2004JAF関東ジムカーナ選手権第4戦

6/13(日)、茨城中央サーキット、ウェット/ドライ




2004JAF関東ジムカーナ選手権第4戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CP9A1'21"2201'20"3461'20"346
2位井上究 CP9A1'23"7541'22"1601'22"160
3位小野田了 CP9A1'25"0221'22"4531'22"453
4位掛札雄一 GDB1'35"277(P2)1'22"6551'22"655
5位佐山敏史 CP9A1'25"6051'23"8271'23"827
6位遠藤康浩 CP9A1'28"1341'24"9151'24"915
7位酒井剛 GDB1'25"1721'30"9121'25"172
8位 石田理 GDB1'25"1831'25"2531'25"183
9位 高野進 CT9A1'31"847(P1)1'25"3441'25"344
10位 三田大輔 CP9A1'25"5351'28"685(P1)1'25"535

1.まえがき

 撃沈の第3戦から2週間を挟んで、6月12日に茨城中央サーキットにてJAF関東ジムカーナ選手権第4戦が開催されました。
もしかしたら、結構戦えちゃうんじゃないか、なんて勘違いをしていましたが、現実を突きつけられた第3戦により、練習タイヤが無い云々を言う前に今は走るしかないと、前日からICC入りすることを決心しました。実は、チームの練習会が6月10日につくばであるため、3連荘はさけたかったのですが、第3戦の戦いぶりを考えたらそんなことは言ってられません。残念ながらコンディションの良いタイヤをICCに用意するほどの余裕はなく、今年戦ってきた本番タイヤをそのまま使うだけですが、なんとかがんばりたいものです。
 で、金曜日の練習会はドライからウェットへと変わり、両方のコンディションを確認できましたが、若干車の動きに不安を残す1日となりました。おまけに、チーム員の車に乗りまくったため、体はくたくた・・・。それでも、温泉&ビアレストラン付きの宿にみんなで泊まって、なかなかにして充実した一日となりました。
 翌朝、地区戦組はそのままICCへ。昨日とは打って変わって好天の中、練習走行できました。昨日感じた不安は完全には払拭できないものの、まぁ、なんとかなるかな、という楽観的な気持で練習を終えて、ICCから10分程度の距離にある国民宿舎に、神奈川名物ドラの靴失すなよくんと宿泊。昨晩と違い、ジェントルな感じのプチ前夜祭&反省会を行い、翌日に備えるのでした。

2.当日

 ゲートオープンに合わせて会場入りしますが、昨晩降った雨が路面には残っており、コースはフルウェット状態。さすがにこの気温でここまで濡れていると第一ヒートはウェット勝負は免れそうにありません。しかし、天気予報によると夕方まで雨は降らないとのことなので、恐らく第二ヒート勝負となることでしょう。
 コースは・・・、なんとゴール前にサブロク八の字とでも言うのでしょうか、サブロクの連続ターンが設定されています。それ以外も結構なテクニカルで、ストレスがたまりそうな感じ。それでも、金曜日に行った基礎練習の応用そのまま、ってセクションが多く、意外といやな感じはしません。ゴール前のターンも、相模湖での練習会に比べればあまり既気負うほどのものではない感じです。唯一の心配事は、若干車両面で不安を抱えていることでしょうか。ま、これに関してはできる限りの対策をしてミスが出ないようになんとかがんばりましょう。
 刻々とドライ路面へと変わりつつあるコースですが、それでもウェット状態であることには変わりありません。ウェットとドライでのタイム差が小さいと言われているICCですが、それでもウェットです。第二ヒートがドライに変わる保証は無いからと、ウェットタイヤを選択するドライバーが多いようですが、何しろ虎の子のウェットタイヤですから、この路面で使うかどうかには頭を悩まされました。しかし、第二ヒートがドライであれば、第一ヒートの意味はありませんし、第二ヒートがウェットのままであれば、その時点でウェットタイヤを選択すれば良い訳ですから、結局ドライタイヤを選択することにしました。
 今回はゼッケンが割と早いこともあって、忙しく準備を進めてスタートラインに着きます。
3.第一ヒート
 空転のさせすぎに注意して3000rpm程度から丁寧にスタート。すぐに左に折れながら右パイロンへ進入しますが、路面が食わないのがよくわかります。丁寧に右パイロンで減速し、アクセルオン。続く右パイロンではフロントが逃げる感触があり、アクセルを抜いた状態で少し待ってアクセルオン。直後にブレーキングを開始し、右パイロンでサイドを当てます。やや消極的な感じの回し込みになってしまいますがそのまま左規制パイロンをよけて立ち上がり、右270度へ。下り路面のため、丁寧に進入してサイドを当てますが、それでも思ったような挙動にはならず、完全ストール(涙)。もたつきながら立ち上がって、軽いブレーキングで左コーナーをクリアして一瞬全開。直後の左パイロンでブレーキングを入れて左に曲げ、ほんの一瞬アクセルをあけた直後右180度を軽いサイドでクリアして上段へ。1速が吹け切るあたりでブレーキングを開始して右に向きを変えすぐにオン。スラロームの入りで左に曲げますが、かなりアンダーが出てフロントが逃げまくります。おかげでスラロームの入りがきつくなり、リズムが悪いままスラロームを脱出。そのまま外周をコンパクト気味なラインで抜けて立ち上がりパイロンを狙いますが、ここもアンダーがかなり強く、我慢のコーナリングとなってしまいます。待ちきれず狙いよりも早めのアクセルオンで立ち上がり、2速に入れて4本パイロンへ。進入がきつくなったせいか、ブレーキングでくぼみに乗っけてしまい、思い切り車が飛んでインおかなり離してしまいます。我慢してグリップで曲げ、直線部分で加速し、再び我慢して曲げて4本パイロンを脱出。2速に上げながら全開で下段へ飛び込みます。奥の1本パイロンはわずかにサイドを引っかける感じを狙い、1速に落として、軽くサイドを当てますが、サイドが効かない・・・・。マジかよ、とつぶやきながら続く左180度で再びサイド。ここでは、結構強めにサイドを当てましたが、タイヤがロックするまでに明らかなラグがあり、完全にリズムを崩したターンになってしまいます。頭の中でいろんなことを考えてしまいますが、続く右パイロンでもサイドを当ててみることにします。ところが、こいつは問題なく効く感じ。っということは、左だけが効かないってこと???2速に上げて加速しながら上段に上がり、3速へ。右コーナリングの進入で2速に落としてややコンパクト気味にラインを作り、左サブロクでなんとかサイドを効かせることを重視して、右規制パイロンで1速に落として、姿勢をきちんと作って左サブロクへ進入して、サイド。ところが・・・・、やっぱり効きませんでした(涙)。むなしく車はグリップ状態で進み、ガードレールに当たりそうになりながら大きく旋回して、続く右サブロクへ。こっちは問題なく旋回でき、きっちり回してゴール。タイムは、1'28"13でした。

4.第二ヒートの対策

 最悪の事態です・・・。あの程度のターンを回せないなんて・・・。しかし、路面状況から考えて、第二ヒート勝負であることは間違いありません。気持を取り直して第二ヒート に集中しましょう。
 とりあえず、サイドは若干片効きしている様子。やはり金曜日からのいや〜な感触が最悪の結果を生んでしまいました。180度くらいまでなら、多少オーバーアクションで入ってもごまかせるんですが、サブロクとなると、大ドリフトさせちゃったら戦いに残れませんからね。少し対策をして、勝負ターンを狙います。
 区間タイムを計測してみると、あのターンミスで2.8秒程のロスがあった模様。ウェットタイヤを使っていないことや下段でのサイドミスを考えると、ターンさえ決まれば勝負にはなりそうです。
 とりあえず、完熟歩行ではコースを頭にたたき込み、第一ヒートで踏み切れなかった部分などのチェックを行います。
 路面は見る見る回復し、第二ヒートは予想通り完全ドライ勝負となりました。だからと言ってタイヤを変えるでもなく、第一ヒートと同じタイヤをそのまま履くだけですが、なんとかがんばりましょう。

5.第二ヒート
 慎重に3000rpm程度からスタート。すぐに左に折れますが、ドライ路面だと思ってアクセルをあけたら滑る滑る。テールが降られ気味になりながら右パイロンへ進入。軽くサイドを当てますが、テールを流しすぎ、次の右までカウンター状態が続き、右パイロンでいったん姿勢を整えてようやくアクセルを開けられたと思ったらすぐに右ターンが近づいてきます。丁寧にブレーキングして、右サイド。若干ストール気味になりながら立ち上がり、左規制パイロンをよけて右270度に進入。先ほど思い切りストールしたので、若干小細工して入ったら、今度は立ち上がりでテールを流しすぎてしまいます(涙)。緩い角度で次の左パイロンに入り軽いブレーキングの後アクセルオン。するとテールが完全に流れ、次のパイロンまでに姿勢をコントロールして、左パイロンでブレーキングを入れて、一瞬アクセルオン。直後の右180度パイロンへ向けて姿勢を切り替え切れませんが、強引にサイドを当ててクリア。登りで1速が吹けきる付近でブレーキングして右へ旋回。スラロームへ進入します。スラロームへは緩く入れる用に考えたつもりでしたが、入り口での進入速度を合わせ切れなかったのか、またまたアンダーを強く出してしまいます。もう、それは大慌てで(笑)スラロームをクリアして外周へ。同じくコンパクト気味なラインを狙いますが、やはり立ち上がりパイロンではフロントが逃げまくり(涙)。とにかく立ち上がって2速に上げて4本巻きへ。今度は進入ライン上のくぼみにも気をつけてラインとブレーキングポイントを考えて、最初の2本を軽くサイドを当ててクリア。やや姿勢が作りきれず待ちが多くなりますが、一瞬踏んで再びサイド。コンパクトなラインで立ち上がり、2速に上げてそのまま下段へ。奥の1本左巻きでは再びサイドを軽く当てに行きますが、サイドが効くことは効きますがフィーリングがいまいち・・・。いったん加速して左180度は思い切りサイドを当てて、なんとか回し込みます。アクセルを開けて今度は右パイロンで、ここも軽く引っかけるようにサイドを当てて、加速しながら上段へ。2速、3速と上げて外周へ進入。2速に落として進入し、アクセルオン。先ほどの下段の左サイドの印象から、きちんと回さないと回れないと判断し、入り口の右パイロンで1速に落として、加速しながら左サブロクパイロンへ向かい、姿勢をきっちり作って攻めのターンを狙いますが、やっぱりサイドが効かない(涙)。終わりました。もう、暴れたいような心境でしたが、とにかくゆるゆるとギャラリー前を力無く旋回し、最後の右サブロクへアプローチ。せめてここだけはと、なんとか回しこんでゴール。タイムは、1'24"91でした。

6.最後に
 最悪なことに、肝心の左サブロクを2本とも回せませんでした・・・。たらればにはなりますが、1本目2本目ともにあのターンだけで、2〜3秒程のロスになっており、それが無ければもう少しまともに戦えていたはず。トップの宮嶋さんからは大きく遅れてますけどね、コンディションを考えたらこんなもんでしょう。しかし、タイムをまとめきれなくては意味がありません。今回は本気で落ち込みました。
 しかし、あの大ミスをしながらもなぜか6位に引っかかったようです。みなさん同じようなミスをしていたようで、わずかな差ながら入賞という結果が得られました。タイム差を考えるととても喜べるような状態ではありませんが、ミスをしただんご状態の中でわずかにアドバンテージが得られた、という事実は直視しておこうと思います。

 とにかくですね、このまま胎内に乗り込む訳には行きません。いろいろ考えていましたが、どうも左ターンだけおかしくて、サイドを引いても右のリアがワンテンポ遅れてロックしたり、ロックしなかったりと、片効きしているようです。最終のサブロクだけならまだしも、オンコース中の左サイドはみんなおかしかったので、姿勢づくり云々ではないと、確信しました。間は1週間しかありませんが、できる限りの対策をして胎内入りすることにします。
 それにしても参った・・・。


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