2005JAF関東ジムカーナ選手権第9戦

9/11(日)、関越スポーツランド、ドライ/ウェット(路温:42℃/30℃)




2004JAF関東ジムカーナ選手権第9戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A1'01"1311'09"5831'01"131
2位井上究 CT9A1'01"9261'22"2721'01"926
3位掛札雄一 GDB1'01"9301'10"2821'01"930
4位小野田了 CT9A1'02"1351'15"8941'02"135
5位新井範正 CT9A1'02"7071'11"4311'02"707
6位若月順一 CP9A1'02"764R1'02"764
7位佐山敏史 CT9A1'02"9321'12"2611'02"932
8位舟橋悟 GDB1'03"0411'12"1031'03"041
9位遠藤康浩 CT9A1'03"0951'11"1041'03"095
10位石田理 GDB1'03"4751'17"2361'03"475

写真は、撮影班長。さんにご提供いただきました。
ありがとうございました。

1.まえがき

 2005年度の地区戦もいよいよ大詰め。微妙な天候が続く9月11日に、関越スポーツランドにて、JAF関東ジムカーナ選手権第9戦が開催されました。
 夏場の遠征カートコースラウンドを、無事とはとても言えない、アクシデント満載で終え、日本有数のパイロンコース、関越スポーツランドに戻ってまいりました。残すは2戦。関東ナンバーワンを決めるための舞台は整いました。N4のチャンピオン争いは、依然掛ちゃん有利の状態で、あと一つ勝てばチャンプ決定という状況は第7戦から変わりありません。しかし、そこに待ったをかけているのが宮嶋親方。日本でも屈指のテクニシャン宮嶋親方の強さをここ2戦でまざまざと見せつけられ、未だどちらに転ぶか全く分からない状況であると言えます。
 一方の僕ですが、2週間前のもてぎで発生した車両トラブルの対処が終了し、車を引き取ったのが金曜の夜・・・。もてぎを走ったままの状態で2週間ディーラーに預けられていたため、荷物を一旦下ろして、再び荷物を積み込んだり、タイヤやシートその他を自走モードに切り替えたりなどと、またまた慌しい金曜日となり、現地へ向かう準備を進めたのでした。しかも、今回発生したトラブルに対しては、修理はされたものの、対策は一切されていないとか・・・。即ち、いつ再発するかは不明という、とりあえず治ったものの爆弾を抱えたままの状態(T_T)。どうも気持ちに不安を抱えながらの会場入りとなりました。
 この慌しいスケジュールはイベント申し込み時点で予想されたため、前日練習に参加するかどうかは悩みどころでしたが、さすがに修理後いきなり本番で走るほど度胸は据わっていないので、土曜日の練習会に参加。
 たくさんの方に心配して頂き、多くの言葉をかけて頂けたことが凄くうれしかったのですが、走りの内容は最悪。平静を装っていたものの、アタック中は車の状態ばかりが気になり、様々なことが頭の中を駆け巡っていました。タイム差云々を語ることは出来ない状態で1日を終了し、予想外の暑さとも相まって、疲労困憊して宿へ向かったのでした。
 晩飯は、宿の近所でブルガレ軍団にご一緒させてもらい、ダイブRさんの熱い思いに共感しながら、ほっと一息つけた瞬間でもありました。この日から、ブルガレさんとの小さな小さなプロジェクトも発足しましたので、明日は細かいことは一切忘れて、目一杯行きたいところですね。

2.当日

 それなりに睡眠は取れたはずなんですが、かなり疲れが残っている感じ。どうもすっきりしません。それより心配なのは天候です。当初の予報では午前中はくもりで、午後から雨とのこと。朝の地方テレビによると、群馬県南部は概ね15時以降に雨が降るとのこと。これならなんとかもちそうですが、なぜか吉井町のみ12時以降雨との予報(@_@)。天候ばかりはどうしようもありませんので、とにかく第一ヒートに出来る限り頑張っておかないとやばそうです。
 予定通り会場入りし、若干狭めのカートコース側パドックにて準備を進め、受付後、コース図を見ると、割と高速気味の設定になっています。というか、かなり各パイロンが外にレイアウトされており、根性コーナーが続きそう。なんとなくつかみどころが分かりませんが、やはり最後のターンセクションのウェイトが高そうですね。
 天気は割と良くて、ほんとに雨が降るのかな、という程。少なくとも第一ヒートは完全ドライの高温路面でアタックができそうです。
 それにしても、この日はどうも気持ちがピリッとしません。コース攻略のイメージも、ぼんやりとしたまま、鮮明に見えてこないというか。コースそのものは1分強と短めですが、ダブル出しの無いシングルスタートのため、意外と競技進行はゆっくりとしています。おまけにN4クラスは今回最後の出走順となっており、走行開始はかなり遅めになりそうです。
 次第に競技が進み、路面温度もかなり上がった状態でN4クラスが始まります。特にこれまでとセッティングに変更は無く、スタートラインへ。

3.第一ヒート
 4000rpm程度から丁寧にスタートし、2速、3速に上げて1コーナーに進入。2速に落として丁寧にコーナーに入り、アクセルオン。続く右パイロンに向けてブレーキングを開始すると、テールが動き始めます。ちょっとやばいかなぁ、という程テールが流れ始めそうだったので、ステアリングとブレーキングで調整しながら姿勢をコントロールしてパイロンをクリアすると、イン側のパイロンを大きく離す羽目になってしまいます。若干長めにカウンターが当たってしまいましたが、続くパイロンへの距離があるため、極力アクセルを入れて速度を乗せていきます。3速に一瞬入れて、手前の左パイロンへ2速に落として進入。若干進入ラインがきつくなったせいか、ブレーキングを強く当て過ぎ、減速のし過ぎに・・・。すぐにアクセルを開けて3本スラロームの進入はラインに気をつけ、進入速度を意識してブレーキングしながら進入。そこからは極力リズムを保って3本パイロンを抜け、再び外周へ。一瞬3速まで上げ、外周入り口で2速へ。一旦アクセルを開け、続く左はかなり鋭角気味なため、きっちり減速して進入。ラインがあまりはらまないように意識して立ち上がり、3本スラロームへは1速に落として進入。立ち上がりのパイロン通過に注意してスラロームを抜け、2速に上げて加速。さらに3速まで上げて三度外周へアプローチします。2速に落として外周を通過して立ち上がり、一瞬3速へ。3本スラロームを利用した規制付のターン進入では、思わず消極的になってしまい、規制パイロン入り口で1速に落としてしまいました(悔)。一旦アクセルを入れてブレーキで曲げ再びアクセルを入れて右ターン。ここはなんとなくターンできましたが、続く左の進入がイメージとずれがあり、躊躇してサイドを当てると唐突に動きが出て、カウンターを当てたら動きが止まりました(涙)。とにかく加速して続く左ターンをサイドでクリアして、ゴール前の右もサイドを当ててゴール。タイムは、1'03"0でした。

4.第二ヒートの対策
 全くもってピリッとしない、ひどい走りで、9番手で折り返しとなりました。自分では認めたくないところでしたが、集中できていないことは明らかで、いつもの戦うテンションになっていなかったのは明白です。もちろん、ターンセクションのロスは運転技術レベルそのものに問題がありますが、それをなんとか集中して補うべきところを、全く自分の支配下に車を置けなかったし、その余裕も無かったのがこの結果に表れていたようです。たぶん傍から見たら明白だったことでしょう。
 それでも、1本酷い走りを披露してしまったことで、気持ち的には随分吹っ切れました。ずっともやもやしていた気持ちも、少し戦闘モードに切り替わりつつあることを実感でき、とにかく第二ヒートを見てくれ、という気分になっています。
 ところが、心配されるのは天候です。お昼前の時点で天候に変化はありませんが、12時からの慣熟歩行では雨が降り出しました(涙)。しかし、路面温度はかなり高く、水溜りが出来る前に、この時点でやんでくれればまだまだドライ勝負は可能です。諦めずに1時間の慣熟歩行時間を目一杯使って歩き続けました。慣熟歩行が終わってからでしょうか、一瞬雨はやみ、このまま降らなければなんとかなる、と思った矢先、再び雨が(涙)。その後も降ったりやんだりを繰り返し、小雨のスキにVP、なかじーさんに手伝ってもらい、ウェットタイヤへの交換を済ませておきました。
 その後、N3クラスの途中で雨は豪雨に変わり、コースは一瞬にして湖に。こうなるとコース上を走ることも危険な状態です。後半ゼッケンの関東トップN3ドラですら、ハイドロで何十メートルも車が滑ってしまう状態。コース脇の排水溝は水を吸い込み切れずに溢れてしまっています。豪雨のため、一旦競技が中断し、若干雨が弱まってから再開。危険な路面状況に加えパイロン配置もかなり厳しいこともあって、棄権を考えるドライバーも出ています。
 SA3クラスになって、とうとうハイドロでクラッシュする車両が出てしまいました。これを見た若手ドライバーらは、かなり青ざめて恐怖感を感じていたこともあり、N4クラスは親方の招集で話し合い、自分の技量とタイヤ、車のコンディションを考えて、棄権することも選択の一つであることを確認。走る場合は十分注意して自分を見失わないように、との話になりました。
 僕は、と言えば、確かに危ないし、勝負にならない、車も消耗したくない、など、あまり得るものはないのかもしれませんが、少なくとも、エボQで関越のウェットを走れる初めてのチャンスですし、雨でも走れるところをきちんと証明したいところでもあるし、なんと言っても、ウェットでも勝負は勝負ですからね(って、こういう考えのやつが一番危ないんですけど・・・)。ま、貴重なテストになりますし、応援に来てくれている人のためにも、ここはいっちょしっかり走ってみようと言うことになりました。
 とりあえず、本日の勝負は決まってしまったけど、ウェットテストを兼ねながら、踏めるところはしっかり踏んで、ウェットベストを狙うくらいの集中で走りましょう。
 ウェットセットは未知数なのですが、一応試してみたかったセットに合わせてスタートラインへ。水溜りは残ってますが、路面を良く見てブレーキングポイントを注意すれば問題なさそうです。

5.第二ヒート
 グリップ感を見ながら3000rpm程度から丁寧にスタートしますが、意外とグリップしてる感じ。2速、そして一瞬3速に上げて、すぐにブレーキングを開始して2速に落として1コーナーにかなり丁寧に入り、挙動を見ながらアクセルオン。続く右パイロンへ向けても丁寧にブレーキングし、挙動を見ながらアクセルを入れていくとテールが動き始めますが、それほどピーキーな感じは無く、じわっと車が前に出て行きます。この先が下りの高速ブレーキングとなるため、全開にした後、一瞬3速に入れ、水溜り位置を見ながらかなり丁寧にブレーキングを開始。2速に落として左コーナリングに入り、一瞬アクセルを開けてすぐにブレーキングして3本スラロームに入ります。若干フロントが逃げるため切り返しが遅れますが、グリップ感をそこそこ感じながら抜けて全開で外周へ。一瞬3速まで上げ、外周入り口で2速へ。一旦アクセルを開けて続く左をきっちり落として通過。再び全開で3速まで一瞬上げてすぐにブレーキングを開始し、3本スラロームへ1速まで落として進入。アクセルでのGの切り返しを狙いやや多めにアクセルのオンオフを繰り返しますがちょっとリズムが合わず、出口でもたついてしまいます。2速に上げ、再び3速まで上げて外周へアプローチ。ブレーキングは丁寧に行い、2速に落として外周を通過。立ち上がって、やっぱり一瞬3速に上げ、3本スラローム入り口ではやはり1速に落として進入。その後のリズムがどうも悪く、一つ目の右ターンはなんとか回すものの、続く左180度はフルカウンターと修正でメロメロ。続く左ターンも今ひとつのターンで、最後の右もテールを出し過ぎてゴール。タイムは、1'11"1でした。

6.最後に
 と言うわけで、みんながみんなまじめに走ったわけではありませんが、第二ヒートのウェット順位では、親方、掛ちゃんに続く3番手タイムでゴールした模様。進入は、ふざけんなって程抑えて入った上、タイヤも実はドライ用のG/2Sであったにも関わらず中間はほぼベストだったそうで、合わせてみたセットはそこそこ当たりだったのかもしれません。課題はやっぱりドライでもウェットでも同じで、一朝一夕でどうにかなるもんじゃないんですが、どうにかしないとやばいってことが明確になりました。
 ま、そんな訳で、大事な終盤戦に来て今期ワースト2となる9位で競技を終了。ポイントはゲットしたものの、気分は最悪となりました。言い訳にはなってしまいますが、今回はなぜか気持ちが乗りませんでした。むしろ車を壊した前回の方が、精神的には正常ではなかったはずなんですが、今回は時間が空いて知らず知らずのうちにいろんなことを考えてしまい、それがずっと尾を引いてしまったような感じです。でも、この1戦で気分的には吹っ切れたと思っています。考えても仕方はありません。最終戦に向けて気持ちをリセットして、出来るだけのことはやって、最終戦を迎えたいと思っています。
 さて、注目のチャンプ争いはと言えば、親方がこれで4連勝。とうとう親方がポイント上で有利、という立場に変わりました。さすがとしか言いようがありませんね。一方の掛ちゃんも、惜しいミスがありながらも3位お立ち台はキープしていますが、既に3位では捨てポイントになってしまうとか(@_@)。如何に二人が激しいトップ争いをしているのかがわかります。残すは1戦。勝った方がチャンプ、という状況になったようで、最終戦まで目が離せませんね。
 一方の僕はと言えば、ポイント上は3位を争っている究さんが今回2位をゲットしたことで、僕との差は実質1ポイントとなりました。未だ現時点で僕が3位となっていますが、最終戦で上に居た方がシリーズ3位をゲットできるという微妙な関係になってしまったようです^^;
 こうなると、僕にはほとんど分が無いという状況ですが(汗)、とにかく、最終戦は今回のような気持ちの持ち方ではなくて、負けても悔い無しという走りをしたいです。そのためにも、最終戦まで出来る限りのことをやってみることにします。

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