2004JAF関東ジムカーナ選手権第8戦

8/29(日)、ツインリンクもてぎ北ショート、ドライ/ウェット




2004JAF関東ジムカーナ選手権第8戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A1'17"932M.C.1'17"932
2位西野弘高 CP9A1'18"6661'27"1071'18"666
3位石塚進 CP9A1'18"7151'25"3851'18"715
4位新井範正 CP9A1'19"0921'31"7231'19"092
5位佐山敏史 CP9A1'19"5401'25"3891'19"540
6位井上究 CP9A1'19"6701'29"725(P1)1'19"670
7位小野田了 CP9A1'19"6951'26"1391'19"695
8位遠藤康浩 CP9A1'19"9501'31"430(P1)1'19"950
9位舟橋悟 GDB1'20"0171'25"0841'20"017
10位石田理 GDB1'20"6741'29"273(P1)1'20"674

1.まえがき

 お盆を過ぎ、暑さも一段落と言ったところの8月29日に、ツインリンクもてぎ北ショートにてJAF関東ジムカーナ選手権第8戦が開催されました。去年のような残暑にはならないように願いながら日々天気予報を気にしますが、またまた台風が接近中とのこと。今回の台風は今期最大とのことで、その進路と移動速度次第ではもろに影響を受けそうな雰囲気です。今年の地区戦、ほんとどうなっちゃってるんでしょ・・・。
 今回のコースはもてぎ北ショート。なかなか走るチャンスが無いと言われているこのコースですが、実は僕自信、結構な回数を走っている方だと思います。そんなわけか、意外と相性も良いと思っているこのコース。伊那と比べると伊那の方が燃えるんですが、エンジェルが居る分、北ショートの方に分があったりします(笑)。
 実は前回の優勝で少し気が抜けてしまっているのですが、時たま思うことでも書きましたが、気持ちを新たに、年初に誓ったテーマ「○○」を再認識しながら、今回のイベントにのぞむことにしました。
 そんな訳で、金曜日に遠地出張から戻り、深夜にタイヤ交換やウェット準備を済ませて、久しぶりにほとんど睡眠時間が取れないまま、極度の寝不足状態で土曜日の練習会に向かったのでした。
 気楽に、思いの向くまま走った練習会でしたが、午前午後とも1〜3番手前後のタイムでうろうろと走れており、未だかつて無い好調ぶりでの練習会となりました。ただ、少し気になるのは、若干狙ったラインに乗せる精度が悪く、勢いだけで走っている感があったこと。でも、タイムが出ていましたのであまり気にせず、練習会を終えました。
 それにしても今回の練習会のコース設定には疑問を感じました。4本回す予定、とアナウンスされたコースは1分30秒を超える長いコース。ラップもとりづらい設定に、ほんとに回るの?という心配の通り、午前中は結局1本のみしか走れず仕舞い。慌てて短くされたコースは順回りに1周だけの何の工夫も無い極端に淡白な設定。これで午後なんとか3本回したものの、地区戦の前日練習にしてはあまりにもお粗末だったとしか言い様がありませんでした。
 そんな訳で、あちこちでブーイングが聞こえる練習会でしたが、割と気分良く会場を後にし、ホテルにチェックイン。今回も、N4トップドラの掛札夫妻とご一緒です。お勧めのレストランがあるってことで、ち○きさまのスペシャルドライブでホテルツインリンクから一旦外に出て、例によって、明日こそ二人でワンツー、と誓いながら軽く一杯飲んで食事を終えました。今回はあまりにも眠くて、部屋に戻ってビールを飲む気力もありませんでした・・・。

2.当日

 若干だるさが残っていますが、良く寝たせいか、体調は回復してきた感じです。ゲートオープンは6:30とのことですが、何せ会場まではすぐですので、受け付け時間に合わせて7:00少し前に会場入りします。
 天候は微妙です。あたり一面雲だらけですが、雨は降っておらず、路面も今のところドライ。最新の天気予報を見る限り徐々に悪化する傾向であることは間違い無いようです。いずれにしても、イコールで戦えることを願うばかりですね。
 さて、コース図に目を通すと、うーむ、ターンが一つもありません。コースの雰囲気としても、単純に2周回す感じで、昨日の午前中の練習コースより短いようです。しかし、コースを歩くとびっくり。コース図内に記載されたパイロンが至るところで規制になっています。でもこれが、なんか変な感じなんです。どうやら規制パイロンのおかげで、どのコーナーも進入ラインも走行ラインも1本しか無い感じ。ま、迷わなくていいんですけどね、何か折角の北ショートのダイナミックな楽しさを完全にスポイルするような設定には、ちょっと残念でした。
 とは言っても、与えられたコースを走るのが僕らのやるべきこと。狙いをはっきり持って頑張りましょう。概ね狙いは定めましたが、気になるのは天候ですね。ブリーフィングの時点でぱらぱらと雨が落ち始め、ぱらっと降ったり止んだりを繰り返しながら競技が進みます。N4パドックでも、ウェットタイヤとドライタイヤの両方を準備し、各々が各々の選択をして出走を待ちます。それでも完全なウェットになることはなく、出走まであと20〜30分というところで、私はドライタイヤを選択。あまり、というか、かなり状態の良くないドライタイヤなので、むしろウェット勝負の方がありがたかったという思いを多少抱えながらドライタイヤをセットします。この時点でウェットタイヤを選択しているドライバーも居ましたが、最終的には大半のドライバーがドライタイヤを選択してN4クラスがスタート。
 路面温度は夏場にしてはかなり低めですが、セッティングはいつもの通りで行きます。
3.第一ヒート
 スタートは、もてぎ特有の鋭角にコースインしてからコントロールライン上で計測スタートとなるスタート方式です。スタートフラッグが振られ若干半クラッチを使いながスタートし、軽くサイドを当てながらコースイン。ちょっと中途半端で車が変な挙動を起こしながらそのまま加速し、2速、そして3速に上げると同時にコントロールラインを通過。ややアウトに車を動かして、1コーナーに斜めにイン気味に進入。1〜2コーナーの途中に規制ゲートがあるため、やや昨日より抑え気味にブレーキングを開始すると、どわぁ〜、抑えすぎた〜、と心で叫ぶほどの抑えっぷり(涙)。このままだと車がインへインへと向かってしまうのでステアリングで車をアウトに動かしてゲートを通過すると、今度はゲートへの進入方向が悪くなったため、立ち上がりで曲がらない現象が(涙)。思いきりアクセルを抜いて挙動が変わるのを待ち、アクセルオンで2コーナーへ。ここは行きすぎちゃだめ、という思いが強すぎたか、またまたあまりにも手前でブレーキングしてしまう、ぬるぬる状態。2速に落としたものの、距離があって再びアクセルを開けてシケインに進入し、慌ててブレーキングして姿勢をコントロールしていたら、1速に落とすの忘れてました(涙)。気がついても後の祭。どうしようもなく2速のままシケインを脱出し、ひたすらアクセルを踏みつづけて3速まで上げて外周コースへの出口シケインへ入ります。ここは1速に落として丁寧に、と思った矢先、アクセルを開けた瞬間にテールが流れ過ぎ、カウンターを当てる羽目に(涙)。なんとかコントロールして2速に上げ、さらに3速に上げて最終ヘアピンに進入。えらくイン側を規制したパイロンの外側にまっすぐ入りますが、どうもここまでのリズムの悪さがトラウマになっているのか、完全に消極的な進入になってしまい、かな〜りブレーキングを長く残したままのヘアピン進入になってしまいました。焦らないようにとにかくクリップについたら全開。そのまま最終シケインを早めのアクションで通過して、1周目のコントロールラインを通過。車をアウト一杯に寄せ、3速全開から1コーナーに進入。先ほどひよったのがばかばかしくなって、今度はそれなりに攻め込んで1コーナーに飛び込みます。割とリズム良くゲートを通過でき、2コーナーのインのインを狙ってアクセルオン。とりあえず気持ち良く抜けられ、緩く規制されたスラロームを抜けて、バックストレートエンドのコーナーへ進入。規制スラロームのせいで、車はそれほどアウトには振れず、中間くらいから進入して2速に落とし、一旦アクセルを開けて、すぐに左コーナーでブレーキング。イン側に置かれた規制パイロンの分、一瞬アクセルオンを待って立ち上がります。続く緩い右コーナーにもイン側に規制パイロンが置かれていますが、これはほぼ無視して全開で3速へ。インフィールドのヘアピンのイン側にも置かれたパイロンでヘアピンのラインが細くなってますので、丁寧にブレーキングしてクリップをしっかり意識して、焦り過ぎないようにアクセルオン。そこからのS字区間もイン側にパイロンが置かれて規制されています。リズムを崩さないように立ち上がりに気をつけてS字区間を通過し、3速に上げて最終のヘアピンへ。先ほど距離が合わなかったこの進入ですが、意識しすぎたのか、またまたぬるぬるの進入になってしまい、ブレーキをなが〜く残したまま進入して、そのまま我慢してからアクセルオン。とにかくアクセルだけは踏んで、最終シケインをあまり外に飛び出さないような気持ちで通過して、コントロールラインのイン側を通ってゴール。タイムは1'19"9でした。

4.第二ヒートの対策
 なんとも歯切れの悪い走りを自分で感じながらゴールした時点で順位は5番手。その後順当に抜かれて8番手で第一ヒートを終了しました。
 あまりの不甲斐ない走りに、自分の気持ちをしばらく整理できず、呆然としてしまいました。振り返ると、全ては1コーナーの走り方に尽きる気がします。タイヤの状態に若干の不安を抱えていたのが1コーナーの走り方を消極的にさせ、それが見事に裏目に出てリズムを崩し、以降のコーナーで守りに入ってしまったようです。もちろん、それ以外にも、たくさんの邪念があったに違いありません。前日練習とは別人のような走り方をしてしまった自分に呆れてしまいました。
 おまけに、N4クラスが終了して間も無く、まとまった雨が降り始め、S1クラス以降は第一ヒートからウェット勝負になってしまいました。気温はそれなりにありますから、まだ路面が回復することを祈りながら、とにかく第二ヒートの対策をするしかありません。区間タイムを調べてみると、明らかに消極的だった1〜2コーナー、そして最終コーナーできっちり遅れていることが判明。現状のタイヤコンディションでも、トップ3に絡むタイムは出せると確信し、あとは路面の回復を祈るばかりです。
 お昼の慣熟歩行でも、路面は完全ウェットですが、水の残りやすそうな場所をチェックするためにも、慣熟歩行に出ました。
 その後、時折小雨になり、路面が回復する兆しを見せながらも、ドライ路面に変わることなくN3クラスまでが終了。終わりました。タイヤはウェット用に変更しましたが、どう前向きに考えてもドライのタイムを上回ることは不可能でしょう。せめてウェットではタイムを残して一矢報いたいところですね。
 セッティングは、最近使っているウェットセットで。

5.第二ヒート
 小雨が降り続く中スタートに並ぶと、数台前の出走から、突然激しい雨が・・・。これでN4の雨男が判明しました。僕より3台もしくは4台前にスタートした選手が犯人です(笑)。間欠ワイパーでは全く用をなさない激しい雨に、ワイパーのスイッチを低速側に合わせてスタート。タイヤと路面の感触を掴む意味でもサイドを引いてコースインします。結構なグリップ感があって、ひっかかる程で、加速しながらコントロールラインを通過。3速から慎重に速度を合わせて1コーナーに進入。丁寧にブレーキコントロールしてゲートを通過してアクセルオン。すぐにブレーキングを開始し、1速まで落とし、インフィールドへショートカット。割と良い感じでタイヤも食うので、いい気になって全開で立ち上がります。外周コースへのシケイン入り口では、ちょっとブレーキングを頑張っちゃったせいか、ブレーキング開始と同時にテールが流れ始め、そのままカウンターを当てたままブレーキコントロールをして車の姿勢をなんとか制御しながら、シケインへ。シフトダウンのためにクラッチを切ったらその瞬間にスピンしそうな姿勢でしたので、そのままこらえると、ぎりぎりで飛び出さずに済み、なんとかコースに居残って、2速完全ストール状態から最終ヘアピンへ向かいます。3速から、消極的にならないようにきっちり進入して、シフトダウンして、インをきちんとついてアクセルオン。ホームストレートへの最終シケインも積極的なラインで通過してコントロールラインを通過。3速に上げ、アウト一杯から1コーナーへは積極的な速度で飛び込むと、その瞬間オーバースピードであることを全身が察知(笑)。一瞬フロントをフルロックさせてしまう程焦りましたが、驚くほどコントローラブルなブレーキのおかげか、そこからフロントを食わせて車速と姿勢をなんとかコントロールでき、コースアウトだけは避けられました。それでも、アウト側の縁石付近に置かれたパイロンを僅かに触ってしまいましたが、とにかくアクセル全開でバックストレートを加速します。ストレートエンドではオーバースピードに気を付け丁寧に左コーナーに進入。一瞬アクセルを開け、次の左は奥目にクリップを取ってワンテンポ待ってからアクセルオン。Gが右から左に切り替わったあたりからリアが流れ始め、弱カウンター状態となりますが、構わずアクセルだけは開け続け、そのまま3速へ。やや姿勢を乱したままインフィールドのヘアピンにさしかかり、丁寧にブレーキングして車を落ち着かせてヘアピンを通過。そこからは積極的に車を振り、連続S字を通過し、3速に上げて最終のヘアピンへ。丁寧にヘアピンに進入して、タイヤのグリップを感じながらアクセルオン。最終のシケインへは少し積極的に車を振りながら、ドリフト状態で立ち上がり、リミッターを当てたままゴール。タイムは、1'26"4プラスパイロン1でした。

6.最後に
 なぜか終盤ゼッケン出走時に雨が強く降り付けた上、かなりのロスがあったのでウェットタイムそのものも比較する意味が無くなってしまいましたが、少なくとも消極的にならずに走れたことがせめてもの救いでしょうか。また、何度か飛び出しそうになりながらも、その領域でなんとかコントロールしてコースに居残れることを実感できたことも、意外と自信になったりしました。
 いやぁ、それにしても、参りました。今日は、言葉もありません。自分の気持ちを落ち着けるのに、相当な時間を要しました。
 結局、勝負は宮嶋さんが圧勝。4年連続の地区戦チャンプを決めました。本当におめでとうございます。できることなら、もっと厳しいチャンプ争いをさせてあげることが僕らがすべき事なんでしょうが、まだまだ役不足であることが明らかになってしまいました。来年は、もう少し宮嶋さんが焦ってくれるように、なんとか自力をつけていこうと思いますので、もう少し待ってください。
 って、今年もまだ2戦残ってますので、とにかく、今回のような消極的な走りだけはしないことを肝に銘じて戦っていこうと思います。

 さて、この日、神奈川ドラとして日頃から仲良くしてる梅ぞ〜選手が見事N2クラスで初のお立ち台をゲット。めでたくJAF CUP権をゲットしました。おめでとう!!!地区戦には6戦目からエントリーしている梅ぞ〜選手ですが、4位、4位、3位と、激戦のN2クラスにて、安定して上位に入っており、昨年とは一味違うキレを見せています。全日本の荒波に揉まれた成果なんでしょうかねぇ。同じ43年会として、もっともっとがんばりましょう!!

 というわけで、散々な結果にこの日を振り返ることも躊躇してしまう日々が続きましたが、気持ちを入れ替えて終盤戦となる第9戦にのぞみます。


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