2006JAF関東ジムカーナ選手権第2戦

4/9(日)、ツインリンクもてぎ北ショート、ドライ(路温:32℃/28℃)




2006JAF関東ジムカーナ選手権第2戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A1'20"1651'19"4151'19"415
2位稲木亨 CT9A1'20"8061'19"7781'19"778
3位新井範正 CT9A1'20"7751'20"2841'20"284
4位遠藤康浩 CT9A1'20"3071'36"664(P3)1'20"307
5位掛札雄一 GDB1'21"0091'20"5791'20"579
6位印南靖志 CT9A1'21"0281'21"3831'21"028
7位石塚進 CT9A1'21"2431'21"3731'21"243
8位高野進 CT9A1'21"4491'21"9211'21"449
9位小野田了 CT9A1'22"7051'21"8021'21"802
10位石田理 GDB1'22"6191'21"8911'21"891

写真は、撮影班長。さんにご提供いただきました。
ありがとうございました。


1.まえがき
 どんよりとした気分のまま慌しく1ヶ月が経過し、2006JAF関東ジムカーナ選手権第2戦がツインリンクもてぎ北ショートコースにて開催されました。
 2週間ほど自分の不甲斐なさに落ち込んだ後、気持ちを切り替えるべく練習に取り組みたかったところですが、いろいろあって時間が作れず1週間前まで車に乗れずじまい。今回は前日に入った後輩のお祝いを優先させることにしたため、カートコースに当日入りという、捨て試合のような取り組みになることが既に決まっています。
 それでも、このまま行ったら惨敗は目に見えてますから、なんとか都合をつけて1週間前になってから慌しく練習走行へ。第1戦以降、気づかされた事等を重点に基本的な走り方や考え方のチェックをしてみます。
 また、北ショートは昨年いろいろあった関係で、自分のエボ9ではほとんど走ったことが無い上、足を換えてからは当然未走行ということで、平日に時間を割いて北ショートまで足を運びました。日頃の行いが悪いのか、終日フルウェットというあいにくの天候でしたが、コースの距離感やスピードレンジを知るだけでも貴重ですから、ウェットの感触は残さないようにいくつかのデータ取りをしておきました。
 そんなこんなで、今の自分にはここまで時間を作るのが精一杯。これでダメなら今回は仕方ない。後は当日の集中力に期待です。前日は後輩の幸せそうな姿に涙しながら1日を終え、本番に備えるのでした。おめでとう!

2.当日

 ほぼゲートオープン時刻に会場入り。不思議ともてぎの朝は気持ちが良いですね。あの明け方の山あいの空気ときれいで広々としたパドックがそう感じさせるのかもしれません。なんとなく昨年の辛い思い出が蘇らないでもありませんが、気にせず行きましょう。パドック駐車時におや?っと思ったのは出走順。開幕戦は8位だったので、ラスト8かと思いきや、なぜかラスト6での出走。出走が微妙にポイント順ではないようです・・・。いつも何かある主催者だけに微妙に気になりますが、気にしない気にしないっと。
 準備を進めながら気になる昨日の様子を仲間に伺ったところによると、昨日の天候はかなり不順だったとのこと。参加台数も多く、順走行を4本走っただけ、とのことでしたが、それでもドライで2本ウェットで2本くらいは走れたようで、今日のコース設定が気になりますね。そしてコース図を渡されて見ると・・・、なんと1周目は普通に順走して、2周目の1コーナーに270度ターンを巻いてから大外を回ってゴールという感じ。縁石部分にパイロンは置かれていますが、ほとんど昨日と一緒じゃないですか・・・。「昨日はターンは無かったから、前日走らなくても一緒だよ、大丈夫」と多くの仲間が慰めてくれましたが、僕は前日アクセルすら踏んでませんから(涙)。
 こんな感じでテンションを上げようにもプラス要素がありませんが、昨日走ってない分だけ雑念も無くて(笑)、考えても仕方ありませんからとにかくコースに集中することを考えることにします。
 今回も150台オーバーのエントリーがあり、終盤ゼッケンのN4クラススタートまではたっぷり時間が経過した後、11:00を過ぎてからいよいよN4クラスのスタートです。気温は朝からかなり低かったのですが、概ね天気は良くて路面温度も30℃近くまで上がってきました。セッティングはいつもの通りでスタートラインへ。
3.第一ヒート
 さすがに前日走っていないカートコースということで、全く路面のイメージが沸いてきませんが、タイヤのフィーリングに集中してスタート。高回転からそれなりに加速し、車のフィールをつかむためにサイドを引いてコースイン。やはりシュルシュルとグリップ感の無い動きではありますが、しっかりと向きを変えて立ち上がります。2速に上げてコントロールラインを切り、3速まで上げて1コーナーへ。割と丁寧にブレーキングしたつもりでしたが、若干進入速度が速く、立ち上がりで詰まって微妙にアクセルコントロールをする羽目に。すぐに踏み切って、4速まで上げ、3コーナーに丁寧に2速に落としながら進入。アクセルを一踏みし、すぐにブレーキングしますが、若干インを離してしまいます。立ち上がって3速まで上げ、インフィールドのヘアピンにアプローチ。丁寧にインを見ながら進入し、アクセルオン。ちょっと挙動が乱れますが、そのまま続くS字に合わせて切り返して、リズムを崩さないようになんとかS字を通過。立ち上がりで若干詰まりますがなんとか踏み切って3速まで上げて最終ヘアピンへ。消極的にならないようにしっかり進入し、インのパイロンを見ながらアクセルオン。若干立ち上がりで姿勢が乱れますがそのまま立ち上がって最終シケインへ。シケイン進入ラインに若干迷いながらも、車速を落とし過ぎないように気をつけて通過し、3速に上げながらコントロールラインを通過。3速全開から、右の270度へ丁寧にアプローチ。丁寧に丁寧にと言い聞かせながらサイドを当てると、思いのほか普通に(?)旋回し、思わず立ち上がりでアクセルを一瞬コントロールしてしまいました。すぐにアクセルを入れて、2速、そして3速に上げながら3コーナーにアプローチ。若干気持ちがはやったのか、ブレーキング開始が僅かに遅れ、強いアンダーを出しながら3コーナーをクリア。車速を必要以上に落とす羽目になりあわててアクセルオン。そのまま外周へのショートカットでは早めのGの切り返しを狙って姿勢を作りますが、若干ラインがアウトにはらみながらも、3速まで上げて最終ヘアピンへアプローチ。消極的にならないように気をつけて、2速に落としてヘアピンをクリア。そのまま立ち上がって、最終シケインは丁寧に進入し、立ち上がりラインがあまりはらまないように気をつけてクリアし、なんとか立ち上がって3速に入れながらゴール。タイムは、1'20"3でした。

4.第二ヒートの対策

 ゴールした時点でトップタイムを更新した模様で、その後意外とタイムは破られず、宮嶋親方に抜かれただけの2番手で第一ヒートを終了しました。
 多くの人に、「前日来ないほうが調子いいじゃん」という言葉を掛けられましたが、さすがに前日走ってないと緊張しますね。1本走って多少落ち着きましたが、見えないことが多すぎるというか・・・。とりあえず最悪のコースアウトというパターンは免れましたが、2周目のバックストレートエンドはかなり危なかったです(汗)。
 そんな感じでしたので、あと0.5秒程度は十分挽回の余地があると思ってますが、恐らく親方はそれ以上先を行くことでしょうから、このままの走りでは追いつかないことは明白です。久しぶりに第一ヒートからタイムが出ていますし、第1戦のようにヌルイ走りで後悔することだけはしたくなかったので、しっかりと攻めていこうと思います。
 気になるのは路面温度でしょうか。何しろ気温そのものはこの時期なりに低く、風もあり、時折移動してくる雲の影響で、太陽が隠れるとすぐに路面温度が下がってきます。おまけに参加台数も多いことから、N4クラスの出走は15:30過ぎになりそうな感じです。
 結局、若干路面温度は下がってきましたが、まだなんとか勝負になるコンディションかと思われるレベル。集中して第二ヒートのスタートラインへ。

5.第二ヒート
 とにかく、消極的になって情けない走りをするのだけは避けたかったので、随所で早めのアクセルオンで踏み切ることを決意してスタート。高回転からそれなりに加速し、先ほど同様サイドを引いてコースイン。しっかりと向きを変えて立ち上がります。2速に上げてコントロールラインを切り、3速まで上げて1コーナーへ。ここは若干丁寧にブレーキングして進入し、気持ち早めのポイントからアクセルオン。2コーナーイン側のパイロンが僅かに気になりますが、踏み切れば逃げるだろ、と信じて踏み切ったのですが、僅かにパイロンをかすめてしまったようで、早々にパイロンタッチしてしまいました。バックミラーを見ながらバックストレートを加速し4速まで上げて3コーナーへ。なんとか丁寧に入った後の4コーナーで、ポストオフィシャルがパイロン修正に走っているのが分かってしまい、インにもつけずにインフィールドのヘアピンへ向かいます。この辺りは呆然としていて、どう走ったかあまり覚えていないほどショックを受け、とりあえず、コースなりに走行を継続。最終ヘアピンにはそれなりに積極的に進入しますが、いまいちリズムが悪く立ち上がりラインがばらばら。最終シケインには丁寧に入り、なんとなく立ち上がってしまい、3速に上げながらコントロールラインを通過。この付近でギャラリーの顔が視界に入り、いかんいかん、せめてきっちり走らなくては、と思い直したのも束の間、つい右270度パイロンに高い速度で進入してしまい、ターンも失敗。脱輪まで取られてメロメロ。とにかく立ち上がって3速に上げて3コーナーに丁寧に2速に落として進入。外周へのショートカットでは若干強めにGを切り返してみるとこれが意外と良い感じで立ち上がり、3速まで上げて最終のヘアピンへ。消極的にならないように2速で進入し、最終ヘアピンをクリア。そのまま車速に気をつけて最終ヘアピンを通過して、3速に上げながらゴール。タイムは、1'21"6プラスパイロン3でした。

6.最後に
 やってしまいました。行けると思ったのですがフロントが思ったより逃げませんでした。若干速度が低かったのでしょうね。そんな訳で1周目はどう走ったかほとんど覚えていないほど動揺して、1周を終えたところでギャラリーが目に入ってから気を取り直し、気合を入れたところでターンの進入に力が入ってしまいました。それでもターンセクション以外では0.7秒程タイムアップしていたようなので、集中して走りきれればもうちょっと面白い結果になったと思うのですが、タラレバを言っても仕方ありませんね。もちろん、あそこでアクセルを抜いておけば、という解もあったとは思うのですが、オン側でなんとかすると決めていたし、攻めた結果ですから、なんとなくすっきりはしています。悔しいですけれど・・・。また、一応トップタイムレベルに近い走りは出来るという要素は見つかったところも今回はほっとした所でもありますし、当日入りのカートコースでの結果にしては、悪くは無いかな、と思っています。
 なんとなくではありますが、開幕戦以降もやもやとしていたものが、随分と晴れた気がしています。次は魔境胎内でぶっつけ本番。何が起こるか分かりませんが、がんばってきましょう。

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