2005JAF関東ジムカーナ選手権第2戦

4/17(日)、茨城中央サーキット、ドライ(路温:35℃/40℃前後)




2004JAF関東ジムカーナ選手権第2戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位掛札雄一 GDB1'12"1921'11"5821'11"582
2位井上究 CP9A1'11"9181'11"9991'11"918
3位宮嶋一人 CT9A1'12"6011'13"7011'12"601
4位高野進 CT9A1'15"4041'12"9871'12"987
5位佐山敏史 CT9A1'13"0831'13"8781'13"083
6位小野田了 CP9A1'13"9771'13"3711'13"371
7位酒井剛 GDB1'13"8791'13"4161'13"416
8位若月順一 CP9A1'15"5181'13"5361'13"536
9位瀬下正人 CP9A1'13"7281'14"1681'13"728
10位遠藤康浩 CT9A1'13"9961'16"5131'13"996

写真は、撮影班長。さんにご提供いただきました。
ありがとうございました。

1.まえがき

 そしてJAF関東ジムカーナ選手権第2戦が開催されました。時は4月17日、場所は茨城中央サーキットです。
 エボ9投入の第1戦はわけも分からぬまま終了したため、多少落ち着いて第2戦を戦いたいところでしたが、何しろ路面が特殊なICCでの開催。個人的な印象ですと、玄人やテクニシャンが強い会場。そう、勢いだけで行っちゃう僕みたいなタイプはあまり乗り気がしないんです。おまけに、タイヤの消耗もきついとあって、ちょっと気持ちは引き気味・・・。
 それでも、やれるだけのことはやらないと自分も納得行きませんから、地区戦の前の週にICCでの練習会に参加し、いくつかのテストをしておくことにしました。
 主に、タイヤチョイスが一番の検討材料で、18インチで行くか、17インチでも行けるのか、というのが今回の課題でした。1〜2本走っただけで優位性を評価できるほど運ちゃんの出来は良くないので、この日走れた11本の走行のうち、10本の走行を利用して、5回程タイヤをとっかえひっかえ走行を繰り返したのでした。おかげで腕がパンパン(涙)。
 タイヤ交換との格闘の末出た結論は、18インチの方が良さそうだけど、17インチでも同等のタイムは出る、ということ。先輩CT9A乗りの話とは随分違う結果なんですが、運ちゃんの慣れの問題とかもあって、今の自分には18インチを使っても良いところを引き出せないようです。となると、タイヤにきついICCで虎の子18インチを使うのは勇気が要りますよね。ということで、次週は17インチで行くことに決めたわけです。
 前日練習は今回も参加せず、慌しくて出来なかった洗車やら小作業をこなして日曜日に備えます。

2.当日

 片道150km以上あるICCですので、3時頃起床して家を出発。
 明け方の首都高を久しぶりに走りましたが、いわゆるルーレット族と遭遇し、朝から心臓がバクバクしちゃいました(笑)。っていうか、ちょっと見てて怖かったです。バンバン抜いていくルーレット族を横目で見ながら僕はマイペースで走ってたわけですが、みなさんタイヤの使い方やGの使い方が危険ですから、ほんとに。クローズドコースで練習した方が上達には近道よ。なんてことを考えながら会場へ向かいます。
 ETC割引の関係からゲートオープンより早めに到着してしまったため、近所で時間をつぶしてから会場入り。N4クラスは19台のエントリーと、相変らずなかなかの盛況です。
 コース図を見ると、まぁ、それほど違和感はありませんが、四駆にとってはほとんどコーナリングが無い設定。ちょっと淡白な印象です。ゴール前の8の字はかなり間隔が狭くていやな感じですが、ま、なんとかなるでしょう。とにかく、アンダーを出すと終わってしまう印象の強いこの路面ですから、僕にとってはいかにフロントタイヤの使い方に気を配れるかが一番のポイントでしょう。特にコース攻略云々はありません。
 天気は非常に良くて、路面温度は35℃前後の様子。ただし、ここの路面は他の会場に比べて路面温度の割にグリップしない印象なので、見た目に騙されずに慎重に行く必要がありそうです。
 タイヤは、先週のテストの感じから、17インチでもそこそこのタイムが出ると判断して17インチをチョイス。今日のコースだと18インチに分がありそうな印象は拭えないのですが、経済的な状況からもシーズンを通した戦い方を考慮して17インチで行くことにします。
 セッティングを試すまでに到っていないので、標準セットで行ってみます。
3.第一ヒート
 路面の感触を掴むように、4000rpm程度から丁寧にスタート。シュルシュルとタイヤが空転しながらもなんとか前に進み、直後のパイロンで軽くサイド。やや引っ掛かり気味で中途半端な感じになりましたが、そのまま踏んで左下の右180度へ丁寧にアプローチして、丁寧にサイド。やや回しこみが足りない感じでしたがそのまま立ち上がり、左の規制パイロンを軽くブレーキで避けた後、アクセルをひと踏みして右270度へ。ちょっと無理な姿勢からサイドを当ててなんとか回して左奥の左180度へ。僅かにフロントが逃げる感じでサイドを当てて立ち上がり続く右180度もサイドでクリア。立ち上がりでちょっとコントロールしながら下段最後の右パイロンでブレーキを当てると、うまい具合にテールが出て、そこからアクセルオン。ややカウンターが当たりながらも2速に上げ、上段へ駆け上がり、さらに3速に上げて右奥の外周へ。この速度域から狭いパイロン間へのブレーキングには少しビビリが入ってしまいますがなんとかブレーキングして2速のままコーナリングにアプローチ。予想以上にフロントが逃げ、とにかく一旦アクセルを開けた後、立ち上がりの右パイロンで軽くブレーキを当てますが、フロントのグリップは思うように回復せず、そのままずるずると加速します。おかげで続く左の規制パイロンに寄り気味になってしまい、きつい姿勢から奥の左パイロンへアプローチすると、案の定、ブレーキングが遅れ、パイロンを離してしまいます。頭を必死に振って(笑)立ち上がり、右の規制パイロンを避けながら2速に上げて右奥の左パイロンへ。ここはきちんと落としてサイドでクリア。そこそこで立ち上がり2速に一瞬入れて続く左パイロンへ。ここは気持ちパイロンから離れますが、なんとか立ち上がり、続く右パイロンもこらえてサイド。立ち上がって2速に上げ、右1本パイロンへ進入しますが、この進入が速かった。インを大きく開けて車もなかなか戻ってきません(涙)。さらにラインも大味となり、とにかくアクセルを開けて加速セクションを突き進みます。最終のテクニカルへ向けた上段最後の右パイロンへは丁寧に入り、1速まで落として、僅かにサイドを当ててクリア。坂を駆け下り、リミッターを当てたまま最終の8の字へアプローチ。ちょっとオーバースピード気味でしたが、なんとか一つ目の右をクリア。立ち上がって二つ目の左は、回しこむ自信が無く若干パイロンを離してサイドを当ててクリアし、加速してゴール。タイムは1'13"9でした。

4.第二ヒートの対策

 前半は気持ちを抑えられた気がしましたが、上段に上がった途端に抑えが効かずにアンダー出しまくりって感じでした(涙)。トップ究さんから遅れること2秒差の8番手で折り返し。致命的な大きなミスはありませんが一つ一つのターンやコーナリングで確実に遅れているって感じで、結構重症です(涙)。ま、でもこのコースはとにかくきっちり曲げていくしかない気がしますので、一つ一つコンマ1秒を拾っていくしかないでしょう。今の自分にそれが出来るかといえば非常に疑問ではありますが、とにかく集中して行くことにします。
 長いお昼休みが終わって、第二ヒートが始まります。気温はさらに上がり、路面温度も35℃程度まで上がっている模様。ほとんどコンディションに変化は無く、セッティングも変更無しです。

5.第二ヒート
 路面温度の上昇を考慮して、若干責め気味で行くことにしますが、そもそもこれが間違いでした(涙)。スタートこそ4000rpm程度から丁寧にスタートしたものの、直後のパイロンでやや積極的にサイドを当てに行くと、予想外にリアが流れ、カウンター状態に。焦りながら、続く左下の右180度を抑えてサイドを引いたら今度はヌル過ぎて回し切れません(涙)。そのまま立ち上がると左の規制パイロンがきつくて結構な減速を強いられ、ひと踏みした直後右270度へ。これはさらにきついアプローチになりますがなんとかサイドを当ててクリアして、左奥の左180へ。かなり焦りながらも気を取り直してサイドを当て立ち上がり、続く右180度もサイドでクリア。下りながら立ち上がり下段最後の右パイロンで積極的な姿勢変化を狙ってブレーキングすると姿勢は変わり始めたもののそのまま4輪が流れてしまい、絶対ミスしたくないセクションで大きなミス。グリップの回復を待って加速し、2速に上げて坂を上段へ駆け上がり、さらに3速に上げて右奥の外周へ。フロントの逃げを気にしながらアプローチして、コーナリングに進入。しかし若干ヌル過ぎの感があり、すぐにアクセルオン。立ち上がりパイロンでブレーキングを当てますが、どうも車速の乗りが悪く、そのまま踏んで立ち上がります。左の規制パイロンを気にしながら奥の左パイロンへアプローチし、今度は丁寧に減速してサイドを当てます。なんとかインには付いて立ち上がり、2速に上げながら右の規制パイロンを避けて左パイロンへアプローチ。ここも我慢して抑えてサイドを当て立ち上がり、1速でリミッターを当てたまま続く左に進入してまたまた我慢のサイド。立ち上がって今度は右サイドを当ててなんとか予定通り連続サイドセクションをクリアします。立ち上がりながら2速に入れ、右1本パイロンも心を鬼にして(?)抑えて入り僅かにサイドを当ててコンパクトなラインで立ち上がります。2速、3速まで一瞬上げた後、右パイロンで1速まで落として僅かにサイドを当ててギャラリー前へ駆け下ります。リミッターを当てたまま8の字に進入しながら、なんとなく前半の遅れが気になったのか、ギリギリを狙いに行ってしまいます。そのためか、1本目の右パイロンで早めにインに寄り過ぎてしまい、僅かにコントロールしたせいかGが逃げてストール気味になりそうだったので、出来る限りのことをしてフォローしにかかると、予想以上に車が前に進んでしまい、直後の2つ目の左パイロンで待てばいいものを狙った気持ちは抑えられず、パイロン脇でサイドを当てにかかると、これが見事に失敗(涙)。最悪のターン失敗となり、なんとか脱輪とパイロンを避けてゴール。タイムは1'16"5でした。

6.最後に
 やっちまいました。下段から上段への立ち上がりでの大きなミスに加え、8の字を回せないという目も当てられないミス・・・。もう、何も言う事はありません。今の自分を象徴するかのような走りでした。
 それでも、改善ポイントと考えていたいくつかのセクションはそれなりにタイムを詰められており、明るい材料も無いことはないのですが、トータルでタイムをまとめられないところが現状ということでしょう。
 もちろん車に乗り慣れてないということもあるでしょう。細かい言い訳も言い始めたらキリがありません。ですが、それ以前にこれだけの体制で地区戦に臨んでいながらヌルい戦い方をしていることが最大の問題、という気がしました。もちろん、自分のやれる事は限られていますが、限られた中で最大限の努力をせねば、この地区戦という舞台で戦うことは無理だということは分かっていたはず。そんな甘い自分に今回は嫌気が差してしまいました。
 このまま黙ってる訳には行きません。いくつかのことを改善していくことに決めました。ちょっと本気モードで取り組まないとどうしようもない感じですので、いくつかの取り組みをしていくことを決心した次第です。

 正直な話、もうちょっと楽に結果が出るかな、なんてことをうっすら心の奥底でいやらしく期待していたのもうそじゃないんですが、予想以上に不器用みたいです、僕(T_T)。
 まぁ、ここまでの2戦で、落ちるとこまで落ちた感じがありますから、一旦気持ちを落ち着かせて、やるだけのことはやってやろうと思っています。

 さて、話は変わって、この日N4クラスを制したのは、親方に一番近い男、ブルガレさんでした。親方を破っての優勝、ほんとうにおめでとう。この日のブルガレさんの走りを後でビデオで見ましたが、感激しました。ミドルに出始めた頃からでしょうか、レベルは違いながらも、ブルガレさんと同じイベントをずっと追い、その取り組み方や戦う姿勢、そしてもちろん走りも、常に見て来た自分にとって、涙が出るほど嬉しい優勝劇でした。
 この日を終えて、N4の3強に絡みたい、という気持ちがより一層強くなりました。いつかはワンツーを実現すべく、必ずや追いつきますので、もう少し待っててください。

2005参戦記のメニューへ戻る

スペシャリストを夢見てのメニューへ戻る