2004JAF関東ジムカーナ選手権第3戦

5/23(日)、関越スポーツランド、ドライ/ウェット(路温:25℃〜20℃)




2004JAF関東ジムカーナ選手権第3戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CP9A1'08"3101'12"3451'08"310
2位掛札雄一 GDB1'08"6611'12"9111'08"661
3位井上究 CP9A1'09"3831'17"873(P1)1'09"383
4位漆原正 CP9A1'09"4631'14"6061'09"463
5位西野弘高 CP9A1'09"7051'15"4891'09"705
6位三田大輔 CP9A1'09"8581'14"1241'09"858
7位舟橋悟 GDB1'10"0931'18"997(P1)1'10"093
8位新井範正 CP9A1'10"7381'15"2411'10"738
9位佐山敏史 CP9A1'11"0481'13"7731'11"048
10位高野進 CT9A1'11"5461'20"928(P1)1'11"546
21位遠藤康浩 CP9AM.C.1'22"4081'22"408

1.まえがき

 微妙な天候に悩まされた第2戦から1週間を挟んで、5月23日に関越スポーツランドにてJAF関東ジムカーナ選手権第3戦が開催されました。
 さすがに1週間置きという開催ペースは精神面、体力面、財政面でかなりきついところですね。今回参ったのが、エントリー申し込み。第1戦でもそうだったのですが、僕の家には特別規則書やら参加申込書がいつも郵送されてこないんです(涙)。ふと気が付くとGWが近づき、どうやら仲間の家には既に申込書が郵送されてきているらしいので、主催者に電話すると、「4/29までレースのため不在だからその後連絡してくれ」との留守電状態。その後毎日電話をしますが、同じテープの繰り返し・・・。結局電話がつながったのは5/6のことでした。申込書の郵送をお願いすると、それが届いたのが5/8。で、中を見ると、申込締切って5/10じゃん(焦)。参りました。たぶん、僕の名前と住所が地区戦のリストに入ってないんだと思いますが(涙)、こういう事ってどこに言えばいいのでしょうか・・・・。毎回、電話で頼まないといけないのかなぁ・・・・。一応、ずっとフル参戦してるし、入賞経験とかもあるんですけどね・・・・。毎回ちゃんと住所シールだって書いているし・・・・。毎回主催者に言ってるのに全く反映されないし・・・・。ぶつぶつぶつ・・・。
 と、まぁ、いろいろ焦りましたがなんとかエントリーを済ませ、今回は前日から会場入りします。例によって、天気予報は目まぐるしく変わり、1週間前の予報だと完全雨の予報。数日前にはその予報は晴れてかなり暑くなるとの予報に変わり、直前の金曜日の時点では曇りで降水確率40%。うーむ、どうなるんでしょう。一応ドライ勝負にはなりそうだけど、ウェットタイヤをもっていこうかどうしようか・・・・。荷物が面倒だしなぁ、なんて考えてましたが、かんとくの「持って行きなさい」の一言でウェットタイヤも持参することに。急遽金曜の晩に練習タイヤに履き替え、ドライ用、ウェット用のタイヤを積み込んで会場入りします。
 その前日練習。チケット制を採用した練習会でしたが、状況に合わせて本数を決められるので、意外と参加者にとってはありがたいですね。ただし、地区戦の前日練習だから成り立つ方式なのかなとも思いました。自分としてはいくつかチェックしたい動きがあるので、その辺を確かめながら1本1本トライ。ちょっとサイドの雰囲気が掴みきれず、午前中は4本走行。そして午後、同じコース設定なので、タイヤが冷えた状態で1本走り、しばらく雑談してるとぽつぽつと雨が。どうしようか迷いましたが、少し待って、フルウェット状態で1本トライして走行を終えました。
 感触は、悪くは無いけど、良くも無いといういつもの感じ(笑)。
 早めに宿にチェックインし、今回はなるとの三間選手や石綿選手らと同行しますので、トークにやられないように、先に酔っ払う作戦で夜をすごしました(爆)。

2.当日

 ゲートオープンに合わせて宿を出ますが、昨日からファミリーマートにて”でぶや弁当シリーズ”が発売されているので、僕らはわざわざファミリーマートに足を運んで会場入り(笑)。今回は後半ゼッケンほど遠く幅の狭いカートコース側パドックなので結構大変ですが、車を止めて準備に入ります。ちなみにこの時点で路面はフルウェット。こりゃ1日ウェット勝負かもしれませんね。
 コース図を見ると、結構くねくねと8の字のオンパレードと言った印象。前半にある外周の1本パイロンや中間計測地点前の走り方で迷いがありますが、散々悩んだ挙句、概ね狙いは決めました。あとは結構な回数設定されているサイドセクションをきちんと決められるかどうかが鍵を握りそうです。一見簡単そうな最終セクションも、きっちり抑えて回さないと差をつけられてしまいそうですね。
 しかし、一番の問題は天候でしょう。慣熟歩行時は水溜りが出来るほどのウェット状態でしたが、その後雨は降らず、時折暖かい空気が流れてくることもありました。そのせいか、競技が進行するにつれて路面は徐々に回復しています。やがてN3クラスに差し掛かった頃には路面はほとんどドライとなり、なんとN4クラススタート時には完全ドライ路面へと変わりました。
 ということで、第一ヒートは完全ドライ勝負。雲行きや天気予報から、第二ヒートをドライで走れる可能性は非常に低く、この第一ヒート1本勝負となることは間違いないでしょう。この1発でどれだけタイムを出せるかどうか、集中して走らないといけませんね。
 で、セッティングはいつもの通りでスタートラインへ。
3.第一ヒート
 なんとなくまだ迷いがありながらも他車の走りを見ながら攻め方を決定。集中して5000rpm程度からスタートします。パイロンを1本よけながら2速に入れ丁寧にブレーキングして左サイド。ややテールの流れが速く、振り過ぎないようにステアリングでコントロールして早めに食わせて立ち上がり、2速へ。全開から右の規制パイロン付近でブレーキングを開始し、ゆるゆると減速して、左サイド。あまり角度をつけすぎないように回して立ち上がり、全開で2速へ。外周の入りで軽くブレーキングしてもう一度踏みなおし立ち上がりパイロンをクリアしたあたりで、「ん?なんか変だな、こっちだっけ?」と一瞬コースを迷いながら立ち上がりますが、「あぁ、いいんだいいんだ、次は左サイドだ」と思い出して、左パイロンで左サイド。ここは少し考え事をしてしまったせいか、速度を落としきれずターン失敗。なんとかストールしながらも回しきり、2速に上げてきつい右90度へ。軽くブレーキングしながらクリアし、全開で外周へ。進入でブレーキングを入れ、アクセルオン。立ち上がりが若干きつく、軽くアクセルでコントロールしながら外周を抜け、中間付近の右1本パイロンへ進入。ここは思い切り突っ込みすぎで、完全ドアンダー。かなり大きくラインを外し、なんと規制になるはずのない左外のパイロンに当たりそうになるほどでした(涙)。一旦アクセルを緩め、仕方なく中間計測地点前の右パイロンは緩く外から入って通過。中間計測後、左パイロンで1速に落としてサイドを当て、外周へ。2速に上げながら立ち上がりパイロンをクリアし、全開でギャラリー前へ。左1本パイロンへ向け丁寧に減速したつもりでしたが、それでもオーバースピードだったようで、パイロンを大きく離して左ターン。そこからしっかり踏んで、次の右ターンはそこそこの距離感で回し、最終ターンは結構タイヤが食い始めているのでややオーバーアクションで回してゴール。タイムを聞いてみると、アナウンサーのトーンが低い????「残念ながらミスコースです」って、「え”え”え”え”え”〜、どこでよぉ〜(涙)」

4.第二ヒートの対策

 というわけで、やっちまいました、ミスコース・・・・。
 なんと本人全く自覚が無かったせいか、黒旗が全く見えず、最後まで走りきってしまいました。済みません。大変反省しています。
 しばらくどこでミスコースしたのか理解が出来ませんでしたが、パドックへ戻りながら考えたところ、スタート後、2回サイドを引いた後の外周への入りを、パイロンの外から入った気がしてきました。その後、なんか変だな、と一瞬迷ったのはそのせいだったのでしょう。かんとくが、不機嫌そうな顔で戻ってきてビデオをチェックしたところ、やはりそうでした・・・。
 参りました。終わりましたね。
 自分でもなんとなく感じてましたが、少し集中が足らなかったのだと思います。走行直前まで迷いがあったのも、そのせいでしょう。このミスコースはなるべくしてなったという気がしています。
 落ち込んでばかり居られないので、とにかくビデオをチェックしたところ、人より多く走っているにもかかわらず、タイム的には1'10"フラットくらいで、ほぼ7番手に相当するタイムで走っていたようで、恐らくあれだけミスをしたにもかかわらず入賞レベルの走りにはなっていたようです。あ〜、もう一本走らせてぇ〜(願)。
 とにかく、もう一本ドライで走れることを信じて、何度も慣熟歩行を繰り返し、イメージをインプットします。
 ところが、12:30を回った頃からぽつりぽつりと雨が降り始め、次第に路面は真っ黒に(涙)。まだこのタイミングでやめばドライで走れる可能性はある、と自分に言い聞かせますが、無常にも雨は降り止まず、N3クラスになっても状況は全く好転する気配なし。ということで、本日の戦いは終了しました・・・・。
 ですが、このまんまじゃ悔しすぎるので、せめて雨できっちり走ることにしましょう。ウェットタイヤに履き替え、スタートラインへ。
5.第二ヒート
 3000rpm程度からスタートしますが、あやうくストールしそうになりながら2速へ。丁寧に減速して左パイロンでサイドを緩く当てますが、結構リアが引っかかり、かなり失敗気味のサイドになってしまいます。そのまま緩く立ち上がって2速に上げ、右規制パイロン手前から丁寧にブレーキングして、左サイド。ここも丁寧にサイドを当て、やはり回す角度が若干不足気味でしたが、なんとか立ち上がって2速へ。先ほど間違えたセクションはきちんと迷わず入り、ややアウト気味から1本左パイロンにアプローチして、丁寧に減速してグリップでクリア。そこからはしっかりアクセルを開け、左1本パイロンへ減速し、サイド。若干テールを流しすぎてしまいますが、とにかくアクセルを開けて2速へ。立ち上がりがきつい右90度コーナーはぎりぎりの速度を狙ってブレーキングして通過。全開で外周へ。その外周の入りでブレーキングを開始しますが、わずかにテールが流れ始めてしまいます。ここで抑えれば良かったのですが、なんとなく頭の中で抑えてはいけない、という指令が下り、アクセルオンでのクリアを敢行。しかしさらにテールが流れ始め、アクセルコントロールでなんとかクリアを狙いますが、むなしく車はスピン状態に(涙)。参りました。反対方向を向いてしまった車を反転させ、再びオンコースへ。中間付近の右パイロンへのアプローチは、スピン後の立ち上がりのためややイン側に付きすぎてしまいましたが、丁寧に減速してグリップで通過。その後の中間計測地点前の右パイロンはしっかりと落としこんでコンパクトなラインで抜け、中間計測地点を通過します。続く左パイロンで軽くサイドを当て、ややテールをスライドさせたまま2速に上げて外周を立ち上がります。2速全開から3速まで上げ、左1本パイロンめがけて丁寧にブレーキング。サイドを当てますがややテールを流しすぎてしまいます。そこから次の右へしっかりアクセルを開け、丁寧に減速して右サイド。ややストール気味になりますが、なんとか回して最後の左へアプローチ。丁寧に落とし込んでサイドを当てると、おやっ?この動きだよ、この動き。そう、求めていたターンに近い動きをこのターンだけ出来た気がしてゴール。タイムは、1'22"4でした。
6.最後に
 ということで、ベストタイムは1'22"4。リザルト上はブービーですが、実質は完全ビリです(涙)。何も1本勝負のときにミスコースしなくたっていいじゃんねぇ。もう、言い訳のしようがありませんね。これだけやっちまうと、かえって清々するってもんです(苦笑)。
 しかし、この大撃沈にこの日はかなりブルーでした。久しぶりに人と話したくない気分でしたが、否応なしに突っ込みを入れてくるありがたい人たちばかりで(笑)。帰り際には意味ありげに嬉しそうな顔した宮嶋さんが飯に誘ってくれたので、謙虚に同行させて頂いて1日を終えました。
 もう、悩まずには居られないくらい考えましたが、結論として、あることが判明しました(またかよ(笑))。それは、地区戦で戦えるかもしれないと思ったことはほんとに勘違いだったこと(爆)。理由はいろいろあるけど、「これができればあと1秒は稼げる」ってテクニックがあることを知っていながら、それを決められる精度が低すぎることが最大の理由かな。関東N4のトップと言えば、全日本でお立ち台に入る程のドライバーが参戦するクラス。そこに挑むのに、狙った走りも出来ないレベルで戦える訳がありません。確かに、第1戦のように、狙った走りがそこそこ決まればうっかりってこともあるのかもしれない。でもね、精度が低すぎるのよ、精度が。
 あとはね、気づかないフリをしてましたが、やっぱりプレッシャーとか感じてたんでしょうね、身分もわきまえずに・・・。別に、緊張はしていなかったんですけどね、どうもいつものように集中できなかったのは事実で、ミスコースはその結果の現れですね。このところ、「すっかり地区戦トップドラですね」なんて予想外のことを言われたりして、知らず知らずのうちに邪念が出てきていたのでしょう。でもね、トップドラはミスコース&スピンなんて戦い方しません(笑)。第1戦以降、いろんなことが頭の中を駆け巡っていましたが、今回の戦いで、なんだか少しほっとした気持ちがあったのも事実です。

 ぎりぎりでポイントに絡み続けて、「このままでも戦える」なんて勘違いをしたままなんとなくシーズンを終わらせるという最悪の事態になる前に、大事なことに気づくことが出来た気がするので、今回の戦いは今年のターニングポイントになってくれるのではないかと、ひそかに期待しています(笑)。

 3戦が終わって、ようやく自分のポジションを再認識することができました。ま、今までどおり、マイペースではありますが、まだまだ運ちゃんの基本性能を上げる自信はあります。JAF CUPまでにはなんとかレベルアップしたいところですね。
 で、うじうじしててもレベルアップはできないので、こうなったらバリバリ走りこむことにします。そう、やっぱり絶対的な練習量が少なすぎるんです。第4戦は見てろよぉ〜!!


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