8/7(日)、ラリーキッズ伊那、ドライ(路温:47℃/52℃)
順位 | ドライバー | 型式 | 1st-try | 2nd-try | best time |
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1位 | 宮嶋一人 | CT9A | 1'16"143 | 1'15"832 | 1'15"832 |
2位 | 遠藤康浩 | CT9A | 1'16"522 | 1'16"159 | 1'16"159 |
3位 | 掛札雄一 | GDB | 1'16"458 | 1'16"909 | 1'16"458 |
4位 | 新井範正 | CT9A | 1'17"172 | 1'16"722 | 1'16"722 |
5位 | 稲木亨 | CT9A | 1'17"245 | 1'16"873 | 1'16"873 |
6位 | 若月順一 | CP9A | 1'16"942 | 1'16"929 | 1'16"942 |
7位 | 印南靖志 | CT9A | 1'22"258(P1) | 1'17"106 | 1'17"106 |
8位 | 小林一博 | CP9A | 1'17"476 | 1'17"707 | 1'17"476 |
9位 | 井上究 | CT9A | 1'17"616 | 1'18"084 | 1'17"616 |
10位 | 川辺晋吾 | CT9A | 1'17"624 | 1'17"636 | 1'17"624 |
1.まえがき
梅雨が明け、夏真っ只中の8月7日に、ラリーキッズ伊那Aパレットにて、JAF関東ジムカーナ選手権第7戦が開催されました。
今回と次の第8戦は、夏場のカートコースラウンドとなり、パイロンコースメインの関東地区戦にとって、若干雰囲気が変わる真夏ラウンドですが、シーズンも後半戦に突入することもあり、シリーズを占う意味で実はかなり重要な2戦でもあったりします。
僕自身は、意外とカートコースとは相性が良くて、昨年もまさかの地区戦初優勝をゲットした伊那ラウンドですから、なんとなく意識が違うというのが本音だったりします。とは言っても、何しろ関東トップカテゴリーの地区戦ですから、そうやすやすと上位に入れるとは思えませんし、車を乗り換えて初めてのカートコースですから、どんな挙動になるのか予想だに付きません。そんなこともあって、事前に開催された練習会への参加を何度か試みましたが、全て所用のため参加できず、結局本番前日入りするのが精一杯となりました。
さらに、今年はもうどうにでもなれって感じです(苦笑)。前回の地区戦直前に痛めた腰は大分良くなっていますが、今回は仕事がピンチで、なんと8月5日〜9日まで地方工場への出張が地区戦直前に決まりました(涙)。なんでも、地方工場が翌週お盆休みに入るとかで、その前にとある仕事を片付けるんだとか・・・。何も土日を挟まなくてもいいじゃないですかねぇ・・・。で、結果的にはいろいろ根回しした結果、5日の深夜に一旦帰宅して、8日の始発で工場入りすることで折り合いが付いて、地区戦にはなんとか参加できることになりましたが、今年はほんと、障壁が多くて大変です。おかげで、週末の天気予報を気にする余裕すらありませんでした。
そんなに無理して前日練習に出なくてもいいんですけど、毎年ここのイベントは本番コースに酷似したコースを前日に設定するんです。何しろ練習会案内にも「本番コースに限りなく似た設定にします」とうたってあったりして、どう好意的にとらえても練習会参加者を増やすためにこっちの足元を見ているとしか思えないやり方に、毎年強い憤りを感じながらも、シリーズを追うものとして参加を避けられないところがジレンマだったりするわけです。なんといってもパーマネントのカートコースで同じ設定されたら、走ったもの勝ちですから・・・。だったら2dayイベントにしてくれればすっきりするんですけどね。と、毎年の事ながら、もやもやもやもやとしながら現地へ向かう訳でした。
そんな中臨んだ前日練習ですが、なんでしょう、エボ9の重さ、パワーに振り回され、思ったところに車が行きません(T_T)。それでもそこそこのタイムが出てしまうところにポテンシャルの高さを感じますが、重い車の難しさを痛感させられた前日練習となりました。ポテンシャル的には十分お立ち台を狙える感触はありますが、わずか4本の走行で挙動を支配下に置けるほど器用ではないことも分かりました。やっぱり事前に走っておくべきでした(悔)。そして4本目までは路面温度は40℃を超える暑さの下練習会が進みましたが、5本目の走行直前に激しい雷雨が・・・。磨り減った練習用ドライタイヤってこともあって、普通なら危ないので走らないところですが、コースインして少しでもコースと車のマッチングを掴む努力をして1日を終了。
その晩は、掛ちゃん夫妻、新井さん夫妻、佐山くんあたりと食事を共にし、大笑いしながら伊那の夜を堪能して明日に備えるのでした。
2.当日
3.第一ヒートこのところの疲れのせいか、部屋に戻ったとたん記憶を失い、ふと目が覚めたのが1時半頃(笑)。なんか得した気分で二度寝して、6時にはホテルを出発。いやぁ、よく寝ました。
この日は、晴れの予報ですが、午後には夕立の恐れがあるとのこと。昨日の様子だと、空に黒い雲が見えたと思ったらその10分後には激しい雷雨になってましたから、突如コンディションが乱れる可能性が多々あります。そのことを考えても、第一ヒートは非常に重要という気がしますね。
そして、本日のコースですが、やはり昨日のコースと酷似しています。S字を上がり切ってからショートカットして一旦バックストレートに出て、もう一度下りの右ヘアピンとS字の上りを通過する部分が追加されただけであとは一緒。という訳で悩むところはありませんが、唯一、ショートカットへの進入が難しそうですね。ま、コース云々より、いかに踏み切った上でコース上をトレースできるかどうか、エボQを支配下に置けるかどうかが、僕にとっては最重要課題です。
実は、今回もまた、ウメざーVP、なかじーさん、サイトーくんが応援に来てくれました。こんな遠くまでありがとう。ミドル組のお二方は初めて見る伊那を走りたくてしょうがない感じでしたね(笑)。
昨年同様、今回も幸いにして屋根下脇のパドックが配置されたおかげで、割と涼しげに準備を進めていると、親方が嬉しそうにステッカーを配布し始めました。なんと「秘密結社 打倒 Blue Garage」という打倒ブルガレ秘密結社ステッカーを作ってきて、N4後半ゼッケンのドライバーに配布しているではないですか(爆)。ま、掛ちゃんを敵に回したい訳ではありませんけどね、ぶっちぎりポイントリーダーをこのまま独走させる訳にはいかないでしょうってことで、皆で貼って本番に臨むことになりました(笑)。
そうこうしているうちに、出走順が近づいてきました。気温もかなり上がり、路面温度は40度後半まで上がっています。車内は相当な暑さですが、集中してスタートラインに付きます。
5500rpm程度からトラクションを逃がさないようにやや緩めにスタート。若干テールが逃げながらも、2速、そして3速にシフトアップしながら1コーナーに飛び込みます。その後ブレーキングを開始しますがテールが予想以上に流れビビリながらも思い直したようにアクセルを開け3コーナーへ。ブレーキングの距離感が掴み切れないながらも積極的に進入して2速にシフトダウン。アクセルを一旦開けて丁寧に4コーナーにアプローチします。若干縁石に乗りすぎたのか車のヨーイングが止まらず、完全に踏み切れずに4コーナーをクリア。立ち上がって右180度強のターンに進入。丁寧に、と思いながらも完全オーバースピードとなり、さらにはストールのおまけ付き(涙)。やっちまったと後悔しながらも立ち上がって、2速全開から再び3コーナーへ。冷静に冷静にと呟きながら3コーナーをややハード目なブレーキングでクリアして、一旦アクセルを開けた後、4コーナーに丁寧にアプローチ。しかしここもアンダーが強く、どうもインに付けません。少しGの返りを待って立ち上がり、インフィールドの複合右へアプローチ。ここもポイントが掴みづらくて若干ブレーキングが早すぎて減速しすぎてしまいますが、ラインを切り替えて早めのアクセルオンで立ち上がります。3速に上げながらバックストレートを通過し、下りの右ヘアピンへアプローチ。やはりブレーキングポイントが分かりづらく、攻めながらも若干探りを入れてブレーキングを開始します。ちょっと余りながらヘアピンをクリアし、一旦アクセルを開けた後、軽いブレーキングで挙動を作ってS字を駆け上がります。上がったと同時にブレーキングを開始してショートカットへアプローチ。なんとなく寄りながら立ち上がりを重視してサイドを当ててクリア。2速に上げて再び下りの右ヘアピンへアプローチし、今度は速度が遅いのでラインを気にしながら右ヘアピンをクリア。一旦アクセルを開け、上りのS字手前で軽くブレーキングを当てて挙動を作り、リズミカルにS字を上って、3速へ。続く左ヘアピンへはハードブレーキングでアプローチし、そのGをなんとかコーナリングフォースに変えて左ヘアピンを通過。しかし予定よりちょっとインの縁石に乗りすぎてしまいます。とにかく踏んで、3速まで上げて最終コーナーへ。ここも進入の狙いが難しいところですが、積極的にかつ行き過ぎないように気をつけて進入してアクセルオンでクリア。3速まで上げてゴール。タイムは、1'16"5でした。
4.第二ヒートの対策
5.第二ヒート相変わらず、うまくいったり失敗したりを繰り返しての走行でしたが、なんとかタイムはまとめて、ゴール直後は一応トップタイム更新。その後親方、掛ちゃんに順当に抜かれ(?)、3位で第一ヒート折り返しとなりました。
随所に失敗をちりばめている(?)ため、どこがどう、って訳じゃありませんが、とにかくひどいのがターンセクション(涙)。せめて人並みに出来るように頑張ります。それ以外は、縁石の乗り具合とか、攻めきり具合とかで少しづつタイムは拾えそう。なんとか15秒台には入れられると思いますけど、今の安定感ではどうかなと言ったところ。とにかく景色を覚えこんで、エボQの挙動をよーくイメージして走るしかありませんね。
それでも、トップ親方とは0.5秒差の3番手。危うい走りながらもこの位置につけたことでまずはほっと一息です。
気になる天候ですが、時折雲が流れてきますが、むしろ第一ヒートよりも気温は上がり、第二ヒートもドライ勝負が出来そうです。こうなれば、なんとかトップタイムを更新して、あとの3台の走りを見守る格好を取りたいところです。
6.最後に路面温度の上昇も考え、6000rpm近い回転数からスタート。ステアを逃がしながらタイヤを食わせて、2速、3速とシフトアップして1コーナーに飛び込みます。速度のノリが良かったのかブレーキングが遅れたのか、完全に止まり切れずインを離してしまいますが、飛び出すまでには至らなかったので(汗)とりあえずアクセルだけは踏んで、3コーナーへ。フルブレーキングから2速に落とし、一旦アクセルを開けてブレーキングを開始すると、テールが流れ始めました。予想外の挙動に焦りながらも、立ち上がりの姿勢だけは合わせられるようにコントロールしてクリア。若干車速は落ちましたが、まずまずのラインで立ち上がります。続く右180度強のターンへの進入は十分注意したはずでしたが、考えれば考えるほどギクシャクするのが今の自分(涙)。先ほどよりは多少マシながらも、お世辞にもうまいとは言えないターンでクリアして再び3コーナーを目指します。気持ちを切り替えて3コーナーへ積極的に進入すると、今度はここからテールが流れ始め焦りました。一旦アクセルを開けてコントロールして、4コーナー手前でブレーキングするとテールが食ってしまい、そこからはアンダーとの格闘(涙)。とにかく極力アクセルを開けながらインフィールドの複合右コーナーへアプローチ。しかし、若干の焦りからか、ブレーキングが遅れ、アウトにはらみ気味になってしまいますが、長めのブレーキングで向きを変えます。おかげで若干車速が落ちましたが、とにかくてアクセル全開。3速でバックストレートを通過し、下りの右ヘアピンへアプローチ。やはり速度感がイマイチ合いませんが、それなりに進入して、一旦アクセルを開けた後、軽いブレーキングで姿勢を合わせてS字を立ち上がります。上がった直後にブレーキングを開始し、若干姿勢を乱しながらもGを切り返してサイドをあて、ショートカットをクリア。ステアリングを逃がしながら立ち上がり、2速で再び下りの右ヘアピンへ。丁寧に寄せて進入し、アクセルオン。すぐに軽いブレーキングを入れるといい感じでテールが動き、ドンピシャの角度でS字へ進入できました。上り切ってタイヤが接地してない間に3速に入れてそのまま全開。続く左ヘアピンへは縁石に乗り過ぎないように注意していたらちょっとラインがインに寄り過ぎて、きついなぁ、と思っていたらやっぱり縁石に乗り過ぎちゃいました(涙)。若干の滞空時間がありましたが、直後全開で加速し、3速まで上げて最終コーナーへ。落ち着くように言い聞かせながらインを攻めると、これまた縁石に乗り過ぎて蹴られてしまいました。インが浮くほどではありませんが、激しいヨーイングでトラクションが掛からず、やきもきしながら挙動を見て、全開加速し、3速まで上げてゴール。タイムは、1'16"1でした。
2005参戦記のメニューへ戻るゴール後、あくちゅアナの「ゴールタイムは・・・」の声が裏返っていたので(笑)、好タイムが出たのかと期待しながらタイムを聞くと、「100分の1秒届かないぃ〜、2番手ぇ〜」とわずか100分の1秒宮嶋さんのタイムには届かなかったようで、2番手でゴールとのことでした。くぅ、狙っていただけにちょっとがっくり・・・。
続く究さんは、タイヤチョイスに悩んだ挙句、タイムをまとめきれずに順位変わらず。そして暫定トップの宮嶋親方は、僕のタイムが届かなかったことを聞いてからスタートしたようで、随所に細かいミスをしながらもさらに自己のタイムを0.3秒程縮めてのゴールでした。そして最終ゼッケン掛ちゃんですが、インプレッサを丁寧にかつ大胆に扱い、渾身の走りを見せてきます。うーん、微妙な感じ、と思った矢先、終盤の左ヘアピンでイン側の縁石に乗り過ぎ、車の腹が見える程イン側タイヤが浮いてしまいます。恐らく相当なタイムロスがあったことでしょう。残念ながらタイムをダウンさせ、3位でのゴールとなりました。
この結果、首の皮1枚でつながっているという、親方がプレシャーを跳ね除け今期3勝目。そして僕は前回に続く連続2位となり、3位が掛ちゃんというオーダー。この日の親方は、ほんとにうれしそうでした。僕も、地区戦では初めて親方とのワンツーでしたので、結構うれしかったりします。
今回、初めてカートコースにエボQを持ち込んで、慣れない車重と挙動に振り回された2日間でしたが、内容的には不満の残る走りだったとは言え、なんとかまとめて2番手に食い込めたことには満足しています。
この結果、ポイントリーダー掛ちゃんが今期4勝、2位2回、3位1回で122ポイントとぶっちぎりトップは変わらず。2番手親方は今期3勝目、2位1回、3位1回で87ポイントと、やはり状況的には圧倒的に掛ちゃん有利の様相に変わりはありません。このポイントレースから見ると、やはり次の茂木が鍵になりそうです。掛ちゃんがあと1勝すれば決まり、親方が勝てばかなり状況を回復させることになります。いやぁ、目が離せませんね。
一方、知らずのうちに僕のポイントも積み重なっていて、現在65ポイントでシリーズ3位に浮上したそうです(@_@)。まぁ、問題の関越ラウンドが2戦残ってますからこの位置をキープするのは並大抵ではありませんが、どん底から始まった今シーズン、ここまで回復できるとは思ってもいませんでしたので、最後まで目一杯戦っていこうと思います。