2004JAF関東ジムカーナ選手権第2戦

5/9(日)、浅間台スポーツランド、ドライ/ウェット(路温:25℃前後)




2004JAF関東ジムカーナ選手権第2戦
N4クラス

順位ドライバー型式1st-try2nd-trybest time
1位宮嶋一人 CP9A1'12"0781'25"1771'12"078
2位井上究 CP9A1'13"6201'31"7801'13"620
3位漆原正 CP9A1'13"6731'41"211(P1)1'13"673
4位掛札雄一 GDB1'13"7551'30"6401'13"755
5位遠藤康浩 CP9A1'13"9181'31"2801'13"918
6位佐山敏史 CP9A1'13"9581'28"6231'13"958
7位舟橋悟 GDB1'14"2301'31"2061'14"230
8位小野田了 CP9A1'14"4461'28"8911'14"446
9位石井信行 CP9A1'14"7161'25"2541'14"716
10位高野進 CT9A1'14"9531'24"8051'14"953

1.まえがき

 予想外の結果となった第1戦から約1ヶ月半が経過し、5月9日に浅間台スポーツランドにてJAF関東ジムカーナ選手権第2戦が開催されました。
 本人もびっくりという第1戦の2位お立ち台で、今年目標に掲げたお立ち台ゲットを達成してしまったためか、気合が一気に抜け、どうにもこうにもやる気が起こらない日々が続きました。完全に車から離れ、1ヶ月が過ぎた頃、ようやく今年初となる浅間台スポーツランドを走りますが、なんとなく攻めどころがつかめないまま1日が終了。
 今年は、順繰りで回ってくる町内会長なんぞを仰せつかってしまったため、前夜には町内会会長会議への出席を余儀なくされ、前日練習は不参加となりました。このままではぶっつけ本番になってしまいますので、G.W.中の5月3日に、調整を兼ねて浅間台を走ることになりました。
 ところが、路面温度は20度前後と低く、車はかなりピーキーな挙動を示し、タイム的にも、同じN4車両から1秒ほど遅れる始末。こんな状態で地区戦を戦えるのだろうかと、不安いっぱいのまま週末を迎えることになります。
 気になる天候ですが、週間予報だと雨の可能性大。浅間台のウェットなんて、いつ以来だろう・・・。やる気が起こらない気持ちに輪をかけるような天気予報に、既に今回の1戦はあきらめムード・・・。しかし、当日が近づくにつれ、雨マークが小さくなり、もしかしたら第一ヒートはドライ勝負、うまくいけば、2本ともドライで走れるかも、という淡い期待が抱ける程度の予報に変わりました。前日に走っていませんから第一ヒート1本勝負になっちゃうと、勝負にならない気がしますが、データの無いウェット勝負よりはマシです。多少ですが、やる気が出てきて、土曜日はオイル交換をして、めずらしく洗車をして、本番にのぞむことになりました。

2.当日

 ゲートオープンに合わせて会場入り。雲行きは怪しく、路面は一雨降った後のようで、ウェットです。相変わらずタイトなパドックに車を駐車しますが、今回はお隣の宮嶋さんがダブルエントリーのため、スペースが空いているのが幸いですね。しかし、ラスト2での出走順ってのは、あまりにも未分不相応で、自分の車がこんな位置に止まっていることにかなりの違和感を感じます(笑)。
 この天候ですから、コースが短くなることだけは避けて欲しいと願っていたのですが、コース図を見ると、割と長めのコースになっていて、俄然やる気が出てきました。ターンセクションは少なめですが、スタート直後とゴール前はきちんと走らないとタイムを落としそうな感じ。あとは、2回通す奥の回り方かなぁ。結構悩む感じではありますが、全体として嫌いな設定ではありませんね。天候が持ってくれることを祈りましょう。
 いやぁ、それにしても何しろパドック位置がパドック位置ですから、自分の車の周りをうろついているだけでも緊張しちゃいます(なんでだよ(笑))。どうひいき目に見てもライバルにはなりえないはずなのに、朝から「えんどうには負けない」とM嶋さんからのトーク攻撃(笑)を受けながらも、「こんなことを言ってもらえることが無茶苦茶嬉しい!!」と、実はかなり喜んでいることは内緒です(爆)。
 と、そんな感じで今までの地区戦とはちょっとばかり違う雰囲気を感じながら、N4クラスの出走を待ちます。気になるのはやはり天候です。情報によると、9時の時点で隣町では大雨が降っているとか・・・・。何しろここは浅間台。パラッと降ってさらっと濡れたら終わりですからね。どの選手も空を見上げながら少しピリピリした感じが見受けられます。
 そんな微妙な状態のまま、なんとかドライ状態でN4クラスが始まりました。何しろ地区戦では自身経験の無いほどの終盤ゼッケンでのスタートですから、26台がエントリーしているN4クラスが始まってから、自分の出走までに30分近くかかります。おかげで、どのタイミングで車に乗り込んだら良いのか掴めず、そわそわしてパドックを何度も行ったり来たりしちゃいました(笑)。そしてようやく車に乗り込み、スタートラインへ。
 セッティングはいつもの通り、ドライセッティングから変更なしです。
3.第一ヒート
 スタートまであと3台程度となった頃からでしょうか、ウィンドーシールドに透明なものが・・・(涙)。まだ、大丈夫だよなぁ(願)と、コースを見ると、西野選手が奥で大オーバー走行を披露してます・・・。マジですか・・・、奥はダメなの・・・・(涙)?雨はウィンドーシールドに溜まり、ワイパーを動かさざるを得ない状況・・・。それからいろんなことが頭を交錯し、前走の宮嶋さんがスタート。とにかく集中してタイヤのインフォメーションを掴むしかないと、気持ちを切り替え、4000rpm程度からスタート。2速に上げ、ややイン気味から左パイロンに進入。丁寧にブレーキングし1速でサイドを当てたつもりでしたが、ちょっとテールが流れすぎ、完全にストールしてしまいます(涙)。いやな予感がよぎりますが、とにかくGを切り返しておにぎりで右サイド。ちょっとだけテールを動かして、イン側について立ち上がります。2速に上げ、3速に上げようとしたところで路面が気になり、2速リミッターのまま外周へ。丁寧に入りますが、テールがかなりハッピーな感じで、コントロールして外周を通過。やや挙動を乱して一瞬ラインを外しますが、とにかく踏んで左パイロンへ進入。丁寧に姿勢を作って、全開。やはりかなりオーバー気味に車が動いてしまいますが、コントロールしながら再び右奥の2本パイロンへ。イン気味から入って軽く引っ掛けるようにサイドを当て、立ち上がりは予定よりややはらみながらクリア。そのため次の右パイロンへの入りがきつい角度になってしまいましたが、一か八か(おいおい)、踏みっ切りで進入。なんとか姿勢だけはコントロールして、左270度へ丁寧に車を合わせます。しかし、Gを殺しきれなかったようで、ややオーバースピード。パイロンを大きく離した旋回になりますが、立ち上がりのラインだけは縁石を狙い、全開で島を横切り、2速へ。排水溝周りはアンダーに気をつけて丁寧に入り、アクセルオン。と思ったところで、立ち上がり方向を忘れてしまいました(やばっ)。アクセルを抜いたら終わりなのでそのまま全開にした状態で全力で思い出そうと努力したところ、ふと進入パイロンを思い出し、車のラインはややアウトに振れてましたが、なんとかパイロンへは進入できて一安心。緩くスラロームしながら3速に入れ、ギャラリー前の大きな右コーナーへ。無理をすると怖いので(笑)、丁寧にブレーキングして2速に落とし、結構我慢しながらコーナリング。 見切った地点からアクセルを開け、島への進入ではGの切り替えしポイントだけをしっかり見据えて、極力短い荷重の切り返しで島を通過。縁石を軽く引っ掛けてしまったため車が暴れますが、構わず全開し、3速で外周へ。1本右パイロンは一か八かで(またかよ)サイドをちょっと引っ掛けます。が、このサイドのフィーリングが悪い・・・・。「最終セクションはやばいかも・・・」とか考えながら2速、3速と上げてギャラリー前に戻る途中、再び最終セクションのパイロン進入方向を忘れてしまいました(焦)。で、ブレーキングを開始してから急に進入方向を思い出し、右ターンへ進入。おかげでかなり長い時間ブレーキングをしていた気がします(涙)。サイドのフィーリングが良くなかったため、ステアリングをたくさん切る準備をしながらサイドを当てますが、悪い予感は的中し、サイドミス(涙)。とにかく目一杯ハンドルを切って、車の向きを変えて、最終の左ターンへアプローチ。サイドが信用できなかったため、Gの振り返しだけでテールを振り出すくらいの勢いで入り、サイドを合わせて引き、なんとか回してゴール。タイムは、1'13"9でした。

4.第二ヒートの対策

 それでも第一ヒートは5番手で折り返すことになりました。宮嶋さんが12秒フラットとぶっちぎりのトップタイムを出している以降は、13秒台後半から団子状態。どうやら大半のドライバーが大きなミスをしでかしていた様子です。この不安定な天候のレースで、あれだけひどいミスをしながらも5番手に残れたのはラッキーとしか言いようがありません。区間タイムを見てみると、サイドミスした右ターンだけで、0.8秒は遅れており、若干空走してしまった2箇所とスタート直後のターンのストールで都合1.5秒程度のロスがあったようです。これだけではトップには届きませんが、充分に上位に食い込める可能性があることが判明し、とにかく第二ヒートもドライで走れることを願うのでした。
 お昼の慣熟歩行でウェット路面になるかどうか微妙なくらいの雨が降りますが、とにかくドライ路面で走れなくては意味が無いので、ウェットのことは考えず、ドライを想定した攻略を頭に叩き込みます。路面温度が高いので、わずかな雨ならすぐに乾くはずです。やがて雨は上がり、再びドライ路面にて第二ヒートがスタートしました。
 ところが、N2クラスあたりからでしょうか、再びぽつりぽつりと雨が落ち始め、N3になってもやむ気配はありません。しかし、タイムそのものはまだ落ちておらず、すばらしい走りを見せたN3ラストゼッケンの田辺選手はトップタイムを逆転してゴール。まだまだ路面的には勝負ができそうです。そしてN4クラスがスタート。序盤ゼッケンでは自己のタイムをみんな上げてきており、あと30分持ってくれと祈るように見守ります。ところが、N4クラスが10台走り終えた頃からでしょうか、若干雨足が強まっているように見え、アンダーを強く出す車が目立つようになりました。その頃からでしょうか、ゴールタイムに影響が出始め、2秒落ち、4秒落ち、6秒落ちと、瞬く間にタイムが崩れていきます。路面は濡れているようには見えないんですけどね、この1時間ほど降り続いたわずかな雨により路面温度も下がってきたのかもしれません。そして、ラスト10台を切ったころから一気に路面は黒く変わり、タイムは第一ヒートの15秒落ちも珍しくない状態。終わりました・・・・。
 空気圧調整をする余裕も無く、ドライセットのまま、ショック設定だけをウェット用に振って、とにかくスタートラインに着きます。

5.第二ヒート
 もう、なす術はありません。せめて終盤ゼッケンらしく、恥ずかしくない走りを狙うしかないでしょう。
 2500rpm程度からほとんどストール気味にスタートし、2速に上げて、左パイロンに丁寧に進入。ゆる〜くサイドを当てて、スライドさせながら、弱めにGを切り返して、再びゆる〜くサイド。まずまずの感じでクリアして、全開でバスストップへ進入。3速に上げると止まりきれそうになかったので、そのまま2速が吹け切った付近からゆるゆるとブレーキング。アクセルをそろそろと開け、ややアンダー気味に車を動かして外周をクリア。一瞬踏み切って、丁寧に左パイロンに進入し、通過後アクセルオン。久しぶりの浅間台のウェットはかなり走りづらい感じですが、ドライタイヤの割には意外とコントローラぶるな感じ。2速から右奥の2本パイロンにアプローチし、丁寧に落とし込んで、軽くサイド。まずまずの感じでクリアし、コンパクトなラインから2速に上げ、やや早目から長いブレーキングでGをゆっくり返しながら左270度へ進入。これでもかと言うほど減速してサイドを当て、丁寧に回して島の中を加速。2速に上げて加速後、排水溝に車を丁寧に寄せ、コントロールしながら通過。緩いスラロームに入りながら3速に一瞬上げて、ギャラリー前で丁寧に減速。2速で通過し、島へは挙動に気をつけながら進入。とりあえずそこからは広いので全開で加速し3速から右1本パイロンへ。直線的にブレーキングしてコンパクトにサイドを当ててクリアし、再び3速まで上げながらギャラリー前へ。車速に注意してサイドを当て、直後の左も丁寧にサイドを当ててゴール。タイムは1'31"2でした。

6.最後に
 第二ヒートは路面状況が変化したためなんとも言えませんが、割と近いラスト6〜7台程度の中では、宮嶋さんがダントツの1'25"2、続いて佐山くんが1'28"6、3番手以降では、掛ちゃんが30"6、続いて舟橋さんが31"2、僕が31"3、西野さんが31"4、究さんが31"8と団子状態。宮嶋さんの速さが目に付きますね。こりゃ、ウェットタイヤを履いても、勝負にならないレベルの差のような気がします。ウェットの練習しないとやばいっす。
 ってな訳で、N4クラスに関しては第一ヒートで勝負が決まりました。なんとも不完全燃焼な終わり方で、すっきりしませんが、あれだけふがいない走りをしておきながら入賞に残れたのはラッキーという他はありませんね。いくら前日練習に出ていないからといって、あのミスは今回の最大の反省点です。良い戒めになりました。
 しかし、今回の第2戦前はあれだけやる気が起こらなかったのですが、今回の情けない走りで、俄然やる気が出てきました。裏を返せば、きちんと走れば充分戦えると確信できた1日だったりします。なんつったって、前回のお立ち台を除けば、地区戦5位ってのは自身過去最上位タイな訳で、さらに秒単位でタイムを詰められる確信がありますから、勘違い全開です(笑)。第1戦の結果は自分でも疑いを隠せなかったんですよ、完全フロックだろうって(笑)。でも、惨敗した今回は違います。自分の実力を出し切ればもう一度お立ち台に立てる、本気でそう信じている自分が居ることに気づきました。
 また、特に最終セクションでは車の挙動を走行中に感じ、それなりに対処したことも、予想外に俺っていろんなことできんじゃん(爆)っていう、驚きにも似た発見があったのも事実でした。実際問題、ターンとターンの間なんて考えて操作する時間なんて無いんでしょうけど、体が勝手に反応してフォローできたってのは実は一番自分が驚いています。
 という訳で、ここから1〜2週間置きに地区戦が開催される過密スケジュール期間に突入しますが、この、やる気満々になっているモチベーションを維持して、チャレンジする気持ちを忘れずに、一発狙ってやろうと思ってます。楽しみにしていてください。
 そうそう、実は第二ヒート走行中、排水溝を回ってギャラリー前に戻るときに、屋根下のギャラリースタンドが見えたんですが、パドックが見えないくらいたくさんの人がコースを見ているのが見えました。ま、雨だから雨宿りしていただけの人が大半だろうし、見るとしても、僕の前の宮嶋さんと後ろの究さんの走りを見ていることに間違いは無いのですが(笑)、そんな位置で走っている自分が居ることに、妙に感動したのもこの日の出来事でした。
 まだシリーズ云々を言うには早過ぎますが、本日の5位で、シリーズ順位を3位と順当(笑)に下げ、徐々に実力相応レベルに戻ろうとしています(笑)。この位置だと、地区戦トップドラの走りを生で見られないのが残念なところです。ま、あと2,3戦もすれば微妙なシリーズ位置に戻ることは間違い無いでしょうから、こんなこと言えるウチが華ってことで(笑)。
 余談ですが、もしもう一度賞金がもらえるようなチャンスがあったら、とある音楽CDを買いたかったのですが、拾い物の5位入賞だから飲んじゃえ、ってことで、うっかり飲んじゃいました(涙)。7月中までにもう一度入賞できないと、そのCDが買えそうに無いので、その為にも頑張ります。

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