2006JAF関東ジムカーナ選手権第9戦

8/13(日)、関越スポーツランド、ドライ(路温:53℃/55℃)




2006JAF関東ジムカーナ選手権第9戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A1'09"1951'09"7371'09"195
2位森田勝也 CT9A1'09"8851'09"9151'09"885
3位稲木亨 CT9A1'10"9821'10"2861'10"286
4位掛札雄一 GDB1'10"2901'20"309(P2)1'10"290
5位井上究 CT9A1'11"4511'11"0541'11"054
6位山口晃一 CT9A1'14"6361'11"1811'11"181
7位小野田了 CT9A1'12"8281'11"2001'11"200
8位岩田ユウジ CT9A1'12"5081'11"6411'11"641
9位喜勢竜一 CT9A1'14"7061'11"6421'11"642
10位若月順一 CP9A1'12"1571'11"69511"695
11位遠藤康浩 CT9A1'13"5171'11"84111"841


1.まえがき
 まだ8月に入ったばかりというのに、今シーズンもいよいよ終盤戦を迎え、8月13日に、関越スポーツランドにて、2006JAF関東ジムカーナ選手権第9戦が開催されました。
 このところピリッとしない成績が続き、このままずるずると手をこまねいてほおっておいては何も得るものは無いと悩んだ挙句、久しぶりの3連荘で第9戦に臨むことを決めました。たまたま夏休みが金曜日からだったということなんですけどね。今年のコンセプトでもある当日入りで戦う、というスタンスとは若干離れますが、やはりやるだけのことはやらないと後悔するだけですから、今回は特別。「車壊れますよ」とのコメントも聞かれましたが、練習して壊れたのなら仕方がありません。練習せずにまともに走らせられないなんて、勝負以前の問題ですからね。
 そんな訳で、世間ではお盆連休で賑わい、夏場真っ盛りの灼熱の関越にて3日間を過ごすことが決定。迷惑をかけます>かんとく
 車の動きに関しての不安要素は前回までにクリアできたつもりなのですが、もう一つずっと抱えている不安点があり、この時期の関越でどう走らせられるのかを確認しておきたかったというのも金曜日の目的の一つ。路面温度は50度を超える炎天下の下、いくつかの走らせ方を試して解析し、精度とタイムとポリシーとを天秤にかけて走り方をチェックして1日が終わりました。古くから付き合いのある仲間には「さすがにあの運転は無いだろ」と言われつつも、今回は結果に結びつけるために必要な運転を追及することに徹しました。タイム的には良く分かりませんが、このコンディションならこう走らせる、という方向性は概ね見えたところで金曜日の練習は終了。明日は本番ではないので、早めに宿に入り、久しぶりにヘロヘロになるまで飲んで1日を終えました。この日立ち寄ったパスタ屋さんはなかなかお勧めです。
 そして土曜日。一転して不安定な天候の下、ドライ、ドライ、ウェットウェット、ドライ、という状況下で5本走行で1日が終了。昨日のポイントをチェックしながらの走行でしたが、やはりドライは今ひとつの感じ。タイヤコンディションが極端に悪いのも原因の一つでしょうが、ウェットではそこそこタイムが出ているだけに、それだけの問題じゃない気がしてなりません・・・。ま、ここまできたら仕方がありませんから、やれる限りのことを明日はやるしかないでしょう。
 今回も高崎で彗星さんらと軽〜く宴会を開いて早めに就寝。さすがにこの時期の連荘ともなると疲労はたまり気味ですね。

2.当日

 翌朝は6時過ぎにホテルを出発し、定刻に会場入り。受付を済ませてコース図を見ると、なんだか微妙な感じのセクションが2箇所あります。コースを歩いてみないと分かりませんが、距離次第ではえらいことになるかもしれません(汗)。ま、とにかく暑くなる前に準備を済ませて慣熟歩行へ。
 全体としていやな感じのレイアウトではありませんが、やはり問題の2箇所は鬼門とも言える設定になっていることが判明。今の自分にはここをロスなく走り切ることはほとんど不可能と言っても過言ではない感じです。いかに最低限のロスでこの2つをクリアするか、そのために前半のセクションをどう工夫するか、散々頭を悩ませて、第一ヒートの狙いを決定しました。そもそもこんなことを考えている時点で既に勝負としては負けているということを承知しながらもこういう選択しかできない自分に腹が立って仕方が無いのですが、これも致し方ありません。まずは決めた走り方でどれだけのタイム差で走りきれるのか、全力で行ってみましょう。
 本日の天気予報は晴れのち雨。午後からは雨が降る可能性があるとのことで、どのタイミングで降ってくるのかが心配です。最悪第一ヒート勝負になる可能性もあって、第一ヒートからきっちり走ることが要求されています。そんな雨の可能性があるのか?と疑うほど午前中は快晴。路面温度もみるみる上がり、50度オーバーといったところで、N4クラスに突入。
 セッティングには変更なく、いつもの通り行ってみます。
3.第一ヒート
 5000rpm程度から丁寧にスタートし、2速、そして3速まで上げて右奥の左コーナーへ。丁寧にブレーキングしながらラインを考えてアプローチし、1速グリップで左コーナーをクリア。立ち上がっての挙動に多少アクセルコントロールをしてしまいますが、極力on方向で立ち上がり、2速へ。左のパイロンはなんとなく避けながら、右180度へアプローチ。丁寧にブレーキングしサイドを当てますが、若干もたつき気味に立ち上がります。2速まで上げて再び外周へ。頂点付近まで頑張ってアプローチし、若干アンダーに苦しみながらもアクセルオン。4輪ともグリップを失いかける感じですが、そのまま踏んで右コーナーパイロンへ。丁寧にブレーキングを、と思ったらちょっとヌル過ぎのアプローチになってしまいますが、車速だけはコントロールしてアクセルオン。うねりに乗りながらも続く右パイロンにアプローチし、軽くブレーキングで姿勢を作って車を曲げてさらにオン。全開で頂点へ。ここも丁寧にアプローチしながら1速まで落とし、我慢のグリップでクリア。若干焦りもあって車が狙いより外に動いてしまいますがとにかく2速へ。しかしこの後の左パイロンがえらくきつくなって、気持ち修正を入れて抜けながら1瞬3速へ。すぐにブレーキングを開始して2速に落として丁寧にギャラリー前の2本パイロンへアプローチ。タイヤの動きと挙動に注意して立ち上がりのパイロンを意識しながらアクセルオン。さらに3速まで上げて奥の規制付ターンへ。ここは狙い通りアウト目から入り、丁寧に1速まで落として規制パイロンを避け、Gが返ったところで右サイドを当てますが、案の定効かせられません。とにかステアだけは当ててパイロンを抜けますが、今度は立ち上がりのパイロンが邪魔に・・・。必死でアクセルを踏み続けて立ち上がり、2速、そして3速まで上げてギャラリー前へ。2速に落としながら右に進入し、ひと踏みした後、2本巻きでしっかりサイド。ちょっと唐突に動かしすぎましたが立ち上がりパイロンを合わせてクリアして加速。左のパイロンを避けながら2速に上げて最終セクションへ。ここも進入は距離を取って丁寧にグリップで入り、規制パイロンを避けた後、自分を捨てて距離を取ってGが返るのをまってサイドを当てますが、やっぱり効かせられず・・・。泣きそうになりながら規制パイロンを避けてゴール。タイムは、1'13"5でした。

4.第二ヒートの対策

 参りました。トップ親方とはなんと4秒弱の差。もう、同じカテゴリーに参加しているとは言えない程の大差となっています。やはり鬼門の2箇所でのロスは大変なもので、そこだけでなんと3秒強遅れているという、シャレにならない展開になっています。
 さーて、第二ヒートはどうしたものか、悩みに悩みながら、どうせ失敗するのなら積極的に行くしかないと決断。第一ヒートと第二ヒートで大きく走り方を変えてうまく行った試しは無いのですが、同じ走らせ方でうまく走らせられる気がしませんし、行くだけ行ってみるしかないでしょう。ということで、鬼門の2箇所は狙いを変えてアプローチし、前半区間の1箇所についても若干変更を加えていくとに決めました。
 とにかく第一ヒートのことは忘れて頭をフレッシュにして、第二ヒートの狙いとイメージを慣熟歩行で植えつけます。問題は天候ですが、お昼の時点でも雲はほとんどなく、なんとか午後も持ちそうな予感。
 セットアップという面でもとにかくやれるだけのことを、ということで、珍しく車に触ってセッティングについても若干変更。もうこれ以上は運ちゃんがなんとかするしかありません。
 期待通り、なんとか天候も持ち、集中してスタートラインへ。

5.第二ヒート
 同じく、5000rpm程度から丁寧にスタートし、3速まで上げて右奥の左コーナーへ。丁寧にブレーキングし、今度はサイドを当ててクリア。やはり立ち上がりで一瞬コントロールしてしまいますが、そのまま2速に上げて左パイロンをなんとなく避けて右180度へ。丁寧に進入して、まずまずの感じで立ち上がります。2速まで上げて外周にアプローチし、頂点付近で向きを変えてアクセルオン。タイヤが流れ出しますが気にせず踏んで、続く右パイロンには少し積極的にアプローチ。すぐにオンすると、4輪ともだらだらと流れ出してしまいますが、極力オン方向でコントロールして、続く右パイロンでは軽いタッチで姿勢だけコントロールしてさらにオン。しかし、Gを抑えきれず若干ラインは外に出てしまう感じでした。そのまま外周頂点にアプローチして丁寧にブレーキング。ここは我慢の1速グリップでクリアしアクセルオン。ラインがはらみすぎないように多少気をつけて2速に上げ、左パイロン付近では3速に上げながら姿勢を変えてさらにオン。すぐにブレーキングを開始してギャラリー前の2本パイロンへ丁寧にアプローチ。中間はまずまずの通過だったようです。挙動に注意しながらアクセルを開けていきますが、僅かに焦りが出たようで立ち上がりのラインが外へ外へと逃げてしまいます。とにかく踏んで3速まで上げ、問題の規制付ターンへアプローチ。今度はサイドを引いて入るつもりでしたので、先ほどより若干寄り気味に規制パイロンにアプローチし、サイドを当てて規制パイロンを避けますが、この挙動が出すぎて、カウンターを当て過ぎ、直後グリップが回復してしまい、今度は逆にステアを。さらにGが返るのを待ってサイドを当てたため、5mくらい離れてターンする羽目に。とにかく懸命にフォローして立ち上がり、2速に上げたところで一瞬パイロンを見失ってしまいます。すぐに思い出しますが3速に上げることが出来ず、一瞬リミッターを当てたままギャラリー前へ。右の進入にブレーキングして入り、アクセルをひと踏みした後、2本巻きでサイド。これが効かせ切れず、グリップで大きく回って立ち上がります。2速に一瞬上げ、最終セクションへ。これも今度はサイドを当てて進入することにしたため、先ほどより若干タイトに入り、サイドを当てながら規制パイロンを避けてGを切り返したところで概ね狙い通りサイドを当てますが、やはり効かせられず・・・。半泣きで規制パイロンを避けてゴール。タイムは、1'11"8でした。

6.最後に
 結局11番手で競技を終了・・・。
 参りました。優勝タイムとは約3秒弱の差。ミスした区間のタイムロスが2秒強。もちろん優勝には絡むことは出来ませんでしたが、特定区間以外はそれなりに走っていたんですけどね・・・。
 でも、不思議と凹み具合は前回の方が大きかったみたいです。なんつーか、自分的にはやるだけやったし、それほど操作ミスをしたつもりもない。でも結果として車がうまく動いてくれなかった。そんな感じですかね。もちろん、もっと精度の高い運転をすればいいだけのことなんですが、今の自分はこのくらいの技術レベルなんだろうと妙に納得した1日でした。
 それよりも多くのN4ドラに暖かい言葉を掛けていただいたのが嬉しかったですね。やはり関東N4ドラの精神は純粋かつコンペティティブであることを再認識させられた1日でもありました。そんな中で戦えることは凄く嬉しいですし、そういって頂ける仲間のためにも、ラスト1戦は心配をかけないような戦いができるように最善を尽くすつもりです。
 今シーズンも残すところあと1戦というのが信じられませんが、1度くらい納得の行く走りがしたいところです。時間的にも練習するチャンスも限られますが、出来る限りのことはやって、悔いの残らない最終戦にしたいですね。

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