2005JAF関東ジムカーナ選手権第8戦

8/28(日)、もてぎ北ショート、(ハーフウェット)/ドライ(路温:25℃/30℃)




2004JAF関東ジムカーナ選手権第3戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A1'28"7601'27"5861'27"586
2位稲木亨 CT9A1'30"2991'28"9501'28"950
3位遠藤康浩 CT9A1'34"976(P1)1'28"9631'28"963
4位新井範正 CT9A1'30"1871'29"0861'29"086
5位舟橋悟 GDB1'29"3111'29"1541'29"154
6位小野田了 CT9A1'29"4061'36"302(P1)1'29"406
7位佐山敏史 CT9A1'31"0771'29"4121'29"412
8位印南靖志 CT9A1'29"6661'33"4361'29"666
9位酒井剛 CT9A1'29"8881'29"8501'29"850
10位蟹澤安彦 GDB1'30"1331'31"1851'30"133

写真は、撮影班長。さんにご提供いただきました。
ありがとうございました。

1.まえがき

 台風の到来も多くなり、夏もそろそろ終わりかけの8月28に、ツインリンクもてぎ北ショートにて、JAF関東ジムカーナ選手権第8戦が開催されました。
 そろそろシーズンも終盤戦に近く、ポイント争いも気になる頃ですが、チャンピオン争いには全く絡んでないせいか、今のところシリーズ順位は気になってません。それでも現在シリーズ3位まで浮上してきたとのことで、ちょっぴり嬉しいスタート順であることは確かです。
 さて、今回のもてぎもエボQでは初走行。なかなか走るチャンスの無いもてぎ北ショートですから、やっぱり事前に走るチャンスは無く、前日練習でフィーリングをつかむしかありませんね。
 今年は、毎戦毎戦、仕事や身の回りのトラブルが多くて、イベント参戦が危ぶまれる事が多かったのですが、今回ばかりは金曜日の仕事も早く終え、すんなりと会場に向かう事ができました。

 ところが・・・・。

 今シーズン最大のピンチが待ち受けていたとは・・・。

なんと、土曜日の前日練習2本目で車両トラブル発生(涙)。

 多くの方々のご協力で主要パーツの確保の目処が立ち、日曜日の朝までに修理できる目算も得られたのですが、散々悩んだ挙句、やはり大事を取って、焦らずに点検と修理することを決断し、自分の車は走行不能が決定・・・。っていうか、それだけ多くの方を巻き込んでまで走ることに少し怖さを感じたのも事実でした・・・。

 そんな時声を掛けてくれたのが餃子像さんでした。「俺の車で走りなよ」って・・・(T_T)。

 でも、自分の車を壊して、人の車で走るようなテンションにはしばらくなれませんでした。
 確かにシリーズはいいところまで来ているし、割と得意なカートコースは捨てたくない。でも、それこそ人の車を壊してしまったら餃子像さんにも申し訳が立たない。おまけに、ほぼ同じ仕様とは言え初めて乗る人の車で高ポイントがゲットできるはずが無い。そこまでしてエントリーする必要があるのだろうか。・・・など、頭の中をいろんなことが交錯し、悩むこと1時間。
 意を決して餃子像さんに相談に行き、いろいろ話し合った結果、結局ダブルエントリーさせていただくことになりました。

 もちろん、土曜日の練習は1本目で終了。テンションが落ちきったまま、N4クラスの走行の度にコース脇に出て走行を見学し、ため息を何度もつきながら、超スローペースで撤収の準備を進めました。終了間際に仮受付が実施されていたので、そこで車両変更の申し出をして、土曜日の練習会が終了。

 今回も宿をご一緒している掛札夫妻とホテルにチェックインし、ホテル内のレストランが一杯だったので、外に出て夕食&軽く一杯。掛ちゃんの熱い思いはしっかりと僕の胸の中にしまっておきます。

 夕食から戻って、一応明日に備えてビデオ解析を、なんて考えていたのですが、この日の一連の出来事に疲れ切って、部屋に戻ったら起き上がる気力も無く、そのまま記憶が無くなっていました。

2.当日

 そして翌朝。すごい長時間寝たはずなんですが、あまり気分が良くありません。ホテルツインリンクの窓から見える朝もやの中のサーキットにいつも感激しながら準備をするのですが、この日ばかりは全く景色が目に入りません(T_T)。なんだか夢にも出てきたような気がするんですが、朝起きて、部屋を出るまで、「やっぱり棄権した方がいいんじゃないか・・・」と、ずっと考えていました。TVに流れる天気予報も全く耳に入りませんでした・・・。
 ゲートオープンに合わせて会場に入り、積載車からタイヤと荷物だけを降ろして、なんとなく悶々と準備を進めます。改めて受付で車両変更の申告書を提出して、これで後には引けなくなりました。餃子像さんとはゼッケンが10台離れていませんから、出走順変更を技術委員長に確認したところ、審査委員会で検討しているから、後で連絡するとのことでした。
 こうなったら、餃子像さんの行為を無にする訳にはいきませんから、気合を入れていくしかありませんね。
 コースは、昨日とは随分雰囲気が違う様子。つーか昨日まともに走ってないし・・・。午後のコースとは部分的に似ているようですが、珍しくターンがあったり、1コーナーが規制されていたりと、なかなかにして走り辛そうです。
 どうやら天候はかなり不安定であることを会場に来て知り、午前中1本勝負になる可能性が高いとの情報も。初めて乗る車で1本勝負ってのもしんどいところですが、走れるだけでも幸せなことですから、その1本に全てを賭けましょう。

 慣熟歩行が始まる前に小雨がぱらつき始め、一応ウェット用タイヤを装着して慣熟歩行に出ます。何しろコースが長いので、しっかりを覚えるのも大変ですが、カートコースですので、ミスコースの心配は少ないでしょうね。
 その後ブリーフィングが始まりますが、そう言えば、出走順変更に関する回答や説明が無かったので、ブリーフィングで質問すると・・・。その場で役員による話し合いが始まりました(苦笑)。私がダブルエントリーさせてもらってる身ですから、私が出走順を変更する事は吝かではない旨を伝えますが、しばらくの話し合いの後、「餃子像さんに出走順を動いてもらえないか」との競技長のコメント。「それは決定事項ですか?」という質問に、「お願いです」って・・・、じゃぁ嫌だって言ったらどうするんですか、と口に出掛かりましたが、僕が偉そうなことを言える身ではありませんから、「僕が後ろに回って出走するのはいかがでしょうか」との問いには「地区戦なのでポイント順で走らせたいから」って、餃子像さんだってポイント持ってるじゃないですかっ。怒りをこらえながらじっと我慢でした。大体、こんな重要な事を話し合っておらずその場で話して、決定もできない、って、どういうことでしょう。と思ったのは僕だけでしょうか・・・。せめて誰にも理解できるようなもっともらしい理由をもって決定してくれれば従うのに・・・。その場しのぎで適当な理由をつけて決めているのがバレバレですから・・・。
 結局、餃子像さんが譲ってくれて話がまとまった訳ですが、なんか、気分悪いままに競技開始となりました。ほんとごめんね、餃子さん。

 今回も、遠くからウメざーVPがサポート兼応援に来てくれましたが、何しろ僕の車が無いので、手持ち無沙汰になっちゃったみたいです。ごめんね、折角来てくれたのに。そう思って、一応前日に連絡は入れといたんですけど、一応来ようかなってことでわざわざ来てくれちゃいました。もう頭上がりませんよ、ほんと。
 その後、晴れ間こそ見えないものの、なんとか路面はドライへと変わり、第一ヒートは曇り空のもとドライ勝負となりそうです。タイヤも、ドライ用タイヤに付け替えて、いざ出陣。
 餃子像さんのゴールを待って、ピットレーンにて乗り換え。シートポジションをチェックして、タイヤのエアを若干落としてもらって、スタートラインへ。
3.第一ヒート
 とにかく、借りた車ですから丁寧に扱う事を最重点に、かつ、気後れしないように責める気持ちを忘れずに、集中してスタート。トロトロとしたスタートですが、それでもクラッチが合わず、ぎくしゃくしちゃいました(汗)。サイドの感覚をつかむために、コースインポイントの右パイロンで軽くサイドを当てますが、ちょっと中途半端すぎてダサダサターンに。気を取り直して全開で加速し、ホームストレートに飛び出すと、なんだか、ストレートエンドに人が見えます(驚)。とりあえず旗は出てないので、2速、3速と上げながらコントロールラインを通過。規制パイロンを全開で避けながらストレートエンドに向かいますが、まだオフィシャルが歩いています、それもこちらに背を向けたままとぼとぼと・・・。。どうやらパイロン修正が間に合わなかったようですが、赤旗が出てないので、とりあえず全開でストレートエンドへ。そのまま行ったらほんとに轢いちゃいそうだったので、フルブレーキングして停止しかかると、ようやく気づいたオフィシャルが気持ち早足でコース外に出ますが、それでも赤旗が出ません。完全停止してオフィシャルの指示を待ちますが、オフィシャルからの指示はありません。こういうときどうすればいいんでしょう?
 とりあえず、赤旗も出ないのに勝手なことするわけにいかず、コース上で停止して待っていると、観戦しているエントラントが、「後続車が来るから早く出たほうがいい」と叫ぶので、とりあえずコース外に出て停止。それでも、すぐ脇に居るオフィシャルは微動だにせず・・・、一切指示はありませんでした。じっとオフィシャルを見つめながら(?)待っていましたが、何も僕に対してアクションを起こしてくれないので、とりあえず、スタートライン付近まで車を移動させると、ようやくオフィシャルが寄ってきて、「すみません、どうしますか?」って・・・。何がどうしますなんでしょうかぁ〜(涙)。出走順どうします?って事だったらしく、っていうか指示してください(涙)。とりあえず、入れるタイミングで入れてもらうことになり、SA1クラスの途中で再出走となりました。

3.第一ヒート再出走
 ピットロードでいろんな人に声をかけられて少し落ち着けましたが、それでも相当カッカしてたと思います。落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かせながら、再出走のタイミングを並んで待ちます。
 すると、出走まであと4台くらいというタイミングでしょうか、ウィンドウシールドに水滴が(涙)。小さな粒ですが、ポツリポツリと降って来ました。僕以外のN4クラスの出走は全て終わっています。勘弁してよぉ〜、と言っても天気ばかりは仕方ありませんからね、願うしかありません。自分の出走順が車での間、ウィンドウシールドの水滴とにらめっこしながら(爆)、ようやく自分の出走順が近づいてきました。そして、前の車がスタートした頃でしょうか、雨粒が明らかに大きくなってきました(号泣)。ワイパーを動かしてしまったらウェットであることを認めてしまう気がして嫌だったので、じっと我慢でスタートフラッグが振られるのを待ちます。かなりウィンドウシールドも濡れ(涙)、前走車が2周目に入って、そろそろスタートだろう、早くしてくれ、とブツブツと焦る気持ちを抑えるように呟きながらクラッチを切ってサイドに手を当てて待っていると、スターターは旗を振るどころか、旗を置きました(唖然)。?????何?トラブル?と思っていると、スターターが自分の荷物を片付け始めています。すると何も無かったように前走車が2周目の周回を終えてゴール。アナウンスでも特に異常は伝えられておりません。そっか、大事をとって前走車がゴールしてからスタートさせるんだな、早く頼むよぉ(涙)と、車の中で無言で訴えていると、今度はカッパを取り出して身にまとい始めました。?????????おひおひ、何で競技中断してんの?N4で走ってないの俺だけなんだよ?おまけに、再出走させられているのはオフィシャルのあんたらの責任じゃないのか?先に俺をスタートさせてくれよ、その後でいいじゃんか、カッパ着るくらい。と半べそでスターターを睨み続けますが、全く意に関せずって感じ。イライラした気持ちと怒り、落胆が入り混じり、半狂乱になりそうでした、マジで。それでも数分でしょうかね、一向にスタートさせる気配は無く、いよいよワイパーなしではいられない状態に。ようやく、スターターが再びフラッグを持った頃には間欠ワイパー必須状態でした。はぁ〜っ(T_T)。

 せめて一旦気持ちを落ち着かせる時間が欲しいところでしたが、そうも行かず、スタートフラッグが振られます。こうなると、路面状況は見えませんし、人の車だし、急激に怖さが出てくるもんですね。とにかく、車を壊さないように集中して、出来る限りのことをやるしかありません。

 ややタイヤに負荷をかけてスタートし、路面の状況を確認する意味も込めてコースイン時にサイドを当てますが、ウェットの影響はまだ出ていなそう。ホームストレートに出て、2速、3速と上げながらコントロールラインを通過。規制パイロンを避けながら1コーナーに、これも路面状況を探りながら進入しますが、意外とブレーキが余る程で、ウェットの影響はほとんど出ていない感じでした。そこから2コーナーに向けて立ち上がり、2コーナーを越えてブレーキング。1速に落としてショートカットに入り、一踏みして姿勢を切り替え、インフィールドの逆走へ。2速、そして3速に一瞬入れてすぐに2速に落として外周の逆走へ。このブレーキングは姿勢を乱しやすいので丁寧に入り、一旦アクセルを開けてすぐ軽いブレーキングをしてまたすぐにアクセルオン。バックストレートへの入りも軽いブレーキングで向きを変えて全開加速。3速から、再びショートカットへ入るため、ブレーキングしながら1速まで落とすと、ウェットの影響か、最後の最後でリアがツルッと動いてしまい、車がインを向いてしまいます。すぐにアクセルを入れながらステアリングで続くショートカット立ち上がりのパイロンを避けて通過しますが、車がわずかに振られたせいで、微妙に耳を踏んだかもしれないって感じ(涙)。ミラーで確認しますが、黄旗は振られているようには見えませんが、人が動いている感じ?確定じゃないので、とにかく走りに集中します。インフィールドの逆走を3速まで一瞬上げて、外周入口で再び1速にシフトダウン。きちんと曲げて姿勢の切り替えに注意して、2速に上げながら最終ヘアピンへ向かって加速。3速から、若干マージンを気にしながらブレーキングして最終ヘアピンに飛び込み、丁寧にクリア。やや姿勢を乱してしまいホームストレートへの立ち上がりラインがかなり悪く、焦ったせいかシフトポイントも間違えてホームストレートへ。中間計測ラインを通過し、規制パイロンを避けながらストレートエンドにある右270度へ進入。かなり丁寧に進入したつもりでしたが止まり切れず、なんとかパイロンに合わせてサイドを当てます。旋回には入れますが、なんだかフロントもツルツルと逃げる感触。かなり大きなターンになってしまいましたが、立ち上がり方向だけはなんとか合わせられて2コーナーへ進入。距離感が全然合わず、空走区間が出来てしまいますが、コンパクトなラインを狙ってインフィールドへ。ヘアピンの立ち上がりラインに気を配りますが、ちょっとインに付けなかったため、悪あがきをしてS字区間に進入。Gの切り返し具合を見ながら振っていくと、テールがハッピーに動く事動く事。この辺りで雨が強くなっていることを実感しました(後で聞いたら2周目は雨が強くなっていたそうです)。気持ちが攻めに入っているのと裏腹に抑えろ抑えろと必死で気持ちを制御しようとしますが、この区間は飛び出さないようにするのが精一杯で通過。最終ヘアピンへ向けて3速まで入れて加速し、若干ヌルい進入でマージンをもってヘアピンに入り立ち上がります。そしてホームストレートへ出る前のシケインはややコンパクト目に曲げて立ち上がると、完全にウェットの挙動が出てリアがすっ飛んで行き、なんとかコントロールしてゴール。タイムは、1'29"9プラスパイロン1でした。

4.第二ヒートの対策

 あの状況下で6番手相当のタイムだったのに、パイロンを触ってしまうとは、折角車を貸してくれた餃子像さんにも申し訳ないことをしてしまいました。
 大声で叫びたいくらいやり場の無い怒りで頭が一杯だったのですが、なぜか僕の走りを見ていたたくさんの方々が、もっと怒ってたので(笑)、かえって冷静になれました。全然悪くないあくちゅアナまでが申し訳ないと声をかけにパドックまで来てくれたほど・・・。お気遣い頂いた皆さん、ほんとうにありがとうございました。
 午後は雨だと聞いているし、ツイてない時はこんなもんなんだろうな、と、なんとなく気持ちの整理がつきました。
 第一ヒートを振り返ると、あの状況下で良く頑張って走ったな、という実感とともに、飛び出さなくて良かったという安堵とが入り混じった感じでした。
 一応、ビデオ解析はしますが、他車とはコンディションが微妙に違うのでなんとも言えず、それよりも車をどれだけ使い切れるかという問題の方が大きい事は明白ですね。

 雨も降ったりやんだりでしたので、雨が降ったらリタイアするつもりで、慣熟歩行に出ようとすると、どうやら、オフィシャルミスでDクラスの車両が再出走するとのこと。もう、タイスケ遅らせないでよぉ〜と泣きそうになりながら、まずは昼飯を取ることに。
 そうこうしている内にコースオープンとなり、とりあえずもう一本ドライ勝負ができることを願って、コース内を歩きます。

 その後、天気予報は好転したらしく、時折日差しも見えながら第二ヒートもドライで走れそうな感じ。再出走はいやですよぉ〜、と心の中で思いながら、餃子像さんと出走の準備を進めます。餃子像さん、申し訳ありませんが、もう一本お借りしますね。
 路面温度は若干上がり、コンディションとしては第一ヒートよりは良さそうです。特に僕は(笑)。

5.第二ヒート
 ここまで来たら、やるだけのことはやったる、ということで、レンタルマシンを丁寧かつ最大限に扱うべく、とにかく集中してスタート。コースイン時には少しでも車に慣れるためにサイドを当てます。2速、3速と上げながらコントロールラインを通過。今度はコース上にオフィシャルは居ないようです(笑)。3速全開から規制パイロンを避けて1コーナーへのブレーキングでしたが、ここが、あれっ?と思う程ブレーキが効いてしまい、完全に減速し過ぎ。アウト側を余裕で余らせて2コーナーに向かいます。2コーナーのブレーキングでもこれも完全に余りまくり。恐らく、第一ヒートのハーフウェットの感覚が残ってるんでしょうね(T_T)。なんかリズムが悪い感じで一瞬踏みなおしてショートカット入口で1速に落とし、短い区間で一旦踏んで、インフィールドの逆走へ入ります。ちょっと気負いからかリズムが悪くリアを振り出してしまいますが、丁寧に加速して、3速へ。外周の逆走への入口でブレーキングしながら2速に落としますが、これも完全に余りまくり(涙)。恐らく先ほどのハーフウェットの感覚で操作しちゃってるんでしょうね。なかなか攻め込めずに一旦アクセルを開けて軽く向きを変え、バックストレート入口で軽いブレーキングで姿勢を変えてアクセルオン。やはりアウト側を余らせるヌルいコーナリングになってしまいました。そのまま3速まで上げて、先ほどパイロンタッチしたショートカットへの進入へ。ここは先ほど姿勢を乱したので敢えて丁寧に入り、きちんと通過してインフィールドへ。ちょっとヌル過ぎたみたいですが、よしとしましょう。一瞬3速まで入れて、外周入口で急減速。1速で通過し、深めに曲げて姿勢を切り返し、そのまま2速へ。さらに3速まで上げて最終ヘアピンまで加速します。ちょっとポイントの掴めない最終ヘアピンには出来るだけ積極的に入り、通過しますが、立ち上がりでテールを振り出し過ぎてしまい、車はあらぬ方向へ(涙)。アクセルを一旦抜いて姿勢を整えて最終シケインへ向かって、ホームストレートへ。やや速度のノリが悪い感じで規制パイロンを避け、ストレートエンドの右270度にアプローチ。ちょっとリズムが取り切れず、パイロンに進入しますが、リアが引っかかるのを嫌ったせいか、かなり大味なターンになり、なおかつ、それでも途中からリアがグリップし始めてしまいます。脱輪になってしまいそうでしたが、ステアリングを一生懸命切って、何とかターンをクリア。気を取り直して2コーナーへ加速します。しかし、このブレーキングも全く距離が合わず、一瞬アクセルを踏み直し、すぐにブレーキングしてそこからはラインを気にしてインフィールドのヘアピンへ。ヘアピン入口では意識的に車を振っていくと、これが意外といい感じで、進入ラインには乗せられ、立ち上がりもまずまず狙い通りで立ち上がります。そこからは今の感触が良かった事もあり、やや積極的に車を振る方向でS字区間を通過し、最終ヘアピンへ3速まで上げて進入。積極的に入ることを心がけてヘアピンに入り、気持ちコントロールしながら立ち上がって、最終のシケインをコンパクトに向きを変えて立ち上がり、ゴール前でリミッターが当たりそうだったので、クラッチを切ってゴール。タイムは、1'28"9でした。

6.最後に
 この時、3番手でゴール。親方は驚異的なトップタイムで自己のタイムを上げ、独走態勢。掛ちゃんは痛恨のパイロンタッチでタイムを上げることができず、そのまま3位で競技を終了することになりました。
 ということで、今回はジムカーナを始めて、初めて他人の車でエントリーした訳ですが、餃子像さんには相当な迷惑を掛けて出走していることは事実で、この結果を素直に喜べない自分が居るのも事実だったりします。
 終わってから餃子像さんが暖かい言葉を掛けてくれたことが救いとなっています。とにかく、餃子像さんには足を向けて寝られません。ほんとうにありがとう。トラブルは無いに越したことはありませんが、もし餃子像号に何かあったときは僕のマシンを遠慮なく使ってください!

 そんな訳で、今回は結果を素直に喜べないってのが正直なところなんですが、この状況でそれなりのタイムを出せて走りきれたことは、自分にとって大きな自信となりました。ほぼ同一の仕様とは言え、ブレーキフィールや足の動き、そしてクラッチのフィールなどが微妙に違いますし、何しろエボQではもてぎは1本走っただけのいわば未知のコース。そして第一ヒートはなぜか僕だけハーフウェットと、実質初めて乗る車で1本勝負を強いられた訳ですが、そこをなんとか乗り切ったことには満足しています。

 この結果、窮地に立たされていた親方が2連勝で、いよいよ掛ちゃんと勝ち数で4勝同士と並びました。ですが、未だリーチがかかっているのは掛ちゃんだけ。そう、掛ちゃんはあと1勝すればチャンピオン決定。親方が追い込まれていることには違いがありません。そして今シーズンの地区戦もいよいよ正念場、関越2連戦を残すのみとなりました。屈指のパイロンコースで関東ナンバーワンを決めるに相応しい戦いになることは間違いないでしょう。
 そして、今回は餃子像さんのおかげで、僕自身はなんとかシリーズ3位をキープしている模様。ポイントを意識し始めるとろくなことが無いのですが、そろそろシーズンも終わりに近づき、きっと気になっちゃうんでしょうね。それでも、チャンピオンの可能性が残されている訳ではありませんし、1回でも満足の行く走りをすべく、僕は僕なりに、攻め続ける姿勢を貫き通せるよう頑張りたいところです。

 そんな訳で、疲労困憊した2日間となりましたが、餃子像さんの他にも、何人かの方に、車を使ってくれとのお申し出を頂くなど、たくさんの方に助けられながら走ることができている、ということを、今回は強く強く再認識させられた2日間となりました。
 皆さんの好意を無駄にしないためにも、残り2戦は全身全霊を込めて戦っていこうと思います。

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