2005JAF関東ジムカーナ選手権第6戦

7/10(日)、浅間台スポーツランド、ドライ(路温:40℃前後)




2004JAF関東ジムカーナ選手権第3戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位掛札雄一 GDB1'06"6031'06"1811'06"181
2位遠藤康浩 CT9A1'07"7281'06"3481'06"348
3位小野田了 CT9A1'06"8201'06"3521'06"352
4位石田理 GDB1'08"2991'07"0481'07"048
5位舟橋悟 GDB1'08"2981'07"0621'07"062
6位新井範正 CT9A1'12"956(P1)1'07"1591'07"159
7位若月順一 CP9A1'13"749(P1)1'07"3821'07"382
8位井上究 CT9A1'07"4241'07"6291'07"424
9位稲木亨 CT9A1'07"9801'07"6831'07"683
10位高野進 CT9AM.C.1'07"8961'07"896

1.まえがき

 梅雨真っ只中の7月10日に、浅間台スポーツランドにてJAF関東ジムカーナ選手権第6戦が開催されました。
 前回の第5戦で3位という好成績を収められたものの、ターンセクションは目も当てられないほどひどい状態であることも明らかとなり、第6戦前にコソ練をと思い、親方との秘密練習の予定を調整してきましたが、仕事がトラぶってそれどころではありませんでした。さらには、地区戦一週間前のとある朝、突如ひどい腰痛に見舞われタイヤすら持ち上げられない状態に陥ってしまいました。どうやら今年はほんとにすんなりとは地区戦に参戦させてもらえないようです(T_T)。
 出来ることなら早めに医者に行くなりしたかったところでしたが、こういう時に限って仕事が休めないんですよね。結局医者に行けたのは地区戦前々日の金曜日。一応致命的な故障ではないことは判明しましたが、医者曰く「土日は安静にしていてね」とのことでした(汗)。恐る恐る「土日は長時間車に乗らないといけないんですけど・・・」と聞くと、「え”え”え”〜、だめだよ〜、乗らない訳にはいかないの?」と言われて、「仕事なのでどうしても乗らなくちゃいけないんです」と、思わず口走ってしまいました(汗)。「じゃ、しょうがないからこれつけて走れば多少楽だから」ってコルセットを手渡され、つけ方の練習なんぞをさせられて医者を後にしました。

 そんな訳で、とても前日練習に出る気分じゃないのですが、この状態でジムカーナが出来るのかどうかを確かめないことには本番どころじゃありませんから、とにかく前日練習は参加することにします。ところがどっこい、この季節、天候がどうなるか全く読めません。とりあえず持っている全てのタイプのタイヤを準備し、騙し騙し腰をいたわりながら積めるだけ積んで、さらにはサポートに来てくれるというチーム員の有難い言葉に大いに甘えて2本ほどタイヤを積んできてもらい、どんなコンディションでも戦える体制で現地入りをすることになりました。

 そんな前日練習ですが、一応ジムカーナは出来そうです。コルセットのおかげか、バケットシートのおかげか、走行中は思ったほど気になりません。ただ、降りると痛くて、走る度に痛さが増してきているのは気のせいということにしました(涙)。
 天候は終日曇空の下ドライ路面で走れましたが、日曜の予報は雨(涙)。なんとなく身が入らないのか、腰のせいなのか、ダントツタイムをたたき出す親方からは2秒近く、掛ちゃんを始めとする2番手グループとも1秒近い差をつけられ、なんともしまりのない感じで1日を終えました。ま、どうせ明日は雨だから、なんとかなるでしょ、と甘い気分でまずは宿へチェックイン。

 その晩は、ダメーズ会長、靴なくすなよくんとのダメーズ談議となるかと思っていたところに、親方&Qちゃんも合流してくれて、非常に新鮮な組み合わせでの前夜祭となったのでした。ちなみに、成田の街はほんとにお祭りでした。親方は2杯ほどカクテルを飲まれてましたが、前夜からお酒でつぶしておく作戦は不発に終わったようです(笑)。そしていい気分で店を出て宿に戻る途中、なんと明日の天気予報が曇、すなわちドライに変わっています。うーん、なんだか嬉しいようなヤバイような(汗)。ま、雨の中でジムカーナやるよりはいいでしょうから、気持ちを切り替えていくしかありませんね。


2.当日

 ちょっと眠さが残っていますが、良く寝られました。でも、やっぱり腰は痛い(T_T)。仕方なく、シップしてコルセットを巻いて今日は走るしかありませんね。
 親方&Qちゃんと待ち合わせて、ゲートオープン時刻に合わせて会場入り。本日のエントリー台数は100台ちょっとのようですが、車2台に3台分のスペースが割り当てられている感じで、広々とパドックが使えるような工夫がされています。そんなこともあって、N4の後半ゼッケンは下段パドックの奥の方でした。ところが、最近の浅間台の下段パドックって、荒廃が進んでいてひどい状態なんですね。舗装がはがれている部分や陥没している部分は避けられていますが、それでもN4ラスト6あたりに割り当てられた領域は傾斜や雑草がひどくて、ジャッキをかけるのも危険な感じでした。主催者に交渉して、なぜかベストポジションに停められている積載車を移動してもらって、パドックスペースを変更してもらいました。そんなこんなで30分以上もかかってしまい、受付終了間際にギリギリで受付をして、つらい体に極力負荷をかけないように全速力で準備を進めます。
 コースは、昨日とは違った雰囲気なので助かりました(笑)。ターンセクションでのロスや規制のあるところをどうやってうまく速度を乗せていくかが鍵でしょうかね。それより、路面温度が上がるとグリップも上がって腰に負担がかかりそうなのが心配ですね。

 そんな中、前回に引き続きウメざーVPがサポートに来てくれ、さらに今回はなかじーさんとサイトーくんまでもがサポートに来てくれました。ありがとう。腰の状態が思わしくないので、思い切りやってやるぜっ、という気分になれないのがつらいところですが、やるだけのことはやってみましょう。
 路面温度は40℃前後まで上がり、十分戦える温度域になっています。ポジションさえ決まってしまえば腰痛もさほど気になりません。サポートの3人のおかげで、集中してスタートラインに向かえました。セットはリアのエアを0.05程上げていってみます。
3.第一ヒート
 5500rpm程度から極力積極的にスタート。しかしタイヤはグリップを失いコントロールしながらのスタートになります。2速、そして3速と上げながらバスストップに入り、すぐブレーキング。左パイロンで2速に落としてややきつめに曲げ、アクセルオンで排水溝へ。これが想定より寄り過ぎてしまい、ステアリングに頼って曲げますがその後が辛くて完全ストール気味。とにかくアクセルを踏んで続く規制付きの左ターンへ進入。回しすぎに気をつけてサイドを当て、立ち上がりの規制パイロンはなんとなく中途半端にサイドを当てて通過します。そのまま加速し、1速全開からバスストップの右パイロンへ。しっかりとブレーキングしてすぐにアクセルオン。ややアウトにラインを取りながら2速に上げて島周りへ進入。速度コントロールがどうもイマイチな感じでブレーキングしてアクセルオンで立ち上がります。アウトにはらんで、ゲートに入りますがテールが予想以上に流れて慌ててアクセルオフ(涙)。すぐに踏みなおしてゲートを通過し、3速に上げて外周へ。やや積極的に車を振ってラインを取り、2速に落として外周に進入。オフセットしたパイロン周りがきつくてかなり長くコントロールしてアクセルオン。テールの振り出しを抑えながら立ち上がって、右パイロンをクリアしますが、これが思ったよりキツク見えてしまい思わずアクセルオフしてしまいました(恥)。すぐに踏みなおして3速には入れられず、島に進入。丁寧に速度を合わせてアクセルオンで島を斜めに通過。島の出口で軽くアクセルをオフしてギャラリー前の2本パイロンへアプローチ。しかしここが思ったよりアンダーがきつく、フロントタイヤをギャバギャバ言わせながら1速にシフトダウンして2本パイロンをクリア。立ち上がりで軽くサイドを当てようと思っていたところテールがかなり不安定だったので一瞬迷って、でもサイドを当ててみたら中途半端で引っ掛かって、メロメロの通過となりました。そこで2速に入れようとしたら今度はギアが入らず、空走した後2速へ。さらに、3速と上げながらバスストップを通過し、左奥の1本パイロンへ。割と真ん中目から進入し、2速で左奥の1本パイロンを通過すると、かなり立ち上がりがアウトにはらみ、踏み切ったらさらにテールが流れ、一瞬縦2本パイロンの内側に入れないかと思うほどでした。それでもなんとかラインを戻して加速し3速からギャラリー前へ。リズム作りのため手前で2速に落として一踏みして右ターンに進入。ちょっとヌルイ進入でしたがそこそこでターンを回して、続く左ターンはやっぱりストールしてなんとか立ち上がってゴール。タイムは、1'07"7でした。

4.第二ヒートの対策

 なんとなく、ピリッとしない感じで、トップの掛ちゃんから遅れること1.1秒の4番手。もう少し積極的に攻めていかないとどうしようもない感じですね。随所で甘いところがありますので、一つ一つ詰めていくしかないでしょう。それでも今日の感じでは6秒台に入れるのがやっとかなぁ、なんて弱気な気持ちも半分ほどありました。やはり体調不良ってことで気持ちのノリも悪いのかもしれません。
 しかし、暑い中僕のために動いてくれているチーム員のためにも、諦めるわけには行きません。一つ一つ、コンマ1秒でも拾ってゴールにつなげましょう。
 ところで、今年のN4クラスの見所の一つはチャンピオン争いですね。前回の親方不参加のため、掛ちゃん一歩リードの様相で迎えた第6戦ですが、なんと親方はミスコース。昨日あれだけのぶっちぎりの走りをしていたのですが、やはり親方と言えども若干のプレッシャーを感じているのでしょうか?第二ヒートが楽しみです。

 若干曇が増えてきましたが、それでも路面コンディションはほぼ変化無く、第二ヒートを迎えられそうです。若干迷いもあったので、N4の序盤ゼッケンの走りを目で見て、狙いを決定。セッティングも変更は無く、チーム員の助けを借りて、集中してスタートラインへ。

5.第二ヒート
 同じく、5500rpm程度から極力積極的にスタート。難しいですね、スタートって(涙)。2速、3速と上げながらバスストップに入り、ブレーキングを開始。先ほどより若干通過速度を稼ぐつもりで入り、排水溝周りのラインに気をつけて通過。概ね予定通りに通過でき、規制付きの左ターンに進入。ここでのタイムロスを気をつけたかったのですが、意識するとダメなんですよね。立ち上がりでちょっとストールしてしまいます。とにかく回し込むことは回し込んだので、ステアリングをグリグリ切って(笑)、今度は続く規制パイロンを慣れないグリップで通過。ちょっと立ち上がりがきつくなりますが、若干コントロールしてから踏み切ってバスストップへ。しっかりとブレーキングして早めのアクセルおんで右パイロンをクリアします。アウトにはらみながら2速に上げ島周りへ進入。通過速度に気をつけながら極力アクセルを踏み込んでクリア。しかし、テールが徐々に出始めているため、気持ちコントロールしながらの通過となりました。それでも、極力早いタイミングから全開にし、ゲートを通過しながら3速に上げたら車が振られてビビリましたが、そのまま外周へ。ややオーバーアクション気味にラインを外に振って2速で外周に進入。オフセットを考えながら外周を通過してややアウトにはらみながらアクセルオン。そのまま全開で加速し、右パイロン付近でさらに3速に上げて全開で島の進入へ。ややきつい姿勢になりましたが、丁寧にGを切り返して2速で島に進入。島の出口で若干姿勢を作ってギャラリー前の2本パイロンへ進入。ここは我慢に我慢の進入速度で入り、1速グリップで1本目のパイロンをクリア。立ち上がりパイロン手前で気持ちサイドを引っ掛けてアクセルオン。実はほんとに引っ掛かってしまいましたが(涙)、大したロスにはなってないでしょう。2速、そして3速へとシフトアップして左奥の1本パイロンへ。今度はやや進入ラインを取って入ります。そのおかげか立ち上がりは若干楽になってクリア。再び3速まで上げてギャラリー前へ。ここは悩みどころでしたがやはりリズムを取るためにシェルの角に乗りながら2速に落として右ターンへ進入。抑えたつもりが進入速度が速すぎて、かなり焦りましたがなんとかごまかすことに成功してクリア。最後の左ターンも出来る限りのことはやってクリアしてゴール。タイムは、1'06"3でした。

6.最後に
 ゴールした時点で、第二ヒートトップに立っていた小野田さんをわずか1000分の4秒かわしてトップに立ちました。第二ヒート走行後トップに立つのは今期初ですので、思わず車内で叫びながら小さくガッツポーズ(笑)。そのまま車両保管場所へ誘導され、車を置いて観客席へ。
 続く究さんは、この方は乗り換えて違和感とかを感じないのだろうか、と不思議に思えるほどうまく車を動かしてゴールしてきますが、なぜかタイムは上がらず、まだトップをキープ。続く親方がスタートしますが、なんと最初のターンでパイロンタッチの疑い(驚)。修正が入った時点でパイロンタッチ確定で、タイムは僕を100分の3秒上回っていたようですが、なんと親方ノーポイント。これは一大事です。続く掛ちゃんは親方のパイロンタッチを見てスタートしています。中間を僕より0.2秒上回ってさすがの走りを見せ、ターンセクションで若干ミスしているようにも見えましたが、ゴールタイムは、僕のタイムを0.2秒ほど上回って逆転優勝となり、僕のエボ9初優勝はこの瞬間に消えました。
 ところがどっこい、なんとなんと、掛ちゃんとの夢のワンツーが実現してしまったのですよ、これが(驚)。ま、掛ちゃんは常に1位か2位に絡む実力ですから、要は僕次第ってところだったわけですが、親方やQちゃんを始め、わんさとベテランドラが揃うN4ですから、口で言ってはいるけど、ありえねぇよなぁ、なんて思ってたことが、なんと実現しちゃったんだから驚きです。実は今回もかんとくはお休みだったのですが、このワンツーだけは見せたかったです、かんとくに(残念)。
 ま、もう一度ってのはありえるかどうかこれまたかなり期待薄って感じですが、頑張っていればまたこういっためぐり合わせがあるのかもしれませんからね。もうちょっと頑張ってかんとくに見せてあげたいところですね。

 終わってみればトップと0.2秒差ですから、惜しいチャンスだったのですが、腰痛が無かったら勝てたかと言えば、やっぱり無理でしょうね。今回はそれほど忙しく体を動かさなくちゃいけない、きついセクションはありませんでしたし、走っている時は腰痛は気になりませんでしたから。単純に車を乗りこなせていないだけのことです。それでも、トップとこれだけの差ってのは車両乗り換え後初めてのこと。早くも今シーズンは6戦を消化しちゃいましたが、ほんの少しずつ、ちょっとずつではありますが、エボQの気持ちが分かってきているのかもしれません。でも、明らかになっている課題もありますから、まだまだ精進せねばなりませんね。

 さて、気になるN4チャンプの行方ですが、なんと、ポイントリーダーの掛ちゃんが110ポイント、2番手の親方が67ポイントと、 掛ちゃんぶっちぎり状態になっています。普通なら、九分九厘チャンプ確定と言えるポイント差だと思いますが、なんと言っても相手は親方。この状況にして、まだ行方は分からないと言わざるを得ないところが事実でしょう。

 そして、続く第7戦、第8戦は伊那、もてぎのカートコースラウンドです。カートコースは嫌いじゃありませんが、何しろエボQでは初走行。どうなることやら全く読めませんが、とにかく、カートコースの走行を楽しませてもらおうと思っています。

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