムカーナに必要な道具が積まれているのかどうかだけが心配です。

2.当日

 近場の相模湖ですから、割とゆっくり起きて会場入り。ゲートオープンからは若干遅れ気味での会場入りでしたが、今年は天気も良くて、意外と過ごし易い1日になりそうです。今年のEXクラスは昨年程のエントリーはありませんでしたが、6年連続地区チャンプの宮嶋親方に加えシリーズ3位の亨さんもエントリー。この神奈川戦に不似合いなJAF CUP組のお二人に如何に挑むかが今日の考えどころです。
 コースは、さすがいやらしい(笑)。序盤のきつい規制やフリーターンに加え中盤の2本巻きやゴール前の2本パイロンは、四駆殺しとしか思えないような設定です。フリーターンは右か左かで議論になる微妙なセット。安全を見るなら右、攻めるなら左、といったところでしょうか。ただし、左を選択してもそれほどメリットが生まれないような印象の上、相模湖特有のきつい勾配上に置かれていることもあり、左の選択は無いかな〜という感じ。ギリギリを狙いやすいこともあり、僕は右で行くことに決定。中盤の2本巻きは出たとこ勝負で合わせていくことにし、最終のターンはイメージが出来ませんが、2本目のパイロンに離れないように気をつければなんとかなるでしょうってな感じで行ってみます。
 コース攻略云々より気になるのは、路面の状況やタイヤのフィーリングですね。相模湖は走っているとは言え、G/2Sを使ったことがあるのは昨年の神奈フェスだけ。それもタイヤサイズが異なるし、実質初めて使うようなもの。果たしてどういう挙動になるのかどうかが一番の不安点です。スタートからいきなり厳しい配置になっていて、落ち着いてタイヤの状況を感じている余裕が無さそうですが、出来る限り集中して感覚を掴むしかありませんね。
 朝方こそ昨日の雨の影響でフルウェットでしたが、昨年とは比べ物にならない程の好天のもと競技が進行し、第一ヒートからほぼ完全ドライという状況下での戦いとなりました。路面温度は18℃といったところ。一応G/Sコンパウンドも準備はしておきましたが、さすがにこの気温でこの路温にこのコースですとメリットが薄そうな上ハイリスクということで、G/2Sコンパウンドを選択することに。セッティングなんて全く分かりませんが、いつものG/Sのセットにリアを0.2程上げて行ってみます。
3.第一ヒート
 スタートラインに立つと、スタートの先はまだウェット気味であることを発見し、久しぶりの走行であることもあわせて、4000rpm程度から丁寧にスタート。概ね予想の範囲内のグリップ感を感じながら、2速に一瞬上げて、すぐにブレーキングしながら1速に。しっかりと減速してきつい規制をステアでクリアして、ほんの僅かアクセルを開けた後、すぐに左サイド。かなり落としたつもりでしたが一気にテールは流れてフルカウンター。なんとか立ち上がってフリーターンへの入り口へ車を合わせて、丁寧に減速して右サイド。それでもフロントが逃げ気味の感がありながらも、旋回が始まってアクセルに足を乗せると、やっぱりフロントが・・・。リアがグリップし始めるのと同時にフロントが逃げて、立ち上がりのゲートパイロンに当たりそうになってしまいます。がっつりアクセルを戻してしまいましたが、バックするより当てた方がマシ、と事前に決めていたので、そのままオン。なんとかタッチせずにフリーターンを抜けましたが、完全ストールからの立ち上がりとなってしまいました。その直後の右パイロンでもサイドを当て、立ち上がって一瞬2速に上げたと同時くらいにまたまたシフトダウンして、左2本パイロンにアプローチ。入りでサイドを当てて立ち上がりで合わせるつもりで構えていましたが、アクセルでうまく姿勢を変えられそのまま回して立ち上がります。2速まで上げ、ギャラリー前の右パイロンへ。もともとサイドを当てるつもりだったのに、忙しい操作に気後れし、1速に落としてグリップでクリアしそうになり慌ててサイド。かえってもたついてしまい、グリップのまま抜けたほうが良かったかもしれません。1速全開からやや右にステアしながらそのまま2速に上げて右1本パイロンにアプローチ。若干オーバースピードでパイロンに寄り切れず、立ち上がりももたついてしまいますが、なんとか立ち上がって一瞬2速へ。すぐに左パイロンに向けて減速を開始し、割とコンパクト目にアプローチして1速に落として軽くサイド。若干中途半端な感じになりますがそのまま加速し、一瞬2速に上げて最終セクションへ。なんとなく攻め方が見つからないまま中途半端にアプローチし、1速グリップで一つ目のパイロンをクリア。直後の左パイロンまでの間に何もできずだらだらとアプローチし、270度をサイドで無理やり回してゴール。タイムは、45"5でした。

4.第二ヒートの対策

 久しぶりに走った割には、親方から遅れること0.3秒とポジション的にはまずまずという感じ。ですが、皆さんお互いにミスの積み重ねでの第一ヒートですし、これから路面も良くなってくる事でしょうから、勝負は第二ヒートであることは間違いないでしょう。とりあえず、自分の中でもいくつか明確なミスがあるので、その辺りをきちんと修正していけば0.5秒は行けるでしょう。その他は細かいところを詰めていくしかないですね。まずはきちんと親方のタイムを抜き返してゴールすることが最重要項目です。
 で、こうなると悩みどころなのがフリーターン。先ほど右で行ったけど、左で行くメリットはあるのだろうか・・・。第一ヒートの走行を思い出しながら、コースレイアウトとにらめっこ。散々悩んだ挙句、左で行くメリットがどうも見出せないことから、右を詰めて行く事に決定。先ほどのミスを繰り返さないように、集中してフリーターンをクリアしたいところですね。あとは最終セクションでしょうか。ぬるくならないようにきっちり攻めていきましょう。
 にしても、昨年とは違い晴れ間も見えてぽかぽか陽気です。12月とは思えないほどの好天に、もしやG/Sの出番があるかも?と思わせる程。路面温度も気持ち上がってきますが、雲がかかるとすぐに落ち着いてしまう感じで、やはり12月といったところでしょうか。若干第一ヒートよりも路面温度が上がったところでいよいよ第二ヒートがスタートです。恐らくタイヤの特性から若干ヨレる感じが強くなることでしょうが、そこに惑わされないように注意して積極的に行ってみます。
 セッティングは変更ありません。

5.第二ヒート
 路面コンディションは先ほどとほぼ同等の様子なので、やはり丁寧に4000rpm程度からスタート。2速に一瞬上げてすぐにブレーキングしながら1速に落としてしっかり減速。きつい規制をステアでクリアし、ほんの僅かにアクセルを開けた直後、これでもかというほど減速して左サイド。概ね狙い通り回しますが立ち上がりは若干ストール気味に。そのままイン側を立ち上がってフリーターンへ。フロントの逃げに注意して丁寧に入り、サイドを若干長めに引いて待ってから立ち上がると、まずまずの感じでクリアできました。ほっとした直後の右は僅かにラフなサイドになってしまい、トラクションを逃がしてしまいます。必死で立ち上がりますが、左2本巻きまでの間に2速に上げられませんでした。若干焦りからか大味なサイドになってしまい、サイドを合わせる準備をしていましたが、若干強引ながらもなんとか向きを変えられそのまま立ち上がります。それでも向きの変え方が十分ではなく、やや強引に続く右パイロンを振り返して立ち上がり2速へ。続く右は今度は迷わずサイドを引く準備をしてアプローチ。しっかり減速してサイドを当て、すぐにオン。ややアクセル量が多くなり気味でやばいい感じですが、そのまま右パイロンで若干曲げながら全開で2速へ。続く右パイロンへのブレーキングはやはり気持ちオーバースピード気味になってしまい、進入で姿勢が乱れますが、なんとかコントロールして、若干パイロンから離れながらもクリアします。一瞬2速に上げ、すぐに1速に落として、軽くサイドを当ててしっかりと曲げて立ち上がります。そこから2速に入れて、最終セクションへ。若干迷いもあってだらだらとした進入になり、1速に落としてグリップで入り、アクセルを少し開けると、2つめのパイロンから大きく離れてしまいます。どうしようもなく、とにかく緩めにサイドを当てると、今度はリアが跳ね出します。一瞬迷いましたが、ここで躊躇したら終わりなので、とにかくオン方向で無理やりコントロールしてなんとか回してゴール。タイムは、44"8でした。

6.最後に
 何とか親方のタイムは逆転し、狙いの44秒台には入れられた模様。ミスが何箇所かはあったので、どうかなぁ、と心配になりながらパドックに車を移動していると、亨さんが中間を同タイムでクリアとの事。やっぱだめか・・・、と期待しないで聞きながらパドックに車を停めていると、「届かない〜」とのアナウンス。となると、あとは親方次第。急いで車から降りてコースを見ると、丁度親方がスタートしたところ。スラローム後折り返してフリーターンに差し掛かり「やっぱり親方は左か・・・」と見ていると、立ち上がりでなんとパイロンタッチ。つーことは何ですか?僕の勝ちかな?ってこで、既にこの時点で、となりの○原くんと握手してました(笑)。
 しかし、親方の走りのすばらしいこと。素のタイムは0.7秒程ちぎられ、誰が見ても内容的には全く勝負になっていない印象(涙)。ですが、結果としては勝ちは勝ち。末代まで語れる大勝負(?)に、リザルト上は勝ち、という結果が残りますから、気分が悪い訳はありません。これで対親方フェスティバル対戦成績は2勝1敗となりました。えぇ、もちろんですとも。もう二度と親方とはフェスティバルでは対決しません(爆)。
 ということで、見ている誰もが親方のすばらしい走りに魅了されたEX対決でしたが、波乱の幕切れとなった神奈川フェスティバルでした。嬉しさ半分、不甲斐なさ半分といったところの内容と結果でしたが、気分良く年越しできそうです。
 その後の解析により遅れているセクションも明確になりましたが、もっともっと練習せねば背中も見えないということを痛感させられた内容でもありました。とりあえず今年はここまでですが、少し今年の結果を整理して、改めて来年に向けて始動したいと思います。皆様1年間お疲れ様でした。また来年もよろしくお願い致します。

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