2006JAF関東ジムカーナ選手権第1戦

3/12(日)、関越スポーツランド、ドライ(路温:19℃/18℃)




2006JAF関東ジムカーナ選手権第1戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位掛札雄一 GDB1'08"2701'07"2081'07"208
2位宮嶋一人 CT9A1'08"2081'12"021(P1)1'07"208
3位高野進 CT9A1'08"4171'21"2911'08"417
4位若月順一 CP9A1'08"6751'19"237(P2)1'08"675
5位稲木亨 CT9A1'08"9821'08"8531'08"853
6位小野田了 CT9A1'27"9861'08"8761'08"876
7位佐山敏史 CT9A1'13"209(P1)1'09"1491'09"149
8位遠藤康浩 CT9A1'09"4801'09"6311'09"480
9位大久保人 CP9A1'09"6111'19"356(P2)1'09"611
10位印南靖志 CT9A1'09"7701'09"7941'09"770

写真は、でれ助さんにご提供いただきました。
ありがとうございました。


1.まえがき
 2006シーズンの開幕です。
 昨年とは比べ物にならないほど余裕を持ったシーズンインになるはずでしたが、昨年より2週間ほど早い開幕ということもあり、春が来るのを待っている間にこの日を迎えてしまったような印象で、なんとなく気持ちが乗り切らないままの開幕戦となりました。
 微妙な天候が予想された開幕戦でしたが、準備だけはコツコツと進めており、今後2年間程の戦いをにらんで意を決して発注していた18インチのA048 G/2Sコンパウンドが直前になって入手でき、一応、やれることは全てやって会場入り。
 本来ならば、しっかりとオフの間に練習をして、今年は本番エントリーのみ、というくらいの気持ちであったのですが、何しろ十分な練習が出来なかっただけでなく、考え始めると次々と沸いてくる課題を克服するなんて遠い話で、不安満載での会場入りとなりました。
 この時期らしいといえばこの時期らしい、天候はかなり不安定な予報で、良くて曇り、最悪時々雨、という感じ。むしろ完全ウェットになってくれたらどれだけ気が楽か・・・。

 ほぼ半年振りの地区戦会場に前日から入り、好天のもと4本の練習走行が出来ましたが、運転は何かがちぐはぐで、午後からは用意したタイヤの皮むきなんぞを行ってたせいか、まともに走れず1日が終了。とりあえず、明日のタイヤチョイス他の選択基準だけは強引に決めて会場を後にしました。

 この日は、宮嶋親方と一緒の宿。近所に掛ちゃんらも宿泊とのことで、6〜7人で晩飯に行く予定でしたが、誤算も誤算、大誤算。神奈川では超有名なうるさい方々に発見されて、16人くらいの大宴会になってしまいました。ほんとは、気持ちを整理するために静かに語りたかったんですけどね・・・。これで明日ダメだったら君たちのせいですからね〜。
 久しぶりの前日練習のせいか、大騒ぎのせいか、疲れきった僕らは反省会もせずに就寝しました。

2.当日

 親方と待ち合わせてほぼ定刻に会場入り。
 昨年もなぜか自分の技量を超えるような順位でシーズンが終わり、ラスト4からの開幕という、未だなんとなく違和感を感じる出走順&パドック配置となっています。
 N4クラスのエントリーはなんと30台オーバー。なんだか、年々増えてますね。特にエボ9の増殖具合は凄まじいものがあります。10台くらいはエボ9っぽいです。
 本日のコースは、いやなゲート通過があって、それ以外もなんとなく掴み所が無い感じの設定。ただ単に勝負から離れていて勘が鈍っているだけなのかもしれませんけど・・・。最後のテクニカルはタイム差が付きそうですが、極端に難しい感じではありませんね。
 天候は予想した通りいや〜な感じ。すぐに雨が降り出すという感じではありませんが、気温が上がる気配もありません。タイヤ的に一番いやな温度域になることはほぼ確定ってところでしょうか。
 そしてそして、今回一番気になるのは、NT4クラスにあの魔術師岡野さんが参加していること。なんで気になるかって?そりゃそうです。NTクラスに負けたらやばいでしょ、っていうか、普通に走ったら負けるでしょ。だからってどうしようもないのですが、ギリでもなんでも、負けないようにがんばりたいところです。
 全部で160台オーバーという大量エントリーの中、N4クラスは最後の出走となっており、長い時間が経過した後、ようやくN4クラスがスタート。やはり曇り空のまま、路面温度も朝から変化せず、20℃ぎりぎり切るくらい。こうなると、初めてのチョイスとなる18インチのG/2Sを投入です。セッティングは良く分かりませんが、一応それなりにリスクの少ないところで行ってみます。
3.第一ヒート
 何しろ初めてのタイヤなので探りながらのスタート。ややラインを作りながら2速に上げて、規制のゲート間に入ると意外と行けそうだったのでそのまま全開で通過して一瞬3速へ。すぐに外周入り口が来るのでブレーキングを開始し2速に落すと、完璧に速度を落しすぎ。タイヤグリップがあり余っているのを即座に感じてアクセルオン。何も挙動せず、なおかつきついラインになってしまい外周立ち上がりパイロンへ。進入ラインが悪くなってしまいましたが、予定通り、1速に落してグリップでクリア。フロントのヨレ具合がなんとなく気になりながらステアリングを逃がしつつ斜めに戻ります。2速、そして一瞬3速まで入れて右パイロンで減速して2速に落としますが、ここもブレーキ余りまくりの減速しすぎ。すぐにアクセルを入れ右180度へアプローチ。ここは下っていることもあり、丁寧に丁寧にとつぶやきながらターンに進入。操作のリズムが悪く、中途半端な感じでしたが、大きなロスは無くターンをクリア。ややアウトにはらんでしまいますが立ち上がって2速に入れてすぐに左直角コーナリング。しっかり落して、と思ったらこれもかなり落しすぎ。とにかくアクセルを開けて左の右パイロンへ。パイロン進入はやや丁寧に入りアクセルオン。舵角が少なかったか、若干アウトにはらみながらとにかく全開で3速に入れ外周へ。ちょっと突っ込みすぎた感があり、長めにブレーキングをして向きが変わるのを待ちますがどうも待ち過ぎのようです。気が付くと速度が落ち過ぎていて慌ててアクセルオン。フロントが逃げるようで逃げない不思議な感じで立ち上がって3速へ。アウト気味から規制パイロンへ向けてアプローチし、速度を落とし過ぎないようにブレーキングしながら2速に入れてゲートを通過しますが、かなりぬるかったようです。立ち上がってすぐに右規制パイロンを避けるようにブレーキングして下り右コーナリングへ。フロントの入りが今ひとつというフィーリングから若干我慢してアクセルオン。フロントとリアのずれ方が気になりながらもなんとかアクセルを入れて3速に入れてもとにかく踏んで外周へ。かなりGがかかった状態からのブレーキングに苦労しますが、なんとか右奥パイロンに合わせて減速し、1速で左コーナリング。アクセルを開けるとフロントがアウトに車が逃げる感じで若干躊躇してしまいます。急いで踏みなおして2速、そして3速に一瞬入れて最終のテクニカルへ。入り口のパイロンには近からず遠からずという中途半端な距離感で2速に落としながら進入。一瞬アクセルを開けますが、ほとんど何も出来ずに右180度へ。なんとか減速しますが、若干パイロンを離してしまいます。続く左270度へはそれなりにコンパクトに入って、減速してサイド。下っていることもありちょっとスライド感覚が悪く狙いよりも立ち上がりがアウトに。直後の左はそのせいで寄せ切れず、一瞬車を寄せるのに待ってサイドを当てますが、やはりギクシャクしたターンになってしまいます。なんとか立ち上がりだけは合わせますがロスをしながら立ち上がって続く右へ。ここは今度は寄り過ぎてしまいますが、そこそこ狙ってサイドを当て、ひと踏みしてから最後の左180度をサイドを当ててクリアしてゴール。タイムは1'09"4でした。

4.第二ヒートの対策

 ゴールした時点で4番手くらい。その後順当に抜かれて6番手で第一ヒートを終了。順位はともかく、暫定トップの親方からは2秒の遅れ。それより何より、全域に渡ってピリッとしない走りであーだこーだ言う気にもなれませんでした。
 とにかく、道具的にはなんら問題無いはずなのですが、それを全く有効に使えていないことは明白。恐らく、もう一歩先の領域に踏み込まないといかんのですが、そこが実は全く見えていない。あと1本でそこまで踏み込むことが出来るか、どうも自信を持てないところがこの日の低いテンションを象徴している気がしますが、やるしかありません。新しいアイテムを使いこなす上で、規制が多いことが自分をどうしても抑えてしまっているようです。概ね遅れたセクションは分かりましたが、一本で改善できそうなのはあと1秒強に根性があればプラスαってとこかなぁ、という感じ。なんとかせねば・・・。
 なが〜い昼休みをしっかりと完熟歩行し、お昼を取って、またしばらくうろうろしたり観戦したりを繰り返して出走を待ちます。さすがに開幕戦だけあって、たくさんのギャラリーもいらしていたようで、お世話になっている方々も多数いらっしゃいました。また、練習会等でご一緒する機会のあった方々にも声を掛けていただき、ありがとうございました。第二ヒートはきちんと走りきりたいところです。
 そして、130台程の走行が終了し、いよいよN4クラスへ。コンディションはほとんど変わりませんが、若干温度的には下がったかどうかというところ。N4の中盤になって、雨がぱらつきウィンドゥシールドを気持ち濡らしましたが路面には影響はなかったようです。
 セッティングは、空気圧を僅かに下げる方向にしてみました。

5.第二ヒート
 先ほどより若干回転数を上げ気味でスタートしますが、絶大なグリップという程では無い様子で、若干のコントロールをしながらスタート。2速に上げて規制ゲートに入りながらつい3速へ。ちょっとシフトアップが早すぎましたと思いながら外周入り口にアプローチ。ついなんとなく減速を開始したら、先ほどよりもさらに減速し過ぎてしまったようで、完全にタイヤグリップを余らせてのコーナー進入になってしまいました。焦ってとにかく踏みますが、相当コンパクトなラインになってしまったので、続く左はちょっとサイドを引っ掛けてみることに。しかし、これも中途半端で今ひとつの感触。いきなりのミスで焦りながら斜めに立ち上がって、右パイロンに進入。減速のし過ぎに気をつけますが、やはりここもまた減速し過ぎてしまった感じでアクセルオン。下りの右180度は丁寧に入ってサイドを当てますが、ちょっと回しこみが足りない感じで、狙いよりもアウトからの立ち上がりに。2速にいれ、精一杯ラインを作りますが、左直角コーナーがかなりきつく、しっかり落としてクリアします。アクセルを開けて続く右パイロンへアプローチしますがここも若干寄り過ぎてきつい感じに。立ち上がりもややアウトに出すぎた感じでリズムを取りきれません。3速に入れて外周へアプローチし、ブレーキングに集中しますが、どうもフィーリングをつかみきれずに待ち過ぎた感じでアクセルに足を乗せて立ち上がります。3速に入れて規制ゲートへのアプローチは消極的にならないように意識して、2速に落としながら進入してアクセルオンで抜けますが、いま一つ。直後の右パイロンには丁寧にアプローチしますが、どうも感じが掴み切れないのか減速し過ぎてしまうようです。気を取り直したようにアクセルを入れて、3速で右奥の外周入り口へ。やはり強いGがかかりながらの減速で、なんとか姿勢を作りながらパイロンにアプローチし、逆Gがかかってる感じなのでここはちょっとだけサイドを当ててみます。しかしなぜか立ち上がりを若干躊躇してしまい、慌てて全開。2速、3速と上げながら最終のテクニカルへ。入り口のパイロンには若干遠いかな、という感じで2速に落として進入し、ひと踏みして右180度へ。気をつけたつもりでしたが、やはりパイロンから離れ気味でクリアして、アクセルオン。左270度はついラフに入ってしまい、進入速度が高すぎ。立ち上がりでもたついて、続く左180度パイロンにも寄り切れずに、なんとか合わせるようにサイド。案の定流れが止まりながらのクリアになり、立ち上がります。直後の右180度はそこそこの進入になったおかげか、それなりに狙って立ち上がり、ひと踏みした後、最終の左もついラフな進入になってしまい、トラクションを掛け切れずに立ち上がってゴール。タイムは、1'09"6でした。

6.最後に
 最悪なことに、タイムダウンに終わりました。何物でもない、自分の問題だということは明白です。そんな走りで結果が残るわけも無く、8位で競技を終了。何も言うことはありません。
 理由はなぜか分かりませんが、どうもテンションが上がらないまま開幕戦を迎えてしまいました。会場に行けば気持ちも切り替わるかと思っていましたが、ずるずると気持ちの切り替えも出来ずに本番を迎え、なんとなく競技を終了してしまった感じです。この日のためにご尽力頂いた多くの方々にも申し訳ない気持ちで一杯です。
 さすがに今回は凹みました。この結果に目をそむけながらも、いろいろなバックグラウンドを考えながら、反省する日々が続きました。この気持ちはなんなのだろうか。ジムカーナを始めて以来の、不思議なローテンションな感覚に違和感を覚えながら、自分を見つめなおしていますが、どうも明快な解は見つからない感じです。
 最悪なことに、プライベートが忙しくて、しばらくはろくに走る時間すら取れそうにありません。今回の内容に関しては自分なりに解析して原因と対策を考えてはいますが、それが当たっているかどうかは未だ不明。ま、冬場にやってきたことはそれなりに生きているはずですし、焦らず、もう少し様子を見ながら戦い方を考えていこうと思っています。
 うーむ、なんとなくですが、自分との戦いという意味で厳しい1年になりそうですね。

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