2005JAF関東ジムカーナ選手権第4戦

5/29(日)、胎内スキー場駐車場、ドライ(路温:40℃前後)




2004JAF関東ジムカーナ選手権第3戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位掛札雄一 GDB1'13"6501'13"1961'13"196
2位宮嶋一人 CT9A1'13"4541'29"987(P1)1'13"454
3位稲木亨 CT9A1'18"125(P1)1'13"4631'13"463
4位印南靖志 CT9A1'19"915(P1)1'13"4851'13"485
5位若月順一 CP9A1'14"8011'13"9821'13"982
6位遠藤康浩 CT9A1'19"785(P1)1'14"1641'14"164
7位井上究 CP9AM.C.1'14"3601'14"360
8位佐山敏史 CT9AM.C.1'14"7561'14"756
9位石田理 GDB1'24"464(P2)1'14"8461'14"846
10位船橋悟 GDB1'15"5121'29"687(P3)1'15"512

1.まえがき

 なんとか乗り換え後初のお立ち台をゲットした第3戦の後、のんびり余韻に浸りたいところでしたが、今年を物語るかのような慌しい出来事が続き、開幕戦を超える(?)ほどの忙しさに、一時は遠征をあきらめようかとも思ったほどでした。それでも、なんとか時間の目処が付き、胎内スキー場にて開催された第4戦に参加してきました。
 神奈川県央地区からでは片道420kmオーバーという超遠征の胎内ラウンドですから、日帰りはとても考えられません。と言うわけで、前日練習より会場入り。昨年はちんたらとローダー移動を満喫しながらの胎内行きだったせいか、お昼ごろ会場に到着したのですが、今回は慣れない車と言うこともあり、きちんとゲートオープン時刻に合わせて会場入りすることにしました。しかし、直前の慌しさと3時前に家を出るスケジュールに、完全睡眠不足での会場入りとなったのでした。
 その前日練習はと言えば・・・、ま、いつもの通り、掛ちゃんから1秒強遅れるお粗末な内容。とは言え、いくつかのテストを加えながらの走行で得られたデータから、本番ではもう少し食いつけるかな、という感触は持ちながらの前日練習となりました。
 一番の心配毎は、三浦さんの姿が見えないこと(笑)。何年も前に、もうマイクを握らないと宣言されたことで、残念に思うエントラントも多いことでしょうが、昨年の前日練習はあの三浦節(?)が会場をこだまし(笑)、大いに盛り上がった前日練習だったのを覚えています。そんな記憶があることから、今年もなんとなく三浦さんのアナウンスを期待していたのですが、今回は姿も見えません。明日はきっと来てくれるだろうと期待しながら会場を後にしたのでした。
 前夜はいつもの通り、掛札夫妻とともに食事をし、軽くビールを飲んだ後は、ビデオ解析をする気力も無く気を失ってしまいました。

2.当日

 おかげさまで、睡眠時間はたっぷり取れました。目覚めの露天風呂に入ってから、ゆっくり準備をして、会場に向かいます。梅雨入り間際ですが、天候に不安は無く、ドライ2本勝負が楽しめそうです。
 僅かにゲートオープンより早かったようで、少し時間をつぶしてからゲートを入ると、いらっしゃいました、三浦さんが(笑)。テキパキと並んでいる競技車両を誘導する姿を見て、なんだかほっとしながらパドックに車を停めます。
 準備を進め、受付後、コース図に目を通してみると、なんとなく昨年までとは雰囲気の違うイメージがしますね。深めターンはありませんが、速度コントロールが難しそうな感じ。走ってみると意外と楽、意外ときつい、という予感がするセクションが多く、いやな感じですね。距離も長めなので、最後まで目測を誤らずに集中して走りきれるかどうかがポイントという気がします。昨日走った感触から、概ね狙いは決めました。なんとなくイケイケで行きたくなってしまうのですが、今回は、グッとこらえて大人の走りを目指したいと思います(笑)
 本日のN4クラスのエントリー台数は12台。さすがに超遠征だけあっていつもの半分程度のエントリー台数になっていますが、上位陣はいつもの通り参加していますから、結果を出すのはそう簡単ではありません。ま、とにかく上位陣を見て、出来る限りのことをやるしかありませんね。
 台数は少なめですが、長めのコースとラップなしのスタートのため、ゆっくりと時間が経過し、11時頃にようやくN4クラスの出走となりました。
 路面温度は40℃前後。設置面積の薄いこの路面では路面温度程のグリップはありませんが、十分戦える温度域であることは間違いありません。いつものセッティングで集中してスタートラインへ向かいます。
3.第一ヒート
 5000rpm程度から丁寧にスタート。2速に上げながら光電管を通過し、上段へ上がったあたりからブレーキングを開始、ちょっとぬるい進入でしたが、早めにアクセルを開けて最初の右パイロンを通過。テールが流れ始めますが姿勢に気をつけて全開。続く右パイロンで軽くブレーキングし、すぐに一瞬アクセルを開けた後ブレーキングを開始。フロントタイヤのグリップ感と速度に注意を払って減速し、右パイロンをクリア。直後の左パイロンを避けた後、気持ちアウトに車を振って、続く右パイロンもぎりぎりの線を狙って進入。ちょっと詰まり気味でしたが、すぐにアクセルを開けてなんとかクリア。規制パイロンを避けながら左奥の右パイロンでは軽くサイドを引っ掛けますが、これが弱すぎてただ引っかかっただけのターンになって通過。直後の左はその焦りからかオーバースピードで入ってしまい完全ストール気味になってしまいます(涙)。体を揺らしながら立ち上がり(笑)、左にステアを切って2速にシフトアップして大きな左コーナリングへ。2速全開付近から右手前の左パイロンにブレーキングして入ると、テールが流れ始め、微妙なコントロールを強いられながら通過し外周へ。テールの流れが止まらないため、アクセルを開け切れずにやきもきしながら外周を終え、ギャラリー前の通過セクションへ。ここは若干気持ちを抑えて進入し、下段への飛び込みラインを狙いながら加速。下段の前にブレーキングを開始し、アクセルオンで下段のスラロームへ。ちょっとヌルイ感じでしたが、概ね予定通りスラロームを通過し、スラロームエンドでは軽く左サイド。ちょっとターンが遅れたため、焦ってしまったせいか、続く右パイロンは完全オーバースピード(涙)。大きくパイロンを離してしまいターンをクリアします。緩い弧を描きながら2速に上げて再び上段へ。この先は結構要注意なので、ラインを狙い済まして全開で上って、規制パイロン間を通過したらすぐにブレーキングして、ステアを入れ始めたら、「あれっ?パイロンもういっこあるぞ?」「うわぁ、やっちまった(涙)」ってことで、手前のパイロンでコーナリングを開始してしまったことに気づきました(涙)。フルブレーキングしてパイロンを避けにかかりますが時既に遅し。パイロンを鼻でつついてほとんど一旦停止状態からアクセルオン。とにかく気を取り直して右の外周をクリアし、最初と同じ右パイロンは速度に気をつけてクリアし、最終テクニカルセクションへ。入り口の左で1速に落とし、グリップでグリグリと通過し、下段に下りたところで右サイド。ちょっとGの返しが遅れターンも遅れますが、なんとかクリアして、最後の左で丁寧にサイドを当ててゴール。タイムは、1'14"7プラスパイロン1でした。

4.第二ヒートの対策

 やってしまいました。気をつけなくちゃと思っていたところを意識しすぎて曲げすぎちゃいました(涙)。それでもトップと2秒差無いってことは、と思い解析してみると、その区間で2秒もビハインドがあります。ってことは・・・、あそこ以外はそこそこのタイムで通過していたってことじゃないですか・・・。それ以外にも明らかにターンで2箇所ほどロスってますから、十分トップに絡む走りは狙えるはずです。タイムは残っていませんが、狙いも明確になり、俄然やる気が出てきました。
 その後長めのお昼休みとなり、何度も繰り返しコースを歩いてイメージを焼付けます。2回ほど歩いて疲れてきちゃったので、パドックに戻りかけましたが、ダー選手が真剣な眼差しで慣熟歩行し続けているのが目に入り、ハッとさせられコースに戻って時間いっぱいまで慣熟歩行を続けました。やるだけのことはやらないとね。
 若干雲が多くなり、日が陰ることが多くなってきましたが、路面コンディションはほとんど変化無く、先ほどと同じセットでスタートラインへ。狙いは明確ですから、なんとか集中して走りきりたいところです。

5.第二ヒート
 先ほど同様、5000rpm程度から丁寧にスタート。2速に上げ上段に上がった辺りからブレーキングを開始。先ほどより気持ち速度を乗せるつもりで入りますが今ひとつ速度感が合わずピリッしない感じ通過。すぐにアクセルを開け、リアの流れすぎに注意しながら全開。続く右パイロンで軽くブレーキングし、すぐに一瞬アクセルを開けた後丁寧にブレーキング。ややオーバースピードで入ってしまいますがなんとかこらえて右パイロンを通過。ややラインを乱しながら直後の左パイロンを避けながら加速し、気持ちアウトに振って続く右パイロンへ進入。ここもわずかにフロントが逃げ、焦る気持ちを抑えるようにこらえてクリア。規制パイロンを避けながら左奥の右パイロンで、軽くサイドを当て、続く左180度を丁寧に狙ってクリアし、左にステアを切りながらアクセルを開け、そのまま2速にシフトアップして大きな左コーナリングへ。先ほどテールを流しすぎた感のある右手前の左パイロンへのブレーキングはやや慎重に入り、姿勢を崩しすぎないように狙いますがちょっとヌル過ぎたみたい(涙)。コンパクトにアクセルを開けながら左コーナリングをクリアし、ギャラリー前の通過セクションへ。若干抑え気味に進入し、下段の飛び込みラインを狙いながら加速。下段へ飛び込む前に姿勢を作り、アクセルオンで下段へ。問題なくスラロームを通過し、スラロームエンドで軽く左サイド。ここはやはり少し詰まってしまいますが、なんとかクリアして続く右180度では今度は丁寧にサイドを当て、なんとかコンパクトにクリアし、2速に上げながら下段を通過しながら上段へのラインを狙って上段へ飛び込んだ瞬間、先ほどのミスコースが頭をよぎり、「ここは多少ロスしてもしかたない」という情けない気持ちが勝ってしまい、ブレーキングしながら上段の規制パイロン間を通過。ゆっくり走ってるのだからミスコースするわけもなく、右パイロンを通過してから外周を大きく右に周回。右手前の右パイロンは速度に気をつけて丁寧に入るつもりが、一旦ひよってしまった気持ちはどうしようもないのか、完全にブレーキを余らせてしまい、再びアクセルを開けなおすというお粗末な進入。そのため、コーナリングもうまくいかず、かなりロスしながらテクニカル入り口の左パイロンへ。既に気持ちと体がバラバラで、入り口で丁寧になりすぎ、車がインにインに向いてしまい、なんとかパイロンを避けるので精一杯でグリグリと左パイロンを通過。下段に下りた右パイロンで軽くサイドをなんとか当てますが、もうリズムもへったくれもなく、気持ちもリズムも最悪で、最終の左サイド直前で、このまま行ったらパイロンに当たっちゃう、という程気持ちが乗らず、安全策で敢えてパイロンを大きく離してダサダサターンしてゴール。タイムは、1'14"1でした。

6.最後に
 中盤は自己の第一ヒートからわずかに落としたものの、ほぼ第二ヒートベストで通過しましたが、第一ヒートでミスコースしかかった部分がトラウマとなり、そこからは自分でも分かるほど消極的になってリズムを崩してしまいました。これほどリズムが悪いと感じながら走ったのは記憶に無いほどです。第一ヒートできちんと走っておくことの重要さを痛感した1日になりました。
 それでも、なんとか6位には引っかかり、かんとく念願のお米ももらって帰れました。今回は、ほんとに参加できないかと思っていましたので、そんな中での6位には割と満足といったところでしょうか。何しろ前日練習はひどかったし(笑)。
 しかし、胎内の路面は難しいですね。あまり難しく考えずに、冷静に路面を見て走ればそれでいいのかもしれませんが、つい行くだけ行っちゃいたくなる自分には、どうもマッチングが悪い感じです。もともと胎内はうまく走れる気がしない会場の一つで、行く前からあまり期待はしておらず、土曜日の練習でもかなりひどい走りを連発して、本番はどうなることかと思ったのですが、それでもトップに絡む走り方が少し見えたのは、自分にとって収穫でした。1年後までそれを覚えていられるかどうかは別として(笑)。
 走ったことがある人は分かると思いますが、この胎内って路面は難しくてですね、僕みたいに勢いだけでいっちゃうタイプは全く通用しないんです(涙)その反面、この路面は得るものも大きいです。普段自分がどんな運転をしているかが良く分かります。アクセルを一生懸命踏んでるのに、なぜかタイムが出ないとハマッているドライバーには是非走って欲しいですね。1日胎内を走ればすぐに弱点が見えてきますから。
 と、分かったような口を利いてますが、上記の通り僕も胎内で結果を出せない一人(涙)。
 ただ、こういう路面を知っているのと知らないのでは技術レベルに随分と差が出ちゃうと思うし、コースの考え方とか目線の置き方なんてのも、こういうコースを走るととても勉強になると思います。確かになかなか走るチャンスは無いんだけど、関東レベルで走る気になったら、近場は休んででもこういう会場を走ることをお勧めしますね。きっとスキルアップのきっかけが掴めると思います。
 そんなわけで、超遠征の胎内ラウンドが終わり、帰りにはN4ドラらと定番の回転寿司屋に寄って、それぞれの方角へ帰っていきました。親方が、僕と同じく新潟西から高速に乗るとのことでしたので、ご一緒させていただき、途中、超低レベルな積載車バトルなんぞを繰り広げて走ったおかげで、あっという間の帰り道となりました。帰ったときはぐったりと疲れきってしまいましたが、楽しく終えた胎内ラウンドを思い出しながら、来年も必ず行こうと誓うのでした。

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