2004JAF関東ジムカーナ選手権第6戦

7/11(日)、浅間台スポーツランド、ドライ




2004JAF関東ジムカーナ選手権第6戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CT9A1'25"3861'25"4171'25"386
2位井上究 CP9A1'31"321(P1)1'25"5931'25"593
3位掛札雄一 GDB1'25"7131'30"712(P1)1'25"713
4位小野田了 CP9A1'26"5961'26"3781'26"378
5位遠藤康浩 CP9A1'27"5571'26"7161'26"716
6位新井範正 CP9A1'33"960(P1)1'27"3371'27"337
7位三田大輔 CP9A1'27"5971'41"370(P1)1'27"597
8位高野進 CT9A1'41"646(P1)1'27"9361'27"936
9位佐山敏史 CT9A1'28"6161'27"9841'27"984
10位若月順一 CP9AM.C.1'28"5051'11"048

1.まえがき

 梅雨とは思えない酷暑が続く7月11日に、浅間台スポーツランドにてJAF関東ジムカーナ選手権第6戦が開催されました。このところ、最高気温は30度をゆうに超え、地域によっては37度を記録するほどの厳しい暑さが続いています。週末は、暑さとの戦いかぁ・・・、と、未だこの暑さに対応し切れない体で戦い通せるかという点が一番の心配事だったはずなんですが・・・。なんと直前の予報では日曜日に雨マークが?????今年の地区戦参加者に雨男が居るに違いありません(涙)。この時期の雨ですから、にわかに降って止んでしまうパターンと予想されますが、なにせ浅間台ですから、ほんのり濡れてしまったら終わりです。また、金曜日に長野県方面に仕事で出向いていたのですが、そこでは夕方に激しい雷雨とヒョウが・・・。こんな雨が降った日には、ジムカーナ走行なんでできない可能性もあります。
 そんな天候面での不安を今回も抱えながら、出張から帰った蒸し暑い金曜の夜中に、疑問を感じながらも、激しく汗をかきながら練習用タイヤに履き替え、本番タイヤとウェットタイヤを積みこむのでした。
 このところのタイトな地区戦スケジュールに、金銭的な余裕が全く無く、前日練習は不参加のつもりだったのですが、明確な課題があるにも関わらずまともに練習できない日々が続き、前回の地区戦でももったいないミスで崩れていることから、ここは自分のためにも走るべき、と考え、土曜日の練習から会場に入ることになりました。
 で、その土曜日の練習ですが、まぁ、相変わらずトップからは秒単位で遅れるピリッとしない位置をキープ(涙)。若いドライバーへのアドバイスなんかもしてあげたかったのですが、何しろ自分が一杯一杯で、明日へ向けてのテストをいくつか試してあっという間に1日が終了しました。それにしても、暑い!!!。土曜日のうちにひと雨来てくれれば気温も下がろうものなのでしょうが、その気配は無く、大量に汗をかいて体力を消耗しきってしまいました。
 晩は、成田駅付近の宿を確保。今回はかんとくと物静かに前夜祭を催すはずが、成田山新勝寺の祇園祭(?)とかで、駅前は大騒ぎ。早めに飲んで、山車を見学した後、とにかく明日の体力を維持するため、某神奈川お騒がせチーム軍団が反省会の真っ最中に、既に我がチームは就寝していましたとさ。

2.当日

 そんなわけで、体力はばっちり!なんとか暑い1日を集中して乗り切るためにやるだけのことはやりました。天気予報では午後に千葉県全域で雨が降るとの予報ですが、朝の時点で空は雲一つない快晴。ほんとに雨が降るのだろうかと、疑問に思いつつも、第一ヒート1本勝負になる可能性を意識して、第一ヒートからきっちり戦うほかないでしょう。
 早めのゲートオープンながら、ややどたばた気味の受け付けに結構な時間を要し、コース図に目を通すと、嫌な感じのターンが設けられた長めのコース設定になっています。攻略云々もそうですが、この暑さの中、きっちり集中して攻め切れるかどうかも重要なポイントになりそうですね。難易度の高いターンが設けられてはいますが、攻め方自体で悩むところは1,2箇所と言ったところでしょうか。難しいターンも、走り方は選択肢が無いので、それを無事決められるかどうかですから、悩む必要はありませんね。とにかく、コースをしっかり覚えて最後まで集中して走りきることに全力を尽くします。
 今回のN4クラスのエントリー台数は、最多クラスとなる27台。このところ、ICC、胎内と、20台を割るエントリーが続いただけに、久しぶりの熱い戦いとなりそうです。これだけ多くのエントリーがある地区戦で、ラスト4で走れるってのも結構嬉しい話ですね。冷静に見ると、ラスト3の3強ってのが恐ろしいくらいに手ごわくて、4位以降との実力差は誰の目にも明白なんですが、その4位以降の団子の中に、予想外に留まっているのが不思議なところですね。まぁ、シリーズ順位は、正直な話あまり気になってないんですが、とにかくもう一度お立ち台に立ちたいっ!昨日の練習結果からすると、今回は期待薄と言った感じですが、今日のような長いコースですと何が起こるか分かりませんからね。精一杯走るのみです。
 それにしても朝から暑い。体力温存のため、できるだけ日陰に体を置いて、水分を定期的に取りますが、それでも相当体力を消耗してしまいます。早め早めの準備をして、集中できるよう、気持ちを落ち着けて車の乗り込みます。
 セッティングはいつもと概ねいっしょです。
3.第一ヒート
 5500rpm程度から丁寧にスタート。2速へ上げ、3速へ上げると同じに左規制パイロンをよけながら左に舵を取り排水溝へ。いつも気持ちよーく流してしまうので、今回は大人のアプローチで丁寧に減速し2速へ。右奥までの区間でしっかりと踏んで、右奥パイロンで1速に。そこからはフロントとリアの動きを探りながらアクセルを開け、適当なスライド角となった付近で2速に上げて立ちあがりパイロンを通過。やや想定よりもアウト気味にはらんでしまいますがそのまま踏み続けて、右に規制のある左ターンへ、ブレーキングしながら規制パイロンを避けてサイド。やや立ちあがりでテールが振られますがそのまま逆にGを返して立ちあがります。2速に上げて右奥の1本パイロンへアプローチ。1速に落として丁寧に進入し、アクセルオン。2速に上げてバスストップへ入るとすぐにブレーキングを開始して右パイロンをきちんと曲げて島廻りへ。この進入は、ややインを開けて緩めに入り、丁寧な姿勢作りを心がけ一旦アクセルオン。立ちあがりの鋭角な左コーナーは若干脱出方向が悪く、アウトに膨らみながら立ちあがる羽目に。加速しながら左右左と、大きくパイロンを避けたため車が振られますがそのまま3速へ入れて外周へ。グリップ感があるので、やや突込み気味に進入して2速に落として向きを変えてじんわりアクセルを入れていきますが、フロントが逃げる逃げる(汗)。とりあえずオンコースは出来そうだったので、そのまま踏み切ってアウトにはらんだまま立ち上がり3速に入れてギャラリー前の左270度へ進入。外周からのラインがはらんだため、進入がきついかと思いましたが、姿勢を立て直す距離は十分にあって丁寧に減速して1速まで落としてサイド。それなりに立ち上がり、2速シフトアップでシェルの角を通過して、再び排水溝へ。3速に一瞬上げ、すぐに減速を開始して2速に落として排水溝にアプローチしますが、ここは完全にブレーキが余ってしまい、タイヤのキャパを余らせながら(涙)コーナリングして3速に上げながら規制パイロン間を通過してシェルへ。規制パイロン後は自然にシェルに寄りながら減速を開始してさらにシェルに寄せ、1速に落としてひと踏みし、シェルの角で軽く姿勢を合わせる程度にサイド当てます。すぐに踏んでおにぎりをやや手前からサイドを当てて回しこみますが、立ち上がりでストール。とにかく踏んでシェルの角でワンアクションさせて踏み出来ないと切り、丁寧に右180度パイロンへ進入。丁寧にサイドを当て、ひと踏みしてそのまま右360度へサイドを当てると、特に問題無く車は旋回を開始し、一瞬立ちあがり方向に見えるパイロンに迷いながらも立ち上がります。そして最終の左180度ですが、完全にオーバースピードでの進入となってしまい、大きくパイロンを離した上に車がほとんど止まってしまうダメダメターンを披露(涙)。とにかく踏んで、ゴール前の厳しい規制パイロン間をステアリングとアクセルで避けてゴール。タイムは、1'27"5でした。

4.第二ヒートの対策

 とりあえず順位的には4番手と、悲観するような位置ではないにせよ、トップの宮嶋さんからは2.2秒も遅れており、このタイム差が頭を悩ませます。何箇所かラインをはらませてしまったセクションやブレーキを余らせてしまったセクション、ストールにゴール前の失敗ターンなど、1秒強の改善の余地はありますが、ちょっと届くとは思えないタイム差に、愕然とさせられました。同秒台には3強の一人である掛ちゃんも乗せてきており、もう少しマシな走りをしておかないと納得がいきません・・・。
 なんとか26秒台前半、これに集中力で25秒台に乗せることを狙って対策をしますが、こうなってくると心配なのが天候です。雲一つ無い空だったはずなのに、ほんの1時間ほどで曇り空に・・・。日が陰ると途端に過ごしやすくなるので助かりますが、雨だけは勘弁してほしい。随時アナウンスで近場の天気状況が伝えられますが、関越や東京は大雨だとか、隣町の大栄や成田でも雨だとか、うれしくない情報が伝わってきます。そうこうしているうちに、ぽつりぽつりとつめたいものが・・・。路面温度が非常に高いだけに、そう簡単にウェット路面には変わらないでしょうが、まとまった雨が降ったらひとたまりもありません。雨が強くならないことを願いながらも、荷物が濡れないように雨対策をして、空を見上げます。
 その後しばらくぽつぽつと雨が落ちつづけましたが、路面に影響が出るほど降る事は無く、雨は上がりました。N4クラスが始まってからも再びぽつりぽつりと雨が落ちてきましたが、それ以上降る事は無く、雲が出てきたことでわずかに路面温度が下がった程度で第二ヒートを迎えます。
 とにかく、トップとのこのタイム差だけはいただけません。僕のレベルでは守るものは何も無いはず。あのマリア・シャラポアに学んだ姿勢を思い出し、とにかく、もうワンランク上の次元での走りを目指すべく、ぎりぎりのところまで攻めこんでみようと思います。ここ浅間台ではそういう姿勢はあまり得策で無いことも知っていますが、頑張ってみましょう。セッティングには変更ありません。

5.第二ヒート
 5500rpm程度からスタート。2速、3速と上げながら左規制パイロンを通過し、排水溝付近でわずかにブレーキングを遅らせて進入。2速に落としてなんとかタイヤを食わせてアクセルを入れ、右奥の左パイロンで1速に。アクセルを早めに開けて、立ち上がりパイロン付近で2速へ。しかしフロントが逃げ始めラインが大きく外へ膨らみ始めます。が、そのまま踏み切って大きくアウトから規制のあるターンへ進入します。ちょっと入りきれるか心配でしたが、ブレーキングをしながら右のパイロンを避け、Gを極力丁寧に切り返してサイド。やや強引になってしまいましたがなんとか回して立ち上がり、2速に入れて右奥の1本パイロンへ向かいます。きちんと減速して1速に落としアクセルオン。ややパイロンに近くて当たったかと思いましたが、黄旗は振られていない様子。2速に入れてバスストップに入るとすぐに減速を開始し、右パイロンをぎりぎりかすめてアクセルオン。とにかく踏んで島への進入では姿勢に気をつけて入り、島に入ったらすぐにアクセルを開けて車速を落とさないように気をつけます。島の脱出では方向に注意をして丁寧に立ち上がり、大きくパイロンを避けずに済むラインに乗せることができました。そのままわずかにパイロンを避けながら3速に入れ外周へ進入。立ち上がりがはらみすぎないように意識して進入しますが、ややイケイケモードになってしまっている自分を抑えることができません。ややハードなブレーキングから2速に落とし、フロントの具合を見ながらアクセルオン。しかし、車は外へ外へと動き出します(涙)。とにかく踏むしかないのでそのまま踏み切り、3速へ。かなりアウトにはらんでしまったためか、この時、一瞬行き先を見失い島が近づいたところで思い出してギャラリー前の左270度へ向かいます。一瞬の空白のためGが残ったまま270に進入する羽目になり、おまけにブレーキング開始がわずかに遅れ、減速し切れないかと思いましたが、なんとか速度だけは合わせ込み、サイドを当てて半ば強引な感じで車を旋回させて270度をクリア。立ち上がって2速に上げながらシェルの角を通過し、3速まで入れて排水溝へ。ここはヌルイ進入にならないように、やや速度を乗せて入り、2速で排水溝を通過。それでも速度のノリがイマイチだった気がしますが、とにかく立ち上がって、3速に上げながら規制パイロン間を通過してシェルへ。ブレーキングでシェル入り口にきっちり寄せ、1速でシェルを通過し、出口で軽くサイドを引くつもりでしたが、わずかに進入が速く、フロントも逃げて一瞬車が止まるような挙動になってしまいます。とにかく踏んで、おにぎりでサイド。あまり流し過ぎないように気をつけて立ち上がり、シェルの角で軽く姿勢を作って全開で右180度へ進入。ここはそれなりに丁寧にサイドを当て、ひと踏みして舵角を当てたまま右360に進入してサイド。先ほどより旋回速度が遅い感じでやきもきしながら旋回を終え、ややアクセルコントロールしながら立ち上がります。そして最終の左180度ですが、意識しすぎか、またもやオーバースピードで進入してしまいますが、焦ってパイロン付近でサイドを当てたら、最悪のターンでほぼ車が止まってしまいます(涙)。頭を振りながらアクセルを踏みつけ、厳しい規制パイロン間をなんとかすり抜けてゴール。タイムは、'26"7でした。

6.最後に
 なんとかタイムアップは果たしたものの、トップとのタイム差は1.3秒、順位は一つ下げて5番手で競技を終了しました。ちょっと全体的に悪い方向に挙動させてしまった感じでしたが、それなりに気合いを入れて走れたので、意外とすっきりしています。それにしても、やっぱりターンは練習しないとダメですね。考えれば考えるほどリズムが狂うのは明白で、土曜日からどうもうまく回し込めなかったゴール前の180度は、最悪のターンになってしまいました。こんなのは考えずに体が勝手に反応するようでなくては勝負になりません。お世話になってる中村社長からも、久しぶりに細かいご指摘を頂き、気持ちを新たに、練習に励むことを決意しました。
 さて、今回の第6戦で厳しい競技日程も一息つき、3週間後に伊那、その4週間後にもてぎと、ややペースダウンしてカートコースラウンドに入ります。実は、伊那の前に若干の仕様変更を予定しており、結局伊那までは走れそうにありませんが、コースそのものは好きな伊那ですから、楽しみにしているところです。
 いやぁ、それにしても、戦えそうで戦えない、戦えているようで実は勝負になっていない、トップ3との大きな見えない壁がありますねぇ。しかし、自分自身にとっては明るい材料もあると思っていて、明確になっている課題を克服できれば、トップ3を脅かすことも不可能ではないと信じています。今現在はほんとに精度も低く、いちかばちか状態ではあるのですが、とにかく練習を重ねて、なんとかして上位陣に食らいついていきたいですね。


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