2006JAF関東ジムカーナ選手権第10戦

9/10(日)、関越スポーツランド、ドライ(路温:50℃/51℃)




2006JAF関東ジムカーナ選手権第10戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A1'06"1821'05"3301'05"330
2位掛札雄一 GDB1'15"696(P2)1'05"3811'05"381
3位新井範正 CT9A1'06"4011'06"0621'06"062
4位森田勝也 CT9A1'06"3751'13"413(P1)1'06"375
5位大久保人 CP9A1'08"1821'06"6031'06"603
6位遠藤康浩 CT9A1'07"4281'06"7521'06"752
7位本木淳一 CT9A1'06"9411'13"695(P1)1'06"941
8位石田理 GDB1'17"989(P1)1'07"1781'07"178
9位山口晃一 CT9A1'18"594(P2)1'07"1991'07"199
10位フレディーわち GDB1'08"2051'07"5341'07"534


1.まえがき
 9月10日に、今シーズンの最終戦となる、2006JAF関東ジムカーナ選手権第10戦が関越スポーツランドにて開催されました。
 まだ天候によっては厳しい残暑が続くこの時期に今シーズンが終わってしまうというのも、なんとも寂しい気持ちになりますが、泣いても笑っても今シーズンはこれでおしまい。来シーズンはもう少し余裕のあるスケジュールを期待したいですね。でないと、オフが長くて困ります(笑)。
 さて、今シーズンはどうもピリッとしない戦いが続き、振り返ってみると、ジムカーナ2年目と同じくらい悶々としたシーズンになってしまった気がします。何がどう、という明らかな理由はありませんが、なんとなく歯車がかみ合わぬまま、最終戦を迎えてしまいました。
 これと言って明確なシリーズ目標もありませんでしたが、誰もが目指すJAF CUP権争いには遠く及ばず、第9戦が終わった時点でWaka選手と全く同ポイントで6位に並んでいたようです。後半戦に入ってから入賞にも絡めず、4戦でわずか4ポイントしか稼げなかったことを考えると、同着ながらまだシリーズ6位に居ることの方がむしろ驚きではありますが、どうやら気楽にのぞんだ前半戦の貯金が効いているようです。
 そんなわけで、既に親方の満点チャンプが決定し、実質5位くらいまではほぼ順位は決定という、見所にかけるN4クラスですが、実は、地味に熾烈な6位争いが繰り広げられようとしていたのでした(笑)
 とは言うものの、こんな不甲斐ない走りでシリーズ6位云々を言うことに嫌悪感を感じているのも確かで、自分を戒める意味でも今年はボロボロになるべき年なのではないか、など、さまざまな考えが頭を駆け巡りながらも、自分なりに納得のいく走りをすべく、できる限りの準備をして最終戦を迎えることにしました。
 第9戦で皆様にご心配をおかけした不具合については、できる限りの対処をし、そのチェックの意味も込めて今回も前日入り。結局今シーズンは予定より多い6戦ほどで前日入りをしたことになりますね。
 相変わらず地区戦らしい、不安定な天候のもと前日練習が開催されましたが、感触は、うーん、いつものごとくもう一歩という感じ。車そのものはずいぶんよくなって来ましたが、運ちゃんがそれに対応できていないのは明白です。もうちょっと時間が欲しいところではありますが、あとは集中していくしかないでしょう。
 晩には予定通り、彗星さん軍団や餃子像さんらに加え親分らと今シーズン最後の宴を開催して、就寝。自分なりにはやるだけのことはやってきたつもりなので、これでダメなら仕方なし、というなんとなくすっきりした気分で前日が終了しました。

2.当日

 若干定刻からは遅れて会場入り。受付を済ませてコース図を見ると、噂どおり、こてこてターンセクションが終盤に設定されています。変に高速コースになるより、出来るだけターン勝負が出来るコースを期待していましたので、僕にとっては望むところ。勝負になるとかそういう問題ではなくて、そういうコースで勝負しないと納得いかない、というとこころでしょうか。訳わかりませんね(笑)。
 そのコースですが、やたらとゲートがきつい感じが気になりますね。フリーターンもそもそも入るスペースが少なくて完全に入らないと出てこれないし、途中のゲートも完全にラインを規制される感じ。走りづらそうですが、ラインそのものはほとんど1本しか無いので、悩むことはなさそうです。一発でそこに乗せてこれるか、そういう勝負になる感じでしょうか。そういう意味では地区戦ですから、前半は大差はつかないでしょうから、結局最後のテクニカル勝負になることは間違いないでしょう。
 今の状態であれば、それほど難しい印象も無い設定ですので、集中して走りきれればそこそこ勝負になるという、特に根拠があるわけでもないけどなんとなく楽観的な感じでコースを覚えます。とは言うものの、気楽に走って攻めきれるもんじゃありませんので、しっかりとイメージを持って、リズム良く走りきりたいところですね。
 天候は、最終戦とは思えないほどの日差しで、好天のもと1日戦えそうな感じです。路面温度も相当上がることが予想され、最終戦に相応しい天候となりました。
 セッティングには特に変更もなく、スタートラインへ向かいます。
3.第一ヒート
 気持ちがはやらないように丁寧にスタート。2速に上げながらゲート間を通過し、脱出したところでアクセルオフ。すぐに踏みなおして外周へ進入しながらブレーキングして姿勢をつくり、消極的にならないようにアクセルオン。思ったよりアンダーが強い感じですが構わずアクセルを開け、立ち上がりパイロン手前で姿勢をコントロールして立ち上がります。すぐにブレーキングで左にアプローチし、ゲート間をほぼ90度に曲げながらアクセルオン。若干もたつきながら今度は右端へ。近づいてくると思ったより右パイロンがきつい感じ。丁寧にブレーキングして1速に落としながら軽くサイドを当ててみましたが、ちょっと距離を合わせきれずイマイチでした。立ち上がって、2速に入れながら再び左のゲート間を極力アクセルオン方向で通過し、さらに一瞬3速へ。すぐに2速に落として右コーナリング。しかし突っ込みすぎか強いアンダーに悩まされてなかなか姿勢が変わってくれません。我慢してタイミングを待ってからアクセルオン。そのまま外にはらんで規制はほとんど感じずに左180度へ。どうも気持ちが焦っているのか突っ込みすぎでフロントを逃がしますがなんとか回して立ち上がりの規制パイロンもなんとなくよけて外周へ。2速に上げながら左パイロンに進入し、若干奥目でブレーキングしますが、やはりフロントが逃げていく感じ。なんとかこらえてアクセルに足を乗せて立ち上がります。そのままゲート間を通過した後は、少し迷いもありながら、かなり早いタイミングでブレーキングを開始。だらだらと狭いフリーターンゲートに進入して右サイドを当てたところ、結構立ち上がりパイロンが近かったので驚きましたがなんとかゲートを脱出。そのまま右2本巻きに進入して軽くサイドを当てアクセルオン。すぐにサイドを当てアクセルオン。もう一度サイドを当て、というところで、うねりに乗って車が跳ねてスライドさせられず、ストール気味で最初の右2本巻きを脱出。直後の左2本巻きではパイロン直後くらいにサイドを当てたところ、ここもリアが引っ掛かってえらく車が跳ね、収束した頃には完全ストール。とにかく立ち上がって右パイロンをグリップでよけてゴール前の右270度へ。焦りからか進入がオーバースピードになってしまい、きっちり回せず、立ち上がりの左パイロンをステアリングでよけながらゴール。タイムは、1'07"4でした。

4.第二ヒートの対策

 うーん、何がどうしたって、とにかく最終セクションでの車の動きには参りました。また、前半もかなりアンダーが強く、うまく姿勢が作れないのでアクセルオンが遅れてしまいます。このままでは到底納得できる走りが出来る気がしないので、セッティングを大幅変更してみることにしました。競技中にセッティングを変えて良かった試しは無いのですが、運転でカバーできる気がしないので、ここは一か八かです。やらないで後悔するより、やってみて失敗した方がまだすっきりしますからね。ということで、一応技術にリア周りの調整をする申告をして、第二ヒートは新たな気持ちでトライすることに決定。
 そして、皆さんの知らぬところで熾烈な茶そば争いを繰り広げているライバルWaka選手はなんとここへきて車両トラブルを抱えているとの事。ハードスケジュールの下年間10戦を好コンディションで戦い抜くことは、我々プライベーターには意外と大変なことでもありますが、何も最終戦でトラブらなくてもという感じですよね。とは言うものの、数々のスーパータイムをたたき出してきたWaka選手ですから、トラブルをドライビングでカバーしてきっちりタイムを出してくることが予想されますから、僕も目一杯いくしかありません。その反面、仮にWaka選手が第二ヒートも攻め切れなかったとしたら・・・。やはり僕がやるべきことは、Waka選手が完調だったとしても届かなかったと思わせるだけのタイムで帰ってくることでしょう。ジムカーナ1年目のスピマイカップ最終戦のとある選手の言葉を思い出しながら、全力で第二ヒートに立ち向かうことを決め、一か八か足回りの調整を行いました。競技の真っ最中にこんなことを考えてしまうのは随分と甘いのかもしれませんが、これが正直な気持ち。申し訳ないけど結果云々ではない、そこまでのプロセス、そして質が何より重要なんです。
 自分なりに台には絡める目算を持ちながら、いざ今シーズン最終ランへ向けてスタートラインへ。セッティングは、めずらしく大幅変更です。

5.第二ヒート
 今年最後の出走ですから、集中して丁寧にスタート。2速に上げながらゲート間を通過し、脱出したところで軽くアクセルオフ。すぐに踏みなおして外周へ進入しながらブレーキングして姿勢をつくり、アクセルオン。ちょっとリアが頼りない感じはありますが、かなりアンダー傾向は解消されている感じ。立ち上がりパイロン手前で若干コントロールしてすぐにオン。直後にブレーキングしながらゲート間を90度に曲げて行きますが、ちょっとブレーキングが遅れ気味の感じ。とにかく踏んで右パイロンへ向かい、丁寧にブレーキングしながら1速に落として2本パイロンへ進入。ちょっと距離感が合わずかなり空想区間を作ってしまったようなヌルヌルの走りで2本パイロンをクリアしてアクセルオン。2速に上げながら再び左のゲート間をリアの動きを気にしながらアクセルオンで通過し、さらに一瞬3速へ。すぐに2速に落として右コーナリングに入りますが、もう一つしゃっきりと曲がってくれない感じにヤキモキしながら我慢して立ち上がります。先ほどより若干コンパクトなラインになったか、左180度手前の規制パイロンがわずかに気になりますが、なんとかよけてターンへ。ここは丁寧に落としただけあって、まずまずの感じでクリア。若干立ち上がりの挙動作りがオーバーになって無駄があったかもしれませんが、そのまま2速に上げながら外周へ。若干奥目でブレーキングをすると、テールがブレークし始めます。とにかく踏むしかないのでアクセルを開けていくとさらにテールは外へと出て行き、全開状態から一瞬フルカウンターに。この瞬間にグリップしたら完全に壁に行く、という恐怖で一瞬からだが硬直しますが、すぐにステアをインに切り込めたのでなんとかクリアできました。そんな感じでロスしながらゲート間を通過し、フリーターン進入が消極的にならないように、一瞬3速へ。しかしこれが余計でした。完全にゲート間で止まりきれずフリーターンはオーバースピードで進入する羽目に。とにかくサイドで回して立ち上がってゲートを脱出。続く右2本巻きは同じように入り口でサイドを当てアクセルオン。すぐにサイドを当てアクセルオン。さらにサイドを当て、というところでやっぱりリアが引っ掛かりました。とにかく立ち上がって、続く左2本巻きでもパイロン直後にサイドを当てるとやっぱりリアが引っ掛かり、回し込めませんでした。収束を待ってアクセルを空け、立ち上がって、右パイロンをグリップでよけてクリアし、ゴール前の270度へ。先ほどより丁寧に入ったつもりでしたが、もう少し落とし込むべきだったと感じたのは旋回に入ってから。それでもなんとか回して立ち上がりの規制もそれほど気にならずにゴール。タイムは、1'06"7でした。

6.最後に
 ゴール時点で5番手くらいでしたが、その後もパイロンタッチが続き、結局6番手で競技終了となりました。
 微妙すぎる結果にがっくりしましたが、パイロンタッチなどのミスが多く出た中でなんとか入賞に絡めたのがせめてもの救いでした。
 ライバルWaka選手はやはり車両状態が悪いらしく、タイムを出す云々には至らなかったそうです。それに対してはあまりにも中途半端なタイムしか出せず、Waka選手には申し訳ない気持ちで一杯です。
 結局、僕が6ポイントをゲットした関係で、シリーズ順位としては6位に残り、なんとか茶そば権をゲットできた様子です。シリーズランクされていないのに表彰式だけ呼び出されるという最悪の事態にはならずにほっとしています(笑)。
 そんな訳で、今年1年の戦いが終わりました。全くと言っていいほど歯車がかみ合わず、気持ちと走りと結果が全くリンクしないストレスばかりが残った1年でしたが、終わってみて、なんとかシリーズ6位に残れたのはやっぱりうれしいですね。今年は苦労した分、随分といろいろな経験が出来た1年でもありました。いろいろ振り返るべきことが多くありそうで、しっかりと反省をしておきたいと思います。これから半年近い長いオフが始まりますが、来年はもう少しマシな走りが出来るように少し力をつけていきたいと思っています。
 という訳で、1年間お疲れ様でした。また来年も皆さんよろしく。

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