2006JAF関東ジムカーナ選手権第6戦

6/18(日)、関越スポーツランド、ウェット/ほぼドライ(路温:30℃/31℃)




2006JAF関東ジムカーナ選手権第6戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A1'07"4731'04"3981'04"398
2位小野田了 CT9A1'09"2651'04"6201'04"620
3位掛札雄一 GDB1'22"645(P1)1'04"8521'04"852
4位井上究 CT9A1'08"8271'05"2371'05"237
5位佐山敏史 CT9A1'08"8171'05"3221'05"322
6位稲木亨 CT9A1'09"9581'05"8041'05"804
7位石田理 GDB1'09"4321'06"3791'06"379
8位印南靖志 CT9A1'09"5251'06"4451'06"445
9位大久保人 CP9A1'09"4681'06"7591'06"759
10位岩田ユウジ CT9A1'16"423(P1)1'06"7751'06"775
18位遠藤康浩 CT9A1'08"4011'10"218(P1)1'08"401

写真は、撮影班長。さんにご提供いただきました。
ありがとうございました。


1.まえがき
 怒涛の如く終了した前半戦の後、3週間後となる6/18に、関越スポーツランドにて、2006JAF関東ジムカーナ選手権第6戦が開催されました。
 車両購入後、1年半、15000km程ノーメンテで走ってきたのですが、夏場を前にしてリアデフのオーバーホールをしてみました。デフの効きに不満があるわけではないのですが、あまりにも何もしないのもどうなの?って感じでやってみたってところでしょうか。
 そんなこともあって、一応車の動きをチェックしたいがために、今回は珍しく前日から会場入り。
 それにしても土曜日から会場に入ると慌しくて大変ですね。金曜日の帰宅後にタイヤ交換から荷物の積み込み、そのたもろもろを準備するだけで夜中になってしまいます。それでも、会場に到着してしまえば本番当日とはまた違った雰囲気の中で走れますので、たまにはいいものですね。
 週末の天気予報はかなり不安定とのことでしたが、土曜日は夏場を思わせるような天候となり、路面温度も45℃オーバーまで上昇。日曜日はウェットかも、というのに、どうなっちゃってるんでしょ。
 なんとなくリア周りの遊びが少なくなったような感じで、フィーリングは上々。練習会では全くタイムが出ないことが多い自分ですが、タイム的にはめずらしくそこそこの感じで走れるシーンもあったりと、悪くない印象を持って練習会を終了。
 晩には少人数でひっそりと飲む予定でしたが、なんとなく10名近い仲間が集まり、騒がしい前夜祭となったのでした。宴会も終わったころには雨が降っており、明日の微妙な天候を予感させられます。
 久しぶりの前日参加のせいか、疲れ切っていて、ホテルに戻ったとたんに布団に入り、そのまま朝を迎えました。

2.当日

 いやぁ、よく寝ました。久しぶりに睡眠時間だけはばっちりでイベント当日を迎えます。
 朝起きて、ホテルの窓から外を見ると、曇り空。夜中に降った雨のせいで路面は濡れていますが、徐々に乾きつつある感じ。これは2本ともドライ勝負が出来るかも?という淡い期待を抱きながら会場へ。
 パドックに駐車し、準備を進めているとポツリポツリと雨が・・・。次第に雨脚は強まり、路面はフルウェットに変わってしまいました。これがどこまで回復するのか、また1日ヤキモキさせられそうです。
 コースは、微妙に前日練習に似ているようで通し方が微妙に違ったりと、ミスコースをしでかしそうな、ちょっと不安にさせるレイアウト。コースそのものは割とシンプルで、若干悩む部分もありますが、なんとなくそれなりに走れてしまいそうな感じです。ま、とにかく、コース攻略は概ね決まりましたが、それよりも気がかりなのは天候です。1日ウェットならそれはそれでいいのですが、微妙なのだけは勘弁してほしい・・・。
 とにかく、小降りのうちに、ウェット用タイヤに履き替えておき、天候と路面状況を見ながらドライタイヤへの履き替えの準備も進めておくことにします。
 次第に競技は進み、N2くらいからは雨はかなり小降りになってきました。その後N4クラスが始まろうかと言うころには、ほとんど雨も上がり、間欠ワイパーを使うかどうか、といった状況に。それでも路面はフルウェット状態のため、第一ヒートはこのままウェットタイヤでのトライとなりました。恐らくこのままですと第二ヒート勝負になることは間違いありませんが、きっちり走ってきましょう。
 ウェットデータが全くありませんが、一応、ウェットでは標準と思えるセットで行ってみます。
3.第一ヒート
 ウェットの感触は分からないので、4000rpm程度から丁寧にスタート。2速に上げてから規制ゲート間を通過しながら3速に上げ、すぐにブレーキング。速度に注意しながら左パイロン付近で2速に落とし、アクセルオン。続く左2本パイロンでブレーキングしますが、なにやらフロントが随分逃げる感じ。とにかくアクセルを開けて立ち上がり、若干鋭角な1本パイロンへアプローチ。微妙にはらんでしまったため、悩みどころではありましたが、1速に落としてクリア。アクセルを開けるとテールが派手に動き始め、気になるはずが無いと思っていた外側のパイロンをテールでヒットしそうになったため慌ててアクセルを戻してクリア。立ち上がって2速に上げて再び外周へ。丁寧にブレーキングして向きを変えてアクセルを入れた後、左奥の1本パイロンで軽くサイド。若干もたつきながら立ち上がって2速に上げて、右巻きの2本パイロンへアプローチ。ここは丁寧にブレーキングというかヌル〜い感じのブレーキングになってしまいますが、とにかく姿勢を変えてクリア。右パイロンを軽いブレーキングでクリアした後、今度は右回りで外周へ。ちょっとブレーキングが中途半端で立ち上がりでアクセルコントロールしながら外周を抜け、3速まで上げてギャラリー前へ丁寧にブレーキングしながら2速に落とし、やや間の開いた2本パイロンを丁寧にクリアして立ち上がります。3速に上げながら、ゲートを通過しながら右奥の1本パイロンへ向かうという珍しいレイアウトにアプローチ。若干ラインを意識しながら2速に落としてクリアし、再び3速まで上げてギャラリー前へ。テクニカル入り口の右パイロンでは軽くサイドを当てて進入し、続く8の字の進入左ターンでサイドを当てにかかりますが、この進入速度が速すぎたのかフロントが思い切り逃げてインを大きく離してしまいます。なんとかサイドは当ててクリアし、続く右ではそれなりに丁寧に狙ってサイドを当てクリア。立ち上がって、最終の右270度は丁寧に入って、割とうまく回れてゴール。タイムは、1'08"4でした。

4.第二ヒートの対策

 ゴール時点で2番手とのこと。その後意外とタイムは破られず、最終の親方が逆転して第一ヒートが終了し、3位で折り返しとなりました。
 親方、親分のダンロップワンツー体制に僕はそこから少し遅れての3番手でした。
 ところどころミスをしていますので、もう少しタイムを上げられるはずですが、親方まで届くかどうかは微妙なところ。それでも、なんとかもう1本勝負がしたいところですね。
 N4走行時にはやみかけていた雨もその後再び降り始め、お昼ごろには気温も下がってしっかりとした雨に変わり、水溜りが出来るほどに。その後長いお昼休みの後、午後の競技が開始されると、徐々に雨脚は弱まり、N2クラスあたりから再び雨があがり始めました。
 こうなると、どこまで回復するかがポイントです。路面が濡れていれば基本的にウェットタイヤをチョイスする予定ですが、予想以上に路面が乾いた場合にはドライタイヤのチョイスも十分ありえます。路面の回復状況をにらみながら、タイヤ選択に頭を悩ませながら、刻々と出走が近づいてきて、焦りまくりです。N4クラスがスタートする頃には路面は半分くらい乾いてきました。この状態ではまだウェットタイヤに分があると思いますが、この先の回復状況はどうなるのか・・・。それでも、肝となるターンセクションやコーナリングセクションに水が残っているので、この時点でウェットタイヤで行くことに決定。もう悩まない事に決めました。その後、一部のドライバーはドライタイヤをチョイスし始めましたが、もう悩まない悩まない。この状況ではどちらも似たようなタイムになるはずですから。
 そんな訳で、出走直前に、路面を見に行くと、なんかほとんど乾いているように見えます(涙)。ま、今さらどうしようもありませんので、とにかく開幕戦のように消極的にならないように、タイヤを信じて、きっちり攻めてみましょう。
 セッティングはドライセットで行ってみます。

5.第二ヒート
 タイヤのフィールに惑わされずに積極的に行くことを肝に銘じながら、5000rpm程度から丁寧にスタート。2速に上げ、規制ゲート間を通過しながら3速まで上げてすぐにブレーキング。直後の左パイロン付近で2速に落としながらコーナリングに入りますが、速度を落とし過ぎつつあることを感じ、すぐにアクセルオン。続く左2本パイロンにはかなり丁寧にアプローチし、クリアしてアクセルオン。立ち上がりでフロントが逃げる感じが顕著ですが、とにかく踏み切って、左1本パイロンへアプローチ。ブレーキングを開始すると今度は4輪が流れようとふらふらと動き出します。なんとかこらえて1速に落として左パイロンを通過して、変な挙動を出さないように丁寧に立ち上がります。2速に上げて外周入り口でブレーキングして向きを変え、立ち上がって左奥の1本パイロンへのアプローチで、オフィシャルが黄旗を上げているのが目に入りました。「マジ?パイロン?」と一瞬考えながら1本パイロンでサイドを当てたせいか、ややだらしない感じでのクリアになり、とにかく立ち上がって2速へ。「その先右側のオフィシャルは黄旗を上げていなかったので、左奥ってこと?」と考えながら、「左奥で触るほど寄ってたかぁ???」と考えているうちに右巻きの2本パイロンへのアプローチが迫ります。慌ててブレーキングしましたが、かなりラフになってしまい、ドアンダー。インのパイロンを大きく離して立ち上がる羽目に。続く右パイロンは軽くブレーキングで姿勢を作ったつもりでしたが、車は応答せずかなりアウトまではらんでしまいました。右回りの外周への入りでブレーキングを開始するとフロントとリアがサスの動きに対してアンバランスに動くようないやな感じがありながらも、なんとかこらえて進入し、アクセルオン。立ち上がりはとにかく踏み切って、右奥のオフィシャルが黄旗を上げているのも確認して、3速に上げてギャラリー前へ。相当丁寧に姿勢を作らないとタイヤが言うことを聞いてくれない感じがあったので、この進入はこれでもかというほど丁寧に入り、ポイントを見極めてからアクセルオン。しかし、アクセルを入れてから、車はどんどん外にはらんでいく感じ。頼りないフィーリングこの上ありません。左側の壁との距離感を確かめながらアクセルを入れ、外周へアプローチする直前に、ゲート間を通すことを思い出し、慌ててブレーキングとともに姿勢を変え始めると、4輪が完全にブレイクしてしまいます。そこでも完全に破綻しないのがこのタイヤの不思議なところで、ブレイクしてグリップして、というのを変なリズムで繰り返す感じ。なんとかブレーキングで姿勢を作るとその挙動も収まり、右奥の1本パイロンをなんとかクリアします。ギャラリー前への進入では、軽くサイドを当てますが、ちょっとリズムが悪く相変わらず車速を落としすぎてしまいます。その反動か、続く8の字の進入を焦ってしまい、フロントをフルロックさせてしまいます。とにかく強引にサイドを当てて向きを変え、続く右ターンでは丁寧に入ってクリアし、最終ターンへ。丁寧に入ったつもりでしたが、どうもバランスが悪く、若干強引な感じのターンになってしまいゴール。タイムは1'05"2プラスパイロン1でした。

6.最後に
 パイロンタッチが無ければ4位〜6位程度のタイムでは走っていたようで、それ程悲観するほどの走りではなかったと思うのですが、結局第一ヒートのタイムが有効となったため、順位は18位と、久しぶりのポイント圏外となりました。実は、エボ6最後の年からなぜかポイントだけは取り続けていて、連続ポイント記録更新中だったのですけど・・・。
 それにしてもパイロンタッチ・・・。触った感触全く無いんですけどね。ビデオを見ても確かに車を寄せてはいるのですが、パイロン動いてないし・・・。
 ま、そんな訳で、結果的には今期最悪の結果に終わりましたが、内容的には意外と凹んでいない不思議な感覚であったりもします。G/2Sを高温ドライで使うという想定外のシチュエーションの割にうまく走れた部分もあったし、大きな課題だと思っていたG/2Sをドライで使う方法もなんとなく掴みかけることが出来た点が今回の収穫でしょう。
 トップ3とは完全に水をあけられ、シリーズ順位云々を言う状態ではなくなってきましたが、明確になってきた部分もいくつかあって、残り4戦では、もうちょいしっかりと戦って、上位陣に一泡も二泡も吹かせたいなと思っている今日この頃です。
 微妙な天候だけはどうにかしてほしいものですが、これも勝負ですからね。悔いの無いように頑張ってみましょう。

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