2006JAF関東ジムカーナ選手権第8戦

7/23(日)、伊那サーキット、ドライ(路温:38℃/35℃)




2006JAF関東ジムカーナ選手権第8戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A1'23"6351'23"2361'23"236
2位井上究 CT9A1'25"1921'23"7541'23"754
3位岩田ユウジ CT9A1'24"9251'24"1341'24"134
4位若月順一 CP9A1'34"362(P2)1'24"1941'24"194
5位掛札雄一 GDB1'24"2741'24"9271'24"274
6位稲木亨 CT9A1'24"5251'24"8031'24"525
7位遠藤康浩 CT9A1'24"7121'24"7731'24"712
8位佐山敏史 CT9A1'26"5161'24"8501'24"850
9位小野田了 CT9A1'25"3021'24"9521'24"952
10位喜勢竜一 CT9A1'26"4751'25"2271'25"227


1.まえがき
 前回の第7戦では、不安定な車の動きに悩まされ、勝負云々以前のところで終わってしまいました。全てを車のせいにするつもりはありませんが、迷いがあっては勝負にならないのは明白です。不安要素は極力つぶして第8戦に備えることを決意。
 とは言うものの、第7戦の2週間後には第8戦が開催されます。となると、その間正味10日。休日はわずかに2日しかなく、何が出来るかというとこれまた限定されてしまうわけですが、その間に出来ることをアルファに相談し、出来る限りの対処をして頂くことになりました。全日本戦の直前だというのに、わがままを言ってばかりで大変恐縮しています。このお礼は結果で返したいところですが・・・。
 そんな訳で、車の対処を平日の晩に夜な夜な行い、なんとか7月23日の第8戦には間に合わせることができました。
 ところが、このところ日本列島は集中豪雨で大きな被害が発生しています。神奈川方面こそ大きな被害は無いものの、今回の第8戦が開催される長野県では、岡谷市や天竜川を中心に多大なる被害が出ているとの報道が連日なされています。そう、実は今回の会場は岡谷市のすぐ先、天竜川にもすぐ近くの伊那市となっています。おまけに、水曜日頃からでしょうか、雨の被害で土砂崩れが発生し、中央道は伊那を含む前後区間が通行止め。金曜日になっても解除されず、どうやら中央道を降りて一般道を使って会場入りするしかないとのことでした。インターネットのおかげでさまざまな情報が入るのは便利ですが、22時頃ですかね、帰宅してネットを探っていると、もう出発するとか言う情報まであって、さすがに焦りました。で、23時過ぎに彗星さんと連絡を取り合って、何しろ慣れない道のりですから、明るくなってから諏訪を降りて会場へ向かいましょうということで合意。24時にはとにかく布団に。
 2時には起きて、3時前に出発(眠)。途中、さみしがりやの餃子像さんとも落ち合って、みんなと諏訪で合流。諏訪I.C.からはタッキーが先導してくれるとの連絡も入り、落ち合ってから相談の上、峠ルートで伊那を目指しました。途中ヘビーな区間もありましたが、ゲートオープン少し遅れで会場に無事到着。ほとんどのエントラントが会場入りできたようです。
 そんな前日練習は1本目から3コーナーで飛び出してしまったりと、このところの走りを物語るような不安定な走りに終始し、微妙な感じで1日を終えました。そうそう、対策をした車の方は、嘘みたいに動きがよくなり感激しました。ありがとうございました。
 さすがに眠いので早めにホテルに入り、例によって彗星さんや餃子像さんらと前夜祭を行って、アイスを買いにコンビニまで歩いたりして、部屋に戻ったらそのまま記憶がなくなりました。

2.当日

 それにしても良く寝ましたが、まだ眠いです。6時頃集合して、いざ会場へ。ほぼゲートオープン時刻に会場入りし、準備を進めつつ、受付を済ませてコース図を見ると・・・。なんと前日練習とはパターンが変わっています。8の字がセットされているのは予想外ですが、前日とセットを大きく変えてくれるのは大歓迎です。これぞジムカーナですからね。
 とは言うものの、経験の無いセクションがありますから、しっかりと攻略を考えないとまともに走れそうにありません。1コーナーから2コーナーを抜けてのショートカットやインフィールドの逆走から3コーナーあたり、そして終盤の8の字あたりは要注意でしょうか。特に1コーナー後のショートカットは完全にブラインドになっていますから、イメージをしっかりつくらないと走り切れそうにありません。
 天候は、微妙な予報ではありましたが、雨は降らずに2本勝負が出来そうですが、真夏の暑さ、というまでにはならず、曇りがちの1日になりそうとのこと。雨さえ降らなければ良しとしましょう。
 やがてN4クラスが近づき、コンディションは割と良好なままスタート順となります。
3.第一ヒート
 テールのスライド量に注意しながら、5000rpm程度から丁寧にスタート。テールがゲートから出るタイミングを見計らってステアを切り、2速に上げながら1コーナーへ。さらに3速まで上げ、すぐにブレーキングを開始。2コーナー付近に置かれたパイロンが見えませんが、ブレーキング中に視界が開け、そのまま何も出来ずに速度をコントロールしながら左パイロンへ。かなりヌルイ感じでしたが、そのまま1速まで落として軽くサイドを当てます。ところが、ここで少しテールを流しすぎ、立ち上がりでもたつきます。そのまま2速に上げ、ストレートからショートカットに入る付近のパイロンへ。そこそこコンパクト目に入ってサイドを当て、右ターンをクリア。まずまずの感じで立ち上がって、2速に上げ、今度はインフィールドを逆走。2速で踏んだ後、左の複合コーナーに差し掛かりブレーキングを開始しますが、これが完全に遅れ、超ドアンダーでインを大きく離してしまいます。フロントグリップの回復を待ってアクセルを徐々に開け、4コーナーへ。縁石の乗り方を考えすぎたせいか、かなり中途半端なアプローチになってしまいました。おかげで減速しすぎてしまい、立ち上がりでパワーバンドを完全に外してしまいます。そこからはとにかく踏んで立ち上がり、ややアウトにこぼれるのを気にしながら、右180度パイロンへアプローチ。丁寧に丁寧に入り、傾斜に気をつけてサイド。ここは概ね狙い通りクリアでき、今度は順走です。2速まで上げ、3コーナーにアプローチ。若干昨日のコースアウトがトラウマになっているのか、リズムが悪い感じではありますが、一旦アクセルを開けた後、丁寧にブレーキングして4コーナーにアプローチ。ちょっと縁石に乗り過ぎて挙動が乱れますが、なんとか踏んで立ち上がります。インフィールドの複合コーナーはなるべくインを意識しながらアプローチして通過。若干速度を落としすぎた感じがありますが、そのままストレートを立ち上がります。3速まで上げ、ストレートエンドの右ヘアピンへ。ここも丁寧に入りますが、若干アクセルオンが早すぎた感じで、ラインが外へ逃げてしまったようです。S字へのアプローチで一瞬姿勢を合わせて、S字へ進入。若干リズムが合わないながらも通過し、上り切って3速へ。そこからフルブレーキングで左ヘアピンへアプローチし、クリア。2速でしばらく踏んだ後、8の字セクションへ。進入では丁寧に速度を落とし、右サイド。立ち上がりで若干もたついたこともあり、続く左は無理せず若干距離を置いてサイドを当て、立ち上がり重視でクリア。そのまま立ち上がってストレートを3速まで加速。最終コーナーは若干速度感が合わないながらもなんとかクリアしてゴール。タイムは、1'24"7でした。

4.第二ヒートの対策
 ちょっと攻め切れなかった感が強いのと、インフィールドの逆走区間ではかなりミスをしてしまいました。180度ターンのセクションはそれなりだったとは思いますが、8の字はもうちょっとなんとか出来そうです。そんな訳で第一ヒートは4番手で折り返し。トップとの差は大きい感じですが、台には十分絡める感触はあります。特に攻め切れなかった部分とインフィールドの逆走区間は特に集中して気合を入れていきましょう。
 とにかくラインの自由度が少ないカートコースですから、イメージ作りが大切とばかりに、慣熟歩行の時間を目一杯使ってイメージ作りに専念します。慣れない景色に戸惑いはありますが、あとは気合でなんとかするしかありません。
 その後若干雲が多く、曇りがちな天候になってきますが、大きく崩れることもなく、第二ヒートがスタート。何とか、気迫のある走りをしたいところです。

5.第二ヒート
 同じく、少しタイヤを転がしてからステアを入れる感じで、5000rpm程度から丁寧にスタート。2速に上げながら1コーナーへ向かいますが、ちょっと車を外に振りそびれてしまった感がありながらも、さらに3速に入れてブレーキング。そこから姿勢を見て、と思っているとテールが一気に流れ始めます。ハーフスピン状態にまで陥りますが、必死でカウンターを当て、スピンだけは逃れる努力をして、なんとか最悪の展開にはならずに済んだものの、当てたカウンターのせいでパイロンからは大きく離れ、集中を一気に切らせてしまいます。後の解析では致命的なロスにはなっていなかった様ですが、動揺しまくりで、立ち上がって2速からの右ターンは完全オーバースピードで見事なストール。その後のインフィールド逆走の複合コーナーでも、第一ヒートよりは多少マシなものの、速度感が合わせ切れず、今度はインの縁石に乗りすぎる感じで通過。難しい4コーナーの逆走もどうもリズムが悪く、先ほどよりは良い感じはするものの、もう一歩でクリアして加速。このあたりから冷静さを取り戻した感じで、とにかく立ち上がって、右180度にアプローチ。下りのいやなターンですが、まずまずの感じで立ち上がって加速。2速から3コーナーにアプローチし、やや減速しすぎたものの、なんとかフォローして4コーナーへ。ここはあまり縁石に乗り過ぎないように狙ってみましたが、立ち上がりでアンダー気味。加速して複合のインフィールドへは、インを意識しながらアプローチして通過。ストレートを3速まで上げて加速し、ストレートエンドへの右ヘアピンへ丁寧にアプローチ。あまりアウトにはらまないように気をつけたせいか、速度を落としすぎたようでした。入り口で少し姿勢を作ってSに入りますが、二つ目への返しの操作が悪く、姿勢を乱しそうになりますが、そのままコントロールして3速に上げながら上り切ります。さらに踏んで、左ヘアピンへアプローチしますが、ちょっと距離が合わず、インの縁石に乗り過ぎてインを大きく浮かせてしまいます。立ち上がってしばらく2速で踏んだ後、8の字へ丁寧にアプローチ。ストールに気をつけてサイドを当て、返しのタイミングと挙動を先ほどより多少狙って左ターンをクリアし、加速。2速、3速と上げながら最終コーナーへ。最終コーナーは立ち上がりのインを離さないようなイメージで入り、加速してゴール。1'27"7でした。

6.最後に
 ゴールした時点で6番手。その後1台かわされて、結局7位で競技を終了しました。
 1コーナーからのいきなりのミスで集中を切らし、ゴール後は放心状態でした。呆然としたままパドックに戻り、車を降りたところで座り込んでしまいました。立ち上がれないほど落胆したのは初めてかもしれません。しばらく自分の情けなさに何も考えられずにへたりこんで人の話もろくに聞けませんでした。
 その一方でかんとくの目にはそれほど悪く映っていなかったようだったのが不思議でしたが、確かに前半区間で都合1秒以上のロスをするミスをしながらも7番手タイムが出ていたのですから、内容的には悪くなかったのかもしれません。だからこそ、それをまとめ切れなかった自分が情けないというか・・・。
 今年はどうも歯車が合わないようです。伊那だからといって特に意識しすぎることは無かったと思っています。8の字があったからと言って、その区間は意外と遅れていないのも事実です。これをまとめきれないのが今の自分の実力ということでしょう。
 しっかりと足元を見て、やれることを一つ一つやっていくしかありません。今まで意外と苦労していなかったことを、今年は一つ一つ順番に経験しているような気がします。5カ年計画もそろそろ2年目を終えようとしている今日この頃。年末には下方修正しなければならないとの噂もありますが、今、もがき苦しんでいることが必ずやプラスになって帰ってくると信じて、必死でもがいていますので、ま、長い目で見てやってください。この日はさすがに凹みましたが、まだまだやる気だけはありますから。

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